トライアル・自然山通信
【2007年05月28日】
黒山2連勝、小川が肉薄の全日本近畿大会
新潟大会で復活ののろしを上げた黒山健一が、地元の猪名川近畿大会でも勝利。試合序盤には楽勝のペースに見えたが、終わってみれば小川友幸に2点差の辛勝となった。3位は野崎史高。渋谷勲が前戦に続き4位。田中太一が5位。
国際A級は三谷英明が無欲の勝利。国際B級は大ベテランにして年に1回の全日本出場の和田弘行が優勝した。
■国際A級スーパークラス■
兵庫県川辺郡の猪名川サーキットは、一本の沢を中心にセクションが設定されている。コースを含めて全日本の中でも体力的に過酷な一戦として定評がある。
いつもは1点を争う神経戦となることが多い全日本だが、ここは5点をとりあいながら難セクションを攻略した者が勝利する、技術達者のライダーが好む設定。
その猪名川らしさは第3セクションにして牙をむいた。小川と野崎が5点。第4セクションでは今度は小川と黒山が5点。さらに第5でも黒山は5点。第6では小川と野崎が5点と、5点がずらずらと並ぶ。
もっとも第5セクションの黒山の5点は、大岩を前にしてキャブレターの不調でマシンが失速。トライできずに終わったものだった。すぐにチェックして、キャブにゴミがつまっていたのが発覚してその後に影響はなかったが、波乱含みの猪名川大会らしい一幕となった。小川の5点も、このセクションの最難所のポイントではなく、その手前の下りで転落するような転倒。「なにが起きたか、わからない」という。
田中太一は、1ラップ目には5点がひとつもなかった。それで、第7セクションまではトップを守った。しかし田中は、2週間前に激しい練習の結果、右手親指の靱帯を損傷していて、激しい痛みと戦っていた。ここのところ、不本意な成績が続いている田中は、結果的には今回も不本意な結果となってしまうのだが、自己のライディングには自信を取り戻せたようだ。
新潟大会では黒山ひとりが独走。小川と野崎の2位争いという戦況だったが、今回は終盤まで団子状態で、黒山とて安心できる状況ではなかった。ただ、野崎にも小川にもミスがあって、これが今回完璧な調子ではなかった黒山を助けることになったようだ。
黒山は言う。
「今回は6割くらいのライディングしかできなかった。新潟が最高に近いできだったから、今回は最悪です。ライディングが雑だった。キャブレターにゴミがつまったのは、1ラップ目のことだったし、それが影響することはありませんでした。最終ラップの最終セクションで登りそこねて5点になったけど、あれはきれいに失敗しました。5点になっても優勝は変わりませんけど、だから手を抜いたとかというわけじゃないです。時間がないのに一度下見に走りましたからね。5点になるつもりだったら、しんどい思いをして下見なんかしません。最後にいい思いをして勝ちたかったから、しっかりクリーンするつもりだったんです。今日は、第6セクションだけがクリーンできませんでした。クリーンは不可能じゃないんですが、落ちたらえらい目にあうので、リスクを避けて、足をついたということです」
黒山が言う最終ラップの最終セクションについて、小川は苦笑まじりに「いやがらせですね」と言う。ただ、最終セクションにして2点差だったら、黒山ももっともっと真剣にトライに挑むだろうから、別の結果が出てきたにちがいない。
小川のコメント。
「2戦続けて2位で、去年とは逆の展開ですね。去年はぼくが勝てなかったときに2位を守れなかった。でも2位じゃだめです。今日は勝ちそこねました。難セクションだったし、こういうむずかしい大会で勝ちたかったのに、残念です。今日の序盤は5点が多くてへこんでいました。ありえない点数だと思って。ところが情報を聞くと、トップとも大差ない。それで復活できました。でもその後もミスがあった。ミスがあって追い上げられる相手じゃないですから、これではいかんです。最初に5点になった第3セクションは、止まったらきっちりいけたかもしれませんが、このところ、攻めのライディングをしたほうがいい結果が出ていることが多いので、ノーストップでクリーンを狙いました。それが裏目でした。まだまだ、練習ではなんの問題もないところが、試合になるとうまくいかないということが多いです」
