2008年05月
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もてぎ1日目
悪天候でぶっちぎりのボウ
土曜日のもてぎは朝から雨。途中雨が上がったかに思えたが、ふたたび雨足が強くなり、終日雨模様での大会となった。
序盤は藤波とボウ、そしてラガが僅差で5点か3点かの戦いを続けたが、第7セクションで藤波が5点となり、以降ボウがどんどん調子を上げていってぶっちぎり。
藤波はクランクケースを岩盤にヒットさせてトラブルを発生させたこともあって苦戦となり、ラガに6点差で3位に甘んじた。ランキングは再びラガが2位に浮上した。
苦戦の日本大会となった藤波
世界選手権結果
1 トニー・ボウ 71 11
2 アダム・ラガ 97 6
3 藤波貴久 103 7
4 ドギー・ランプキン 109 5
5 ジェロニ・ファハルド 115 4
6 黒山健一 118 4
7 アルベルト・カベスタニー 120 3
8 小川友幸 121 2
9 マイケル・ブラウン 126 3
10 ジェイムス・ダビル 127 2
11 マルク・フレイシャ 128 2
12 野崎史高 128 1
13 ダニエル・オリベラス 142 0
14 小川毅士 142 0
15 井内将太郎 144 0
16 西元良太 144 0
17 尾西和博 146 0
18 岡村将敏 150 0
19 砂田真彦 150 0
ジュニアクラス結果
1 ロリス・グビアン 96 5
2 アレックス・ウイグ 108 5
3 アルフレッド・ゴメス 110 5
4 サム・ハスラム 112 3
5 ギュヤム・ラニエル 121 3
6 ロス・ダンビー 122 2
7 マテオ・グラッタローラ 124 2
8 野本佳章 129 0
9 斎藤晶夫 135 1
10 ライア・サンツ 138 1
11 柴田暁 139 1
12 永久保恭平 141 0
13 エワード・ラルケンス 145 0
ユースクラス結果
1 フランチェスク・モレット 110 4
2 ジャック・チャロナー 111 2
3 パトリック・スメイジ 119 5
4 ジェイク・ウィテーカー 126 2
5 アレキサンドレ・フェラー 126 1
6 ベニト・ダニコート 135 1
7 ペレ・ボレラス 135 1
8 藤巻耕太 138 1
9 滝口輝 146 0
10 大田裕一 150 0
11 松本龍二 150 0
<Posted in 08.05.31 18:54(
08.06.01 20:18 Modified)>
雨のもてぎ速報のお知らせ
いよいよ2008年世界選手権が始まる。
お天気は、天気予報通り雨。ただしきのうの予報より雨の降りが早くなって、その分、止むのも早くなった模様。お昼には止むという予報になっている。
いつものとおり、試合速報は自然山モバイルWEBへ
写真は、金曜日に行われた、世界環境デイにちなんだトップライダーによる植樹セレモニー。
左から、アダム・ラガ、藤波貴久、トニー・ボウ。ランキングのトップ3がスコップを持った。
植えられたのはトチノキ。トチノキは、栃木県の木となっている。
<Posted in 08.05.31 08:46(
08.05.31 09:04 Modified)>
いよいよもてぎ!
いよいよ今週末、5月31日と6月1日は栃木県ツインリンクもてぎでFIM SPEAトライアル世界選手権が開催される。
天気予報によると、土曜日は雨模様だが、日曜日は晴れ。
日本人応援団にしてみれば、雨が降ったほうが、より日本人向き(イギリス人向きでもあるけど)セクションになるともいえるから、雨でも晴れでもどっちでも大歓迎(のはず)だ。
第1ライダーのスタートは9時36分。最初のスタートは、国際B級の大田裕一。今シーズン、スコルパ125Fで国際B級クラスに参戦している鹿児島の若手。以後、2分おきに松本龍二、滝口輝、藤巻耕太と日本人のユースライダーが続く。日本人がユースクラスに参戦するのは、ユースクラスが新設された2004年以来、初めてだ。ユースのランキングトップ、ジャック・シャロナーは9時56分スタート。
ジュニアクラスでは柴田暁が9時58分スタート。以下やはり2分おきに斎藤晶夫、永久保恭平、野本佳章と続く。ライア・サンツは10時8分スタート。ランキングトップを争うアレックス・ウイグは10時20分、ロリス・グビアンが10時22分スタートだ。
世界選手権クラスでは、砂田真彦が10時24分、以降2分おきに西元良太、岡村将敏、尾西和博、井内将太郎、野崎史高、小川友幸、黒山健一、小川毅士と続く。小川毅士のスタートが10時40分。
その後、今シーズンのポイントランカーがアメリカ大会2日目の成績順に並び、藤波貴久のスタートは10時58分、トニー・ボウが11時ちょうどスタートとなる。
ちなみに写真は、恒例のフジガスカレー。今年は串勝つカレー。1000円。限定品だけど、実はちょっとだけたくさん用意されているようだ。写真、後ろにはカメラマンを務める藤波由隆さんも写ってる。
<Posted in 08.05.30 18:11(
08.05.31 09:05 Modified)>
黒山3連勝の全日本近畿大会
5月25日、全日本選手権第3線近畿大会は、兵庫県川辺郡猪名川町猪名川サーキットにて開催された。
前日の雨模様から、当日は雨のち晴れ。観戦には悪くない天候となったが、濡れた泥が乾きかけてコンディションは始末に負えないものとなった。全日本一ハードな全日本という定評のある猪名川大会だが、今回はさらに輪をかけてハードとなったようだ。
大会を制したのは黒山健一。中盤、やや差を詰められる場面もあったが、序盤からゴールまで、ほぼ圧勝といっていい内容だった。
ゼッケン1をつける小川友幸は肩の負傷もあって本調子にはほど遠く、ついに“指定席”となっていた2位の座を野崎史高に明け渡した。
A級は西元良太が開幕戦に続く2勝目。B級は上福浦明男が第2戦九州大会に続いて2連勝を飾った。
この大会、田中太一が負傷してリタイヤしている。
黒山は、朝から好調だった。しかし不安がないわけではなかった。前日、会場へやってくる途中で追突事故を起こされて、首の痛みを訴えていた。これがバランスの崩れなどにつながらないか、一抹の不安を抱きながらの大会当日となった。
しかし当日になってみると、首の痛みはほとんどなかった。トライアルへの影響もない。第1セクション、第2セクションとクリーンして、まずまずの滑り出しだ。
第1セクションは、毎年恒例の土の斜面。最後の斜面の頂上付近に、大岩が設定されている。このセクション、終わってみれば1ラップ目にクリーンしたのは黒山と田中善弘の二人のみだった。ディフェンディングチャンピオン小川友幸は3点、野崎にいたっては5点となっている。田中善弘は「クリーンしたのは第1だけ」というが、リザルトを見れば、3ラップともこのセクションをクリーンしたのが善弘ひとりだけだったということがわかる。今シーズンの善弘は、藤波貴久の最大のライバルとして活躍した往年の輝きを思い起こさせてくれる。

3位に甘んじた小川友幸
小川は、第1セクションでの3点に続いて、第2で1点、第3で5点と、減点が続いていく。黒山がむち打ちの心配をしていたのに対して、小川はもっと重傷の悩みをかかえていた。数日前の練習中に肩を痛め、ほんの2日前までは肩をあげることもできないという状態だった。なんとかマシンを走らせているが、小川らしい輝きが見えないのも、当然のコンディションだったかもしれない。
勝負の上では、マシンが動きを止めてしまってからの対処に大きな影響があったという。すぐさま押しだせれば、減点は最小限で済むところが、痛みをおして押しだすから、そこに一瞬の遅れが生じる。その遅れが積み重なって、この日の小川は1分の制限時間を超える、タイムオーバーの5点が多かった。
「こんなにタイムオーバーの5点をとったことは、一度もない」
と小川が言うように、それだけを見ても、この日の小川がふつうの状態ではないのがわかる。
野崎は、前回悩まされた腰痛がすっかり回復していて、この日は快調だった。第1セクションの5点で出鼻をくじかれたり、テープが切れたりというもったいない5点はあったが、勢いは小川を勝っていた。
その野崎が第2セクションにトライしようというとき、直前を走っていた田中太一にアクシデントが発生した。セクション出口には、オーバーハングの岩から降りる設定があった。1分の持ち時間がぎりぎりだったから、焦りもあったのかもしれない。降りた瞬間、前輪が突き刺さって前まわりとなった。勢いの載った太一本人は、顔から岩盤にダイブしてしまった。鼻を切り、あごを強打する負傷を負って救出を待つ太一。太一が担架で運ばれるまで、およそ15分間。病院へ運ばれた太一は、幸い後遺症の残るような負傷ではないということだが、あごを骨折していて手術が必要の他、切れた鼻も縫合が必要で全治3ヶ月の重傷ということだ。人車ともに調子を整えていたところだったから、この結末はなんとも残念。本人のくやしがりようはそうとうのものだったようだ。
黒山は、太一の前にトライしていたから、このシーンは知らず、太一の次にトライする野崎や小川友幸は、運ばれる太一を見送ってセクションインすることになった。こういうときこそ、気持ちの集中が問われる。野崎がクリーン、小川が1点。彼らが第3セクションへ到着すると、そこは難セクションで、黒山健一は今だトライせずに、到着を待っていた。太一のアクシデントによって、トップライダーはみな持ち時間を15分失った結果となった。この15分は、延長されず。途中での持ち時間延長は全ライダーに告知するのがむずかしいことと、影響のあるライダーとないライダーの差が大きい。結果的に、黒山と小川はともに10点のタイムオーバー減点を受けることになったが、これはこのアクシデントの影響だったのかもしれない(ただし野崎は4点の減点にとどめているから、因果関係を特定するのはむずかしい)。
