2008年06月27日
Sherco4T、T-Ride、Beta125
魅力的な新製品が発表になっているというのに、自然山通信ときたら、きちんとしたインプレッション記事もつくらない。いかんですねー。現在自然山通信の主力(自然山通信には主力となんちゃってライダーの二人しかいない)試乗ライダーである杉谷が長く足のしびれを訴えていて、ほとんどアクティブな行動ができない。全日本の取材はやってるけど、よく見てると、5分歩くと10分休むというサイクルで移動している。今できるのは、釣り糸を垂れることだけだそうだ。早くよくなってね。
というわけで、このところ乗ったマシンのチョイ乗り感想を並べておきます。
シェルコ4T(320cc)は、2007年にダニエル・オリベラスが世界選手権に参戦を始めてから、見ちがえるように乗りやすくなったといわれている。オリベラスは世界選手権のニューカマーにしてポイントランカーとなり、さらにそれまでポイント圏外が多かったフランスのクリストフ・ブルオンも、確実にポイント圏で試合を進めるようになった。
このマシン、デビューしたときに日本に入ってきた1台に乗ったのだけど、320ccのパワーは伊達じゃなく、どかんどかんと突き進む迫力は、さぞ乗る人を限定させるだろうなぁと痛感させた。それに一度エンジンを止めちゃうと、再始動がえらくたいへんで、一言で言えば手に余るマシンだった。当時シェルコの広報官を務めていたアンドリュー・コディナによれば「世界選手権向けじゃなくて、ベテランライダーがスムーズにとことこ走るためのマシンだ」といっていたけど、負け惜しみと聞こえなくもなかった。ベテランライダーならともかく、ヘテランだと、スムーズに走るのさえ至難だった。
ところがそこからがすごい。ちょっとずつパーツを変更したりしていくうちに、シェルコの4Tは、すっかり世界選手権を走れるマシンになっちゃった。2008年、アルベルト・カベスタニーはちょっと苦しんでいるみたいだけど、それでも表彰台にものっちゃっている。もうベテランがとことこのマシンじゃない。
トップライダーの話はさておき乗ってみる。エンジンがとってもかけやすい。デコンプとかのデバイスがついているからでもあるけど、最近の4ストロークエンジンは、2ストロークを始動させるよりずっと簡単。再始動も初期型とはまったくベツモノになっている。
排気量は変わっていないから、潜在的パワーは変わらずなんだけど、チューニングの変化で、するすると走らせる分には320ccの排気量におそれおののかなくてもいいようになっている。
最近、全日本でもこのマシンの姿を見かけるようになってきた。排気量がでっかいから、乗りこなすのはそれなりにむずかしいと思うけど、これだけ乗りやすくなってくると、このマシンの個性を味わってみたいというライダーも出てくるってことなのかもしれない。
次に、ベータ125に乗ってみました。乗ったのは世界選手権の前で、日本には3台しか輸入されていないという貴重品種の時代(世界選手権では、ジャック・チャロナーは自分のマシンを持ってきたけど、もうひとりがスタンダードを駆ったので、今日本には4台の125があるはず)。
ガスガスやシェルコの125は、なんとなくシリンダが小さいのでよく見れば125ccだとわかるけれど、ベータの125は見分けるのがむずかしい。
ガスガスやシェルコだったら、エンジンをかけると、排気音でそれとわかる。ボンボンボンとボリュームたっぷりの250cc(それ以上)に対して、125はいかにも軽そうな音がする(正直に言えば、トルクがなさそうな音)。ところがベータの125は、排気音もそんなには変わらない。うーむ、たいへんにまぎらわしい。
明らかにわかるとすれば、キックが軽いということだ。ベータ(の2ストローク)は左側にキックがあるから、慣れないとエンジン始動には気合いがいる。左か右かは単に慣れの問題なんだけど、コンパクトにつくられたキックペダルで始動するのは、ベータ初心者にとってはちょっとした高等テクニックだ。でもこいつは、左足でぷるりとキックを踏み降ろせば始動できる。
乗ってみる。これまた、他の125ccで感じるトルクの細さは、感じられない。250ccに乗っているみたいといっても信じてもらえないかもしれないけど、200ccとどっこいくらいというのは、けっしてオーバーじゃないと思う。
しかして、ガスガスやシェルコと比べて、なんでベータだけこんなにトルクたっぷりの印象になるんだろう。それが、世界選手権での各メーカーのシェアに現れている気がする。ユース125のセクションは高く険しいから、125のエンジン性能をフルに使わなければいけない。低速トルクはそこそこに、フルパワーのときにどれだけ真価を発揮できるかが、ユースのマシンには重要なことなのにちがいない。ベータの低速がトルクたっぷりなのは素晴らしいけど、ユースの選手権を戦う連中にとっては、その分トップパワーが物足りなくて、このクラスにベータユーザーが少ないってことになっているじゃなかろうか。それに加えて、ちょっとだけだけど、重量的なハンディもあるのかもしれない。
とはいってもだ。今年、ユースでチャンピオンになりそうなのは、ベータライダーのチャロナーだ。もしかすると、ユースクラスといえど、パワーを振り絞って走るばかりではない走り方が模索されているのかもしれない。
さて、ユースクラスがどうあれ、このベータ125はぼくらにとってどうかというと、125といえど、トップエンドのフルパワーはそうそう使いこなせるものではない。もしかすると、長いヒルクライムとかではちょっとハンディを背負うことになるかもしれないけど、兄貴分の持つトルク感をそのままに、125の軽快感を味わえるのだから、じっくりトライアルをうまくなりたい人の訓練用としても、とりあえずマシンを変えることで成績を上げたい人も、このマシンは愛車にすべき対象なんじゃないかと思った。
それにしても、こんなマシンが日本にほんの数台しか入ってないなんて、なにかがおかしい。
最後は、スコルパT-Ride。これは、トライアルマシンじゃない。最初、全日本の近畿大会のパドックに並んでいたときには(写真はこのときのもの)、まわりがトライアルマシンばっかりのせいか、とても大きく重そうなマシンに見えた。けれどそれは、トライアルマシンのコンパクトネスと軽量を知っているからで、トライアルマシンに乗ったことがないお客さんは、軽くマシンを支えてみて「軽い軽い!」と大感激していた。そりゃ、トライアルマシンに比べたら重たいが、これはトライアルマシンじゃないのだから、トライアルのものさしではかっちゃいけませんね。すいません。
場所は変わってもてぎでは、ちょっと乗せてもらった。始動はセルだから、簡単。走り出そうとすると、大御所大月信和さんがやってきて「トライアルマシンじゃないから、へたくそなクラッチミートするとエンストするぞ」と教えてくれる。で、エンストしました。トライアルマシンのつもりでスタートすると、低速がない。というより、このエンジン、SY250Fと同じくヤマハWR250Fのものを使っているんだけど、SYみたいにセルモーターをとったりカムを低速用に振ったりしていない。まんまWRだから、トライアルマシンみたいな低速はないし、そのかわり、高速の吹け上がりはなかなか勇ましい。パワーはそんなになくてもいいから、もうちょっと低速があったほうがのりやすいと思うんだけど、そういう人はSY250Fのカムをくっつけるなどのトライアルチューンの道もあるかもってことだった。
このマシンの性格を考えると、軽くてパワフルで軽快になったセロー、ってところだろうか。セローでトライアルごっこをするのはそれなりに楽しいけど、軽量化したりハンドル切れ角を増やしたり、いろいろとやるべきことはある。T-Rideなら、最初からその仕様だから安心だ。
とはいっても、トライアルライダーがだれもこのマシンをトライアルマシンとして認めないように、トライアルがじょうずなライダーがこのマシンに乗ればそれなりのセクションは走れてしまうが(ちなみにスコルパのプロモーション映像でプロトタイプに乗っているのはグレゴリー・エリエスといって、フランスの元世界選手権ランカー。マシンもいいけど、ライダーもいいのだ)、これからトライアルを習得したい一の練習用マシンとしてはむずかしい選択。
トライアルなんかうまくならなくてもいいけど、オートバイに楽しく乗って、ちょっとだけトライアル気分も味わいたい、という方には、軽くて高性能のT-Ride、ばっちりの魅力商品。仕上がりもとってもいい(くやしいけど、ここまでのスコルパトライアルマシンに比べてもいい仕上がり)。WR250Rよりは、こっちのほうが楽しいこと請け合いだけど、問題は、お値段かな。
T-Rideと似たような味付けのマシンとしては、ベータALPってのもある。こちらもヤマハ125Fエンジンを使ったトレッキングバイクで興味があったんだけど、いまだ乗る機械なし。とりあえず、ここまでのところをご報告してみました。
投稿者 nishimaki : 14:04 | コメント (1) | トラックバック
2007年04月12日
キーボードを買った
衝動買いで、キーボードを買いました。前からほしかったんだけど、今のキーボードが壊れてるわけじゃないし、ほしくてしょうがないという感じにはなってなかったんだけど、気分を変えたくなって、注文してみました。
キーボードとかオートバイのグリップとかフットペグとかは、直接人間が操作する部分だから、これが変わると大きな変化だ。もっと早く買えばよかったなぁ。
このキーボード、6000円くらいだからけっして高くないけど、アップルの純正キーボードが3000円台で買えちゃうから、やっぱり高いものなんだろう。
ただ、ぼくが買ったのはマニアの間ではニセモノとされているやつで、これのホンモノは25000円もする。25000円はさすがに高かったのと、その25000円だと、ぼくにはどうしても困ることがあるんだ。
商品は株式会社PFUのハッピーハッキングキーボードという。東大の和田さんって教授がPFUと共同開発して作ったキーボードなんだそうだ。ホンモノはHHKBプロフェショナルと称されていて、ぼくの買ったニセモノはHHKB Lite2という。
Liteってlightの米語綴りなんだってね。そういえば、富士通が作ったワープロ専用機にOASYS Liteってのがあって、ぼくはあれでキーボードを覚えたんだった。
ぼくとキーボードの出会いは富士通のマシンだったけど、当時富士通は親指シフトという奇っ怪な入力方法を提唱していた。こんなのにそまっちゃったら、他の機械が使えなくなるなぁと親指シフトを敬遠したのを覚えている。だからぼくは、OASYSを使っていたときには、親指シフトを使ってない。
その後、鈴木阿久里がCMに出てきた東芝ダイナブック初期型を買ったとき、半分興味本位で親指シフトのソフトをインストールしてみた。それから、ぼくは親指シフトを愛用している。ダイナブック用親指シフトのソフトはアスキーの当時編集長遠藤諭さん(今調べたら、アスキーの取締役になってた)の製作によるもので親指ぴゅんという名前だった。その頃は「ここはこういう仕様のほうがいいんじゃないか」なんてよくメールを送ったもんだった。遠藤さんとはついぞお会いするチャンスはなかったけど、なかなか愛せる人のようで、半年ばかり連絡がなかったと思ったら「久しぶりに親指ぴゅんのソースをいじろうかと思ったら、仕様を忘れてしまった。ここはどういうふうにしていたんでけたっけ?」なんてメールが届いたりした。もしかしたら、親指ぴゅんのユーザって、ぼくひとりだったのかしらん。そんなこたぁないよな。
それから何台かのMS-DOSマシンを経てWindowsは使うことなく、マッキントッシュを使いはじめたけど、これも最初から親指シフトをで入力している。OSのバージョンがあがるたびに、親指シフトが使えなくなって大慌てするけど、世の中の仲間がなんとかしてくれるわけだ。親指シフトの輪は頼もしい。
で、親指シフトキーボードでないキーボードで親指シフトをするには、Nの下のキーとVあたりの下のキーは分離していないといけない。これをそれぞれ、右親指キー、左親指キーとして使うからだ。
これが親指シフトキーボード。空白キーの下に、ふたつの親指キーが並んでいる。でも、こんなキーボードは、ふつうには売ってない。だから親指シフトを使い続けたい愛好者は、スペースバーの長いふつうのキーボードでなんとか親指シフト入力する方法は編み出した。これがNICOLA配列っていって、今は、たぶんほんものの親指シフトよりたくさんの人に使われている。これをさらに発展させて、日本語キーボードを使えば、右親指キーと左親指キーを疑似的に使い分けられるではないかというのが、今、ほとんどの親指シフト愛好家が使っている仕様だと思う。これを使うには、スペースバーが長いキーボードじゃだめなんですよね。
話が長いなぁ。
だもんで、ぼくは日本のJISキーボードしか使えない。かな入力用のキートップはいらないんだけど、英文字しか刻印してないキーボードはみんなスペースバーが長いんだ。ところがこのHKKBは、JISキーボードのくせして、キートップにアルファベットしか刻印してないのがあるのよ。これはかっこいい。
ちなみに、ぼくはダイナブックで親指シフトを覚えたんで、キートップに文字が書いてなくてもまるで問題ない。ワープロを最初に使いはじめたときにはキートップを見ながら入力してたんだけど、バッテリーで駆動できるようになって、液晶にバックライトがついて、クルマの移動中でも原稿が書けるぞと大喜びで持ち込んだら、日が暮れて暗くなったらキートップが見えなくて入力ができなくなった。それで奮起してブラインドタッチ(最近はタッチタイピングというのがお行儀)を覚えたのだった。
