自然山通信にようこそ 購読申し込み
WebShop
トライアル入門
掲示板

ニシマキ日記

« ロケ終了 | メイン | 5ユーロの昼食 »

2008年08月27日

てっぺーの、ノリック

てっぺーノリック写真集

 いろんなことが、若く青かった日々のことが、この1冊につまっている。もしかしたら、世の多くのノリックファンにとっては、この写真集は期待するものではないかもしれない。でもノリックと彼のやってきたことをもうちょっとほんとうに知ろうと思ったら、ここにつまった甘酸っぱい思い出をじっくり見つめてほしいと思う。

「お父さんとかはノリックとは呼ばずに、ノリって呼ぶんだ」
 阿部典史のことを、てっぺーはこんなふうに説明してくれた。当時すでに、てっぺーとともにアメリカに渡っていたノリックは、オートバイの世界に携わる仲間のうちでは、名の知れた存在だった。確かノリックという愛称は、アメリカの人たちが呼びやすいように、てっぺーがつけたものだったと思った。てっぺーは、そういうセンスに長けている。
 てっぺーは、日常的に会えば、野放図ですけべなちびでぶだけど、その引き出しの多さと奔放な行動力にはいつも感心させられる。今日も、とある街のデニーズで話をしたけれど、そのデニーズには朝から晩まで原稿を書くためにいすわっているので、店員さんとはすっかりお友だちになっていて、なじみの定食屋さんや居酒屋さんの女将と話をしているような関係を築いてしまっている。この人のなつっこさというかずうずうしさは、しかし近所のデニーズだけではなくて、世界中どこにでも通用する。特にアメリカは、てっぺーにはお似合いのフィールドだ。
 ノリックのお父さんの阿部光雄さんはオートレースのトップレーサーで、ライディングに関しての造詣はつとに高い。そのお父さんが息子典史くんをトップレーサーに育てようと思ったとき、修行の舞台として選んだのが、アメリカのダートトラックだった。自分のレースに忙しい阿部さんは、典史くんの将来をてっぺーに託した。てっぺーはアメリカが好きで、何年かのアメリカ暮らしも経験していた。滞在の段取りやマシンの調達、そしてレース活動まで、ノリのために大喜びで動き回るアメリカでのてっぺーの日々が始まった。
 この写真集は、てっぺーとノリの、アメリカでの毎日がおさめられている。そして写真集は、ノリが日本に帰ってきてロードレーサーとして本格的にデビューし、世界に羽ばたくところでページを終わる。ノリックが、多くのファンの心をつかむようになるのは、この写真集の次の時代になる。記録に刻まれた偉業には、それを生む背景がある。この写真集をめくれば、新たな才能が育まれていく様子に、元気を授けられる。
 この写真集でてっぺーが語りかけてくるものは、追悼ではない。20年前、やがて世界に羽ばたく才能の、生き生きした胎動だ。

版型:A4横オールカラー 全92ページ 中尾省吾(てっぺー)による解説付
価格:3,675円

*写真集の購入はむう企画03-3436-6632までお問い合わせを。代引き送料込み4,515円

てっぺーとノリックについては、ヤマハ発動機のノリックメモリアルにもいいお話がのっていた。

以前の日記を月ごとに見る >>

投稿者 nishimaki : 2008年08月27日 13:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shizenyama.com/blogmt/mt-tb.cgi/1849

コメント

ノリックのことは、てっぺーさんの記事で知りました。

ダートトラック関係の面白い記事と写真で中尾さんのファンでもありましたから、某紙などを読んでいれば、自然とノリックのこともアメリカに行き始めた時から彼の記事で知っていました。

まだ、この写真集は見てませんが、その頃から知っている私としては、なんか思い描くだけで泣けてきますね。

きっと、てっぺーさんの思いがつまっているんでしょうね。
なんで、公道での事故なんかで死んでしまったのか、本当に残念でなりません。

シュワンツ、ドゥーハンにミスドカラーのオレンジのマシンで飛び込んで行ったノリックを、当然だろ!どんなもんだい!日本の火の玉ボーイは!と思って見ていたのは昨日のようです。

早く手に入れて拝見してみたいですね。

投稿者 めい : 2008年09月09日 22:23

コメントしてください




保存しますか?