猪名川特有の、ごろごろの沢をどんどん上がっていく第2セクションから第7セクションまでは、黒山の優勢は明らかだった。第8セクションで黒山が3点、小川と野崎が5点となると、ここまでのトータルが黒山7点に対し野崎21点、小川は18点と10点以上もの差がついている。第4セクションをクリーンした黒山は、珍しく歓喜の雄叫びもあげている。
しかし1ラップ後半、小川が踏ん張りを見せる。黒山が4連続3点をとって9セクションから12セクションまでに14点を失ったのに対し、小川は減点を8点に抑えた。結局1ラップのトータル減点は(タイムオーバーを含んで)黒山が30点、小川が35点、野崎が36点。黒山にややアドバンテージがあるものの、泥が乾いてコンディションが悪化するだろう終盤戦に向けて、試合は読めなくなっていった。
3人に続く4位は井内将太郎がつけたが、井内の減点は46点(タイムオーバー含まず)、5位の田中善弘(同じく)は51点と、トップ3との差は大きかった。本来ここに食い込んでくるべき小川毅士は、1ラップ目に5点11個、3点が一つというとんでもないスコアで58点。暫定順位は9位にとどまっていた。
2ラップ目、雨は徐々に止みつつあった。ライダーの疲労は大きい。時間もないが、セクションについてもしばらくトライできず休憩する姿がそこここで見られる。

2位を得た野崎史高
「腕も足も、みんなつった」
とコースとセクションのきつさを嘆きながら、がぜん気を吐いたのが野崎だった。1ラップ目の32点から18点と減点を減らしてきた。黒山も2ラップ目は16点とベストスコアをマークしたから、残念ながらトップ争いには届かなかったか、小川友幸が2ラップ目に29点をたたいたから、2位の座を奪うには充分の健闘だった。小川は、2ラップ目までに(タイムオーバーを含み)減点64。野崎は54点だから、ちょうど10点差がついたことになる。
野崎と小川のこの点差は、最後には6点差となったが、形勢は変わらず試合終了となった。黒山は野崎に17点差で勝利。開幕戦に続く、圧勝だった。
「肩の負傷も痛かったが、今日の3位は痛い。チャンピオンシップを戦ううえでは、残りの4戦、すべて勝っていかなければいけないわけだから、厳しい状況になった。しかしまだまだあきらめない」
小川がくやしそうに語れば、野崎は
「今年、一度も勝てていなかった小川選手に勝てて、うれしい。終盤、小川選手に10点差をつけていることは知らされていたんですが、それより今日は体力的に本当にきつい大会でした。出もまだトップとは少し差があるんで、つぎはそれをなんとかしていきたい」
と黒山攻略の決意を語る。
黒山は
「3連勝というより、雨で、こういう厳しい条件で勝てたということが喜び。内容的には、小川選手が3回とも登れている最終セクションをぼくは1回しか登れていなかったり、まだ課題もあります。こういうところをなおしていければと思いますし、次の全日本の北海道は昨年一昨年と負けている会場での大会なので、今年こそ優勝したいと思います」
思いはすでに次の大会、という感じだ。
自然山通信リザルトページ
出場選手名簿(近畿トライアル委員会のサイト)
【国際A級】

優勝の西元良太
西元良太が開幕戦に続く2連勝を飾った。
「点数やライバルの状況はまったく把握してませんでしたが、1ラップ目に5点が一つしかなかったんで、このペースだったらいいところにはいくかなと考えてました」
はたして、1ラップ目の結果は、西元が20点でトップ。2位は斎藤晶夫と竹屋健二の25点で、ちょっとしたリードをとっていた。
2ラップ目に入って、西元は5点3つと、5点の数こそ増やしたものの、トータルでは21点と、1ラップ目に1点多いだけのスコアで試合を終えた。2ラップ目、ラップ賞をとったのは竹屋健二で、その減点は19点だった。
竹屋は、ゼッケン3をつけるA級クラスのトップライダーだが、今シーズンは全戦参加をお休みして、近畿大会にはプライベートなレクリエーションとしてやってきた。もともとトライアルのうまさには定評のあるライダーで、いつ勝ってもおかしくない、しかしこれまでの勝ち星は2006年近畿大会の1回だけという準無冠の帝王だ。
西元vs竹屋。はたして両者は3点差で、西元の勝利が決まった。西元が41点、竹屋が44点。3位の斎藤晶夫が56点だから、二人でぶっちぎりという結果だった。
3位斎藤はSSDT遠征で未知のトライアルを吸収してきた。4位佃はもともと実力のある選手だが、1ラップ目11位から2ラップ目に挽回してこのポジション。5位はシェルコ4ストロークが合っているのか、乗り換えてからコンスタントに好結果が出ている永久保。本多は、世界選手権日本大会のセクション設営でお疲れか、ほんの数点の差で、6位までドロップしてしまった。7位は、2006年近畿大会での15位入賞以来、久々のポイント獲得となったベテラン波田。8位はゼッケン通り、ほんとうはもっと上のポジションがほしい成長過程の柴田暁。9位日下、10位村田は全戦参加はしていないものの、出ればポイント圏に入る実力を持つベテラン勢だ。ようやくSY250Fに乗り慣れてきた岡村が、彼らにわずかに届かず10位。関東の若手のホープ砂田が12位、ゼッケン4をつけながら、今年は6位が最高位の宮崎が13位、仙台出身で竹屋や砂田らとは同僚である小野が14位、九州の徳丸が最後の1ポイントを獲得する15位となった。3位斎藤の減点が56点、15位徳丸が67点。わずか10点の間に10人が入る大混戦の勝負だった。
なお今回、A級は12セクションを2ラップ。近畿大会のコースとセクションは過酷なため、2ラップでも充分走りごたえがあるはずという判断での設定となった。
【国際B級】

優勝の上福浦明男
例年だと、気候がよくなって汗をかくトライアルをする季節になってくると、元気のいい若手が上位を独占しはじめるのだが、今年はちょっと様子がちがう。たくましいベテラン勢が、なかなか若手の台頭を許さないのだ。
ベテラン勢の筆頭は、第2戦で優勝の上福浦明男。今回からマシンをシェルコ4ストロークに変えて、ここまで1勝1敗の宿敵小野田理智との一騎打ちに期する。
上福浦と小野田にとって、近畿はまた特別な“ベテラン”の参加のある大会だ。和田弘行。1983年国際B級チャンピオンで、南海の荒法師と異名をとった和歌山人。去年は近畿大会1戦だけに参加して見事優勝をもぎ取っている。
「いきなりみっともなかったな。5点でもしゃあなかったけど、パンチ出したら、3点やった。ぶざまやった。上福浦を意識しすぎたな」
とは、第1セクションでいきなりどたばたの3点となった和田の自己分析。もちろんその後調子を取り戻すものの、優勝争いに食い込むには、なかなか苦しい滑り出しとなった。
1ラップ目、上福浦の減点は9点。これはもちろんベストラップ。上福浦と小野田はスタート順が近いから、お互いの点数も把握しやすい。
「2ラップ目、ミスが多かったからこりゃ、小野田くんに負けたかなとあきらめていたんですけど、集計を見てみたら3点差で勝ってました。シェルコの4ストロークは、とってもグリップがよくて、するすると進んでいく。猪名川にマッチしたマシンでした」
小野田との勝負を楽しみ、和田との再開を喜んだ上福浦の勝利のコメント。
小野田は、全日本の中ではむずかしくハードとされている今回の大会について
「いつもよりハードだったけど、これくらいのほうが楽しめる。走りごたえがあって、充実感のある大会だった」
と振り返った。
トライアル歴のまだ浅い、それでいてトップグループに切り込んでくる九州の期待の星、松浦翼は今回は12位。指南役の竹屋泰(竹屋健二パパ)が「まだまだ修業が必要です〜」と戦いを振り返った。とはいえ、4位から15位までが10点の中に入るという激戦の中での結果である。
世界選手権日本大会にユースクラスで参加する大田裕一は、2戦連続9位から今回は13位。大田は今シーズンは排気量を125ccに戻しての参戦を続けている。
<Posted in 08.05.24 17:39(
08.05.26 18:13 Modified)>
50冊限定SSDT写真集
トライアル界にこの人あり。もう何年も世界選手権トライアルを撮影し続けているエリック・キッチン(イギリス人)が、そのライフワークともいえるSSDT(スコティッシュ6日間トライアル)を写真集にした。
エリックがSSDTの取材を始めたのは1970年。日本ではまだトライアルのトの字もなく、人々は舗装路への憧れを抱いていた時代だ。エリックはもう70歳をすぎた人生のベテランだけど、いまだ世界選手権のセクションの最前線でデジタルカメラをかまえている。
写真集はA4の横型で100ページ。なんと50冊限定だ。1冊1冊に、エリックの直筆のサインが入り、ナンバーが入って届けられるという。
お値段は1冊149.95ポンド。今調べたら、3万円ちょっと。先日のSSDTだよりでも紹介したジェイク・ミラーが販売を担当していて、ジェイクのWEBショップでは、海外への発送もしている。日本に送ると25ポンドで、送料込みだと36,000円ちょっととなる。
安いものではないけど、50冊の限定だし、SSDTの好きな人、SSDTに参加したことがある人(日本人が載っている保障はありません)などにはお勧め。
自然山通信で何冊か扱おうかと交渉中なので、興味のある方は自然山通信までご連絡ください。だけど、そんなことしている間に売り切れてしまうかもしれないから、確実に手に入れたい人はジェイクのWEBショップで購入してください。
ちなみにエリック・キッチンは、この写真で杉谷の右隣にいる白髪の老人。右から4人目です。これは、恒例の世界選手権開幕戦の朝、各チームの集合写真をプレスのみんなで撮り歩いたあと、誰かが「おれたちも撮ってもらおうぜ」と言い出して撮影したもの。ジェイクは撮影側にいたので、この中には写っていない。日本のトライアルジャーナリスト第一人者の藤田秀二さんは、ないしょだけど、サマータイムの設定をまちがって、1時間早めるところを1時間遅らせてしまって2時間遅刻してきたので、ここには写っていない。この写真は、なんと小川友幸さん撮影です。いきなりカメラを渡してしまって、すいませんでした。