HKKBそのものは、親指シフトについてはなんらの配慮もされてないみたいだけど、PFUってのは富士通の子会社で、富士通といえば親指シフトを世に出した会社だから、なんとなく通じるところはあるのかもしれません。
このキーボード、和田先生の主張をみるとわかるけど、キータッチとか、なかなか素晴らしい。ほんもののほうはもっと素晴らしいキータッチなんだろうけど、ニセモノでも充分素晴らしい。そのかわり、よけいなファンクションキーとかは使いにくくなっている。ほんもののほうには、矢印キーさえないらしい。すごい思いきりだ。
キーボードは、入力が快適にできてなんぼだと、ずっと思ってた。初期型のダイナブックは、なかなか素晴らしいキーボードを持っていた。ところがその後、キーボードはどんどん安物になって、ミスタッチは多いわ、キートップは吹っ飛んでいくわ、ろくなもんじゃない製品が多くなった。きっと、コンピュータを作っている人は、コンピュータが文字を入力する用途に使われるなんて思っちゃいないんでしょうね。
一方、プログラマの人たちは、キーボードでコマンドを打ち続けるのが商売だから、キーボードにはうるさい。このキーボードは、そういう本職中の本職のマニア心をうならせるものだ。
人間が触れるものは、気持ちよくありたい。最近じゃ、インターネットで日記やブログを書いてる人は多いから、昔より、文章を書く人は多くなったんじゃないかと思う。そういう人は、ぜひキーボードを変えてみるといいと思います。タコなキーボードでつっかえつっかえ書いているより、ずっといい文章が書けますから。
おっと、こんなこと書くと、だったらもっとちゃんとしたものを書けよ、というつっこみが聞こえてきそうだ。いいキーボードは実力を最大限に引きだすことはできますが、実力以上のものは引きだせません。これ、オートバイをはじめとする道具に、みな共通することですね。
ということで、キーボードにはもっとこだわるべきだと思う。中には、キーボードを輪島塗で作っちゃうなんてこだわりもあるみたいだけど、さすがに50万円のキーボードは病気だと思います。
http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new061012.html
◆参考文献など
株式会社PFU Happy Hacking Keyboard
http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/
個人用小型キーボードへの長い道
和田 英一
http://member.wide.ad.jp/~wada/bit.hhkbd/hhkbd.html
投稿者 nishimaki : 17:00
2006年05月02日
変身! ポルトガルおっさんライダー
海外旅行ってのは、行くほうからすればずいぶん長いこと滞在しているようでも、綿々と歴史を刻んでいる現地からすれば、しょせんほんの一瞬の滞在にすぎない。だからわずかばかりの滞在で見たものを語っていると、きっとうそついちゃったりするんだろう。でも語ってしまう。木を見て森を語らずとも、木を語ることはできるかもしれない。
で、ポルトガルでのお話。ポルトガルの街中では、小さなオートバイをよく見た。ホンダとかヤマハとかじゃなくて、モンテッサでもブルタコでもない。旧東ドイツを含む、東ヨーロッパで作られたオートバイたちが多い。ヤワとかツェンダップとか、そんな連中だ。
ところがその東ヨーロッパの小さなオートバイたち、みんな不思議なかっこうをしている。正確には、オートバイと運転手のトータルファッションが不思議だ。なんだか、てるてる坊主みたいなんである。最初は、ぶかぶかのカッパを着てるのかと思った。なんというか、運転手がカッパを着てるんじゃなくて、運転手とオートバイがまるごとポンチョをかぶっちゃっているのだ。
大きなボディアクションをするとあぶないんじゃないかなんてトライアル的心配はさておき、オートバイを走らせているという感じがしない。だらしがないオバQが疲れはててズルスル這いつくばっているように見える。
で、このおじさんに出会って、しかけの全貌が明らかになった。ニッポン人の不思議な視線を察したおじさんは、雨も降ってないのに、ポルトガル風ライディングウェアの着こなしを披露してくれた。最初っからである。これを見れば、あなたもポルトガル風ライダーになれる。
今度雨の日のトライアルには、これを着て走ってみようかな。
今回は写真は一目瞭然、ポルトガルのおじさんです。
投稿者 nishimaki : 22:32 | コメント (1)
2005年11月07日
ラジオ
恥ずかしいから黙ってたんだけど、ネットラジオに出演しました。ライブドアの。
ライブドア〈ねとらじ〉のRadio Uってやつ。
『あいぶんこジャーナル』のiBUNKO Journal No.58です。
ラジオはRadioのはずだけど、なんでURLがladioなのか、ホリエモンは英語を知らないのかとか、そういう疑問もありますが、この番組をやっているのは水城雄(みずき・ゆう)さん。 Webサイトはこちら。小説家であり、音楽家でもある。 ぼくが知りあった頃は、小説家だったけど、そういえば、当時からFMラジオに出演したりしていた。人前でしゃべるのが苦手なニシマキ的には、なんともうらやましい。
最近は、音楽ユニットもやっているらしい。「Oeufs(うふ)」といって、童謡や唱歌、そしてオリジナル曲を制作してるんだそうだ。
ぼくが水城さんを知った当時は福井県にお住まいで、遊びにいったことも仕事に行ったこともあるんだけど、いつの間にか、東京に住みついていらした。ふと思い立って遊びに出かけ、今はこんなことをしてるんだぜーと話をしたところ、じゃ収録しようとマイクをつきつけられたわけでした。
ぼくなんぞ、自分に縁のない部分は考え方が古くて、小説家ってのは羽織袴で火鉢にあたりながら鉛筆をなめていてほしいと思うのだけど、世の中にはこういう多芸な小説家もいるわけだ。そういえば、水城さんはヨットにも乗る。石原慎太郎はヨット乗りで小説家で東京都知事だから、こういうステレオタイプな職業観はあらためないといけませんね。
それでも水城さんに「職業はひとつに徹したほうがよい」と忠告する人はいるらしいです。ひとつのことを続けていると勲章ももらえるみたいだし(うちのじいちゃんは吉田茂総理時代の外務省でかばん持ちをやっていた。ずっとやってたら、最後には勲章もらってた)その方が世間体がいいんでしょうが、ぼくは水城さんの不思議な生きざまが好き。
放送は、トライアルのこと、自然山通信という雑誌のことなど、お話した。2回だかにわけて公開するとかいっていたから、もしまんざらでもないと思ったら、しばらくして、またアクセスしてみてください。
そうそう、世の中が狭いなと思ったのは、水城さんと知りあった当時、ぼくはロードレースの取材なんかもしていたんだけど、ちょうど清水國明さんが、鎖骨を骨折しながら鈴鹿8時間耐久を走りきって、このときのレポートを書いたりしていた。なかなか感動的なレポートだったのだけど(自画自賛)、その頃水城さんが先生をやっていたカルチャーセンターに通っていらしたのが、清水さんのお父さんだった。
清水さんは今、「森と湖の楽園」ってのをやっている。そしてこれまた、杉谷とぼくの昔っからの知り合いである中澤くん(杉谷と中澤くんは、たぶんぼくと杉谷より密接な関係)が、ここでお仕事している。
みんな、てんでばらばらに暮らしているようで、実はうんと近所で活動している。ラジオを聴いて、誰かとまた、新しいつながりができたら、うれしいなぁ(でも、自分の声を聞くのは恥ずかしい)。
(写真は、なにを話そうかと冷や汗をかきながらメモを作るニシマキ。「そんなめんどくさいことやってないで、話しはじめればいいんだよ」と水城さんに脅されて、結局ぶっつけでお話することになりました。この写真は、水城さんが撮ったもの。水城さんの日記から盗んできました)
投稿者 nishimaki : 17:55
2005年06月01日
モトクロス世界選手権
5月29日、もてぎでのトライアル世界選手権のちょうど1週間後、スポーツランド菅生でモトクロスの世界選手権が開催された。菅生はトライアル東北大会が開催される場所でもあり、オフロードスポーツ担当の藤原広喜さんとはいろんな点で仲良くしてもらっているし、最近では、深山トライアルという魅力的なトライアル大会も開催している。そんな菅生での世界GPだから、見逃すわけにはいかない。
日本でモトクロスが開催されるのはちょうど10年ぶりだそうだ。1991年に鈴鹿サーキットで日本で初めての世界選手権モトクロスが開催され、その後何年か世界選手権が開催されていたのだが、ぱたっと開催しなくなって現在に至っている。
スポーツランド菅生のモトクロスコースは、アップダウンの大きなコースで、その点は楽しいのだが、しかし10年ほど前に取材をしていたニシマキの記憶によると、ホコリがすごくてまいった覚えがある。しかし今回、目の前に広がったコースは前の日にぱらぱらと雨が降ったおかげか(経験的に、前の日にちょっと雨が降ったくらいじゃ、コースはすぐに乾いてほこりもうもうになるものだけど)ホコリのホの字もなく、絶好のコンディション。よく見れば、コースには大量のチップが混入されているようで、土質も異なっている。ずいぶん大胆な土壌改良がおこなわれたようだ。
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ラップタイムモニターも配備されているピット。
ピットアウトするのはステファン・エバーツ
モトクロスといえば、コースのそこここにサインボードを持った人がいて、思い思いのサインを出すのが風情だったのだけど、世界選手権では、それは認められないらしい。ロードレースみたいに、ピットサインエリアが設けられている。昔ライディングスポーツ誌に「杉尾良文のサインボード」という小文(現兵庫県県会議員の杉尾さんがモトクロスを引退してすぐ、現役ライダーの東福寺保雄にサインを出す役を買って出て、その板面への思いを綴ったもの)を書いた覚えのあるニシマキとしては、ピットサインエリアでしかサインが出せないのはさびしい気もするけど、スポーツとしての公平性がより高まるのは確かだから、歓迎すべき規則なんだと思う。
スタート進行についても、よりシステマチックに、より公平性の高いものになっていた。トライアルでは、スペインが覇権を握っているので、どうしてもスペイン的いいかげん(好き嫌いで言えば、これはこれで、ぼくはけっしてきらいではない)が目に付くのだけど、モトクロスはイギリス人かドイツ人がやっているという印象だったけど、しきっているのはイタリア人だそうだ。ニシマキの私見では、イタリアも、ドイツや日本と並んで、きまりに厳しい。さすが、日独伊三国同盟を組んだだけのことはあるのだ。
FIM会長のフランチェクス・ゼルビさんと杉谷。
お姿を見るのは、これがはじめて。
エバーツが走っているのは、15年前に鈴鹿サーキットではじめてチャンピオンになったとき見たことがある。そのときは、元気のいい若者の走りだった。自然山通信をはじめてから、桶川で一度ホンダに乗っているのを見たことがある。その時は乗りかたが一転していて、トライアルライダーみたいだった。エバーツは、トライアルも好きで、けっこうやっているらしい。身長やさわやかな笑顔が成田匠にも似ていて、そう思うと、走り方も似ているような気がしてくる。その陰には、トライアルテクニックがあるのかもしれない。
元気のいいモトクロスライダーは、暴れ回るマシンを押さえつけて全開で走っていく。でもエバーツは、オートバイが流れたり飛び跳ねたりするのをきっちり予測して、マシンと人間のポジションをコントロールしている。1ヒート目には勝てなかったけど、それでもエバーツの走りは素晴らしかったなぁ。
モトクロスの会場には、何人かのトライアル仲間がいた。でも、もっとたくさんのトライアル仲間に会えるかと思ったけど、残念でした。また来年も世界選手権は開催されるのかもしれないから、特に仙台近郊の方は、今度はぜひ見逃さないで観戦してみてくださいね。もちろんモトクロスを観るからといって、、トライアル世界選手権をパスしちゃいけないけども。
追記:書き忘れていたけど、今回ちょっと驚いたことが、モトクロス会場のたばこの煙だった。2日間モトクロスを観ていたら、すっかりのどが痛くなった。まわりを見ると、たばこの煙が絶えない。モトクロスが好きなひとって、みんなたばこが好きなのかなぁ。あるいは、ぼくらはトライアルは観客席から観戦することがないんだけど、観客席というのは、モトクロスもトライアルも、たばこの煙で煙っているものなんだろうか? アウトドアなのに、のどが痛くなるほどのたばこの煙というのは、ちょっとびっくりしました(ニシマキはたばこを吸わないわけじゃなくて、ぼくの前でたばこを吸う人がいたら、1本いただくことにしています。火との煙を吸わされるのは、好きになれない。でも3本以上吸うと、からだに毒が回った気がするので、もらいたばこも2本までと決めています。わがままなもらいたばこでごめんなさい)。
観客席のたばこの煙について、みなさまのご考察があれば、お聞かせください。
投稿者 nishimaki : 14:56
2005年01月21日
40 Summers Ago...

