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【2007年07月30日】

世界選手権イギリス大会

07イギリスのボウ
 世界選手権第8戦イギリス大会は、7月29日、いつものホークストンパークで開催された。
 チャンピオンシップではトニー・ボウの独走が続いているが、今回もまたボウが勝利。10試合を終えて、8勝をあげているという圧勝ぶりを示している。
 2位はアダム・ラガ、藤波貴久はこの二人からは離されたものの3戦ぶりに表彰台を獲得した。小川毅士は17位で入賞を逃した。
 ジュニアとユースでは、早くもチャンピオンが決定した。




 トニー・ボウ、イギリスでも勝利。この勝利で、ボウとラガのチャンピオンシップポイントの差は20点。このリードを保てば、次のアンドラ大会で、念願のアウトドア初制覇を達成する。
 ジュニアチャンピオンシップのマイケル・ブラウン、ユースカップのアルフレッド・ゴメスは、ともにこの大会でタイトルを決定している。ブラウンは母国でのタイトル獲得となった。

07イギリス表彰台
 アダム・ラガは、2ラップめ、第6セクションまではボウと真っ向勝負を展開していた。1ラップめ5点対6点。第2セクションで1点をとったボウに対してラガはクリーン、第5セクションはともに5点となって同点。最近の世界選手権の例に漏れず、今回の大会も1点を争う神経戦。どちらか、集中力をより強固に持続したほうが、勝利の美酒に酔うことになる。
 はたして、根負けしたのはラガのほうだった。第6で2点、13セクションで3点、さらに12セクションで1点を加えたラガに対し、ボウはその後10セクション連続でクリーン。ここに明らかな勝負があった。

 イギリスの大会は、素晴らしいオーガナイズのもと行われた。セクションはクラシックなスタイルで、おまけに前の晩には雨も降って、難易度を盛りあげた(結果的には、試合ではすっかり乾いてしまって、やっぱり神経戦になってしまうのだが)。

07イギリスのランプキン
 今回、勝利に大きな意欲を燃やしていたライダーがいた。今シーズン、いまだ一勝もしていない藤波貴久もそのひとりだが、自身100勝まであとひとつに迫ったドギー・ランプキンは、あと一つの勝利を得るとしたら、母国のGPがもっとも可能性が高い。しかしランプキンは第2セクションでクラッシュ、さらに第4、第5と5点を献上した。しかしその後、ギャラリやと関係者は、人が変わったようなランプキンをみることになった。3つの5点で勝利の目がなくなってしまったランプキンは、逆にプレッシャーから解き放たれたようだ。後半セクションを見事にまとめたランプキンは、1ラップめの6位から、5位のポジションにまで駒を戻して試合を終えた。惜しむらくは、最終スコアが4位のカベスタニーと同点だったことだ。さらにはクリーン数も同じ。1点の数が、カベスタニー7に対してランプキン6。これで、ランプキンは4位を逃す結果となった。

 カベスタニーは、やはり第4、第5と5点を喫したものの、1ラップを終えた時点では3位につけていた。しかし2ラップめにも2個の5点をマークして、自ら3位の座を滑り落ちていくことになった。

07イギリス藤波
 1ラップめに15点をマークして4位で折り返した藤波貴久は、2ラップめにさらに調子を取り戻して追い上げたが、第1セクションで不幸に見舞われた。斜面の岩にハンドルバーが接触したとして、なんと5点を宣告されてしまったのだ。藤波の2ラップ目は、この5点以外はたいへんに好調で、ほかは第5セクションの2点と、14セクションでの1点のみ。もしも第1セクションでの5点がクリーン、もしくは接触の1点のみで計算されるなら、この試合のベストラップは藤波のものとなったのだが、運命は皮肉だった。
 しかしこの2ラップめの頑張りが、藤波を3戦ぶりの表彰台に押し上げた。トップ2にはやや離されたものの、カベスタニー以下には7点以上の差をつけて、3位独走で試合を終えた藤波。残念ながら、第1セクションでのジャッジは、仮にクリーンであっても終わってみれば成績には影響がないということになっていた。
 4位以下はたいへんにし烈。カベスタニーとランプキンは30点で同点、さらに1点差でフレイシャがつけた。この中では、スコルパ4ストロークを確実に乗りこなしてきているフレイシャの躍進が注目される。