ここに並んでいる人物はというと、右からロベルト(FIMの記録映像を撮ってるビデオカメラマン・スペイン)、ニシマキ、杉谷、エリック・キッチン(イギリス)、その後ろがトライアルセントラルのアンディ(イギリス)、頭とサングラスしか見えないのがマリオ・カンデローネ(イタリア)、その前がソロモトのチリ(スペイン)。若くてよく働く。紅一点のアニエーゼ(イタリアフィンランド)、フィンランド協会の人。名前忘れちゃった。この人も古くて、黒山一郎さんに洗車機で洗われるフルチンの藤波貴久(小学生のころ)の写真を見せてもらったことがある。最後が手塚治虫の描く猿田彦にそっくりのプピィ。イタリアのモトクロス誌の契約カメラマン。
<Posted in 08.05.23 08:53(
08.10.02 13:29 Modified)>
今年のもてぎはこんな感じ
2008年世界選手権日本大会、そのセクション配置図が発表になった。
全体のレイアウトは、昨年とほぼ同じながら、まったく新しい場所にセクションが開拓されたり、観戦ルートも今までとは一味ちがうものが用意されていたりして、興味深い。
まだ具体的な設営はこれからだから、最終的には当日を見てのお楽しみということになるだろうが、まずは現状の情報で、今年のセクションの概略を説明します。
第1セクションと最終セクションは、定番のこの位置。スーパースピードウェイの特設ゾーン。スタートとゴールにも近いし、観客席からもトライを見ることができる。お勧めはしないけど、歩くのがとことんいやな人は、パドックとここだけを見るだけでおしまいにしてもいいくらいだ。
第1セクションを終えたライダーは、ダートトラックコースの南側の、ダートトラックの森ゾーンへ移動する。去年はこのエリアにずらりとセクションが並んでいたが、今年は南コースと呼ばれる駐車エリア付近に集中して3ヶ所。南コース駐車場にクルマをとめるであろう多くの人は、パドックへ寄らずに、そのままこのエリアに観戦に出かけるという手もある。特に、ちょっと遅刻して会場につくことになっちゃった、なんて場合は、まずこのゾーンへ駆けつければ大丈夫だ。
第5セクションは、ダートトラックの森ゾーンの仲間になっているが、実はひとつだけ独立した新設セクション。カートランドの入り口あたりに設営される。どんなのができるか楽しみだが、4セクションまで見たあと、5を飛ばして6あたりに先回りして、先行したライダーをもう一度見るという観戦方法もある。第5がすげーおもしろいかもしれないから、この方法がいいかどうかはわからない。でもトップライダーを追いかけて全セクションを歩くと、ほんの数人のトライしか見られないことになるから、どこかでこういうテレポーションをしたほうがいいかとは思う。
第6から第9までのハローウッズの庭ゾーンは、今回のハイライトともいえる。今までオートバイの立ち入りがご法度だった自然公園のハローウッズの森に、セクションと移動路が設営された。トライアルが自然と共存するモータースポーツである実証だ。名物の滝の流れるセクションと岩盤は今年も健在だが、観戦ルートがハローウッズの山を越えるようにできているから、今年は山の上から見下ろすような観戦も可能だという。かぶりつきもいいけど、上から見下ろすと、いくつかのセクションを並行して見ることもできるかもしれない。ハローウッズの観戦ルートには、ハローウッズならではのしかけもある。子ども連れなら、トライアル観戦から、そのままハローウッズの森遊びに移行してしまうかもしれないけど、それはそれでよいではないかという気にさせるのが、今年のもてぎセクション群だ。
コースはそのままハローウッズの森を抜けて、ハローウッズの沢へ向かう。ここはまったく新しいセクション群で、第1回目のCゾーンのような構成になるのだろうか。Cゾーンはなかなか観戦には気合いがいるコースだったが、今回はハイキング気分で移動ができるはずだ。
そして最後はハローウッズの岩盤ゾーン。これもいつも人気の定番ゾーンだ。沢ゾーンはトライアル的にはとても興味深いが、移動するのがいやになっちゃったりしていたら、ハローウッズの庭ゾーンから森を散策しながら岩盤ゾーンに抜けて、そこでじっくり観戦し、表彰式を見に観客席へ戻るという観戦プランも悪くない。2日間あるから、翌日は前日に見なかったところに観戦ポイントをシフトすれば、もてぎのセクションを満喫できる。あるいは、1ラップ目を庭ゾーンから岩盤ゾーンと移動して、そのまま沢ゾーンに移動すれば、ユースやジュニアの選手の2ラップ目に遭遇できるタイミング。そのままトップライダーまで見続けて、12セクションから最終セクションに移動すれば、トップライダーの最後のトライに間に合うかもしれない。
掲示板に質問があったので、タイムスケジュールについて付記しておきます。世界選手権のタイムスケジュールは、最終ライダーが11時で、2分にひとりスタートとなっています。45人参加なら、最初のスタートは9時半ということになります(100人も参加者がいると、最初のスタートは8時代になる)。
1ラップ目の持ち時間は3時間半、競技全体の持ち時間は5時間半。最終スタートライダー(もてぎの土曜日はボウと決まっています。日曜日は土曜日の結果順なので、今はまだ未定)が1ラップを終えるのは14時半頃(30分までのタイムオーバーは失格にはならないし早く帰ってくることもありなので、あくまでも目安)、最終ゴールは16時半頃ということになります。
選手それぞれのスタート時刻は、今はまだ決まっていません(前日に発表されるのが通例)。
さて、どんな観戦プランがおいしいか。マップを見ながら、あれやこれや考えるのも、トライアル観戦のお楽しみだ。では、たっぷりお楽しみください。そして当日会場のどこかでお会いしましょう。
ツインリンクもてぎWEBサイト・トライアル世界選手権
<Posted in 08.05.15 10:38(
08.05.08 22:41 Modified)>
ランプキン、5点で勝利
SSDT最終日、ドギー・ランプキンはこの日の30セクションをすべてクリーンし、トータル減点5点。2008年SSDTの勝利者となった。
4点差でランプキンを追いかけていたマイケル・ブラウンは最終日を1点で終えて、トータル減点10点。ランプキンには届かなかったが、これもすばらしいリザルトだ。
3位はジェイムス・ダビル。23点の同点でジョルディ・パスケットが入っている。
斎藤晶夫は100位ちょうどでフィニッシュ。総減点255点だった。
女子部門ではドンナ・フォックスが282点の104位でトップ。
猪倉誠治は総減点820点で最下位ながら見事完走した。
ドギー・ランプキンはやっぱり強かった。6日間のSSDTのうち、4日間でオールクリーン。残る2日間の減点はたったの5点。1点が3つと2点がひとつ。6日間で180のセクションのうち、キャンセルとなったのが11あるから、169セクションのうち、165までをクリーンで走り抜けたということになる。これは怪物級だ。
2位となったマイケル・ブラウンも相当にすごい。この日1点。トータル減点10点。ドギーさんが出てこなければ、文句なしの最優秀賞だった。
3位は23点が3人。ジェイムス・ダビル、ジョルディ・パスケット、ウェイン・ブレイブロック。ダビルとパスケットはこの日の減点が1点だったが、ブレイブロックは8点を失っている。30セクションで8点はたいしたものだけど、SSDTのトップクラスでは、このくらいの減点でひとつふたつ順位を落としてしまう結果になる。ただし、SSDTでは3位とか4位という表彰はない。優勝はベストパフォーマンスと呼ばれて、1等賞とはちょっと意味がちがう(実体は同じだけど、なんとなくニュアンスがちがうのだ)。2位はランナーアップと呼ばれる(ゴルフでも、こういう言い方をするみたい)。3位以降は、スペシャルファーストクラス、ファーストクラス、セカンドクラスとおおまかに区分けされる。区分けは完走者の何割までと決まっているのだけど、要するに5位でも8位でも、SSDTのリザルト的にはどちらもスペシャルファーストクラスでおんなじ、ということだ。クリーン、1点、2点、それ以上は何回足をついても3点というトライアルにはぴったりの順位表示かもしれない。
6位以下は、サム・ハスラム(ジュニアクラスに参戦中)、リアン・ウォルカー(どんな人か謎)、グラハム・ジャーズ(元世界選手権トップランカー)、ギャリー・マクドナルド(スコットランド一のトライアルライダー)、ダン・ソープ(ドギーと同世代の二世トライアルライダー)、アレックス・ウイグ(ジュニアクラスのチャンピオン候補)、ベン・ヘミングウェイ(元ドギーのマインダー。世界選手権に参戦したこともあるし、デ・ナシオンのイギリス代表選手となったこともあり)、シャウン・モリス(ジュニアチャンピオン、世界選手権参戦中)、ジョー・ベーカー(謎)、サム・コナー(SSDT優勝経験あり、元世界選手権参加ライダー)、ジェイムス・ランプキン(元ドギーのマインダー。ドギーの従兄弟)と続き、これで16位。ジェイムス・ランプキンの減点がトータル55点だから、1日平均では10点に満たないことになる。そうそうたる面々だから当然かもしれないけど、それでも、みんなすごい。
20位に、ジュニアクラスに参戦中のロス・ダンビー、24位にユースでチャンピオンを争うジャック・シャロナー(ニューカマーのトップ)、31位にハリー・ランプキン。ドギーの実弟だ。32位にやはりジュニアクラスに参戦中のジェイムス・フライ。てな感じで42人並んでいる1枚目のリザルトが終わった。
2枚目になると、いきなり“謎”の人が増えてしまってもうしわけない。2枚目をすっ飛ばして、3枚目にいきます。3枚目は85位から。
100位ちょうどに斎藤晶夫。この日の減点が35点で、トータル255点だった。まずまずの結果、というところだろうか。ニューカマーでは10位だった。どんな収穫を持って帰ってくるのか、本人の口から感想を聞くのが楽しみだ。
102位にミケーレ・ボシ。ミケーレの順位は5日目と変わらない。最後に日本人にしてやられてしまいました。