みなさん、いますぐお近くのトライアンフ販売店に駆けつけて、キャンペーンに申し込んだほうがいいですよ。で、運悪くあたらなかったら、買ってでも手に入れたほうがいいと思います。検索すれば、楽天なんかで売ってます。ざっと6000円。1万冊限定ということで、数に偽りがなかったら、たぶん売り切れたりはしないと思いますけど、なくなってからくやしがっても遅いです。
表紙を見ればわかるけれども、この本は、スティーブ・マックイーンの1964年のISDT参戦記です。オンエニー・サンデーの書籍版という感じ。
エンデューロの本を出したいビッグタンクの春木さんも、トライアンフが大好きな伊藤爺も、ぜひご一読ください。
なんだか、ページをめくっていくだけで、オートバイに乗って大地を駆け回りたくなるような、そんな本です。
投稿者 nishimaki : 20:02
2005年01月01日
あけましておめでとうございます
今年のお正月はどこにもいかずに、自然山Webを手直しするという、おたくなお正月をすごしています。
一日おきに雪が降って、遊びに行こうという気配でもないし、まぁよいかと。
作業しているうちに、あれもやりたい、これもやりたいと気持ちがそぞろになってくるのはトライアルをやっているときと同じ。ひとつずつ解決していくのが、結局早道なんでしょうけれど、性格的にそういう構造になっていないところがつらいところです。
もうちょっと若ければ、新年の抱負でそういう性格をなおすといいたいところだけど「いまさらなおんないよ」と杉谷に太鼓判を押されているので、この性格をそのまま引きずりながら、老後を楽しみしたいと思います。
今年もよろしくお願いします!
投稿者 nishimaki : 11:55
2004年12月23日
新しい自然山通信Web
このところ、トライアル以外の話題がいろいろあって、あれも書きたい、これも書かなきゃということがあるんだけど、ちょっと取り込み中のため、みんな投げ飛ばしている。ごめんなさい。
なにに取り込み中かというと、自然山通信のWebのお引っ越しを考えていて、ついでにトライアル情報をよりダイレクトに発信できるものにできないかなと考えたら、抜け出せなくなった。
これまで自然山のWebは杉谷が作ってくれていて、杉谷は美術大学出身だから、さすがに美しく仕上がっていた。ところがぼくのほうは、写真は学んだことがあるけど、作り込んでいく写真はとんと苦手で、世の中にあるものを盗み撮ってくるという、どろぼうのような(ドキュメンタリーともいうけど)術しか持っていない。ところが……
「ぐちゃぐちゃだろうがなんだろうが、出しちゃいなよ」と杉谷。これは、悩み出すと時間ばっかりかかってしまうぼくの性格を見越してのもので、さっさとある程度のところまで仕上げなさい、ということなんだろう。
一応のこころづもりだと、お正月早々、休み明けくらいまでにはなんとかオープンしたいと思っています。
とりあえずひるまないように、言っちゃおうっと。
投稿者 nishimaki : 23:13
2004年05月18日
RTL250Fデビュー

