セクション練習
セクショントライしてみましょう。トライアルルールも、ちょっとずつ覚えてってください。セクションを走るのって、ただ練習するのとは大ちがい。テープで囲うだけで、すげー緊張しちゃうもの。でもそれが、トライアルの醍醐味。ぜひ、あなたも……。
セクションは、テープやセクションマーカーで囲まれています。入り口から入って、出口から出る。前の人がちゃんとセクションアウトしてから、オブザーバーに合図してトライを始めてます。トライしている人をじゃましたり、順番を乱して割り込んじゃいけません。あったりまえのことだけど、足をつくかどうかより、こっちのほうがよっぽど大事。
それにしてもセクションってのは、なんでもないところでも、むずかしい。まして、少しむずかしいところはうんとむずかしくなります。精神的な問題なのか、この点は、経験を積むのが一番の解決策のようで。
ターンやステアケースを単独で練習するのと、セクションを作って練習するのは大ちがい。テープで囲って、セクションにするだけで、すげー緊張しちゃうもの。でもそれが、トライアルの醍醐味です。
練習の時って、知らず知らずのうちに、得意なことをやりたがる。得意なことをやるのは気持ちがいいし楽しいので、まぁ否定はしませんが、それでうまくなるのか、それで大会をじょうずに走れるのかっていうと、話はちがってきちゃいます。
たとえば左のシオシオのパーくんたちは、直滑降も段差の登りも得意になってやっていたくせに、その半分くらいのゆるやかな下り坂から、やっぱりその半分くらいの段差上りにつまづいて、動けなくなってしまいました。セクション作る人はいじわるが商売みたいなもんで、そうそう楽ちんには通過させてもらえません。楽ちんに通過させてもらえるようなセクションは、走っている方も、ちょっと物足りない。自分の技量にあったいじわるが、楽しいトライアルっていうわけです。
トライアルは、想像力の勝負でもあります。ひとつの地形から、どんなセクションを作り上げるか、そのレパートリーが広い方が、いろんな練習ができるってことになるし、考えもしなかったセクションや走破ラインを発見するということが、新しいテクニックの修得にもつながります。
マシンとライダーの人車一体の魅力、そして、からだを動かす楽しさと、それらすべてを頭でコントロールすることのむずかしさ。トライアルの奥が深いのは、こういう要素が、それぞれやっているうちに、どんどん高度になっていくからです。
ちょっと中をのぞいてごらんなさい。ほんの入り口から、奥が深いもんだなぁというのは、簡単に納得できると思います。ずずずいーっと中へどうぞ。中はうんと広いですよー。
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2005年03月06日 | コメント (0)
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六畳間でできる?トライアル
こちら、世界選手権での練習風景。狭いエリアを
効率よく使うために、成田空港の滑走路みたいな
ことになる。ひとつの岩に、ふたつのライン
トライアルの練習というと、ヒルクライムがあったり、コンクリートの段差があるトライアルパークを思い浮かべる人、多いと思います。トライアルパークは、いろんな技術を試せる素晴らしいフィールド。でも、パークがなければトライアルってできないの? というテーマで書いたもの。
バイカーズステーション誌2007年5月号掲載の分。原題は『六畳間でできる“かもしれない”トライアル』。
トライアルは地形との勝負という印象がある。急斜面だったり滑りやすい岩だったり相手はいろいろだが、地形との勝負と考えると、しかるべき地形がないと練習できないってことになる。
でもね、トライアルが上手になりたいと思ったら、地形相手の挑戦ばかりではない。トライアルは自分との勝負でもある。ものすごくはしょって言うと、頭を使ってうまくなるのが、トライアルだ。
一畳あればできる練習はこれ。気
持ちの澄んだ人なら誰でもできる。
世界選手権では、ウォーミングアップ場として練習場が用意されている。たいていの場合、狭い。でも選手たちは、そこで黙々と(文句をいうこともあるが)練習をする。試合とちがいセクションテープもないので、どう走るかはライダーのみぞ知る。これぞ狭いスペースを有効に使い、効果的な練習をするトップライダーの知恵。ジグゾーパズルのように地形を組み合わせて、ひとつの地形を何倍にも活用して練習する。
