トライアル・自然山通信
【2008年04月02日】
FIMより要望あり
世界選手権を前日に控えた土曜日の夕方、各国からやってきたプレス連中を集めて、FIMのトライアル委員会が記者会見を行った。FIMトライアル委員長はフランス人のジャン・マーク・クルミエールさん。クルミエールさんは英語がしっかりしゃべれるのに、英語は事務方のアレックス・ゴールデンベルグ(スイス人?)が受け答えをした。英語だけなら、プレス事務方のジェイク・ミラー(イギリス人)のほうが上手だけど、イギリス人はフランス語がわからないから、通訳はできないのだった。
この記者会見で伝えられたのは、世界選手権のスポンサーについて、09年の世界選手権の仮日程の発表、今後のレギュレーションについてなどだった。
世界選手権の冠スポンサーは、07年からSPEAがついている。SPEAはイタリアの電機メーカーで、これまでもイタリアのトライアルチームのサポートをしていたが、いよいよ世界選手権に進出をしたのが07年。08年は良好なリレーションシップを継続したから、世界選手権を報道するときには、必ずFIM「SPEA」トライアル世界選手権と表記してねというお願い。日本では、この会社の製品に接するチャンスはなかなかないと思うけど(一般電機製品ではなく、製品素材などを作っているようだ)、ぜひSPEAの名前は覚えてあげてください。
メインスポンサーはSPEAで、同時にいくつかのテクニカルスポンサー(製品供与、技術供与など)も加わっている。FERODOは著名なブレーキパッドメーカー。Lionelliは、電気スイッチ(RTLのマップ切り替えスイッチなど、ここのメーカーのもの?)などをつくる電気パーツメーカー。そして昨年からのAJP(やはりブレーキのメーカー)が、2008年の世界選手権を支えていくことになる。
そして2009年の世界選手権スケジュール。2009年は、インドア世界選手権もFIMが全面的に取り仕切るようになるとのこと。これまでインドアトライアルは、オクタゴン・エセドスという興業会社が運営をしていた。その結果、インドア世界選手権は興業と格式ある選手権とのはざまのポジションに位置していて、HRCなどはこの選手権を公式に参戦対象としていない(HRCの以降とは別にモンテッサが参戦していて、だから、モンテッサのワークスマシンは2008年のインドアには間に合わず、前年のワークスマシンを使用している)。FIM仕切りのインドア選手権になって、なにか変化はあるだろうか。
| FIM INDOOR TRIAL WORLD CHAMPIONSHIP | |||
|---|---|---|---|
| Month | Day | GP | Place |
| 1 | 3 | UK? | Sheffield |
| 1 | 24 | France | Marseille |
| 2 | 8 | Spain | Barcelona |
| 2 | 14 | France | T.B.A. |
| 2 | 22 | Germany | Bielefeld |
| 3 | 1 | France | Bielefeld |
| 3 | 7 | Italy | Milan |
| 3 | 14 | Spain | Madrid |
そして2009年の世界選手権の暫定日程。今回発表されたのは8大会分。もうちょっと増えそうだが、決まっているのはこれだけということだ。ツインリンクもてぎが10回目の開催として早くもスケジュールに入っている。10年連続で同じ会場というのは、そろそろ世界選手権記録かもしれない。
| FIM SPEA TRIAL WORLD CHAMPIONSHIP | |||
|---|---|---|---|
| Month | Day | GP | Place |
| 4 | 4-5 | N. Ireland | Bangor |
| 4 | 25-26 | USA | Canon City |
| 5 | 17 | UK | Carlisle |
| 6 | 6-7 | Japan | Twin Ring Motegi |
| 6 | 21 | Italy | Barzio Milano |
| 6 | 28 | Andorra | St Julia |
| 7 | 5 | Spain | Alicante La Nucia |
| 9 | 13 | France | Andon |
| 9 | 20 | Italy | Trial des Nation |