レプソルのニュースリリースで、ホンダRTL250Fがベールを脱いだ。
このマシン、2〜3年前からホンダがせっせと開発をしていたのは風の便りに知っていた。なんでも、ホンダ系のライダーはみんな借りだされてテストをしていたとか。どんなマシンなのかなぁ。話が聞きたいなぁ。早く乗ってみたいなぁと思っていたんだけど、テストをしている連中には守秘義務がある。ねちねち聞き出せば、脇が甘いやつはそぺろっとしゃべっちゃうかもしれないけど、ぼくも黙りとおす自信はないから、聞いちゃうとその人の立場がなくなるかもしれない。だもんで、ずっと知らないふりをしていた。ほんとのことを聞かないで、うわさ話をうわさ話としてお伝えしていた方が気が楽というのもある。
4ストロークのニューマシンが、もてぎに出てくるという話は、今年のはじめにスペインから流れてきた。でも、スペインからの話というのは、1/3くらいはうそで、1/3くらいは未確認情報で、でも1/3くらいは本当だから、そのへんの見極めがむずかしい。まぁ、出るときには出るだろうと、最初はほうっておいた。その時点でメーカーの人にそんな話をしても、ほんとのことを話してくれる人なんかいやしないしね。
でも、今年の観戦ガイドを作るにあたって、そんならこのマシンのことを触れないわけにはいかないだろうとようやく本気になった。

