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    2018.02.15

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  6. イベント(スクール)
  7. 自然山通信2018年2月号電子版の発売
  8. 自然山通信2018年2月号発売
  9. イベント(スクール)
  10. イベント(大会)
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  12. リザルト中国
  13. 2018.01.19

    夏木陽介さん
  14. イベント(スクール)
  15. イベント(大会)
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  17. イベント(大会)
  18. TRSとTRRSロゴの違い

    2018.01.13

    TRRSとTRS
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  20. リザルト関東
  21. イベント(その他)
  22. リザルト関東
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  29. イベント(大会)
  30. 2017.12.24

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  33. 自然山通信2018年1月号
  34. イベント(大会)
  35. イベント(大会)

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  36. JITSIE DIMINO
  37. リザルト関東
  38. リザルト関東
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  40. リザルト近畿
  41. 自然山通信2017年12月号
  42. イベント(大会)
  43. 自然山通信2017年12月号電子版
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  49. MFJトライアル
  50. イベント(大会)

    2017.11.25

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  51. イベント(大会)
  52. リザルト関東
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    12/24第8回SPGG杯
  56. イベント(大会)
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    2017.11.04

    MOTSのセール!
  71. イベント(スクール)
  72. 自然山通信11月号
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  75. イベント(大会)

川内村(西)

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夜ノ森にサクラサク

1304富岡駅

 富岡へ行ってきました。現在の富岡は、区域再編が行われて、大半のエリアは立ち入りが自由になっている。許可証もなしで入っていける。今回は、町役場から通行証をもらっている、富岡住民の一時帰宅に同行しました。

1304富岡の家

 地震があったのが2011年3月11日、翌朝、富岡(だけじゃないけど)地域には避難の指示が出て住民はみな避難。しかしその実、立ち入りは自由にできていました。入れなくなったのは1ヶ月後、4月21日だったかに、特別な許可がない者は立ち入りができなくなりました。以後、イベントとしての一時帰宅やクルマの引き取り、住民説明会などがあったのち、2年経ったこの4月、許可証がなくても立ち入りができるようになったのでした。その区域の再編というのは、いったい誰が難のためにやったのだかは、さっぱりわからない。あいかわらず原発はぶっ壊れたままだし(作業員のみんなが必死でがんばっているのと、作業に目星がついているかどうかということと、施設が安全な状態なのかどうかというのとは、まったく別問題だと思う。ぼくの認識では原発は現状維持で、現状を維持するための汚染水は日々増え続けている)、町の中はそのまんま。地震の直後と比べると、道が片づけられて崩れた道路が少し整備され(といっても崩れたところにパイロンが置いてあるくらい)電気と携帯電話が通じるようになったくらいが明るい話題だと思われます(富岡は通じるけど、大隈町まで行くと、SoftBankはいまだ不通だそうです。日本の携帯電話会社は、SoftBankに限らず、本業をしっかりやってもらいたいです)。状況がなんにも変わらないのに、区域の再編をして、きのうまで入れなかったところに人が入れるようになっている。これはいったいなんなんでしょうか。
 という疑問はさておき、一時帰宅です。川内村側から山を下っていくと、渓谷のほとりで富岡町に入ります。村の人ほどではないけど、ぼくも富岡には買い物に行ったりしたので、なつかしい道のりです。町の入り口まで来ると、コンテナハウスに何人か人がいました。なにげに通過したのだけど、寄ってみようかということになってUターン。一時帰宅ですと通行証を見せると、タイベックスーツの提供と、線量計の貸し出しがありました。ここには、必ず寄らなければいけないものではありません。

1304富岡のヘルメット

「電力の人間がやってるなんて珍しい」
 と、一時帰宅一家のご主人がつぶやきます。電力というのは、東京電力のことです。ぼくは素人はトウデンと呼びますが、原発周辺の現場に携わっている人が呼ぶときは電力、のようです。電力の彼らはそのへんの作業員とは着ているものがちがうので、一目瞭然なのです。同様に、福島第一原子力発電所のことは、世間では東電がつけた愛称のままふくいち、なんてかわいく言われていますが、現場ではイチエフと呼ばれています。タイベックを配ったり線量計を貸してくれる「電力」の人は、たいへん腰が低くていい人のようでした。そういう人が選ばれて派遣されているのだと思います。

1304富岡の家の中

 通い慣れた道を通って、ご自宅に向かいます。ぼくがよく通ったショッピングセンターのある道ではなく、古い商店街の道。一軒一軒に生活があり、人が住んでいたはずの町並みです。もしかしたら、事故以前からシャッターが閉まっていたお店もあるのだろうけれど、事故でシャッターを閉めざるを得なくなったお店の数々。抜け殻となった町並みは、知ってるつもりでも多くのものを語りかけてきます。誰でも入れるようになったのだから、日本全国の人に、町の様子を見てもらいたいなぁ。
 町を抜け、富岡駅すぐ横の高台に、その家はありました。標高があるから津波にもまず安心と思われる一帯です。でもすぐ下の道路や家を津波が洗っていくのだから、平静ではいられなかったと思います。
 家に入ります。玄関を開けた途端に、小動物の臭い。ネズミです。ネズミが家のそちこちに住みついていて、あがった途端に糞尿だらけです。2年前まで家族が生活していた空間。突然襲った地震で、食器は床に散乱しています。これまで、それを片づける余裕はなかったのでしょう。2年間ぶりのお掃除です。ガス台には、3月10日の晩のお鍋がそのままになっていました。あけたら、鍋の底に黒い者がこびりついていた。もはや、なんの臭いも発していませんでした。
 掃除機は使えません。電気が止まったままになっているから。地震のまま住民が避難しているから、漏電や断線の危険があって、電気は復活しているけれど、通電はできないままのようです。庭からほうきとちり取りを持ってきて、しこしことネズミの糞を回収していきます。
 子どもたちが読んでいたマンガや文庫本は、すべてシミだらけになってしまって、手に取ってみる気にはなれません。学習ノートも同様。本当に必要なものはすでに回収しているはずなので、もうあきらめはついているはずなのだけど、あらためて見るとショックのようです。
 というよりも、彼らのおうちのお掃除を手伝いながら、ぼくは考えていました。聞いてみたいとも思ったけど、とても口に出せなかった。
「あなたたちは、この家をそうじして、いったいどうする気なのですか?」
 と。ほぼ無人となった町で、すぐ下には、電車が通らなくなって、駅舎のなくなった駅のあるような、そんな町です。