104位、女子1位はドンナ・フォックス。ずっと女子部門4位だったのに、最終日に大躍進。この日47点、トータル282点。フォックスに続く女子2位はイリス・クラマー。この日71点でトータル303点、113位だった。最初は女子トップだったのに、最後は女子3位に落ちついたのがエマ・ブリストウ。この日63点でトータル305点。115位。ニューカマーでは13位につけた。5日目まで女子トップだったマリア・コンウェイはこの日78点の減点を喫して307点、116位で女子4位に転落してしまった。女子1位から4位までが25点差だから、なんともし烈な争いだった。女子5位はケティ・サンターはこの日64点でトータル367点、148位。リザルトは4枚目だけど、この成績もたいしたもの。並の日本人だったら太刀打ちできない(杉谷は、確か勝てたことがない)。女子6位はレニソンで、562点、231位だった。
我ら報道陣の星、ジェイク・ミラーは最終日61点、トータル312点で118位。女子4名にことごとくやられてしまった。本人を知っていれば、トライアルをぴょんぴょんやるような体形には見えないから、この結果はたいしたものと称賛すべきだろう。
ご老体かつ非イギリス人のホープ(?)ボイタ・クレッカは556点で6枚目の真ん中。毎日100点前後でタイムオーバーなし。SSDTの4枚目から6枚目にかけての無名の人たちは、ほとんどみんな、こういう人たちだ。世界には、イギリスには、すごい人がいっぱいいる。
7枚目には、いまや6人しか残っていない。そのうち4人が失格扱いだ。“生きている”のはふたり。きのう最下位だったアメリカ人のサロスは254位でブービー賞。サロスより10点減点が多かった猪倉誠治が255位で最下位となっているけど、よく見たら二人の減点は仲良く820点でいっしょ。ブービー賞とか最下位とかはSSDTにはないので、セカンドクラス賞ということになる。
ということで、2008年SSDTは終了した。ドギー・ランプキン圧勝、さすがに強さを見せつけた。しかしドギーでもSSDTのオールクリーンはならずは、やっぱりSSDTといったところだろうか。
今年もご愛読いただきありがとうございました。これで「SSDTのリザルトを眺めてご報告する自然山的レポート」は終了です。来年は、もっとたくさんの日本人の報告をしたいなぁ。
<Posted in 08.05.11 08:11(
08.05.20 07:11 Modified)>
ドギーvsマイケル
金曜日のSSDT。
ドギー・ランプキンが、減点を重ねている。この日は、1点が3つ。しかし、たったの3点。トータル減点は5点だ。
続くはマイケル・ブラウン。この日の減点は、やはり3点。やはり1点が3つ。トータルでは9点。両者の4点差は大きいのか、小さいのか。6日間のSSDTも、残すところは後1日。
金曜日はSSDTの6日間の中では比較的らくちんとされている半島巡り。しかしそれは、あくまでも6日間の中ではらくちんなのであって、らくちんなトライアルというわけではない。
きのう、見落としていた情報がありました。忘れちゃいけない。2002年にSSDTで優勝したアモス・ビルバオが、木曜日にリタイヤしていました。リザルトからだけ見ると、木曜日の第6セクションまでをクリーンして、第7セクション以降が50点になってます。第6セクションから第7セクションへ移動する途中でマシンが壊れちゃったか本人がお腹痛くなっちゃったかというところかな。金曜日には「リタイヤしたライダー」という一覧の中にいて、どうやらもう走っていない模様。
さて気を取り直して、1位は文句なしのドギー・ランプキン。オールクリーンはやめて、確実に優勝を狙おうとしているのか、最初っからオールクリーンなんか狙っていなくてたまたま3日続いちゃっただけなのか、なんにせよ、5日間でたったの5点しか減点していないという事実は、オールクリーンだろうがなんだろうが、驚異的な結果であることにはちがいない。
そしてランプキンに続いて2位を守っているのが、マイケル・ブラウン。1987年生まれのまだ21歳。こんな若造が、百戦錬磨のランプキンをしっかりマークして、4点差をキープしている。ここまでのトータル減点、9点。今日の3位はトータル15点のブレイブロックだから、よほどのことがなければこのふたりのどちらかが勝利することはまちがいないと思われる。マイケルも、ドギーが出ていない今までだったら文句なしの優勝なのに、タイミングが悪い。それでも、ドギーとのSSDTでの接戦は、マイケルのトライアル経験にいい1ページを加えるはず。……なんて、ドギーの勝利が決まっているような書きかたをしているけど、まだまだわかんない。あと30セクションもあるし、コースだって、まだまだ長いのだから。
きのう4位だったウェイブロックが、減点4でトータル減点15。3位に浮上した。4位がサム・ハスラム。本日の減点5、トータル減点20。ジェイムス・ダビルはきのうまで減点11でがまんしていたけど、今日はいきなり減点11。トータル減点を22としてしまって5位。単純に疲れということでもないと思うけど(もちろん疲れてもいると思う)、きちんと最小減点でキープするというのはむずかしいことなんですね。
そしてこの人も。きのうまでトータル9点で3位にいたジョルディ・パスケット。一気に13点減点してしまって、トータル22点。非イギリス人のトップは変わらないけど、3位から6位に後退。こういう減点だけ見ると、金曜日のSSDTは木曜日までよりむずかしいんじゃないかと思ってもしまう。精神的には、もしかしたらつらい日なのかもしれません。
7位はリアン・ウォルカーさん。この日の減点8点で、ちょっと順位を上げました。どんな人なのかは、わからない。
8位はスコットランドの星、マクドナルド。でもこの日18点もとってしまった。トータル30点。9位にベン・ヘミングウェイ。ベンも、この日の減点が16点もあって、総減点を33としてしまった。なんだかんだで、この日一桁減点で帰ってきたのはたったの5人。やっぱり金曜日は、むずかしいのかもしれない。
ジャービスは10位で変わらず。減点16でトータル34点。シャウン・モリス、ダン・ソープ、アレックス・ウイグ、ジェイムス・ランプキン、サム・コナーと続いて、コナーの減点がトータル44点。ハリー・ランプキンがこの日36点でトータル84点。30位につけている。あと1日を16点未満で回れば100点を切るけど、さて、どうでしょう。4日間を48点で回ったのだからいける気もするけど、やはりハリーも金曜日に減点を増やしてしまった。
てなところで、1枚目のリザルトは42位まで。2枚目、先頭にいるのはグラント・モリスさんで、シャウン・モリスのお父さんとかお兄さんとかかと思ったら、オーストラリア人だった。それで思い立って、エントリーリストから国籍調べをしてみた。
一番多いのはイングランド人で153人。これ、イギリス人じゃなくて、イングランドの人。イギリスって国は、ブリテン島の3つの国と北アイルランドの連合王国。イングランドは、そのうちのひとつ。次に多いのが、地元スコットランドの56人。ウェールズ11人、北アイルランドとマン島がひとりずつで、ここまでがいわゆるイギリス人。
イギリス以外で多いのがスペインで27人。続いてフランスの10人、スイスの4人。二人参加が4カ国あって、アイルランド、イタリア、日本、スウェーデン。たった一人の参加がアメリカ、オーストラリア、オーストリア、エストニア、ドイツの5カ国。全部で13カ国(イギリスをひと括りにして)の参加があったということになる。
と、リザルトと関係ない話をして2枚目が終了。3枚目へ。
3枚目では、斎藤晶夫が少し躍進していた。この日41点でトータル220点。順位は104位。あとちょっとで二桁順位だ(でもSSDTでは何等賞という表彰はしない。スペシャルファーストクラスに入れるかどうかが問題)。そのふたつ上、102位にはミケーレ・ボシ。この日の減点78点。ずいぶん豪快にくらったものだ。トータル減点は218点。この日の晶夫くんは、104位という順位より、マリア・コンウェイ(女子)より上位にいるのがすごい。この日のコンウェイは64点、トータル229点。
そしていきなり大躍進がドンナ・フォックス。きのうまで4枚目にいたのに、この日の減点41点(晶夫くんと同点だ)でトータル235点。女子のトップ争いは、6点差をめぐって最終日に突入することになった。女子の闘いはさらに熱い。エマ・ブリストウは59点でトータル242点。女子2位の座はフォックスに譲ったけど、まだまだ堂々たる走りっぷりを続けている。その直後、この日54点で244点で追いかけるのが、いまや女子4位となってしまったイリス・クラマー。女子の1位から4位までが15点圏内に入っているというすごい戦いとなった。その戦いの渦中に飲み込まれそうになりながら、なんとか逃げようとしているのが、斎藤晶夫だ。
ちなみにもうひとりの女子ライダー、レニソンはこの日106点でトータル457点。平均すると100点未満という走りっぷりは、やっぱりすごいです。
ジェイク・ミラー(FIM報道官)はこの日78点。ミケーレと同じ減点をくらって、トータル251点、122位。女子4人勢に遅れをとることになりました。お疲れでしょうが、あと1日がんばってちょうだい。
リザルトはこんな感じで7枚目まで続いて、7枚目には10人が並んでます。その3人目が猪倉誠治さん。この日、3点のタイムオーバーがあって135点。トータル686点。255位だけど、上位には失格して賞典外の人がけっこういるから、実際にはもう少し上の順位となるはず。
256位の人は唯一のアメリカ人、ジェフリー・サロス。この日17点のタイムオーバーをもらって減点161点、トータル減点696点です。これより下の人は、どうも失格扱いになりそうな人が多くて(半分くらいのセクションが不通過)、猪倉さんと愛すべきアメリカ人が最下位争いとなりそうな気配。
さぁて残るは最終日、ただ1日。減点の少ない人もたっぷりの人も、あと1日がんばってください。
<Posted in 08.05.10 10:06(
08.05.20 07:11 Modified)>
ドギーさん、2点!