「そんな話はありえない」「そんなマシンは存在しない」なんて公式見解にはじまったけど、日本GPを盛り上げるためにはマシンの情報がほしいじゃないのとお願いして、想像図を書いてもよいというお許しはもらった。じゃ、想像図を書くから詳細を教えてよとさらにお願いしたら、4ストロークです、車体まわりはRTLとよく似ています、というそんだけだった。
こういうときになって、やっぱり頼りになるのがそれまで聞くともなく聞いてきたうわさ話の数々。
目の見えない人がよってたかってゾウにさわって、ゾウなるものを表現するというお話があるけど、なんだか、それに似た作業でありました。それでできたのが、観戦ガイドに掲載したこのイラスト。
あんまり自信がなかったんで、某ライダーに「詳細を語れとは言わないから、このイラストに点数をつけたら何点なのか教えてちょうだい」と聞いたら「50点」と答えてくれた。合格なのか落第なのか、よくわかんないけど、ともあれ、観戦ガイドはニューマシンのイラスト付きで世に出た。
2枚のイラストを見比べたニシマキの感想。あぁ、やっぱりサイレンサーはこれだけ大きなものになるんだなぁ、エンジン、けっこう小さく見える。
早く乗ってみたい、早く走る姿を見て見たい、とりあえず早く音が聞きたいなぁ。
投稿者 nishimaki : 17:48 | コメント (0)
2004年04月21日
観戦ガイドまもなく完成