 好天のもと、ホークストンパークに集まった観客は、7000人を超えた。

【トニー・ボウのコメント】
「今日はとても大事な勝利を得た。今回の勝利で、アンドラでライバルよりちょっとでも上位につければ仕事が終わる。そしたら、ようやく休日を楽しむことができる。でも、目的はそんなに簡単に達成されないと思う。ぼくのライバルはとてもとても手ごわいからだ」

【藤波貴久のコメント】
「ここ2戦逃していた表彰台の位置に帰ってこれたのはいい結果だった。でも本当の満足にはほど遠い。1ラップめにはたくさんのミスをしてしまって、勝利へのモチベーションを保つことができなかった」

【ドギー・ランプキンのコメント】
「そう、母国のファンの前で、もっといいリザルトが期待されているのはもちろんだが、しかし試合の序盤の戦いぶりが余りにも悪くて、そこからのリカバリーは不可能だった。今年はたいへん厳しい戦いが予想されると言ってあったように実際のところ、それがほんとうのことになっている」



世界選手権
Pos.RiderNationMachineLap1Lap2TimeTotalClean
1トニー・ボウSPAMontesa5601125
2アダム・ラガSPAGasGas61101721
3藤波貴久JPNMontesa15802320
4アルベルト・カベスタニーSPASherco131703018
5ドギー・ランプキンGBRMontesa191103018
6マルク・フレイシャSPAScorpa161503115
7ジェロニファハルドSPABeta251133917
8グラハム・ジャービスGBRMontesa211904012
9ジェイムス・ダビルGBRMontesa322936412
10ジョルディ・パスケットSPABeta303706711
11シャウン・モリスGBRGasGas47240717
12ダニエレ・マウリノITABeta47330808
13ダニエル・オリベラスSPASherco4T33520856
14ダニエル・ジベールSPAMontesa52370898
15ジェローム・ベシュンFRABeta384709110
16クリストフ・ブルオンFRASherco4T544801024
17小川毅士JPNMontesa535701102
18ヘンリ・ヒマネンFINSherco655501201
19フランチェスコ・イオリタITASherco706301331

ワールドカップ・ジュニア
Pos.RiderNationMachineTotalClean
1マイケル・ブラウンGBRBeta624
2サム・ハスラムGBRScorpa2120
3ニコラス・ゴンタールFRAGasGas3317
4マテオ・グラッタローラITASherco4314
5アレックス・ウイグGBRGasGas4312
6ジュレン・アルヌーFRAGasGas4413
7リー・サンプソンGBRSherco5210
8アンドレア・バカラッティITAMontesa5312
9ギュラーム・ラニエルFRAGasGas668
10リチャード・エルウッドGBRSherco7213
11ライア・サンツSPAMontesa798
12クレイグ・エルウッドFRAGasGas806
13ジェイムス・フライGBRSherco936
14シーン・ドイルGBRSherco964
15ジョージ・モルトンGBRBeta1014

ユース125選手権結果
Pos.RiderNationMachineTotalClean
1アルフレッド・ゴメスSPAGasGas1919
2ロス・ダンビーGBRGasGas2117
3アレクシ・セルバンテスFRASherco4512
4ダビド・ミランSPASherco5810
5アントニオ・アルフォンソSPAGasGas6013
6ジャック・シャロナーGBRBeta6313
7ベノ・ダニコートFRABeta689
8ポウ・ボテーラSPASherco717
9ティブール・マルテルFRAGasGas739
10マリヤン・グリーベルGERFuture733
11フレデリック・ラルセンNORSherco756
12アダム・ジョーンズGBRSherco926
13マルティン・ヘムネルNORGasGas1021
14ジェイク・ウィタカーNZEGasGas1053
15マキシム・マティBELGasGas1101



世界選手権ランキング
Pos.RiderPoints
1トニー・ボウ194
2アダム・ラガ174
3藤波貴久144
4アルベルト・カベスタニー122
5ドギー・ランプキン119
6ジェロニ・ファハルド94
7ジェイムス・ダビル89
8マルク・フレイシャ86
9ダニエル・オリベラス50
10クリストフ・ブルオン38
11ジェローム・ベシュン28
12ダニエレ・マウリノ25
13ジョルディ・パスケット18
14シャウン・モリス18
15小川毅士18
16黒山健一17
17小川友幸15
18ダニエル・ジベール14
19タデウス・ブラズシアク11
20野崎史高10
21グラハム・ジャービス8
22渋谷勲8
23フランチェスコ・イオリタ4
24ミケーレ・オリッツィオ3
25チャビー・レオン2
26ヘンリ・ヒマネン1

投稿 : 2007年07月30日 22:21

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