3位になった野崎は、一見クリーンセクションのふかふかのヒルクライムの第8セクションで3回とも5点となったのが不本意の様子だ。野崎は、8月にお父さんになる。お父さん、がんばれ。
○結果はこちら
■国際A級■
成田匠の3連勝ならず。さすがにこの難セクションは125ccでは苦しいかとも思われたが、しかし成田は、2ラップ目にはトップに立っている。苦しい戦いにはちがいないが、勝利が不可能ということではないようだ。
勝利したのは、1ラップ目の4位から着実にポジションを上げてきた三谷英明。
「今日の走りはズタボロです。それでも勝てたというのは、たぶん、猪名川という地形が特殊で、ここは独特の滑り方をするじゃないですか。ぼくら関西の人間は猪名川の滑り方に慣れていて、調子は悪かったけど、他のライダーは、慣れていない分、ぼくよりもっと悪かったということだと思います。ぼく自身は5位か6位じゃないかなぁとそんな感じの走りだったんです。でもある意味、こういう勝利はうれしいですね。いつもほんのちょっとの差で勝利を逃しているから、たまにはこういうこともあるということで、もうけさせていただきました」
○結果はこちら
■国際B級■
伏兵というか予定通りというか、和田弘行が去年に続いて優勝。和田は山本昌也の黄金時代に国際B級チャンピオンとなった怪童で、その後引退、最近になって、ちょっとだけトライアルに復帰している。その怪童ぶりはあいかわらずだ。
いつもの戦いに目を移すと、ランキングトップの平田貴裕が1ラップ目に大量減点でポイント圏外につける。新潟で勝利の滝口輝は和田には届かないものの確実に2位をキープ。このままだとランキングでは平田と滝口が僅差となる状況となるのだが、ひかし平田が2ラップ目に復活。怒濤の追い上げで5位にまでポジションを上げてきた。これでランキングトップの座は安泰だ。
1年に1回の和田の優勝のコメント
「疲れたわ。フラフラやったけど勝てたなぁ。年々、試合がしんどくなってくるわ。悲惨やね。2ラップ目にあんまり調子に乗れなくて、気分変えようと思って飯を食ったんよ。そしたら調子は取り戻したけど、今度は時間がなくなった。10セクションで大渋滞してたやろ。それでみんなに聞いたんや。ここをエスケープして、勝てるかなぁって。そしたらいけるんちゃうかというんで、10セクションはクリーンするはずだったけど、5点もらって先へ行った。クリーンしてても、最後にタイムオーバーくらうから、いっしょやね。3ラップ目は、真剣に下見もしたよ。歩くとな、足がつるんよ。しんどいわ。ほな、また来年な」
○結果はこちら
投稿 : 2007年05月28日 07:41
■2010年3月号300円
3月号、いよいよ新しいシーズンが始まります。3月号の発送は、2月27日と28日の両日にわたっておこないました。
今月号は、ちょっと変わったトライアル風景が表紙です。でも、そのスピリッツは、世界選手権とも同じはず。トライアルの思い、広く伝わってほしいと思います。
実は、今月号は自然山通信13年目の創刊記念号でした(印刷屋さんに渡してから、それに気がつきました。とほほ。なので、4月号に、13年目の思いをまとめたいと思います)。
■2010年2月号300円
早いもので、2010年の最初の1ヶ月がすぎ、自然山通信は2月号を発売させていただきました。2月号は(珍しく?)2月1日にお手元に届いたと思います。もし年間購読の方で、まだ到着していない方がいらしたら、ご連絡ください。すぐ再送させていただきます。