世界選手権日本大会もてぎまで、あと1ヶ月ちょっと。
自然山通信では、ニューズ出版から発行の「世界選手権観戦ガイド」の編集をしました。
杉谷がアイルランド大会の取材から帰ってきてからの突貫工事で、この度無事完成。ただいつ、印刷屋さんがせっせとお仕事しております。
発売は4月26日。もうまもなくです。この本は、ふつうの本屋さんでお求めいただけます。どうぞ、本屋さんで手に入れてください。よろしくね。
投稿者 nishimaki : 18:37 | コメント (0)
2004年03月12日
トリッカーと芥川賞と牛丼
ヤマハの、トリッカーの記者試乗会へ行ってきました。昔々、もっとふつうのオートバイ雑誌の編集者をやっていたときには、発表試乗会のはしごをして暮らしていたようなこともあったけど、ライディングスポーツ以降、そういうところに出かけるチャンスはめっきり減ってしまった。試乗会に集まる顔ぶれは、メーカーの人も雑誌屋さんも、8割方は知らない人だけど、少しは知った人もいて、なんだか同窓会にでかけたみたいな気にもなった。
でトリッカー。19インチと16インチのホイールをはいていて、とてもトライアル用途に適しているとはいえないけど、でもふつうのバイクとしてみたら、トライアルごっこもできそうだなという気分にさせる感じがして、とっても楽しかった。「シートはぎりぎりまで薄くした」みたいな説明があったけど、ソノシートに座ってぼくらが思ったのは「ちゃんとしたシートがついてるバイクって、乗り心地がいいなぁ」ということだった。山男には、都会人の価値観はわからなくなっている(笑)。
価値観がわからないといえば、芥川賞だ。文藝春秋を買えば、二作品まとめて読めるのに、文藝春秋の横に単行本も並んでいるというのもよくわからないけど、そういうのはまぁいいとして、この芥川賞。ふたつとも、うまい文章を書くなぁとは思ったけど、そのテーマについては、なんだかさっぱりわからなかった。首をひねりながら、最後まで読んで終わって、もう一度首をひねりましたとさ。
そしたら、高校生の長女は、これを読んで感動したらしい。感動してないちゃったというから、よっぽどだ。そういう気持ちは、さっぱりわからぬ。私もおっさんになったということだなぁ。
今月号の文藝春秋には、いろんな人がその芥川賞の感想を寄せていて、やっぱり年代順に「さっぱりわからん」人が増えているのはおもしろかった。でも全体的には、世の中は新人類にあたたかくなっていますね。木村さんが「ヤマハも変わったでしょ」とヤマハのライダーたる渋谷勲を見ながら言うのだけど、ヤマハも変わったけど、世の中も充分変わっているのだと、ぼくは思います。
3月号、東陽片岡がイラストを描いてくれたら、ぼくと杉谷が牛丼について語っている。本文中にぼくは牛丼のことに触れているけど、ぼくと東陽片岡はなんにも話をしていないのに、こういうリンクができちゃった。きっとふたりとも、牛丼にはずいぶんお世話になったということなんでしょう。
牛丼ごときで大騒ぎをしている世の中もすごいと思うけど、少し感心するのは、牛丼よ再び、という声に押されて、検査しないでもいいから、アメリカさん、牛肉を売ってください、なんて展開にならなかったこと。検査しない牛肉が本当にあぶないのかどうかはよくわかんないけど、検査するべしということになったのだったら、そのポリシーは貫いてほしいもんであります。
吉野家は、牛丼がなくなって2割も売り上げが落ちたらしいけど、牛丼専門店で牛肉がなくなったら、売り上げが10割落ちてもよさそうなもんだけど、がんばってるといいたいところ。自然山通信からトライアルライダーがいなくなったら、2割減どころか、2割確保もむずかしいですから。
でも、牛丼がなくなる、という過剰な報道のおかげで、これまで牛丼屋さんに入ろうとしなかった人も、入ってみる気になったりしたんじゃないのかな。どんなテーマであれ、露出されるということは偉大なことです。
自然山通信も、東陽片岡に思う存分すきなものを描かせて、わいせつ物陳列罪でとっつかまって、それで世間に存在をアピールするという手もあるかもしれませぬ。もし、ぼくらが婦女暴行とか淫行罪とか万引きとかでとっつかまったとしたら、それはそういう深い思慮があってのことだと、みなさまご理解ください。
なーんて、そういう予定は(少なくともぼくは)今のところありませんけど。
なんだか話がぜーんぜん関係ないところに飛んじゃった。ともあれ、トリッカーは楽しいオートバイだったという日記でした。
投稿者 nishimaki : 18:18 | コメント (0)
2004年02月03日
もう1年の1/12がすぎたなぁ
ふと気がつけば、前回の日記から1週間以上がすぎている。このところ、諸般の事情であんまり出かけず、ずっと机に向かっているので(机に向かっているだけで、仕事がはかどっている気も、あんまりしない)カレンダーばかりが進んでいる感じ。
それでも、少しはお出かけしている。まず、桜木町に飲み屋にでかけた。「波の上」という飲み屋さんで、なかなか奥が深いお店。また、追加取材に出かけなければいけないかもしれない(それって、飲みにいくってことだろう)。
桜木町にでかけたのは、東横線の桜木町行きが廃止になる数日前のことだった。
日曜日(1日)には、寄の関東選手権のお手伝いにいった。オブザーバーをやったんだけど、SSDT、OITTに続いて3回目。いろいろ考えるところはありましたが、とりあえずとっても楽しくお手伝いさせていただきました。
帰りに吉野家の前を通りかかって発覚したのだが、杉谷は吉野家のカレー丼を食べたのだという。杉谷は新しいものが好きだ。カレーなら、ほかのところで食べればいいのにと思う。といいつつ、最近ニュースで牛丼がなくなるんで、駆け込みで牛丼を食べる人がいっぱいいると報じられるのを見ると、牛丼もあんまり食べたくなくなってくる。我ながら、へそ曲がりである。
投稿者 nishimaki : 18:43 | コメント (0)
2003年07月31日
TYS125Fがきました