同時に、併催イベントとして組まれている女性世界選手権の日程。3戦目はトライアル・デ・ナシオンの金曜日の開催で、ヨーロッパ遠征がむずかしい日本やオセアニアの国々の女性ライダーにも参加してもらおうという配慮だということだ。
| FIM SPEA WOMEN'S TRIAL WORLD CHAMPIONSHIP | |||
|---|---|---|---|
| Month | Day | GP | Place |
| 6 | 28 | Andorra | St Julia |
| 9 | 13 | France | Andon |
| 9 | 18 | Italy | Darfo Boario Terme |
この記者会見では、メインスポンサーSPEAを大事にしてちょうだいね、というお願いと同時に、世界選手権をどう呼ぶかについてのお達しもあった。これが配布された「正しい世界選手権の呼び方」で、必ずSPEAと冠スポンサー名を表記してちょうだいということだ。英語、フランス語、イタリア語、スペイン語と各国表記で示されているけど、日本語がない。日本人こそ、こういう取り決めがあればきちんと守る国民性なのに、FIMも日本人をわかっておらない。その他の国々のみなさんは、こんなのがあってもなくても、あんまり効果があるとは思えないのだった。自然山通信では「FIM SPEA トライアル世界選手権」と表記させていただくことにしました。
さらに同時に、これは前日のライダー向けプレゼンテーションでのことだったが、レギュレーションブックがライダーに配布された。開幕戦前日に規則書が配布されるというのもどうかと思うけど、中にひとつ、目新しい規則書があった。環境に関しての規則書で、マシンの整備をするときは、所定のじゅうたんを敷きなさいなどが書かれている。地面にオイルをしみ込ませてはいけないといことだ。ほか、騒音などについての記載もある。世界中、地球環境保護についてはやっきだ。これは流れだから、本当に必要なのかとか、めんどくさくてやってられないとか、そういうことは考えてはいけない。これからは、オフロードライディングができるだけで、神様に感謝しないといけない世の中になっていくだろう。
さて最後に、トライアル委員長のクルミエールさんに、レギュレーションについてちょっとだけ質問してみた。
Q:スペインで、独自の規則が施行されました。あの規則は、どうでしょう。FIMも、将来的にああなるのでしょうか。
A:レギュレーションについて、さまざまな考え方があるのは理解できるところだ。しかし世界選手権に関しては、現状の運営方法で、どのセクションからも問題点はあがってきていない。ライダー、ファクトリー、オブザーバー、我々主催者、そして観客も、あなた方プレスも。なので、今は、なぜ変える必要があるのかと問いたいところだ。現状の規則は、悪くないものだと思う。もちろんベストではないが、悪くないものだと認識している。スペイン選手権の規則変更は、すべてのライダーが歓迎しているとは思えないから。
Q:日本では、1ラップ目にライダーが多くの時間を費やして、2ラップ目以降には超特急。観客が観戦するのがむずかしいということで、これをなんとかできないかと思案されています。
A:そのとおりだ。試合の後半になると、ライダーはみなとっても忙しく走っている。観客は観戦どころではないし、なにより、危険でもある。だからといって時間がないのかといえば、ライダーは試合の序盤では、のんびり深呼吸をしたりガールフレンドとお話しをしたりしている。規則違反ではないが、全体的に、なんとかしなければいけない問題ではある。
Q:今回、14セクションの直後にタイムコントロールが設置されています。
A:そう。このシステムは、今後も必要があれば採用していこうと思う。14セクションでタイムコントロールをして、最終セクションまでは別時間を設定することで、長い距離を暴走してくる必要がなくなる。ライダーがスピードを出して走るのは危険だし、周囲に対して印象もよくないからね。
Q:今回は、3クラス合わせて100名近い参加がありました。理想的な参加者数は、何人くらいでしょう。
A:それはとってもむずかしい質問だ。何人とお答えするのは避けたいが、少なくとも、今回の参加者数が最大ではないかと考えていることは確かだ。これ以上多い参加者は、スムーズな運営ができないのではないかと思っている。
投稿 : 2008年04月02日 13:59
■2010年3月号300円
3月号、いよいよ新しいシーズンが始まります。3月号の発送は、2月27日と28日の両日にわたっておこないました。
今月号は、ちょっと変わったトライアル風景が表紙です。でも、そのスピリッツは、世界選手権とも同じはず。トライアルの思い、広く伝わってほしいと思います。