こういう知恵は、トップライダーだけの専売特許ではない。へたはへたなりに、まねできる。1979年世界チャンピオン、バーニー・シュライバーは「3m四方の駐車場があれば、トライアルの練習はできる」と言った。こんなに狭くて平らなところでなにをするか。発想の自由度と工夫する心を持って、考えてみよう。
まずスタンディングスティルの練習ができる。ただ立っているのがつまんなくなったら、オートバイの上でぐるりと回ってみるとか逆立ちをしてみるとか、極めるものはいっぱいある。
この小娘、オートバイの上での一回りを企んでいる。
できなくてもオートバイには乗れるけど、こういう
ことしてると遊びながらうまくなれる
エンジンがかかっていなくちゃ練習にならぬという人は、2m走ったらエンジンを止め、キックして走り出し、また2m走ったらエンジンを止める練習もあり。正確なスタンディングスティルとキック操作、さらにクラッチワークなど、けっこうなものを一度に学べる。こういう練習は、デコボコのトライアルセクションを走ったときに、必ず生きてくるはずなのだ。
ターンはトライアルの基本だが、平地で黙々とやってるターン練習が基本かどうかは別問題だ。
同じところをぐるぐる回るうちに、わだちができたり目印ができたり、うんとやりやすくなることがある。技術的収穫がないのに、うまく走れたことで納得してしまってはいないか。平らな地形に慣れてしまいそうなら、いっそ、左手をハンドルから離してしまおう。マシンに対しての身の置きかた、ていねいなアクセルワーク、両足のステップワークによるマシンコントロールと、いきなりいろんなことが学べる。ハンドルにしがみついていた人は、ここですてんとなってしまうから、ケガしないでくださいね。
フロントが上がんないほとんどの人には、
こういう練習もお勧め。
フロントリフトの練習もできる。3m四方の間に確実にフロントを上げて降ろして停止できれば、フロントアップの正確性はずいぶん増しているはず。
そうそう。バックの練習もできます。今どきのルールは、バックは即5点なのできらわれるテクニックだが、少年時代の藤波貴久は練習場からの帰り、必ずバックで帰ったという。帰り道もむだにせずに技術向上に生かす姿勢は、まだまだまねする余地がある。
都会のトライアルと読んで、歩道橋を渡ったりするのかと思ったあなたは、まだまだ修業が足りません。いっしょに出直してみませんか。
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2008年07月28日
トラッパーちび
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トライアルごっこをするのに、あるいはトライアルの訓練を真剣にやるのに最適なツール、トラッパー。このトラッパーに、子ども用が開発された。
大きさは、大人用(従来サイズ)の3割として開発されたという。すでに、テストライダー(子ども)がばっちりテストしているということだ。
大人用の3割の大きさをめざしてつくったら、できあがったトラッパーちびは、ベータミニとほぼ同じディメンションになったという。ちなみに、大人用のトラッパーはガスガスTXT Proから寸法を採って作ったということだ。
子どもは、トラッパーで遊ぶのが好きだ。転がしておくと、またがったり手を離したりして遊んでいる。しかしいざフロントをあげてみようということになると、ぜんぜんできない。もちろんこつがわかんないのもあるんだけど、大人用のトラッパーはハンドルが遠くて、手が伸びきってしまってまともなアクションができないのだ。ハンドルは短くできるけど、その他の寸法がでっかいからいかんともしがたい。
靴でも道具でも、からだにあったものを使うのが一番。子ども用トラッパーちびは、オートバイに乗りたくても乗れなくてトラッパーに夢を託す大人たち同様、子どもに新たな夢を与えてくれるにちがいない。
価格:23,940円(税込)
カラー:ブラック、レッド、ブルー
トラッパーII同様、宮岡啓太主演のテクニカルDVDも付属する。
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2008年08月28日
セクション練習初級編
トライアルの練習は、模擬セクションを作っておこなうことがほとんどです。練習の成果は、試合のセクションで発揮されるわけですから、セクションを作っての練習を否定する人はいないと思います。トップライダーの練習を見ていても、セクションを作って、きちんとクリーンできるまで繰り返してトライするという練習が多く見受けられます。