TYS125Fが届きました。ニシマキ分個人車だけど、ニシマキに渡しておけばあちこちで見せびらかすだろうから、みんなに先がけて渡してもらいました。でも、注文したのも早かったんだけどね。
ステッカーが貼ってないけど、これは、正しい貼り方を教えてもらってから貼ろうと思ってます。これから出荷されるやつは最初から貼ってあるんじゃないかな。
保安部品は、一応一通りついております。保安部品キットとやらが、どこからどこまでをさすのかは不明です。ウインカーは、トライアルマシンとしては異例に立派。でも考えてみれば、TYスコティッシュやTLMはもう少し立派なのがついていたような気がする。

これはフロントブレーキ。泥はけがよいとされている波状のディスクプレートです。スコルパでは初めての採用になります。丸いディスクプレートよりも面積が少ない分コストダウンになってるんだったりして。冗談です。コストダウンらしいところといえば、ハブが鏡面仕上げをしていないところ。でも、もの自体はいっしょだから、性能的にはまったく遜色ありません。エンジン以外は、このマシンは70万円のトライアルマシンと、いったいどこがちがってこの値段になるのだか、さっぱりわからない。すごい。

リヤブレーキはSYレーシングと同様の、スイングアームにすっぽり隠れるタイプ。ディスクプレートは、こちらも波状のものがついてます。ハブはやっぱり塗装仕上げ。
タイヤは、ミシュランラジアルがついてます。でも、ミシュランラジアルはふつうの道を走るのにいまいち本領を発揮しないから、これがついているのは善し悪しかもしれない。なぜか、チューブレスタイヤなのにチューブが入っています。これも、最終仕様がこの仕様なのかは要確認です。

リヤフェンダーの裏側は、こんな感じ。リヤフェンダーは、ジャンプするとびよよんと上下するくらいには柔らかいですが、現行のトライアルマシンと比べると、格段にしっかりしてます。
テールランプも、少なくとも大きさはふつうのバイク並です。ナンバー灯がついているのかどうかは見落としました。反射板はありませんでした。でも、ナンバーのつく部分は大きいので、反射板をつけるのは余裕です。ナンバープレート用のネジ穴があいてないので、ナンバーを取りつけるにはドリルが必要です(笑)。

さて、せっかくですから走ってきました。ナンバーは市役所へいけばあっという間にもらえますから、簡単です。さすがに125cc。横浜市長津田から、国道246号線を通って厚木のデニーズまで打ち合わせ。トライアル畑じゃない人にはピンとこないかもしれないけれど、打ち合わせにトライアルマシンででかけられるって、とっても新鮮。しかもこんなかっこうであります。
さて、ここからは、トライアルを知っている人には当たり前。トライアルマシンを初めて触る人が感じるだろうなと思われるところを並べてみました。
ブレーキは、慣らしをしないとききません。ぼくのは、最初はぜんぜん止まらなかった。自然山通信ビデオ、メンテナンス2のブレーキの慣らしを見ていただくといいのですが、きちんとした慣らしをする必要があるみたいです。
スピードは、遅いです。5速で、トップスピードは80km/hくらいかな(メーター読み)? 丈夫なエンジンだから100km/hくらい出しても壊れないとは思うけど、車体のほうは実績がないので、70km/hくらいにしとくのが現実的だと思いました。幹線道路の流れには乗れません。
タイヤは、とりあえず届いたときの、空気ぱんぱんの状態で走りましたが、まぁ、乗りにくいこと。やっぱりミシュランラジアルは、0.3kg(リヤ。パスカル表示は、あたしゃ、まだよくわからない)くらいのエア圧じゃないと、ちゃんと走らない気がするけど、といって、あの低圧で街中を走るのもうーむと思ってしまいます。

リヤブレーキは足のサイズ28cm仕様。25.5cmのくつをフットレストにのせてみるとこんな感じ。このペダルは、手前に延長しないと、乗れないですね。公道をすわって走るには、シートのさらに後ろに座るといい感じでした。身長170cmくらいだと、ちょっと窮屈かもしれません。
ミッションはまだかたい感じだけど、これが今後どうなるのかは、もうちょっと乗ってみないとわかりません。

ということで、15kmのショートツーリングに出かけてきました。トライアルはよくやっているけど、久しぶりにオートバイに乗ったという感じです。
あとね、このバイクにはイグニッションキーがついてるけど、ハンドルロックとかはありません。いまどき、デニーズの駐輪場に止めておくのは、ちょっと不安です。かぎを持って歩かないとね。ニュートラルランプはありません。ヘッドライトは、ハイローの切り替えはありませんでした。ウインカーなどの立派さに比べて、ヘッドライトは明るくないです。
トライアルマシンとして考えれば、充分以上に立派な保安部品ですが、ホンダやヤマハのオートバイしか乗ったことない人には、びっくりするところが多いと思いますので、こんなことを書いてみました。ご参考までに。
ヘッドライトは青いですが、裏の部分は色がはげかけています。これも、品質不良というなかれ、こんなものでありましょう。もしかしたら、高圧洗車で洗ったら、青いタンクも白くなってしまうかもしれません。どきどき(笑)。
さて、この続きは、北海道にて。全日本北海道大会には、なにを思ったかこのマシンを持っていきますので、北海道方面の方、見てやってください。乗ってみてくれてもいいです。
でもその前に、もう少しブレーキの慣らしをするのと、キャブセッティングをしたいところであります。
投稿者 nishimaki : 20:15 | コメント (0)
2002年11月12日
トライアンフ・タイガーカブ

