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    2017.11.04

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    2017.10.15

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    2017.08.17

    9/3寅吉カップ

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トライアル伝道策

10年相模川にて

 2010年になって、というか正しくは2009年からだけど、ちょっとした変化あり。
 ニシマキが、MFJの会議室にお呼ばれしているのでした。トライアルの未来について考えるというお題目。ずいぶん広範囲なテーマなので、なかなかまとめるのはむずかしいと思われるも(おまえがいるからだという声もある?)、これがなにかの打開策につながれば幸いなり。
 会議の内容を発表していいものか、どう公開していけばいいのかわかんないので、今回はぼくの考えていることを並べてみることにする。
 とんでも意見もあるんだけど、まぁ聞いてください。


 この会議は、新しいMFJ会長の高野明さんの肝いりで始まった。高野さんは四輪畑を歩んでこられた方なので、二輪は専門外。高野さんの着任に、ここだけの話(といいつつ、たぶん高野さんにも読まれてしまうのだけど)今度の会長は期待できないぞという声があって、ぼくのところにも聞こえてきていた。でも大局のかじ取りをするのは専門知識があるとかないとかの問題ではないようだ。
 同時に、現在のMFJトライアル委員長である西秀樹さんが、かなりオープンに改革を進めていく方針を示していることも、今回の会合の後押しになっている。ここになんでニシマキが呼ばれたかについては首をかしげる人も多いだろうけど(出席してみてまわりを見渡せば、トライアルのどへたくそはぼくだけではないか)日ごろからあーしよー、こーしよーと無責任に語っているから、少しまともなところでしゃべってみろということになったのだと思う。
 西さんによると、巷ではMFJに対する批判的な意見が多いが、MFJ、MFJといっても、日本のトライアルのなんたるかを決めるのはトライアル委員会であって、MFJではないから、そこんところをまちがえないで、意見があったらとにかくトライアル委員会に届くようにしてほしいということだ。
 こういう会合は、これが初めてではなくて、これまでもよりよきトライアルの未来のために、いろんな形でおこなわれている。「毎回呼ばれて意見を言っているけど、ほんとに意見を吸ってくれるのか」という声もあった。意見を言う、その意見に根拠があるかどうかを検証する、対策を立てる、その対策は実現可能かどうか、可能なら実行に向けて整備する、そして実行する。意見が現実に反映するには、時間も労力もかかるもんだ。
 おっと、今回は、こういう中身には触れずに、ぼくの思いだけを書いておくんだった。
 トライアルの普及については、簡単ではないが、ぼくには少し楽観視しているところがある。というのは、世界選手権を見て「つまらない」という人は皆無だし、全日本選手権も、たいていの人が大喜びする。
 同様に、トライアルをやらせてみると、ほとんどの人がおもしろくてはまってしまう。中には性格的に向いてなくて、ゆっくり走るのができない人もいる。若い人なんか、ときどきそういう人がいる。でも彼らも、20年後にはきっとトライアルをやりたくなるはずなのだ。
 ではなぜトライアル人口が少ないし、増えないのか。それは入り口を開けていないことと、呼び込みを指定ないことだと思っている。世界選手権はずいぶんよくできているけど、全日本選手権の場合は、見にきたはいいが、トイレがないとか飯を食うところがないとか、会場についてが不案内だとか、改善策はいろいろあると思われるも、これはトライアルの本質的な問題ではない。
 MFJは、トライアル人口の減少を警戒している(現在はトライアルだけが横ばいを保っている)。この場合の人口とはライセンス人口のことだ。トライアル人口を増やすには、今ライセンスを持たずに楽しんでいる人にも、ライセンスを持ってもらえば、ライセンス人口はすぐ2倍くらいになるのではないかと思っている。