でも、セクションならなんでもいいのかといえば、練習になるセクションと、練習にならないセクションがあります。一般的には、簡単すぎるセクションでは練習にならないと考えられています。しかしここでは、逆のケースを考えてみます。むずかしすぎるセクション練習は、あぶないばっかりでちっとも練習にならないとね。
特に、トライアル初心者の方はご注意を。
トライアル初心者のみなさんは、なんせ初心者ですから、あらゆる経験が少ない特徴を持っています(特徴でもなんでもないですが)。坂道を上るのにどれくらいアクセルを開けたらいいのか、からはじまって、みんなが経験してきたことといえば、オートバイはどれくらいの回転半径を必要とするのか、ということもわからない。下見の時には、ここを右に曲がってここを左に曲がればいいのね、と簡単に見えたのに、いざ走ってみると、てんで曲がれなくて四苦八苦するという始末です。
それ自体は、みんながそうですからご心配なく。トライアルは、ターンに限らず、簡単そうに見えるものがやってみるとむずかしいということがほとんどです。トライアルの最初は「思ったよりむずかしいものだ」と認識するところから始まるといってもいいと思います。
さて、というわけなので、自分でセクションを作ってみると、どうやっても曲がれないようなむずかしいものを作ってしまうか、なんの障害物もなくするする走れてしまうではないかみたいな簡単なものか、どっちか極端なものになってしまうことが多いです。これも初心者ゆえのことですから、しょうがないです。
でもそろそろ、しょうがないといっていないで、対策を考えましょう。トライアル場にいる、ちょっと上手な人にセクションを作ってもらうというのが簡単な解決策ですが、ここではそういう親切な先輩がいない初心者のみなさんのことを考えていきたいと思います(しかし、いずれ近くに先輩はいた方がいいです)。
そこで、こんなセクションはいかがでしょう。むずかしいセクションを作って、いきなりけがをしたりするのはつまんないもんです。けがをすると、なにより練習をお休みしなければいけないので、上達が遅れます。
まず、そのへんを気持ちよく走ってみましょう。むずかしいなんて思わず、するするクリーンできるレベルがよろしいです。ちょっと長めがよろしい。右に曲がって左に曲がって、もう一度右に曲がるくらい。何度か走って、何度でもするする走れる確信が持てたら、入り口と出口を決めます。適当に走るのと、さぁ、セクショントライするぞというのは気分がぜんぜんちがいますから、インとアウトはちゃんとしましょう。
そしたら次に、自分がするする走ったラインを中心に、左右50cm幅をセクションとして設定します。できたら、石ころでもカンカラでもいいから、目印になるマーカーを置いたほうがいいと思います。そのほうが気分も盛り上がります。
さっきと同じように走れるでしょうか。マーカーを置いたとたんに、走れるエリアが狭くなったような圧迫感を感じないでしょうか。それで足をついてしまったりして、さっきのようにするする走れなくなっているとしたら、どこかに問題をかかえていますかもしれません。それでも、何度かやっているうちに目が慣れてきて、さっきみたいにするする走れるようになると思います。
そしたら次は、強い意志を持って、自分に意地悪をしてみます。もうちょっとだけむずかしくしてみようということですが、たとえば、マーカーぎりぎりにわだちがついているところがあったら、マーカーをわだちの上まで動かしてみます。そうすると、次からはラインを変えなければいけません。ほんの10cmラインをずらさなければいけないということが、どれほどむずかしいことになるか。これも発見があると思います。
この段階では、高い段差は作っていないとは思いますが、もし、いくらかの段差が設定してあって、そこをするする走れるとしたら、段差の手前の助走を削ってみてください。ほんの少し斜めから段差にはいってみたりするだけで、これまた難易度はぐんとあがるはずです(自分の実力いっぱいの高さの段差を設定しては、こういうアレンジができませんから、最初はあくまでも無理なく走れる設定をしておきます)。
こうやって、少しずつ手応えのある設定のセクションを組み立てていくと、どこかに自分の限界が現れると思います。段差を越える技術が足りないとか、ターンももう一段階上手にならないといけないとか、という発見ができればしめたもの。細かい課題ができたら、セクション練習を離れて、個別のテクニックのマスターに励んで、そしてまたそのテクニックの確認を、セクショントライでおこなうと、効率よく、退屈しないで上達ができると思います。