1304富岡のハーブ工房

 すると、窓の外に人影が。お隣のおばさんらしいです。外に出てみました。お隣と出会うのは、きっちり震災以来だそうです。あれからどうしていたの? どこに避難していたの? みんな元気? と、被災者同士のあいさつは決まっています。しかしそのあいさつは、ひとつずつがたいへんに長くなります。百人いれば、百人の避難の物語がありますから。
 お隣同士の会話は続きます。
「それで、おたくはどうするの? 戻ってくるの?」
 もうしわけない。心の中で、また目が点になってしまった。ここに戻ってくるって? まだ家に寝ることも許されない、そんな地域です。買い物はどうするの、子どもたちの学校はどうするの、それ以前に、このネズミの大群をどうするの?? たとえはたいへんに悪いかもしれないけれど、それはなんだか、死んだ子どもを抱きかかえながら、学校はどこへ入れるの? これから就職難だからたいへんねぇと語っているような気さえしてしまったのです。
 でもなー。しばらくして、考えてみました。川内村に住むぼくは、富岡町の人の会話がわからないで悩んでいます。しかし一方、東北から離れたところに住む人にとって、川内村のぼくらが村に住んでいるという事実が、もしかしたら信じられないことなのかもしれない。そりゃ、川内村の線量はこのくらいであるとか、住むにいたるデータはあるのだけれど、それぞれそこが自分の家だったという絶対的事実を抜きにして、よその人は判断がはさめないのではないか。
「どうしてここに戻ろうなんて思うのか?」というぼくの疑問には、自分の中で「他人事みたいに考えるな」と返事をして、住民同士の会話の聞き役に戻りました。
 そこにご主人がやってきました。手には広口瓶。中にはまだ目が開いていない生まれたてのネズミが3匹。彼らを始末したからといって、根本的な解決にはならないけれど、彼らをこのまま逃がすわけにもいきません。ネズミとの格闘は、なんだか壊れた原子炉との戦いにも似ています。
「台所の食器棚の下の隙間に、大きな家があった」
 とのことで、そうじをしていると、家を失った大人のネズミが、ちょろちょろと顔を出して、去っていきます。すばしっこくて、とてもつかまえられない。目が合うと、意外にかわいい顔をしています。
 そうじは、やがて奥様のハーブ工房にいたり、なぜかネズミが石鹸が大好きという事実を再確認して、本日の任務は終了としました。作業中、ことばにつまる心境もあったけれど、あぁでもないこぅでもないとお話したことは、彼らにとってはよかったみたい。彼ら二人だったら、今さらお話しすることもなく、静まり返った中でネズミの糞尿と格闘することになったでしょう。たいした手伝いをしたつもりはないけど、その点についてだけはお手伝いができたのかなと思いました。

1304夜ノ森の桜バリケード

 帰り道、まだ咲いてないかもしれないかもと思いながら、夜ノ森の桜のトンネルに行ってきました。そこは立ち入り禁止区域との境目で、そろそろ満開となる桜並木とバリケードと、バリケードの中の桜並木とを、両方いっぺんに見物することができました。
 帰り道、行きに寄った「電力」の出店で、線量計を返し、使った手袋や足袋、タイベックスーツをおっつけてきます。そういう装具が、放射能から身を守ってくれるという気はぜんぜんしないけれど、すくなくともネズミの糞尿からは身を守ってくれたようです。
 積算線量計は、2μSvとなっていました。数時間いたから、毎時になおせば0.4か0.5となるでしょうか。うんと低いとは思わないけど、除染もなにも手つかずでこれだから、たいしたことはない数値だと、ぼくは思う。数値的には、充分住める。けれど、この地でもう一度生活を築くのかというと、それはまた別の話です。
 2年間手つかずの、人口2万人だった町。旅館も下宿も花屋もハローワークも電気屋もスーパーマーケットも、幼稚園も小学校も中学校もあった町が、いまどんな姿となっているか、もっとたくさんの人に見てもらいたいと思います。もしかすると、それは不謹慎ではないかと思うかもしれないけど、不謹慎というのは、こういう被害を見て見ぬふりをして、今の生活を続けることの方を言うのではないかと思うのです。

1304夜ノ森の桜

 花見にはちょっと早かったけど、桜は咲いていました。聞けば富岡町民のために、花見バスが出る予定があるということです。その予定はこの2週間後。それまでには、桜はすっかり散っているにちがいありません。

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