第6戦中国大会で、ようやく4ストロークのSY250Fで初優勝した黒山健一。今度はこのマシンのエンジンの故郷にほど近い、岡崎での中部大会が勝負の舞台となった。ヤマハからの応援団も大挙して訪れ、黒山のプレッシャーも高まる。しかし、すでに1勝をあげた強みもある。
対する小川友幸は、チャンピオンシップ獲得のために、なんとしてもここで勝利を得なければいけなかった。勝利数はここまで3勝と3勝で同率だが、黒山が優勝以外はすべて2位につけているのに対し、小川は分が悪い。「勝たなければいけない」。そのプレッシャーは黒山と小川、双方に等しく襲いかかったが、流れは完全に黒山にあった。
特に、そそり立ったヒルクライムを豪快に登っていくセクションでは、2回ともクリーンをしたのは黒山のみ。DOHCエンジンの高回転領域が、黒山をはるか坂の頂点まで押し上げた。
中部大会は、通常の2ラップに加え、スペシャルセクションが3セクション用意されている。お客さんにとっても観戦しやすい、迫力のあるセクション群だ。まさに曲芸級。そこを、トップライダーは次々にクリーンしていく。
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