トライアル・自然山通信
【2007年04月02日】
トニー・ボウ開幕戦に勝利
4月1日、アウトドアトライアル世界選手権開幕戦は、スペイン南西部のマンチャ・レアルで開催された。スペインといえばからっと晴れた乾いた情景が思い浮かぶが、今回の開幕戦は「ここはイギリスか」というような印象。寒い、暗い、土曜日には雨も降って湿っている。下見の段階から、激しい戦いになることが予想されていた。
こんな中、土曜日の下見さえできないライダーがいた。藤波貴久だ。藤波はこの週、風邪をひいてしまって絶不調。しかも土曜日の夜に熱も出るという最悪のコンディションになった。薬で熱を抑えるも、当日は頭痛と吐き気に悩まされ、セクションでは力が入らずの状況だった。
藤波が体調不良に苦しんでいるのを尻目に、いいペースでマシンを進めたのが、トニー・ボウだ。モンテッサ入りをしてさっそくインドアチャンピオンとなり、舞台をアウトドアに移してスペイン選手権で2勝し、いよいよ世界選手権に乗り込んできたボウ。今回はゼッケン5番ゆえ、最終スタートのラガとは10分のスタート時間差がある。勝利を狙うには、ややハンディとなる。しかしスタート時間のハンディをものともせず、ボウは好減点をマークしていく。
ボウに匹敵したのは昨年のチャンピオン、アダム・ラガ。ボウとは1点差ほどで競り合っている。さらにこのふたりに数点差でドギー・ランプキンが続く。藤波も、第9セクションまでは悪くなかった。この時点でトップに3点差、挽回は充分に可能な点差ではあった。ところが藤波は、土曜日に下見をしていないから、セクションがどこにあるのかもわからない。しかも持ち時間が刻一刻と少なくなっていった。満足に下見もできないまま、後半5点が増えていった。1ラップが終わったとき、トップのラガには10点の大差をつけられていた。
ラガとボウの争いは、2点以上離れることなく、終盤戦まで続けられた。決着が着いたのは、スタジアムセクションの14セクション。ここでラガが失敗。対してボウは1点でここを通過した。そこまで1点のリードをとっていたボウは、この時点で勝利を確定することになった。
藤波は、1ラップを走ってセクションの様子がわかった2ラップ目には減点を13点も減らすことに成功した。これだけ減点を減らしたのはトップ10では藤波だけだが、それだけ1ラップ目の減点が多かったということでもある。
15セクション2ラップ目を走り終えたとき、3位はランプキンと藤波が同点。クリーン数ふたつの差で、表彰台はランプキンが登ることになった。
カベスタニーは2ラップ目に調子を落として5位。そして6位には、イタリアのFUTUREトライアルチームに移籍してモンテッサに乗るジェイムス・ダビルが入った。ジェロニ・ファハルド(ベータ2ストローク)、マルク・フレイシャ(スコルパSY250F)といったスペイン勢をさしおいての6位だから、価値がある。
ベータ4ストロークをデビューさせたジョルディ・パスケットは10位。2ストロークのベータに乗ったジェロニ・ファハルドとたった14点差。少なくとも、パスケットの実力は発揮できた結果といえる。
他には、シェルコ4ストロークに乗ったダニエル・オリベラスが13位、クリストフ・ブルオンが15位と、ともにポイントを獲得している。いまや、ポイント獲得15位以内に、4ストロークマシンが8台。半分以上が4ストロークという時代になった。
小川毅士は19位と、今回はまったくいいところがなかった。残念。
ジュニア選手権はマイケル・ブラウン(イギリス・ベータ)が優勝。2位にはニコラス・ゴンタール(フランス・ガスガス)。3位に、ガスガス125ccに乗るアレックス・ウイグ(イギリス)が入った。ウイグはまだ125ccより大きなマシンに乗る年齢に達していないから、ジュニア選手権に昇格しても、マシンは125ccのままなのだ。ライア・サンツ(スペイン・モンテッサ)は15位と、かろうじてポイントを獲得した。
ユース125ccはアルフレッド・ゴメス(スペイン・ガスガス)が優勝。アレクシ・セルバンティス(フランス・シェルコ)、ロス・ダンビー(イギリス・ガスガス)と各国の若手ライダーが表彰台に並んだ。
世界選手権結果
ジュニア選手権結果
ユース125選手権結果
藤波が体調不良に苦しんでいるのを尻目に、いいペースでマシンを進めたのが、トニー・ボウだ。モンテッサ入りをしてさっそくインドアチャンピオンとなり、舞台をアウトドアに移してスペイン選手権で2勝し、いよいよ世界選手権に乗り込んできたボウ。今回はゼッケン5番ゆえ、最終スタートのラガとは10分のスタート時間差がある。勝利を狙うには、ややハンディとなる。しかしスタート時間のハンディをものともせず、ボウは好減点をマークしていく。