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2010年02月03日
アクセルとクラッチの練習
オートバイの扱いにおいて、アクセルワークをないがしろにしている教科書はひとつもありません。すべての教科書が、アクセルワークの重要性について語っています。そしてアクセルワークは永遠のテーマです。そこそこ上手になっても、なおアクセルワークの上手な人はいるし、世界のトップクラスになっても、まだアクセルワークは課題であり続けます。そして世界選手権で優勝するようなライダーになっても、とある場所のとあるエリアでは誰それのアクセルワークに勝てない、なんてことが起こったりします。
なので素人さんの場合、アクセルワークの練習は、ちょっとやそっとではすまないと覚悟してください。なに、一生かかって、ちょっとずつ上手になればいいのです。そしてトライアルの場合、アクセルワークと同じくらいに重要なのが、クラッチです。
アクセルワークとクラッチワークを、個別に練習する人を、あんまり見かけたことはありません。ふつうは、テーマを持ちながらも、練習携帯としてはセクションを走破するというメニューになります。
ただ、ごくごく初心者のうちは、ひとつひとつのテクニックをある程度(完璧にマスターしようとすると一生が終わっちゃうかもしれないから)きちんと仕上げてから本格的なセクション練習をしてもいいのではないかと思います。
まずアクセルワークの練習について。
アクセルワークは、濡れた岩やどろどろの斜面など、できるものとできない者の差がはっきりわかるところで練習すると効果が高いと思われます。しかし一方、少しうまくなったくらいでは歯が立たない練習場所だった場合は、自分の上達具合がさっぱりわからないままに練習を終えなければいけなくなりますから、ストレスにもなります。ここはひとつ、ふだんの練習場を舞台に選びましょう。
セクションを作るなら、いつもの自分の練習セクションより3段階簡単めでいいです。ターンも、そんなにきつくないほうがいい。いつもの通りに走って、ふつうにクリーンができるのを確認したら、今度はクラッチレバーに指をかけずに走ってみます。スタートしたら、なにがあってもクラッチには指をかけない。なに、簡単なセクションを設定してあるはずですから(もちろん、最初はセクションでなくてもけっこうです)あぶないと思ったら、そのままリヤブレーキを踏むだけでマシンは動きを止めるはず。なんにもこわいことはありません。
クラッチの操作なしに走ると、クラッチはもう完全に直結になっていますから、アクセルワークがそのままリヤタイヤに伝わります。初心者なら初心者ほど、思うに反してぎくしゃくした動きになるのではないでしょうか。
クラッチをなんとなくさわっていると、パワーがいい感じで逃げていくのでスムーズに走れるような感じになりますが、これだとアクセルワークが上手になりません。ここは腹を決めて、クラッチは後回しにして、まずアクセルワークを上達させてください。あとで、どうせクラッチも訓練しなければいけないのです。でもどっちが先かといえば、クラッチは使わなくても走れるけど、アクセルを使わないと、まず動き出すこともできません。そのアクセルがへたっぴなままでは、これから先が思いやられてしまうわけです。
この練習は、丸一日やっているよりも、練習にいったときに10分間だけ、毎回やる、みたいなほうがいいかもしれません。どんなトレーニングでも、毎日少しずつといいますから。
さて一方、クラッチの練習です。
さきほど、クラッチは使わなくても走れると書きましたが、今のトライアル、クラッチの使用頻度がめちゃめちゃに高い。トップライダーでも平民ライダーでも、1時間トライアル遊びをしていたら、55分以上はクラッチ操作をしているのではないでしょうか。ツーリングなどはもちろん、モトクロスやロードレースと比べても、その差は圧倒的であると思います。
なのでこれまた、クラッチ操作が(とても上手とはいわないまでも)まるでダメか少し上手かで、トライアル全体がうんと変わってくるわけなのですが、ちょっと長くなりそうだから、これはまた次回に。
アクセルとクラッチというタイトルを付けておいて、アクセルだけになっちゃった。
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2010年02月04日
