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    2017.11.04

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    2017.08.17

    9/3寅吉カップ

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1701ライディングアシスト

自立するオートバイ登場?

本田技研工業は1月6日に、アメリカはラスベガスで開催されている「CES2017(世界最大の家電見本市)」で、倒れないオートバイの実験車「Honda Riding Assist」を公開した。

Honda Riding Assistは、ホンダの解説によると、ASIMOに代表されるヒューマノイドロボット研究で培ったHonda独自のバランス制御技術を二輪車に応用した実験車ということだ。

ライダーが乗っていても、乗っていなくても自立することができ、ライダーが少しバランスを崩しても、バイク自体がバランスを保つ。これにより、低速走行時や停止時のふらつき、取り回しの際の転倒リスクを軽減する。一方、通常の走行時には、既存の二輪車と同等の操縦性を実現、ツーリングやバイクのある日常をより楽しいものにする提案という。

1701ライディングアシスト横

ショーでは支えられずに立ち続けるこのマシンが公開されたが、ラスベガスに行けなかった人に向けて、動画も公開されている。それがこちら。

先端技術だろうし、詳細は発表されていないが、ハンドルを左右に切る様と、ステアリングヘッドが微妙に前後して、キャスター角が変わる様子が動画から見て取れる。

足をつかなくても倒れないといえば、それこそはトライアルの真骨頂だった。スタンディングスティルという、基本とされているテクニックだが、トライアルをやっている人でも、スタンディングスティルができない人はけっこう多かったりする。

そういうみなさんにとっては、この機構がついたトライアルマシンが誕生すれば鬼に金棒と期待したいところだろうが、その初夢が現実のものとなるのかどうかはともかく、今回はこちらのメカニズムがどんなふうになっているのか、勝手に想像してみたいと思う。

このコンセプトモデル、重厚なツーリングモデルがベースになっている。トライアルマシンをベースにしたらもっと簡単だったんじゃないかと思うけど、トライアルマシンの形をしていると、できて当然だと思われちゃう心配があって、でっかいオートバイが素材に選ばれたのではないかと想像する。電気メカニズムがいっぱい搭載されていて、そこそこの大きさでなければ収納できない、という理由ももしかしたらあるのかもしれない。

動画を見る限りでの材料しかないけれど、倒れないためのアクションは、ハンドルを左右に切ること(がメイン)のようだ。

自然山通信のハウツーDVD「伊藤家のトライアル入門編・スタンディング道場」を見ていただくとわかるけれど、スタンディングスティルの最初の基本は、マシンの傾きを察してハンドルを左右に切ることから始まる。マシンが傾くぞというサインを見逃さず、どっちにハンドルを切ればいいのかをまちがえなければ、スタンディングスティルの技術そのものはそんなにむずかしいものではない。

おそらくホンダも、自然山DVDで勉強して、このテクノロジーを完成させたのではないかと思われる(妄想)。いまどきGセンサーはスマホにも装備されているから、これをオートバイに装備して有効利用するのはそんなにむずかしくないと思われる。あとは必要な時に必要なだけ、必要な方向にハンドルを切るというアクションかできるかどうかという技術の問題になるだろう。

とまぁ、理屈としてはそんなものではないかと想像するのだが、実際のところは重たい車重、丸いタイヤなど、スタンディングスティルの障害となる条件は多々ありそうだ。しかもこのテクノロジーは、マシン単独ではなく、ライダーが乗車している時にも効果を発揮するという。ライダーがテクノロジーを邪魔するアクションを起こした時にはどうなるのかなど、技術開発はきっときっとたいへんだったのだと思われる。

1701ライディングアシスト

動画では、ステアリングヘッド部分が可動となっていて、どうやらアライメントが変化するようになっている。

トライアルマシンはスタンディングスティルがやりやすいようにできているが、ツーリングバイクなどはトライアルマシンとはちがうアライメントを持っている。高速域では安定性のいいツーリングバイクのアライメントで走行し、バランス修正が必要な場面にはマシンの構造を変化させてトライアルマシンのようなアライメントを実現しているのではないだろうか。

よく見たら、ステアリングヘッドそのものは動いていないので、これはトライアルマシンの切り札といわれた(改造トライアルマシンがめっきり少なくなって、いまやその単語が死語に近くなっているけど、ちゃんと存在している)スラントアングルを変化させているみたいな感じがする。

*解説記事などを読むと、トライアルマシン並のスラントアングルではなく、トライアルマシン以上にスタンディングスティルがしやすいアライメントに持っていくらしい。おそらくそれではそうとうに走りにくい代物になるだろうけれど、だからこそステアリングヘッドが可動式になっていて、極低速でバランスをとる必要のある時以外はふつうのアライメントに戻るようになっているということなのだと思う。

1701ライディングアシスト斜

とまぁ、こんなふうにトライアルの理屈をこねながら、最新技術を拝見させていただきました。この技術を使ったオートバイがいつ登場するのかわかんないけれど、人間とコンピュータが将棋の対戦をする時代になったように、いつか人間ライダーとロボットライダーがトライアル対決をする日が来るかもしれない。トライアルは、健康のためのスポーツでもあり、老人にとってはぼけ防止でもあるから、コンピュータがその領域に進出してくるのは必ずしもいいことばっかりではないような気もするけれど、まずは夢のトライアルマシンの出現まで、自分のテクニックを向上させるべく、どうぞDVDを見ながら初夢を見てください。

(結局は自然山通信DVDの宣伝でした。どうぞよろしくです)

*続報

このテクノロジーは、CES2017で3つの賞を受賞しました。“Best Innovation(最優秀革新賞?)”、“Best Automotive Technology(最優秀自動車技術賞?)”、“Editors’Choice Awards(編集者賞?)”の3つ。転ばないオートバイは、世界的に注目の的のようです。

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