 しかし同時に、意味のないライセンスは誰も取得しない。かくいうぼくも、トライアルのNBライセンスはお返しした。NBの選手権に出て楽しいと思うまでには、トライアルを始めてから3年から5年が必要だという。かなりじれったい。その実、始めたばかりの頃というのは、どんどんうまくなっている実感がある(実は誤解だという話はいずれ)。この、一番向上心旺盛な自分のライダーを、MFJのライセンス制度はスルーしてしまっている。
 ぼくの提案(もちろん極論)。ライセンス・カテゴリーをもっと増やして、たとえば国内Z級からはじめる。そしたら、トライアルマシンにまたがってスタートができるだけで国内Y級にすぐ昇格できるかもしれない。いくつか昇格したら、自分のライセンスが大事になる。今の国内B級ライセンスというのは、なくなったってなんにも惜しくない場合が多いからね。
 こういうことを書くと、今のままで楽しくやってるんだから、なんでMFJのライセンスなんか取らなきゃいけないんだ、という声が上がってくると思う。それはよくわかります。九州ブロックの一部にはいった沖縄でも、きっといろんな意見があると思う。ぼくも、ずっとそう思っていた。
 SSDTでオブザーバーやったとき、同僚のイギリスのおっさんと話して「へー」と思ったのは、おっさんに日本のトライアルを説明したときのこと。ライセンス人口とトライアル人口がちがうということが、おっさんには理解できなかった。トライアル(競技)をやる人は、すべからくライセンスを持っているのが、イギリスの常識だそうだ。ワンデーライセンスという素晴らしい制度があるという背景もあるけど、スポーツというのはそういうものだと、おっさんはおっしゃる。なるほど。
 これはまるで説得力がないけど(日本ではそうじゃないと言われればそれまで)、一方、MFJの会員(現状の制度では、エンジョイ会員でも可)は、MFJ共済の障害基金お見舞い制度が利用できる。昔はどんな保険屋さんもモータースポーツの保険を請け負ってくれたけど、いろいろあって(もともといんちきだった?)今は請け負ってくれる保険屋さんはほぼ皆無。MFJは、保険屋さんとして貴重な存在なのだ。
 保険なんかなくてもいいじゃん、という声も多いかもしれない。事実、けがゼロで一日が終わることも多いだろう。すりむいたとか、ねんざしたとか(痛いけど)、骨折ったとか(い、痛い)そういうのは、これも極端な話、無保険でもかまわないかもしれない。でも万が一にも、それ以上の重大事故が発生したとき、主催者は責任を負いきれない。さっき書いた保険屋さんの問題も、モータースポーツだってことを黙って申告すればOKだったという事情もある。しかしそれも、警察に現場検証してもらわないといけないような事故になったら、どうしようもない。そんなとき、保険もかけていませんでした、無責任でした、となっては、主催者としては破滅だ。金額の問題ではなくて、最低限の保障はしておかないと、おっかなくて大会の主催なんかできない。身内大会だから、保険なしで大会をやっているみなさんもまだまだ多いと思うけど、百歩譲って、身内ならいいとしても、その身内が友だち連れてきたりして、だんだん世界が広がってきたら、おっかないですよ、ほんとに。トライアルライダー本人は理解のある人が多いけど、重大事故が発生したら、うんと極端な話、相手をしなきゃいけないのは警察だったり裁判官だったり遺族!だったりするわけです。おおげさな、という人には、この20年ほどで、トライアルの大事故を思い出してください。トライアルは(トライアルも)、けっして安全なスポーツではないのですから。
 失礼。つい熱くなりました。で、現状、草トライアル大会が保険なしでやっていることがままある状況を、これはMFJの承認大会でないからと放置するのは、モータースポーツの管轄団体としていかがなものかと、ぼくは考えます。MFJあるいはトライアル委員は、保険の外交員、営業マンとなって、全国の草大会をMFJ承認大会になってもらうよう、動いてもらえないだろうか。現状、エンジョイ会員になるには年間(12ヶ月)3000円必要だけど、これで10大会に参加したら1戦あたり300円ですから、参加する側としたら安いもんです。
