自然山通信にようこそ 購読申し込み 携帯サイト
WebShop トライアル・デ・ナシオン
トライアル入門 イベント情報
掲示板 大会リザルト
トップニュース
自然山通信がすべてのトライアルファンにお送りする楽しいモータースポーツ、トライアル情報。乗り方・楽しみ方・なんでもこい。

【2008年04月08日】

アイルランドはラガ

08アイルランドラガ

 SPEA世界選手権第2戦。今度はラガが勝利した。晴れたり雨が降ったり。それもただの雨ではなく、みぞれみたいな雪みたいな。風も強い。
 寒い寒いアイルランドの戦い。開幕戦の1ラップ目こそ乱れたが、2ラップ目には誰よりも少ない減点で回ったアダム・ラガが、その勢いをそのままアイルランドに持ち込んだ。
 今回はチャンピオン、トニー・ボウも立つ瀬がなかった。わずか2点差だが、ボウの勝ち。
 藤波は1ラップ目に減点がかさんで3位となった。




 アイルランド大会は、港町バンゴールでの開催。2003年に初開催され、2004年にも開催されたが、今回はそれ以来の開催となった。海沿いの岩、川沿いの泥の斜面などがセクションとなった。オーガナイズは当時も素晴らしいと評判だったが、4年を経た今もやはり素晴らしい大会運営だった。すべてのセクションは数キロ周囲にあって、観戦も容易だった。
 ただしアイルランドはヨーロッパ大陸から海を越えてイギリスに渡り、そこからまた海を越えてアイルランド島に渡る長旅。ヨーロピアンライダーにとっては、今シーズン、アイルランド、アメリカ、日本と3大会連続で“遠征”となる。
 トップライダーの中で、最初に失点したのはアダム・ラガ。第2セクションで1点をついた。さらに3セクションにくると、トニー・ボウが5点になった。ここまで3つともクリーンを続けているのは藤波貴久とアルベルト・カベスタニーの二人だけ。

08アイルランドボウ

 そして第4セクション。ボウが1点。ボウ以外の全員が5点。ここは、カベスタニーさえトライせずにエスケープしてしまった不可能セクションだ。登らなければいけない壁はひたすら高かった。ここをたったの1点というのは、ボウはまったく並ではない。これで3セクションの5点が帳消しになって、さらにボウを自信づけることになった。
 5セクションではボウがクリーン、ラガと藤波が1点、カベスタニーが2点で、4人がほぼ横並びで接戦となった。続くはジェロニ・ファハルドが10点、ドギー・ランプキンとマルク・フレイシャが11点だから、4人が早くも抜きんでいるのがわかる。
 それにしても天候は冗談だというしかない。雪も降る、雨も降る、しかも激しい風。それだけじゃない。天候は猫の目のように変わって、急に晴れたりもする。海沿いのセクションでは、波も高い。上から横から、いろんな攻撃を受けてのトライアルだ。そして、気温は0度に近かった。寒い。
 そんな中、ラガのライディングは完璧に近い。ボウは第5セクションで上昇気流に乗るも、第8セクションで5点。これが、ボウの勢いをそぐことになった。1ラップ目、ラガは第4セクションでの5点ひとつと、1点が5つで10点ポッキリ。対してボウは5点がふたつあって計14点となった。

08アイルランド藤波

 それでも、このふたりの減点は他を圧していた。藤波は第7セクションでクリーンしそこねて5点となると、次の第8でも5点。1ラップ目の小計は22点にもなった。折り返しで3位だったのは18点のカベスタニー。トップを狙いたい、3位は最低ラインという藤波にとって、この状況はよろしくない。
 藤波の奮起は2ラップ目。1ラップ目にボウ以外が抜けられなかった第4セクションも3点で抜けた。クリーンセクションでのミスだった第7ももちろんクリーンした。しかしこの日の藤波にとっては最難関は最終15セクション。4年前もそうだったが、ここの最終セクションは大木を組み合わせた人工セクション。藤波は最後の最後までクリーンしていながら、最後にオーバーハング状の大木に飛びつけず。1ラップ目も2ラップ目もここで5点になっている。ここはランプキンやカベスタニーも5点づくしだったが、ファハルドは2ラップとも3点、フレイシャも2ラップに1点で抜けた。ラガは1点とクリーンだし、ボウは両ラップともクリーンしている。
 それでも、カベスタニー以下をくだして表彰台の一角をキープしたのはさすがといえるが、藤波がめざすものは、打倒ボウ、打倒ラガ。その夢は、いつかなうのか。