木曜日のSSDT。
SSDT6日間オールクリーンは世界選手権百勝に勝る大記録、などと書いちゃったからか、木曜日にドギー・ランプキンは2点減点。オールクリーンは夢と消えました。しかしいまだ、たったの2点。
2位はマイケル・ブラウンが5点。3位ジョルディ・パスケットも順位は変わらず、9点。
日本人のエース齋藤晶夫は本日36点!(減点が減ってきている?)でトータル179点、117位となってます。猪倉誠治は本日81点……。トータル551点259位。リザルトを点検すると、20セクション以降はすべての選手の減点が0になってます。木曜日は20セクション以降がキャンセルになった模様。
ドギーが2点減点したのは第8セクション。スタートして3つ目のヒル(もてぎ用語でいうところのゾーン。SSDTでは、丘ごとにセクションが待ちかまえていると思えばいい)。ここはマイケル・ブラウンも5点になっていて、なかなか減点のかさむセクションだった。
しかしそれでも、ベン・ヘミングウェイとリチャード・テンパレイ(イギリス・ベータ)のふたりがここをクリーンしている。どちらもベータライダーだから、ドギーとも仲間にちがいない(ベンはドギーとは仲間以上の関係だ)。ドギーの2点は、彼らにきっと冷やかされていることだろう。
ドギーもマイケルも、この第8セクションで減点したのみで、他はクリーンを貫いている。トータル減点はドギーの2点に対してマイケルが6点となったが、さて、このあとどういう展開になるのやら。ドギーだって、けっして鼻歌交じりにクリーンを積み上げているわけではないと想像します。
3位のパスケットは、この第8セクションを1点で抜け、この日3点、トータル9点。4位のジェームス・ダビルもこの日3点だけど、トータルは11点。ダビルはブレイブロックと同点。
スコットランドのギャリー・マクドナルドが12点、サム・ハスラム15点、ベン・ヘミングウェイ17点(第8はクリーンしたけど、そのちょっと前、第6セクションで5点をとっている。この日の減点はこの5点ひとつだけ)と続く。
ジャービスは第8での5点を含み9点でトータル18点、10位。ジャービスに続くはシャウン・モリス、ダン・ソープ、アレックス・ウイグ、サム・コナーとイギリスのそうそうたる面子が並んでいる。16位にジェイムス・ランプキン。22位にロス・ダンビー、24位にハリー・ランプキン。第8セクションをクリーンしたテンパレイはトータル58点で34位。この日の減点だけで26点もある(たった26点という見方もできる)。そういうライダーが、ドギーが足をついたところをクリーンするというハプニングが起きるのも、SSDTのおもしろいところだ。といっても、テンパレイのすぐうしろにはダン・ヘミングウェイ(ベンの兄。こちらもイギリスではトップクラス)もいるのだから、テンパレイもなかなかのトップライダーということになるのだろう。今度から名前を覚えておくことにした。
2枚目は、例によって超うまい無名人たちがひしめいている。そんな中で見覚えのある名前はスペインのカルロス・カサスさん。SSDTに何度も出場し、ベルドンでもジャン・ミシェル・バイルを相手にブルークラス(難易度的には国際B級くらいか。ただしこれも直接比較はむずかしい)の優勝争いをするような人。日本にもよくいらっしゃるツートラおじさんなのかもしれないけど、とてもうまいしたくましい。暑いからといってジャージを脱いでTシャツ姿になったのはいいが、コース上の枝にひっかかって両腕血だらけになっているのを見たことがあるけど、それでも平然と走っている。日本でもトライアルをやっているような人は少年の心を持っている人が多いけれど、少年度でいえば、ヨーロッパの人たちの方がはるかに勝っている。そのカサスさんはこの日27点でトータル119点、75位。
ということで、カサスさんにだけ目を留めて3枚目へ。ミケーレ・ボシは96位。39点の140点。これに追いつく感じで迫っているのがマリア・コンウェイ。46点の170点。110位だ。いまだ女性トップの座は譲らない。女性2位はエマ・ブリストウ。44点の183点。122位。これに続いて、ようやく3枚目に登場したのがイリス・クラマー。34点で190点。125位。この女性たち、疲れが出るばかりか、後半になって本領発揮してくるところがすごい。
3枚目の主役は、しかしやっぱり齋藤晶夫。この日36点でトータル179点、117位。コンウェイとブリストウにはさまれている。晶夫vs世界の女子ライダーの闘いも、おもしろい。
そして、おぉ、ぼくらプレス仲間のボス、ジェイク・ミラーは晶夫くんのすぐ上、115位。54点の171点。晶夫くんにはがんばってもらって、お腹のでたジェイクにはぜひ勝ってほしい(イギリスの女子選手は、なんせイギリス人だし、それに世界選手権のトップランカーだから、負けてもしょうがないと思う)。
女子ライダーはこの他、4枚目の上のほうにドンナ・フォックスが44点の194点で130位、ケティ・サンターが55点の226点で155位、レニソンが63点の351点で235位につけている。
リザルトの4枚目は、フォックスとサンターの二人の女子ライダーくらいしか、目ぼしい人がいなかった。もちろんこちらが知らないだけで、みんなけっこううまい人たちなんだけどね。
5枚目になると、いよいよ知らない人ばっかりになる。ところでSSDTのサイトへいってリザルトを閲覧している人はどれだけいるだろう。5枚目には、リザルトの右端に「E」マークがついた人が現れます。この人は失格扱いとなって、賞典外で大会を走らせてもらっている人。3日目までに、マシントラブルを起こしたとかヒルをまるごとすっ飛ばしてしまったとか、なんらか失格になることをやってしまったのでしょう。昔なら失格したらそのままさようならだったけど、今は翌日もチェックカードをもらって、走ることができます。リザルトにも掲載されます。でも完走にはならない。
6枚目には、愛すべきボイタ・クレッカさんがいる。といっても、ニシマキが会ったのは杉谷が初出場した1999年の一度だけだったけど、当時すでにかなりのおっさんだったから、今ではおじいさんに近い状態になっているはず。この日63点でトータル351点。毎日きちんと走りきるのは、立派です。
7枚目には、Eマークの人や朝から50点減点が並んでいる人(セクションの見落としは、日本では10点がふつうだけど、ここでは50点。ちなみに世界選手権は20点減点される。10点は日本のローカルルールらしい)が多くなる。そんな中、きっちり生き残っているのが猪倉さんだ。この日走った19セクションのうち、3点が7個で81点。猪倉さんは40歳以上クラスで最下位だけど、ブービー賞は4点上、その上は13点差だけど、あと4点くらいなら、なんとかなるかもしれない。ブービー賞目指してがんばってください。
リザルトの一番最後の人の減点は、4日間で1534点。30セクションを全部5点でも150点、4日で600点のはずだけど、タイムオーバーもあり、ひとつセクションを飛ばすと50点だわで(申告して5点をもらうのは、今はOKになっている)そのトータル減点はなかなかダイナミックだ。
そういえば唐突に思い出したけど、元トライアルジャーナルの編集長、今ストレートオン編集長の宮田光幸さんがSSDTに初参加したとき、ぼくは隠岐アイランドトライアルの会場にいた。トライアルジャーナルの編集をやってた前家くんと取材に出かけたのだけど、その前家くんに、宮田さんのSSDT情報が届いた。前夜祭だか表彰式だかで、前家くんがその情報を発表した。
「宮田さんはがんばっています。出場2○○名中、2○○位!」
ほとんど最下位に近い順位だったけど、ここまではみんなおごそかに聞いていた。つづいて……
「減点千何百何十何点!」
と前家くんが発表したとき、会場が沸きに沸いた。ぼくも大笑いさせてもらいました。10回足をついたら10点となる大昔のルールじゃあるまいし、減点1000点なんてスコアがとれるのは、そうとうなんだろうと思ったんですね、みんな。
でも、それだって、完走してないととれないスコアなんです。SSDTを完走したすべての人には、まず問答無用で敬意を表すべきであると思います。宮田さん、その節は笑っちゃってごめんなさい。
<Posted in 08.05.09 06:53(
08.05.20 07:11 Modified)>
マイケル、1点でドギーに迫る
水曜日のSSDT。
ドギーは、まだオールクリーン街道を突っ走っています。
2位にはマイケル・ブラウンで、トータル1点。3位にはパスケットが浮上。
齋藤晶夫はこの日51点でトータル143点、124位。猪倉誠治はこの日131点でトータル470点の263位。
残りは3日となった。
SSDTってところは、ふつうのトライアル愛好者にとっては(たとえばニシマキみたいなの)、完走がすばらしい偉業。出るのは誰でも(抽選に通れば)出られるので、6日間きちんとマシンと自分をコントロールして、すべてのセクションを(たとえ5点でも途中で動けなくなっても)トライするのは、並大抵の技術と精神力では通用しない。ニシマキは、杉谷に出てみろと言われたことがあるけど、その目の裏に意地悪な好奇心が光ってるのを見て、そしてセクションにライダーが疲労困ぱいして到着するのを見て、行ってはいけないところだと悟ったつもりになっている。
ちょっとトライアルがうまい人たちにとっては(杉谷みたいなの)、毎日30点くらいで帰ってくるひとが信じられない尊敬の対象になる。岩盤はつるつる。コースは凶悪。すべてのセクションを疲労困ぱい状態で走るのだから、かすみたいなセクションだって手応えを感じるはずなのだけど、SSDTのセクションはそうじゃない。
1日を30点くらいでまとめられるライダーにとっては(最近では成田亮とか日下達也とか)、やっぱり上には上がいて、1日を数点で帰ってくるライダーがいるというのが信じられないらしい。
そんな序列を見ると、この人のやってることってのは、信じられないこと宇宙人の如し。ドギー・ランプキン、3日連続でオールクリーン達成です。90連続クリーン。いやはや。
しかしすごいのはドギーだけかというと、ドギーに肉薄して、マイケル・ブラウン。1日目に1点着いただけで、2日連続オールクリーン。若いのに、こいつもたいしたものです。1点差でくっついていれば、ドギーにだってなにか不運が起きるかもしれないから、チャンスはあり……かな?