長いこと放っておいたトライアンフのタイガーカブを、ようやく動かして遊びました。
四十雀トライアルに参加したのだけど、これがとっても素晴らしいマシンだった。四十雀に参加するまでは、重たいし乗りにくいだろうけど、かっこいいからすべて許すという気持ちだったけど、乗ってみたら脱帽。今のトライアルとはまるで方向がちがうけど、トライアルってのは、本来こんなマシンでやっていたスポーツなんだなぁという感触を感じました。
基本テクニックしか必要がないマシン。基本テクニックがないと走れないマシンって感じ。
とにかく、フライホイールがずっしり重たい。エンジンのパワーとかではなく、フライホイールがひとりで走っていって、ひとりで丘を越えてくれる感じです。だからクラッチなんか使ったって、間に合わないから使わない。アクセルも、へたなことをしてフライホイールのきげんをそこねるくらいなら、そのままじっとしていたほうがまし。
と、ニシマキレベルで会得したトライアンフの乗り方は、なにもしない、でした。ブレーキペダルは左についているので、慣れない左足は動かないから使えない。リヤブレーキが使えないから、ほとんどの場合、フロントブレーキもこわくて使う気になれない。公道を走れるレシオを注文したので、セクションではローしか使えないから、シフトもしない。
本当になにもしないで四十雀トライアルが終わりました。でも、これがとっても楽しかったんだなぁ。

上は、四十雀にいく途中にお仕事で寄った妙楽寺でのひとコマ。左足の慣らしをしていたら、ちょっと乗せてくれと寄ってきた人がいて、乗せてあげたらこんなところを越えていました。
この人は、昔セローでツートラ荒らしをしていたことがあったけど、たぶんセローよりこっちの方が重量は軽いし、こわさないという約束をしなければ、けっこうなところを走ってしまうかもしれません。
感想は「ぜんぜん問題なく走る」でした。ぼくが乗ってもぜんぜん問題ないのだけど、ぼくはこんな丸太を越えていこうとは思いません。

ちなみに、このマシンはトライアンフのタイガーカブ。タイガーカブってのは虎の子と訳してあるのもあるけど、不肖の息子ってな意味もあるんだってね。
「これは4ストロークですか? 2ストロークですか?」という質問もときどきうけるけど、れっきとした4ストです。OHVだから、カムシャフトがシリンダーヘッドにはありません。縦に通っているパイプの中を、プッシュロッドという棒が入っていて、クランクケースの中にあるカムの動きをバルブに伝えます。だからプッシュロッドとバルブがあたるタペット音はかちゃかちゃいうけど、シャリシャリというカムチェーンの音はしません。イギリス製マシンだから、チェンジペダルは右側に。これはお約束です。キャブレターは、純正はアマル製がついてますが、これはデロルトで、だいぶずぼらな扱いができる感じです。点火もトランジスタに改造されてます。
このマシン、フレームはおそらくノーマル。フロントフォークはもしかしたらノーマル。タンクはBSAのオフロード用。シートは手作り。リヤのハブも手作りでした。ガスガスのによく似たフットペグも手作り。イギリスのおじさんは、手作りでものを作るのが本当に好きです。
投稿者 nishimaki : 09:13 | コメント (0)
2001年09月02日
コマ図ツーリング
ふと気がつくと、この週末は予定がなかった。そう思っていたら、某所でおこなわれるコマ図ツーリングに誘われた。悪い言い方をすれば、無許可で山を走り回る闇ラリー。だけど、乱暴に走り回ってはあっという間に走る場所を失うから、彼らもそれなりに礼儀を尽くしている。そんなのを含めて興味があったから、ほいほいとでかけた。
しかしぼくのマシンは、ロシアから持って帰ってきたままなにもしていないセロー。ブレーキレバーは折れて半分しかないし、クラッチレバーはぐにゃりと曲がっている。リヤホイールのスポークは2本折れていて、なによりドライブチェーンはロシアで切れてしまって、ロシアの力持ちニコライさんが力づくで1駒つめたやつで、いつ切れるかわかんない。しかもこんなチェーンで走っていたものだから、ミシュランラジアルの真中のブロックは、リンクとこすれてほとんど残っていないという代物。コマ図ホルダーにはロシアンラリーの最終日のものが入っているし、燃料タンクは、ロシアで入れたまんま。壊れないで走れたら勲章ものだ。
でまぁ、結論としては、とっても楽しかった。参加者のみんなはtmとかガスガスとかKTMとかで、難所ではその都度うれし苦しむ情況となるんだけど、こちらはなんでもない。腐ってもセロー、山がなくてもミシュランラジアル。
地元との関係も、軒先を通るときには礼儀を尽くして頭を下げてと、きちんとよくやっている。開催も年1回で、参加者たちはそれ以外にこの場所に走りにきたりしないお約束。なにより参加も一見さんはお断り。誰かの紹介がなければ参加できないというシステムが、遊び場所の環境維持を支えているんじゃないかという気がする。

集合は土曜日の朝、1日中250キロほど走って、日曜日は60キロほど走ってゴール。
ニシマキ的には、土曜日はこのラリーのコマ図のくせに悩んだりして、ミスコースしたりミシュランのフロントのグリップを急になくしたり(ある程度のスピードになったときのサイド部分のグリップって、見るからになさそうだものね)して2度ばかり転んで、少々くやしかったけど、日曜日はみんなと遊べて、楽しかったのだった。
ちょうどトライアルバイクが1台あったので、終わってから伊藤家のトライアル入門講座を開催。みんな、けっこう興味深そうだった。こういうことをやると、トライアルはもっともっと人口が増えるはずのスポーツだなぁと思うのだけど、現実はそれほどは甘くない。