クラッチの練習はどうしよう
アクセルワークが第一で、第二の基礎がクラッチワークだ、みたいなことを書いてしまいましたので、今回はクラッチワークをどうやって練習したらいいかについて考えてみます。
通常のクラッチつきオートバイに乗るのであれば、クラッチはスムーズに発進ができれば、9割は技術的に合格です。しかしトライアルの場合は、微妙な微妙なクラッチコントロールが、ライディング中ずっと続きます。トライアルは全身運動ですが、一番の働き者は、左手の人さし指かもしれません(よっぽどの事情がない限り、クラッチ操作は人さし指でしか、微妙な操作ができないことになってます)。
昔々のライディング教則本では、クラッチは使うべからず、クラッチレバーには指をかけるべからずとなってます。四駆のオフロードドライビングでは、今でもそう教えられます。ところがオートバイでは、いまやクラッチはすっかり常用するべきものになりました。
もちろんクラッチを使わなくてもトライアルはできます。アクセルワークの練習で書いたみたいに、クラッチを使わないほうが、アクセルに集中できて、アクセルワークが上達するというメリットもあります。でも最終的には、クラッチの細かいコントロールができるようになれば、クラッチなしのライディングは正確性に欠けるような印象を持ってしまうことでしょう。
クラッチが、操作に対してそれぞれどんな状態にあるのかというメカニズムの把握については、一度じっくりおさらいしてみてください。
クラッチの操作は、どんな状況でも(下っていたり登っていたり飛んでいたり岩にぶち当たっていったり)、それとは無関係に左手が正確な操作をしてくれるのが目標です。でも、いきなり大岩に上りながらクラッチワークの練習をしようとしても、まず無理です。
ここで、思い切り初心者の頃にやらされたかもしれない、8の字ターンを復活させてみましょう。なるべく小さな半径を描くのがいいと思いますが、半径よりもスピードを落とすこと。クラッチを切ったりつないだりしないとスムーズに曲がっていられないスピード域がいいです。この8の字で、スムーズに走れるようになるのが、まず目標です。もちろんぎくしゃくしているのが、クラッチ操作でなくてその他のターンテクニックがなってないのが理由だってこともありますから、そのへんはよくみきわめてください。クラッチワークだけの練習なら、なにも曲がらなくても、まっすぐでもいいはずですが、どうもまっすぐ走れるとなると、ついぶーんと走ってしまいがちで、練習にならないことが多いもんで、ここではなるべく簡単に、かつむずかしい(なんともわかりにくい解説でごめんなさい)シチュエーションとして、8の字ターンを紹介しました。
もうちょっと上達している人だったら、フロントアップの復習といっしょにクラッチワークを練習するのはどうでしょう。フロントアップも、クラッチなんか使わなくてもできるテクニックですが、クラッチを使えば、ここであげたい、というコントロールが、より正確に細かくできます。
ちょっとしたクラッチの加減でフロントを上げて、空中の前輪をあげたり下げたりおろしたりするのをクラッチワークでできるようになったら、クラッチワーク術もずいぶん上級になっているはず。そしたら次は、その上級クラッチワークが、いつでもどこでも、どんな状況でも(たとえおっかなくて冷や汗たらたらでも)発揮できるように、修練していけばいいわけです。
なお、クラッチの動作とクラッチを操作する指については、テクニック解説編でご説明したいと思いますので、今回はこんなところにて。
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2010年02月06日
5点にならないために
トライアル始めたばっかりの人にとって、トライアルはむずかしいことばかり。なんだって、始めたばっかりというのはむずかしくて当然なんですが、ことにトライアルの場合、そんなにむずかしいとは思えないのに、ちょっとしたことでひっくり返ったり動かなくなったりしてしまう。
こんなはずじゃない、ほんとはもっと走れるはずなのだ、という失望が葛藤となっていくのではないでしょうか。そんなとき、先輩たちはあたたかく声をかけてくれます。
「わかるわかる、最初はみんなそうだったよ。この前よりずいぶんうまくなっているから、そのうちきっと、上手に走れるようになるよ」
お言葉はありがたい。でも、もうちょっと具体的ななにかがほしいと、ワラをもつかみたい初心者の皆さんは思うのではないでしょうか。