3位に浮上したのはジョルディ・パスケット。300ccのベータ4ストロークで、この日は減点1。トータル6点。きのうまで減点1点だったスコットランドのギャリー・マクドナルドがこの日5点減点だったので(1点ふたつと3点ひとつ)トータルで並んだ。さらに8点が二人、ジェイムス・ダビルとウェイン・ブレイブロック。グラハム・ジャービスはこの日6点とっちゃってトータル9点になっている。
シャウン・モリスが11点で9位、サム・ハスラム、ベン・ヘミングウェイ、ダン・ソープが12点で10位、サム・コナーはこの日9点ついてトータル17点、13位。
ジェイムス・ランプキンとアモス・ビルバオ(かつていっしょにドギーのマインダーをやった仲だ)が19点で15位。アレックス・ウイグが20点で17位。ドギーの弟ハリー・ランプキンが41点で35位。そして42位までで、リザルトの1枚目が終わっている。
2枚目は、日本人にとってはなじみの薄い、それでもとってもうまいイギリス人たちが大勢を占めている。2枚目の解説は通過して、3枚目へ。
ミケーレ・ボシが101点で92位。女性トップを守るマリア・コンウェイが123点(この日44点)で110位。エマ・ブリストウは139点(この日48点)で120位。齋藤晶夫はその直後にいて、143点(この日33点)で124位。このふたりの女性陣にはもう一歩で届きそうだけど、このあと数点、あと20点がでっかいのかもしれない。126位で、3枚目は終了。
4枚目の上のほうに、ドンナ・フォックス。この日51点でトータル150点、129位。そして今年はどうしたんだろう? イリス・クラマーは156点(この日59点)で136位。女性4位のポジションにいる。ケティ・サンターが175点(この日57点)で151位。もうひとりの女性レベッカ・レニソンはリザルト5枚目だから、ここまでの5人とはちょっと差が開いている。でも最近のイギリスは、どんどん新しい女子ライダーが出てくる傾向にあるから、このレニソンさんももうちょっとしたら、世界選手権に名をあげるライダーに成長するかもしれない。5年前は小粒のライダーばかりだったイギリスだけど、今や女子デ・ナシオンでは、しばらくは優勝が続くんじゃないかというくらいの強国になった。その背景にSSDTがあるかどうかはわかんないけど、少なくともSSDTを走って、みんな大物になっているのは、確かだ。
6枚目。猪倉さんはほとんど完走最下位になってるけど、この日はタイムオーバーもなし、減点131、トータル減点470。3点が10個弱、2点がひとつありました。すばらしい。
ニューカマーでは、あいからわずジャック・シャロナーがトップで35点、女性ライダー、エマ・ブリストウは12位、13位が齋藤晶夫。今気がついたけど、5人目の女子ライダーであるレベッカ・レニソンはニューカマーのリザルトにのってなかった。ということは、すでに去年かおととし、SSDTを走ってるんだ。いわゆるトライアル的な走り(スペイン的な走りといってもいいかな)としては、そんなにうまくもない人たちが、SSDTをきっちり完走する、そして海外の参加者を圧倒するという図式が、SSDTには多い。イギリス人の独特のうまさは、そんな背景から生まれてくるものかもしれない。
ちなみにクラス別リザルトには40歳以上というのもあって、トップはイギリスのフィリップ・アンダーソンさんだけど(シェルコ4ストローク)、この日の減点は11点、トータルでは40点。3日間走って100点以下という40歳以上が13人いる。みんな、すごい。
今日はこんなところです。
<Posted in 08.05.08 06:32(
08.05.20 07:11 Modified)>
ドギーのオールクリーン続く
SSDT2日目は5月6日火曜日。ドギー・ランプキンは唯一2日間オールクリーンで全体のトップに。2位はマイケル・ブラウンの1点。
齋藤晶夫はこの日49点でトータル93点。タイムオーバーはなし。あと2点で、女性ライダーエマ・ブリストウに追いつく。女性のトップはマリア・コンウェイでトータル79点。この日はたった26点で帰ってきた。
齋藤はニューカマーでは13位。猪倉誠治はこの日193点でトータル339点。264位とリザルトには表示されている。すでにリタイヤや失格者もでている。
火曜日、オールクリーンをしたのは4人いた。ランプキン、ブラウン、マクドナルド、ジャービス。ブラウンとマクドナルドは月曜日に1点計上しているし、ジャービスは3点とった。だから火曜日までのトータルでオールクリーンでリザルトにのったのは、ドギー・ランプキンただひとりだ。
今年は世界選手権100勝の記録にあと一つを目標にがんばっているが(可能性は薄そうだが、ドギーの精神力を持ってすれば、コンディションによれば、まったく不可能ではないはず)30年前のトライアル界では、SSDTでの勝利は世界選手権の勝利と同じか、それ以上に大きく名誉なものだった。ドギーのトライアルへの取り組みは、昨年までとは明らかに異なっている。それに、もしオールクリーンで6日間を走りきってしまったりしたら、それはそれは大記録となって後世に残ることだろう。ただし、まだまだ2日目だから、どうなるかは神のみぞ知る。ドギーに質問したら「オールクリーンは狙ってできるものではない」と言うでしょうね。ひとつひとつのセクションをこつこつクリーンし続けていくことが、SSDTの勝利への道でもあり、オールクリーンへの道でもあります。
ドギーがオールクリーンしているというと、最近の世界選手権でのドギーの走りと比較して、セクションが簡単なのだなと想像すると思うけれど、SSDTの難易度は、いわゆるセクションの難易度のものさしでは計れないものがある。全日本九州大会で7位に入った齋藤晶夫のリザルトを見ると25点。火曜日の彼のスコアは49点。数字だけ見ると、SSDTは全日本国際A級の倍むずかしいということになるんだけど、SSDTではトシ西山に次ぐ出場回数を誇る(出場回数は狙って出せる記録だからと杉谷はがんばっている。今年は腰痛に悩んで出場断念)杉谷は、経験にものをいわせて(ベストなコンディションの時には)齋藤くらいのスコアを出すことがある。でも杉谷がA級で上位に入るとは思えない。単純な比較は意味がないという説明をしたくて、単純比較をしてしまった。ごめん。
若いサム・ハスラムは、この日2テントってトータル2点、4位となっている。1日2点だと、よくある減点の範疇。疲れてきたり集中力が乱れたりすると、山の中であっという間に10点ほどを失うことがあるから、まだがまんをしていると思う。といっても、10点で終えるのが失敗の人もいるけど、圧倒的多数の人にとっては、30点くらいがひとつの壁で、成田亮や日下達也がSSDTを走って言うには「この30セクションを3点やそこらで帰ってくるなんて、あいつらはどんな生物なんだ」ということになる。日本人がSSDTでトップ争いをするのは、世界選手権でチャンピオンをとるのとどっこいくらいにむずかしいことかもしれない。
日本人で、といわず、だいたいイギリス人以外にトップに顔を出しているライダーがほとんどいない。今、非イギリス人で最上位にいるのが8位のパスケット。これはベータ4ストローク(300cc)の耐久テストも兼ねての参加だから、意義が深い。そういえば、シェルコ4ストロークがSSDTにデビューしたときは、トラブルで全滅した。それでも、今年の活躍を見れば、全車リタイヤはよいテストになっていたわけだから、テストとしてのSSDTはやっぱり意味があるわけだ。
テストとしてのSSDTというのは、もともとを考えるとおかしな話で、トライアルというのは、もともとテスト(試験)である。産業革命で生まれたモーターサイクルがどれほど耐久性があるものか、一発テストしようじゃないか、テストの場としては、ちょいと過酷な場所を選んでみようじゃないかと始まったのがSSDTだ。トライアルは足をつかないことを競う競技といわれるけど、その根幹は人車の信頼性と性能をテストするスポーツってのが本当だ。SSDTに魅せられた人が何度でも通うようになるのは、そのトライアルの根幹が、SSDTに脈々と息づいているからだ。
すいません、話が横道にそれました。それついでに思い出した。少し前に発表されたエントリーリストには、なぞのニューブランド「チスパ」が登場することになっていた。しかし最終発表されたリストには「チスパ」はいなかった。完走するリタイヤする以前に、チスパはまだSSDTに出てこれないということなんでしょうか。真相は不明です。
さてドギーのマインダー経験者ベン・ヘミングウェイはこの日4点でトータル7点、12位。優勝経験者のサム・コナーはこの日6点でトータル8点、13位。ベンの兄貴のダンはこの日4点で21位に浮上している。
非イギリス人での優勝経験者アモス・ビルバオはこの日5点でトータル17点。上位からはちょっと離されている。去年はとても元気だったアレックス・ウイグはこの日6点でトータル17点。このふたりだったら、もうちょっと上位に来れると思うけど、どうなるかな? 今、ニューカマー(新人)でトップを走っているのがジャック・シャロナーだけど、シャロナーはこの日8点でトータルはやっぱり17点。ロス・ダンビーも17点で並んでいる。