ボウに匹敵したのは昨年のチャンピオン、アダム・ラガ。ボウとは1点差ほどで競り合っている。さらにこのふたりに数点差でドギー・ランプキンが続く。藤波も、第9セクションまでは悪くなかった。この時点でトップに3点差、挽回は充分に可能な点差ではあった。ところが藤波は、土曜日に下見をしていないから、セクションがどこにあるのかもわからない。しかも持ち時間が刻一刻と少なくなっていった。満足に下見もできないまま、後半5点が増えていった。1ラップが終わったとき、トップのラガには10点の大差をつけられていた。
ラガとボウの争いは、2点以上離れることなく、終盤戦まで続けられた。決着が着いたのは、スタジアムセクションの14セクション。ここでラガが失敗。対してボウは1点でここを通過した。そこまで1点のリードをとっていたボウは、この時点で勝利を確定することになった。
藤波は、1ラップを走ってセクションの様子がわかった2ラップ目には減点を13点も減らすことに成功した。これだけ減点を減らしたのはトップ10では藤波だけだが、それだけ1ラップ目の減点が多かったということでもある。
15セクション2ラップ目を走り終えたとき、3位はランプキンと藤波が同点。クリーン数ふたつの差で、表彰台はランプキンが登ることになった。
カベスタニーは2ラップ目に調子を落として5位。そして6位には、イタリアのFUTUREトライアルチームに移籍してモンテッサに乗るジェイムス・ダビルが入った。ジェロニ・ファハルド(ベータ2ストローク)、マルク・フレイシャ(スコルパSY250F)といったスペイン勢をさしおいての6位だから、価値がある。
ベータ4ストロークをデビューさせたジョルディ・パスケットは10位。2ストロークのベータに乗ったジェロニ・ファハルドとたった14点差。少なくとも、パスケットの実力は発揮できた結果といえる。
他には、シェルコ4ストロークに乗ったダニエル・オリベラスが13位、クリストフ・ブルオンが15位と、ともにポイントを獲得している。いまや、ポイント獲得15位以内に、4ストロークマシンが8台。半分以上が4ストロークという時代になった。
小川毅士は19位と、今回はまったくいいところがなかった。残念。
ジュニア選手権はマイケル・ブラウン(イギリス・ベータ)が優勝。2位にはニコラス・ゴンタール(フランス・ガスガス)。3位に、ガスガス125ccに乗るアレックス・ウイグ(イギリス)が入った。ウイグはまだ125ccより大きなマシンに乗る年齢に達していないから、ジュニア選手権に昇格しても、マシンは125ccのままなのだ。ライア・サンツ(スペイン・モンテッサ)は15位と、かろうじてポイントを獲得した。
ユース125ccはアルフレッド・ゴメス(スペイン・ガスガス)が優勝。アレクシ・セルバンティス(フランス・シェルコ)、ロス・ダンビー(イギリス・ガスガス)と各国の若手ライダーが表彰台に並んだ。
世界選手権結果
| Pos. | Rider | Nation | Machine | Lap1 | Lap2 | Time | Total |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | トニー・ボウ | SPA | Montesa | 34 | 24 | 2 | 60 |
| 2 | アダム・ラガ | SPA | GasGas | 35 | 30 | 0 | 65 |
| 3 | ドギー・ランプキン | GBR | Montesa | 38 | 39 | 0 | 77 |
| 4 | 藤波貴久 | JPN | Montesa | 45 | 32 | 0 | 77 |
| 5 | アルベルト・カベスタニー | SPA | Sherco | 40 | 44 | 0 | 89 |
| 6 | ジェイムス・ダビル | GBR | Montesa | 58 | 50 | 0 | 108 |
| 7 | ジェロニ・ファハルド | SPA | Beta | 56 | 52 | 3 | 111 |
| 8 | マルク・フレイシャ | SPA | Scorpa | 51 | 61 | 0 | 112 |
| 9 | ジェローム・ベシュン | FRA | Beta | 60 | 60 | 2 | 122 |
| 10 | ジョルディ・パスケット | SPA | Beta4T | 67 | 58 | 0 | 125 |
| 11 | シャウン・モリス | GBR | GasGas | 67 | 61 | 0 | 128 |
| 12 | タデウス・ブラズシアク | POL | Beta | 64 | 65 | 0 | 129 |
| 13 | ダニエル・オリベラス | SPA | Sherco4T | 64 | 64 | 2 | 130 |
| 14 | チャビー・レオン | SPA | GasGas | 68 | 65 | 2 | 135 |