 現実にはいろいろあって、承認大会になるにはどうしたらいいかがよくわかんないとか、手続きが必ずしも簡単ではないとか(慣れちゃうと簡単なんだけど)あるんだけど、しかしそういうのは、解決策は模索できるはずなんだよね。
 こうやって、トライアル人口を増やしていけば、すそ野が広がる。分母が広がる。今、トライアル選手として走っている人は、当面の自分の待遇改善が大きなテーマとなるんだろうけど、トップライダーの食いぶちをまわり回って稼いでいるのは、多くの一般ライダーだ。なので一般ライダーがゼロなら、トップライダーの報酬もゼロになっちゃうのは、しかたがないことだと思う。
 鶏と卵の問題じゃないけど、人口を増やせば待遇が改善されるのか、トップライダーがいい稼ぎをして憧れの存在となると人口が増えるのか、これはどっちにも一理があると思う。されどもぼくは(取材先でお会いするトップライダーの皆さんにも申し訳ないけど)人口を増やすところから手を付けるべきだと思う。まぁ、両方いっぺんにできればいいんだけど、どっちも効果が見えるまでに時間がかかりそうだというのも、困ったところなんですね。
 細かいところをいくつか。
 全日本選手権を見ていて思うこと。クラス分けのゲートマーカーが見にくい。特にセクションのアウト側からライダーを正面に見ているときには、マーカーの字が見えないから、IASとIAのマーカーは区別がつかない(それ以前に、岩の影で見えないことの方が多いんだけど)。せめて裏側にIASは黄色い○を書いておくとかできないだろうか。
 国際B級チャンピオン、国際A級チャンピオンがゼッケン1番をつけてチャンピオンをアピールできる場がない。そこでチャンピオン翌年は、たとえば藤巻耕太は今年ゼッケン13だけど、数字を金文字にして、前年のA級チャンピオンであることをアピールさせてはどうだろう。
 中部大会、中国大会では全日本に対して新しい試みをやっている。でも現状では、これを検証する術もないし、何年経ってもこのまんまな気がする。この2年くらいを徹底的に実験期間として各大会でいろんなことをして、3年後には全日本全戦で新システム(もちろん、検討の結果、今のままとなってもいい)を採用するという策はとれないか(これは細かい提案ではなかった)。
 それと、ここ数年の懸案はトライアル・デ・ナシオン。自然山通信には、2009年の日本チームのエントリーが中止になっても、ぽつぽつと募金が届けられている。300万円くらいどーんと届けてくれる人がいたら、いきなり日本チームの参加が問答無用で復活すると思うけど、でも200円、1000円と募金してくれる人のお気持ちはうれしいです。いつもありがとうございます。
 で、しかし実際どうするか。ぼくは次世代に向けて、若手チームを結成するべきだという意見。世界選手権(ヨーロッパの)に参戦した経験のないライダーばかりでBクラスを走るのがいいと思っている。トップライダーが、大喜びで毎年(ここが大事。1回2回なら、喜んで参戦してもらえると思う)参戦してくれる経済的バックボーンがあるならともかく、日本チームのためにトップライダーの貯金をくいつぶしてはいけないですから。
 と、こういう話を藤波貴久選手とする機会があった。藤波選手個人としては、Bクラスで若手が走るのは賛成だとのこと。その場合、ぼくは藤波選手がプレイグマネージャーとして若手を引っ張ってくれるといいと思うのだけど「それ、ぼくはいいけど、ぼくがBクラスを走るのって、ヨーロッパの連中は許してくれないでしょうね」とのこと。そうか。なら、IASの若手で、なんとかAクラスを走ってもらおうかな、といきなり自説を変更するニシマキ。今の日本は悪くても3位が指定席になっているけど、そうなると3位はむずかしいかもしれない。しかし2位も可能かもしれない。こういう未知数のチームを、おもいきり応援してみたいというのが、ぼくの今の気持ちです。
 そんなこんなで、まだまだあったのだけど、とりあえずこんなところで。ニシマキ的初夢ってことで読み流してください。

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