今月も、2010年モデルのインプレッションはつづきます。日本に本格上陸のチスパ125とガスガスシリーズに乗ってみました。25周年を迎えたど・ビギナートライアルは、主催者萩原さんやスタッフ、参加者の寄せ書き寄稿。そのコメントの影に、トライアルの本質が隠れています。
黒山和江ちゃん参戦記は、ロッキートライアルの巻。
■2010年1月号300円
あけましておめでとうございますの新年号です。本屋さんではこの時期2月号を売っていますが、1月に2月号を売らなければいけない書店流通競争システムはおかしいと信じて、自然山通信は1月に1月号を売らせていただいています。
2010年モデルのインプレッションや25周年を迎えたど・ビギナートライアルについてなど。黒山一郎さんの、愛娘和江ちゃんのマシンの整備日記は、マシン整備の手引きとしても必読。
■板取ラストラン1,980円
送料無料の自然山通信DVDマガジン第6弾。2008年バイクトライアル世界選手権最終戦日本大会・関板取です。
日本のトップライダー、寺井一希は、この最終戦にかけていた。そして今大会は、関板取での開催される、最後の世界選手権となのだった。
■PhotoTrial2009 5,000円
世界選手権をもれなく取材しているただふたりのジャーナリストであるマリオ・カンデローネとアニエーゼ。トライアルに対する熱意と暖かさは彼らの右に出るものはない。
そんな彼らが熱心に作り続けているPhotoTrial。世界選手権全戦のほか、今年はもてぎ10周年で、特別にページが多い。世界のトライアルシーンを本棚におさめる絶好の1冊。
■自然山通信09年12月号300円
2010ニューモデルインフォメーション、OSSA、SHERCO、SCORPA、BETA、HONDA/全日本トライアル選手権R7東北最終戦・黒山健一パーフェクト盤石の有終の美。他
■自然山通信09年11月号300円
全日本トライアル選手権R6中部・堂々、黒山健一がまんの貫禄勝ち他レポート。いつでも買える、誰でも乗れる‥‥‥ヤハマトリッカー改・YSP京葉/多摩テック、有終の美‥‥‥/四十雀トライアル/深山トライアル/寺井一希インタビュー
■09全日本R5中国1,980円
送料無料自然山通信DVDマガジン第5弾。9月6日開催の全日本選手権R5中国大会。岡山県原瀧山トライアルパークで、朝8時よりエキシビション125、国際B級がスタート、国際A級と国際A級スーパークラスは、12時10分からのスタートとなった。昨年からトライされている実験運用だ。試合序盤、昨年優勝の野崎史高(ヤマハ)が絶好調。そして黒山健一(ヤマハ)がじりじり追い上げる。
■自然山通信09年10月号300円
全日本トライアル選手権R5中国/FIM SPEAトライアル世界選手権R9スペイン/R10フランス最終戦/ライア・サンツ最終戦を残してタイトル獲得/2009FIM世界選手権ランキング
■有限会社自然山通信
〒226-0027
神奈川県横浜市
緑区長津田5-9-43
電話 045-989-1360
FAX 045-989-1362
info@shizenyama.com

shizenyama.com/i/
○速報情報はこちらも!
-
2009年スケジュール一覧は
- 春の鴨嶋
- 自然山ジャンボリー
- 2009年ど・ビギナー
- SUGOトレールライドTR
- SUGO深山トライアル
- 菅生トライアルGP
- ドラゴンカップ
- NTCクラシックトライアル
- GATTIスクール
- 09Y2(わいわい)
こちらをご覧ください
- 10全日本関東IAS
- 10全日本関東IA
- 10全日本関東IB
- 10全日本関東E125
- ファミリートライアル第2回
- GA-1ウインター最終戦
- 中部選手権第1戦
- 沖縄トライアル第2戦
- 第171回ケニーズ杯
- お気楽ツーリング43
- 中国選手権第1戦
- マイロードバイクトライアル
- 1002クリーンアップ
- ペコトラ 第2戦
- 沖縄県選手権第1戦