ところで、今SSDTのリザルトには順位が表示されているけど、過去には順位は表示されていなかった。何位というより、何点ということが大事で、表彰も1等賞を表彰するのではなく、ベストパフォーマンスを表彰する。で、杉谷などは最初は100位目標なんて目標を定めていたけど(クリアしたことは、確か一度もない)現地へ行ってみると順位がでないので、目標を具体的なものにすることになった。それが、リザルトの何枚目か、である。ドギー・ランプキンから始まって、84位のみケール・バーゼル(スペイン人)までがリザルトの1枚目に掲載されている。それ以降、2枚目、3枚目とスコアが増えていくわけで、杉谷は確か3枚目と4枚目のはざまにいて「今年は4枚目をキープする」というのが目標になっていた。
ということでリザルトの2枚目にいきます。
このへんになると、世界的に有名なひとはぐっと減って、イギリスの名選手、イギリスでもそんなに有名じゃないけどSSDTではよいリザルトを残す人などが幅を利かせてくる。だから日本のみなさんに紹介すべき人もぐっと減ってしまうのだけど、この中では75位にいるナイジェル・バーケットさんとミケーレ・ボシさんがトータル57点。
バーケットは木村治男さんと同世代くらいだと思うけど、ヤマハの大ファンで、日本人を見ると「木村に伝えてくれ。おれはヤマハエンジンでこんなバイクを作っている。でも本当は、木村の作るバイクに乗りたいんだ」なんて伝言を押し付けてきて、木村さんを涙させていたものだけど、スコルパSYの登場以来、夢かなってスコルパインポーターをやっている。ヤマハトライアルに夢をかけている男は、こうして毎年スコットランドの荒野を駆け巡るのであった。
ミケーレは、きのうは親父がタレスの名メカニックだったと説明したけど、その後ベータチームに入った黒山健一がお世話になったメカニックでもある。その親父の横で、ちょろちょろ遊んでいた子どもがミケーレで、お古の健一ヘルメットを大事にかぶってオートバイに乗り出して、世界選手権にも出てきたが、第1セクションの入り口の岩ではじき返されて足を骨折してリタイヤというシーンを目撃したことがある。ヨーロッパ選手権で走っているのをみたけど、走っているときの印象より下見中に「ここはどこを走ろうか、あっちのほうが簡単じゃないか、キミの調子はどうなんだい?」とライダー仲間に声をかける、その声の大きさが印象深い。なので今、トップトライアルチームの番頭として、またマインダーとして世界選手権のパドックにいるのはとても似合っているのだった。同じイタリアで同じマシンを使っているけど、本家のベータチームより、ミケーレ率いるトップトライアルチームの方が、チームとしてはしっかり動いているように見える。イギリスやチェコのライダーをよく受け入れているから、ベータに乗ってる野本佳章とか、日本の若い連中はどんと飛び込んでいって「ぼくにマシンを貸してくれ」と言ってみたらどうかな。もてぎにも来るから、杉谷と黒山一郎さんとかに紹介してもらうといいと思う。
さて3枚目。85位から126位までには、いろんな人がいる。2枚目の真ん中あたりに、ジェイク・ミラー。世界選手権のプレスルームでは、ぼくらのボスになる。ちょっと赤ら顔の丸い体系で、スポーツなんかしそうにない。試合が終わると、怒濤のように(一本指で)コンピュータのキーを叩き、ドギーやモンテッサのプレスリリースをまとめている。でも走らせれば、すごかったんだね。この日43点でトータル75点。杉谷は、以前に世界選手権の前日にプレス仲間のトライアル大会というので優勝したことがあるけど、舞台がスコットランドだったら勝てなかったかもしれない。
そしてこの日26点で大躍進、トータル79点はマリア・コンウェイ。女性クラスのトップにでた。コンウェイはトライアルだけでなく、他のスポーツでもそれなりに有名らしいから、万能スポーツウーマンなんだろうけど、26点はすごいなぁ。初日に女性トップだったエマ・ブリストウはこの日は53点で91位。これだってすごいリザルトだ。エマは今回が初出場のニューカマーだ。
エマとはニューカマー同士のライバルでもある齋藤晶夫が、トータル92点。この日は49点。エマには追いついてきたけど、なんとかスコットランドの荒野を走る経験を積んで、もう一声減点を減らしたいところ。高望みしてしまうけど。
リザルトの3枚目の最後には、イリス・クラマー。女子クラスといえばこの人で決まりだったけど、この日は48点トータル97点、ちょっと出遅れている。でも6日間は長いから、最後はどうなっているか、まだまだこの人はあなどれない。
リザルトの4枚目の上のほうには、ドンナ・フォックスがいる。43点でトータル99点。コンウェイからフォックスまで、女性ライダーはけっこうし烈な争いをしていて、齋藤晶夫は、そのど真ん中にいるという感じ。去年ジュニアカップに参戦したときにはライア・サンツに離されたのがショックだった日本男子諸君だけど、世界のオンナは、ライアじゃなくてもすごいのがいっぱいいるということだ。男の子よ、トライアルもオンナも、もっと世界に目を向けようではないか。4枚目のちょっと下のほうには、この日55点トータル118点のケティー・サンターもいる。
5枚目以降はあまりにも無名人ばかりでよくわからない。無名人のひとりであるはずの、ぼくらが愛すべきボイタ・クレッカはこの日99点でトータル187点。234位で6枚目の人。猪倉さんは7枚目。リザルトの最後にいる。この日193点トータル339点。タイムオーバー57点。月曜日も、猪倉さんのスコアには、17点のタイムオーバーがあった。タイムオーバー57点ということは確か57分タイムオーバーのはずで、1時間を超えたら失格だから、ぎりぎりであしたにつながっているという感じ。
と、こんな感じで、水曜日木曜日あたりはSSDTのなかでももっとも厳しいとされている行程となるから、日本では大型連休が終わりましたが、スコットランドのみなさんはがんばってください。
SSDT関係やその周辺の映像はこんなのがあります(宣伝です。よろしく!)。
<Posted in 08.05.07 07:34(
08.05.20 07:11 Modified)>
SSDTその1日目
始まりました。SSDT。初日は(というか、毎日同じだけど)30セクション。12のグループにセクションが設定されていて、グループを丸ごと見落とすと失格となってしまう恐れもあり。昔はエスケープも認められていなかったストイックなトライアルが、SSDTだ。
初日は、3人のオールクリーンがいた。サム・ロッドゲート(イギリス・ベータ)、サム・ハスラム(イギリス・ガスガス)、そしてドギー・ランプキン(イギリス・ベータ)。こういう場面になると、やっぱりでてきます、トライアルキング。
斎藤晶夫くんは43点、ざっと115位。
3人のオールクリーンに続いて1点減点は4人。スコットランド人ギャリー・マクドナルド(シェルコ4スト)、ウェイン・ブレイブロック(イギリス・ガスガス)、ジェイムス・ダビル(イギリス・モンテッサ)、マイケル・ブラウン(イギリス・ベータ)。念のため、スコットランドはいわゆるイギリスなんだけど、スコットランドの人は、自分の国はスコットランドと思っている。イギリスって国は、スコットランドという国、ウェールズという国、北アイルランドという国、イングランドという国が手を取り合って、連合王国として存在している。なかなかめんどくさいんだけど、この場合、SSDTだけにスコットランド人だけスコットランド人として別枠に考えてみた。ちなみにイギリスという国名は日本語で、イギリスなんて単語は世界のどこでも通じない。
さて毎度のことだけど、世界選手権のトップランカーと、イギリスの中堅選手とが四つに組んでいる構図がおもしろい。では、セクションが簡単なのかというと、簡単とかむずかしいという範疇を超えている。SSDTはどんなトライアルなのかというより、SSDTなのである、というのが正解。そんな説明じゃわかんないといわれるかもしれないけど、それなら出場してみてください。何度も取材に出かけてSSDTについてすっかりわかったつもりになっていた杉谷真も、いざ出場してみたらびっくり仰天のことが多かったという。SSDTは、でてみないと、わかんない(らしい)。
減点2の選手も4人。シャウン・モリス(イギリス・ガスガス)、ダン・ソープ(イギリス・ガスガス)、サム・コナー(イギリス・ベータ)、クレイグ・ロビンソン(イギリス・ガスガス)。ソープは、トライアル創世期に活躍したデイブ・ソープさんの息子さん。10年くらい前までは、親子で参加していたけど、さすがにお父さんは現役でSSDTに参加するのはつらくなってきたらしい。親子とも、ランプキン家とほぼ同じか少し上の年代だから、息子だってもういい年だ。コナーは、覚えている人いるだろうか。ごっつい体形で、あんまり器用なマシンさばきをしない選手だった。チーム・ランプキンに所属して世界選手権を戦ったこともある。世界選手権を引退して、今はベータに乗っているらしい。イギリスでは、ランプキン一族の勢力はやっぱり圧倒的だ。ロビンソンさんは、どこの誰だかわかりません。実はイギリス国内で強い選手なのかもしれないけど、ぜんぜん無名の選手でも、SSDTではひょろりと上位に入ることがあるから、あなどれない。