5点になるケースは、いろんなのがあります。自分の力量以上のことをやってうまくいかないのは、これはしょうがない。核戦争の舞台に竹槍で挑むようなのは、チャレンジでもなんでもないです。
問題は、いけるはずだったのにいけないというくやしいケースです。もちろん、いけるはずという見立てがまちがっている場合もあります。こりゃまたしょうがないですから、ご了承ください。
石や小さな段差を越えて「越えた」と思った次の瞬間にマシンが動きを止めてしまって、にっちもさっちもいかないという残念なケースは、少なくないと思います。これはまず「越えた」と思ったその感覚がまちがっちゃってるわけなのですが、これは石や段差を何度も越えて、越える感覚を自分のものにしていく必要があります。
猛烈に自戒をこめて言うと、へたっぴは自分の苦手なところをあんまり練習しない。だからいつまでたってもへたっぴなんですね。得意なところを練習するのは楽しいけど、テクニックのバランスは、どんどんいびつになってきます。
逆に言えば、苦手だな、いやだなと思うところを集中的に練習すると、乗りっぷりもずいぶん変わってくるかもしれません。たとえば。
セクション途中のちょっとした障害物、それこそ小石ひとつみたいな障害物にひっかかって、もがき苦しんでいる人、いると思います。乗れる人が診断すれば、するするっと走らせていけばなんの問題もないのに、わざわざそこでマシンを止めてしまうから動きが苦しくなるのだということになります。
でもまぁ、わかっちゃいるけどできないのが初心者トライアルの苦しいところです。これに対処する練習方法を考えてみましょう。
ひとつ、なんでもいいからセクションを設定します。そんなにむずかしくなくてかまわないです。で、走ってみます。
するするとクリーンできるのを確認したら、次はセクションのいたるところで止まってみます。安全には止まろうなんて思っちゃいけない。だるまさんがころんだみたいに、できたら誰かに号令をかけてもらって、止まれといわれたところですぐ止まる。なのでセクションのレベルとしては、どこでも止まれる、いたって簡単なものである必要があります。
止まったら、そのまま再スタートします。思わぬところで止まってしまって、そこから再び動き出せるかどうかという検証のメニューです。セクションの中でこんなふうに止まってしまうと、ぜいぜいはぁはぁしてるし、失敗しちゃったという恥ずかしい気持ちなんかが入りまざって、たいていしどろもどろになります。そのときに、こんな練習をちょっとしておけば、あらぬところで止まってしまったときにも、少しは余裕を持って対処ができるかもしれません。
本当は、石がごろごろした複雑なところで止まってみていただきたいところですが、最初はセクションの途中で止まるという、それ自体の訓練が大事だから、難度を高めていくのは少しゆっくりでいいです。
もがき苦しむ練習をすることで、もがき苦しまなくなろうという提案でした。もちろんこういうことを通じて、セクションの中で止まってしまうのは百害あって一利なし(きちんと止まれて再スタートできるようになれば話は別ですが、そう言うレベルのお話をしているのではないのでね)ということに体感的に気がついていただければ、収穫もたいへんに大きいわけです。
純粋に技術的には、たとえばいつも練習している太さ10cmの丸太なのに、試合になったら5点になってしまうようなケースがあります。これは、同じ丸太でも、自分で作ったセクションは設定が甘くて、試合に出てくる丸太はよりシビアだってことじゃないかと思います。微妙に斜めに進入させられたり丸太を越えた先に余裕がないから、思い切って丸太にアプローチできなったり……。
10cmの丸太を越えられるようになったら、そこで得意がらないで(10分くらいは大喜びしていていいです)助走を減らしたり斜めから入ったり、10cmの丸太を最大限に使って自分の技術レベルを向上させてくださいね。らくちんに走れるように設定してあるなら、10cmの丸太がいけるなら15cmでも20cmでもいけるかもしれない。でもトライアルはもうちょっと意地悪なのです。そこにひっかかっちゃうから、こんなはずじゃないという5点になっちゃうんですね。
こんなはずではなかったとくやしがるあなたの向こうに「予定通りだ」とほくそ笑むセクション大魔王がいます。次はセクション大魔王をぎゃふんと言わせてやってください。
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2010年02月11日