Pos.Rider1Lap2LapTimeTotalClean
1アダム・ラガ101102121
2トニー・ボウ14902320
3藤波貴久221403618
4アルベルト・カベスタニー182013920
5ジェロニ・ファハルド231804118
6ドギー・ランプキン281904713
7マルク・フレイシャ341304711
8ジェイムス・ダビル382406210
9マイケル・ブラウン48430915
10ダニエル・オリベラス564901053
11ジェローム・ベシュン635301162
12シャウン・モリス635401171
13ダニエレ・マウリノ537501281
14カルステン・ストランコファ686101290
15ヘンリ・ヒマネン716501360

*今回は15名出場で、参戦した全員がポイントを獲得した。藤波を除いて5位までがスペイン人。以後10位までをイギリス人3人とスペイン人2人が占め、その後フランス、イギリス、イタリア、ドイツ、フィンランドがひとりずつという、国際色豊かなリザルトになってきている。ライダーの国籍はそれぞれだが、下位3名のチームはいずれもイタリアのチームである。

●ジュニアカップ

 イギリス人にしてイタリアのFUTUREトライアルチームに所属するアレックス・ウイグが開幕2連勝。FUTUREは、昨年まで小川毅士が所属して世界選手権に参戦していたチームだ。2位サム・ハスラムもイギリス人だが、スコアはダブルスコアに近かった。今年のジュニアクラスにあっては、ウイグの実力は一歩抜きんでているようだ。
 イギリスは、ランプキンのあと、若手ライダーが世界へ出て行かなくなって問題となっていたが、シャウン・モリス以降、ジュニアクラスで実力を蓄えるライダーが次々に現れている。ジェイムス・ダビル、マイケル・ブラウン。彼らはみな、世界選手権のポイントランカーとなっている。ウイグも、その流れに乗り、さらに先輩たちを乗り越えるべく、走り続けている。


ジュニアカップ

Pos.RiderNationTotal
1アレックス・ウイグイギリス27
2サム・ハスラムイギリス45
3アルフレッド・ゴメススペイン56
4ロリス・グビアンフランス61
5マテオ・グラタローライタリア62
6フレデリック・ヨハンソンスウェーデン67

●ユース

 トップ3はほぼ固まってきたか。今回の勝利者は、前回2位となったイギリスのジャック・シャロナー。これでわずかながらランキングトップにでた。
「まだまだ修業が必要」と師匠のジョルディ・タレスに言わせた前回の優勝者フランチェスク・モレットは、今回は3位。確実に表彰台に上がるところなど、大器の予感は大きい。
 昨年戦列デビューをしたパトリック・スメージは今回は2位と一歩前進したが、トップ3の中では唯一勝利がない。スメージは、最終セクションでの5点が勝利を失う結果につながった。
 スペインのもう一つの期待、ポウ・ボテラは今回4位で、これも前回5位から一歩前進。

 なお今回は、土曜日にはヨーロッパ選手権が開催され、マイケル・ブラウンが勝利した。ユースクラスは、ヨーロッパ選手ではないアメリカ人のパトリック・スメージが勝利している。

ユースカップ

Pos.RiderNationTotal
1ジャック・シャロナーイギリス31
2パトリック・スメージアメリカ32
3フランチェスク・モレットスペイン36
4ポウ・ボテラスペイン36
5アレッシャンドレ・フェラーフランス37
6アドリアン・パストリザスペイン38

投稿 : 2008年04月08日 13:51

Google
shizenyama.com内


world