3点の選手も紹介しましょう。これも4人いる。ベン・ヘミングウェイ(イギリス・ベータ)、リアン・ウォルカー(イギリス・ガスガス)、ジョルディ・パスケット(スペイン・ベータ4T)、グラハム・ジャービス(シェルコ4T)。ベン・ヘミングウェイも、ランプキン一族の重要人物のひとり。お父さんは、やっぱりトライアル創世期に活躍した人で、トシ西山さんの「これがトライアルだ」では軽量マシンに乗せたらヘミングウェイの右に出る者はいない、と紹介されている。ウォルカーさんってのは、この人もどこのだれだかわかりません。さてパスケット。ここでようやくイギリス人以外のライダーが登場した。パスケットはずいぶん以前からSSDTへの参加を続けていて、そろそろ勝ってもおかしくないんだけど、優勝するには、極限の集中力を6日間にわたって維持しなければいけないから、なかなかたいへん。せめてベスト外人賞みたいなのを獲得できればいいですね。そしてグラハム・ジャービス。ジャービスも4ストロークのシェルコに乗っている。
4点以降は、気がついた人だけ並べてみます。
減点4、16位にジェイムス・ランプキン(イギリス・ベータ)。26位、減点11にベンのお兄さんのダン・ヘミングウェイ(イギリス・ベータ)。同じく減点11にアレックス・ウイグ(イギリス・モンテッサ)。
アモス・ビルバオ(スペイン・モンテッサ)は12点。なにがあったか、8点のタイムオーバー減点がある。ユースクラスでチャンピオン狙いのジャック・シャロナー(イギリス・ベータ125)は13点。ジュニアクラスに参戦中のロス・ダンビー(イギリス・ガスガス)も13点。
ドギーの弟、ハリー・ランプキン(イギリス・ベータ)は15点で39位。
ところで、女子ライダーにケティ・サンターというのがいて、サンター姓のライダーが何人かSSDTに出ているのはずっと知っていたけど、前述「これがトライアルだ」を見ると、70年代のトライアルライダーで、リチャード・サンターというのがいる。もしかしたら今いるサンターさんたちは、このサンターさんの子孫かもしれない。イギリスは、みんな親子代々トライアルをやっている国なのだろうか。で、21点はジョン・サンター(イギリス・モンテッサ)。リチャードさんとの血縁関係は不明。さらに24位にはマーク・サンター(イギリス・スコルパ)。
27点でナイジェル・バーケット(イギリス・スコルパ)、28点でミケーレ・ボシ(イタリア・ベータ)。ミケーレは、タレスのチャンピオン時代にメカニックを務めたリカルド・ボシの息子で、自身も世界選手権に挑戦したが、ぜんぜん芽が出ず。今はベータのサポートチームのボスとして手腕を振るっている。
32点はジェイク・ミラー(イギリス・ベータ)。FIMの広報官で、もてぎにもカメラをぶら下げて何度もやってきた。トライアルをやっているところは見たことがないけど、この成績はすごい。85位くらい。杉谷の目標はずっと100位以内だったけど、こりゃ、杉谷はジェイクに頭が上がりませんね。いつもプレスルームで冗談を言い合っているけど、これからはもっと尊敬するようにします(といっても、英語の冗談は半分以下しかわからない)。
そして43点、我らが斎藤晶夫(日本・モンテッサ)。初出場で115位くらいなら、まず立派なものだ。そしてうれしいことに、イリス・クラマー(ドイツ・スコルパ)より上位にいるではないか。イリスは49点だった。でもこの点差は、まだまだないに等しい。6日後に、どうなっているかなぁ。
女子世界選手権ではイリスに離されているけど、SSDTではぴたりとマークしているのがマリア・コンウェイ(イギリス・ベータ)。53点。さらに56点でドンナ・フォックス(イギリス・シェルコ)。そして63点でケティ・サンター(イギリス・ガスガス)。コンウェイとサンターでは、世界選手権では5位と15位くらいの差があるんだが、SSDTではその差はぐーんと縮まる。いわゆる今風のトライアルテクニックとは別のテクニックが、SSDTでは必要になるからだと思われる。
エントリーリストから一応紹介しておいたボイタさん(スウェーデン・シェルコ)は88点で221位。タイムオーバー減点なしってのが素晴らしい。
もうひとりの日本人の猪倉さんは146点。17点のタイムオーバー減点がある。順位は265位。でも、無事に走っていることが、素晴らしい。アクセルを握っていれば目的地に到着させてもらえる地形じゃないから、SSDTの完走はほかの完走とはらべるがちがうわけだ。
クラス別では、斎藤晶夫は13位。晶夫くんの43点に対して、トップは13点。ユースを走るジャック・シャロナーがトップだ。
おっと、重大な見落としがありました。エマ・ブリストウ(イギリス・ガスガス)を忘れてた。この人、1日目は女子クラスのトップだ。しかも減点38。晶夫くんの上を行ってます。すごい。女子クラスはこの他もうひとり、レベッカ・レニソン(イギリス・ベータ)というのがいる。彼女は減点95点。
というわけで、1日目の様子でした。
<Posted in 08.05.06 07:52(
08.05.06 07:53 Modified)>
SSDTはじまる
2008年のSSDTが、5月5日にスタートする。
今年は276名の選手がエントリー、今年の筆頭はドギー・ランプキン。
日本からは、2名のエントリーがあった。斎藤晶夫と猪倉誠治のふたり。猪倉さんは過去3回SSDTに出場している。晶夫くんは、ご存知チーム三谷の若手A級ライダー。若手A級ライダーがSSDTに参加するのはとてもうれしいし、興味深い。さて、どんな6日間が待っていますやら。
例によって、できるかぎり、SSDTの結果表から現地の状況を(想像して)お伝えしたいと思います。まずは、最終エントリーリストから。
ゼッケン26、ハロルド・クロフォードは、アイルランドのトップライダー、ピーター・クロフォードの弟。続くゼッケン27はアレックス・ウイグ。さらにゼッケン30には、アモス・ビルバオが並んでいる。
34はジェイムス・ダビル。みんな、アメリカ遠征から帰ったばかりだというのに、元気だ。
43は女子世界選手権で上位に入るマリア・コンウェイ。
84はサム・コナー。コナーは世界選手権からは引退してしまったが、2005年SSDTの覇者。世界選手権からは退いても、SSDTは末長く楽しめる(苦しめる)トライアル、ということかもしれない。
99は女子世界選手権チャンピオン、イリス・クラマー。その直後、103が猪倉さんで、104が斎藤晶夫くん。うまくついていければ、イリスはいいペースメーカーになるかもしれない。もっとも、晶夫くんにはイリスよりもう少し上位をめざしてほしいところだけど(比較対象としてはイマイチかもしれないけど、杉谷はイリスとは勝負ができたことがない)。
131はナイジェル・バーケット。今はスコルパのイギリスインポーターをやっている。根っからのヤマハファンだ。マシンは2ストロークのスコルパSY。
今年もやっぱり紹介してしまう137はボイタ・クレッカ。なんだかさえないおっさんで、どうやらジャーナリストで、地元スウェーデンの世界選手権にも出場したことがあるんだけど、余りのセクションの厳しさにあっという間にリタイヤしたという経歴もある(それを承知で参加したのだろうけど)。もうずいぶんいい年だけど、毎年欠かさず参加している。つまり、潜在的な体力と実力はあるということだ。そして、イギリスやヨーロッパには、こういう人がぞろぞろいる。
167はジュニアカップに参戦しているロス・ダンビー。若い選手だが、イギリス人はこんなふうに“ふつうに”SSDTに参加する素地が整っているから、うらやましい。168はドンナ・フォックス。元気なイギリス娘だ。ちなみに杉谷は、このへんにも勝てたことがない。杉谷のダメっぷりを解説しているのではなく、B級で上位を走った経験のある杉谷をして、イギリスのねーちゃんにかなわないという、土俵のちがいを解説しているつもりです。182はエンマ・ブリストウ。この娘も、女子世界選手権を走ってる。まだデ・ナシオンの代表選手には選ばれないけど、そのうちイギリスを担う選手に成長するにちがいない。198、ケティ・サンターもそんな女子ライダーのひとり。彼女は世界選手権ではあんまり上位に来ないけど、SSDTではそれなりのポジションをキープする。トリッキーなライディングは得意ではないけど、ベーシックなところではポテンシャルが高いというイギリス人気質は、男も女も共通ってわけだ。
205と206はベンとダンのヘミングウェイ兄弟。ベンは世界選手権にも参戦していたことがあるし、ドギー・ランプキンのマインダーを務めたこともある。二人とも、イギリスのトップライダーだ。
211はジョルディ・パスケット。300ccのベータ4ストロークでの参戦だ。
そして217はドギー・ランプキン。ランプキンのSSDT出場は久々。218はいとこのジェイムス(ずっとドギーのマインダーをやっていた)、219はハリー・ランプキン。そしてついでに220はジェイク・ミラー。世界選手権の広報官であり、ドギー・ランプキンのWEBサイトの管理人でもある。今はすっかり丸い体形になっでしまったが、こういう人が、しっかりSSDTに参加するんだから、イギリスはあなどれない。
225はユースのトップ争いを展開中のジャック・シャロナー。
262はスコットランドのトップライダー、ギャリー・マクドナルド。そして263は、この人もSSDTでは健在、グラハム・ジャービス。
こんな感じの276名が、6日間の荒野の旅に出ようとしている。
<Posted in 08.05.05 13:48(
08.05.05 13:50 Modified)>