実は、今月号は自然山通信13年目の創刊記念号でした(印刷屋さんに渡してから、それに気がつきました。とほほ。なので、4月号に、13年目の思いをまとめたいと思います)。
■2010年2月号300円
早いもので、2010年の最初の1ヶ月がすぎ、自然山通信は2月号を発売させていただきました。2月号は(珍しく?)2月1日にお手元に届いたと思います。もし年間購読の方で、まだ到着していない方がいらしたら、ご連絡ください。すぐ再送させていただきます。
今月も、2010年モデルのインプレッションはつづきます。日本に本格上陸のチスパ125とガスガスシリーズに乗ってみました。25周年を迎えたど・ビギナートライアルは、主催者萩原さんやスタッフ、参加者の寄せ書き寄稿。そのコメントの影に、トライアルの本質が隠れています。
黒山和江ちゃん参戦記は、ロッキートライアルの巻。
■2010年1月号300円
あけましておめでとうございますの新年号です。本屋さんではこの時期2月号を売っていますが、1月に2月号を売らなければいけない書店流通競争システムはおかしいと信じて、自然山通信は1月に1月号を売らせていただいています。
2010年モデルのインプレッションや25周年を迎えたど・ビギナートライアルについてなど。黒山一郎さんの、愛娘和江ちゃんのマシンの整備日記は、マシン整備の手引きとしても必読。
■板取ラストラン1,980円
送料無料の自然山通信DVDマガジン第6弾。2008年バイクトライアル世界選手権最終戦日本大会・関板取です。
日本のトップライダー、寺井一希は、この最終戦にかけていた。そして今大会は、関板取での開催される、最後の世界選手権となのだった。
■PhotoTrial2009 5,000円
世界選手権をもれなく取材しているただふたりのジャーナリストであるマリオ・カンデローネとアニエーゼ。トライアルに対する熱意と暖かさは彼らの右に出るものはない。
そんな彼らが熱心に作り続けているPhotoTrial。世界選手権全戦のほか、今年はもてぎ10周年で、特別にページが多い。世界のトライアルシーンを本棚におさめる絶好の1冊。
■自然山通信09年12月号300円
2010ニューモデルインフォメーション、OSSA、SHERCO、SCORPA、BETA、HONDA/全日本トライアル選手権R7東北最終戦・黒山健一パーフェクト盤石の有終の美。他
■自然山通信09年11月号300円
全日本トライアル選手権R6中部・堂々、黒山健一がまんの貫禄勝ち他レポート。いつでも買える、誰でも乗れる‥‥‥ヤハマトリッカー改・YSP京葉/多摩テック、有終の美‥‥‥/四十雀トライアル/深山トライアル/寺井一希インタビュー
■09全日本R5中国1,980円
送料無料自然山通信DVDマガジン第5弾。9月6日開催の全日本選手権R5中国大会。岡山県原瀧山トライアルパークで、朝8時よりエキシビション125、国際B級がスタート、国際A級と国際A級スーパークラスは、12時10分からのスタートとなった。昨年からトライされている実験運用だ。試合序盤、昨年優勝の野崎史高(ヤマハ)が絶好調。そして黒山健一(ヤマハ)がじりじり追い上げる。
■自然山通信09年10月号300円
全日本トライアル選手権R5中国/FIM SPEAトライアル世界選手権R9スペイン/R10フランス最終戦/ライア・サンツ最終戦を残してタイトル獲得/2009FIM世界選手権ランキング
■有限会社自然山通信
〒226-0027
神奈川県横浜市
緑区長津田5-9-43
電話 045-989-1360
FAX 045-989-1362
info@shizenyama.com

shizenyama.com/i/
○速報情報はこちらも!
-
2009年スケジュール一覧は
- 春の鴨嶋
- 自然山ジャンボリー
- 2009年ど・ビギナー
- SUGOトレールライドTR
- SUGO深山トライアル
- 菅生トライアルGP
- ドラゴンカップ
- NTCクラシックトライアル
- GATTIスクール
- 09Y2(わいわい)
こちらをご覧ください
- 10全日本関東IAS
- 10全日本関東IA
- 10全日本関東IB
- 10全日本関東E125
- ファミリートライアル第2回
- GA-1ウインター最終戦
- 中部選手権第1戦
- 沖縄トライアル第2戦
- 第171回ケニーズ杯
- お気楽ツーリング43
- 中国選手権第1戦
- マイロードバイクトライアル
- 1002クリーンアップ
- ペコトラ 第2戦
- 沖縄県選手権第1戦