| 15 | クリストフ・ブルオン | FRA | Sherco4T | 70 | 67 | 0 | 137 |
| 19 | 小川毅士 | JPN | Montesa | 70 | 73 | 4 | 147 |
ジュニア選手権結果
| Pos. | Rider | Nation | Machine | Lap1 | Lap2 | Time | Total |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マイケル・ブラウン | GBR | Beta | 36 | 31 | 0 | 67 |
| 2 | ニコラス・ゴンタール | FRA | GasGas | 49 | 45 | 0 | 94 |
| 3 | アレックス・ウイグ | GBR | GasGas | 48 | 51 | 0 | 99 |
| 4 | サム・ハスラム | GBR | Scorpa | 54 | 46 | 0 | 100 |
| 5 | ロリス・グビアン | FRA | Sherco | 48 | 55 | 0 | 103 |
| 6 | リー・サンプソン | GBR | Sherco | 58 | 47 | 0 | 105 |
| 7 | ギュラーム・ラニエル | FRA | GasGas | 55 | 55 | 0 | 110 |
| 8 | ジュリエン・アルナウド | FRA | GasGas | 60 | 53 | 0 | 113 |
| 9 | マテオ・グラッタローラ | ITA | Sherco | 55 | 59 | 0 | 114 |
| 10 | フレデリック・ヨハンソン | SWE | GasGas | 62 | 54 | 0 | 116 |
| 11 | アダム・ティガー | SWE | GasGas | 59 | 63 | 2 | 124 |
| 12 | アンドレア・バカラッティ | ITA | Montesa | 65 | 58 | 1 | 124 |
| 13 | ピーター・ジールツ | NED | GasGas | 59 | 67 | 0 | 126 |
| 14 | ヨッヘン・シェファー | GER | Montesa | 66 | 61 | 0 | 127 |
| 15 | ライア・サンツ | SPA | Montesa | 66 | 61 | 0 | 127 |
ユース125選手権結果
| Pos. | Rider | Nation | Machine | Lap1 | Lap2 | Time | Total |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アルフレッド・ゴメス | SPA | GasGas | 34 | 24 | 0 | 60 |
| 2 | アレクシ・セルバンテス | FRA | Sherco | 35 | 30 | 0 | 65 |
| 3 | ロス・ダンビー | GBR | GasGas | 38 | 39 | 0 | 77 |
| 4 | アドリアン・パストリーザ | SPA | GasGas | 45 | 32 | 0 | 77 |
| 5 | アントニオ・アルフォンソ | SPA | GasGas | 40 | 44 | 0 | 89 |
| 6 | ローレント・モレル | FRA | Beta | 58 | 50 | 0 | 108 |
| 7 | ダビッド・ミラン | SPA | Sherco | 56 | 52 | 0 | 111 |
| 8 | ポー・ボテラ | SPA | Beta | 51 | 61 | 0 | 112 |
| 9 | ベノイ・ダニコール | FRA | Beta | 60 | 60 | 0 | 122 |
| 10 | ティバール・マルテル | FRA | GasGas | 67 | 58 | 0 | 125 |
| 11 | フレデリック・ラルセン | NOR | Sherco | 67 | 61 | 0 | 128 |
| 12 | アレクサンドレ・フェラー | FRA | Beta | 64 | 65 | 0 | 129 |
| 13 | ロバート・アンドリュース | IRL | GasGas | 64 | 64 | 0 | 130 |
| 14 | エクトル・モリナ | SPA | GasGas | 68 | 65 | 0 | 135 |
| 15 | トーマス・タンドベルグ | NOR | GasGas | 70 | 67 | 0 | 137 |
投稿 : 2007年04月02日 03:16
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