【2010年01月11日】
ボウ、2010開幕勝利
2010年、最初の世界選手権は、イギリスのシェフィールドで開催のインドア大会だった。
この大会、今までとはまったくちがった新しいレギュレーションで開催されたが、インドアの申し子トニー・ボウは今年も圧倒的なライディングセンスを発揮して、2位以下をよせつけずに圧勝した。
2位は、今年からマシンを2ストロークにスイッチしたシェルコのアルベルト・カベスタニー。3位はイギリスのジェイムス・ダビル(ガスガス)が、先輩ドギー・ランプキン(イギリス・ベータ)やアダム・ラガ(スペイン・ガスガス)を下して3位表彰台を得た。
藤波貴久は最初のクォリファイで勝ち進めずに7位となっている。
新しいレギュレーションは、こんな感じだ。
最初に行われるのは5セクションでのクォリファイ、QX1と8人のライダーがそれぞれ対で勝敗を決するダブルレーンのTX1。
次に3つのセクションとダブルレーンによるTX2。
最後に4セクションによるTX3がおこなわれ,これとTX2のポイントで勝負が決せられるということになっている。
同点の場合は、それぞれダブルレーンでタイブレークがおこなわれたりセクションでの走破タイムで順位を決めたりというその他のルールもあるが、クォリファイを含めて3ブロックの戦いをすべて勝ち残っていかなければ勝利はないというシステムとなっている。
今回、QX1でベストパフォーマンスを示したのはボウ。オールクリーンで減点ゼロ。これに続いたのがジェロニ・ファハルド(スペイン・ベータ)の減点2,藤波貴久(日本・モンテッサ)の減点3。この3人は、クォリファイでのトップ3となり、このQX1でアレックス・ウイグ(イギリス・ベータ)とロリス・グビアン(フランス・ガスガス)のふたりが敗退を決めた。
QX1
| 1 | Toni Bou | SPA | Montesa-HRC | 0 |
| 2 | Jeroni Fajardo | SPA | Beta | 2 |
| 3 | Takahisa Fujinami | JPN | Montesa-HRC | 3 |
| 4 | Adam Raga | SPA | Gas Gas | 6 |
| 5 | Dougie Lampkin | GBR | Beta | 6 |
| 6 | James Dabill | GBR | Gas Gas | 9 |
| 7 | Albert Cabestany | SPA | Sherco | 13 |
| 8 | Michael Brown | GBR | Sherco | 17 |
| Non-Qualifiers | ||||
| 9 | Alexz Wigg | GBR | Beta | 19 |
| 10 | Loris Gubian | FRA | Gas Gas | 25 |
しかしクォリファイはあくまでクォリファイ。続くTX1からが世界選手権本番のスタートだ。
TX1は8人のライダーによる1対1のダブルレーン。ここで勝利した4人はTX2に進出する。敗退した4人は敗者復活セクションにトライして、2名はTX2に進出、2名は敗退する。今回はマイケル・ブラウン(イギリス・シェルコ)と、なんと藤波が敗退する2名となった。ボウはダブルレーンでドギー・ランプキン(イギリス・ベータ)に負けているが、敗者復活で勝ち上がって駒を進めている。
TX2では勝ち残った6人のライダーが3つのセクションにトライする。そしてベストスコアを出した4人のライダーが最後のTX3に進出する。TX2で敗退したのはファハルドとランプキンのベータ・コンビだった。
TX3、最後の勝負はボウとカベスタニー、ダビルとラガの4人で競われた。順当にいけばインドアチャンピオンの軽傾斜の3人が勝ち残るところだが、今回は地元イギリスの声援もあってか、ダビルが大健闘。ラガを下して表彰台を獲得した。
| 1 | Bou | 5 | TX3 |
| 2 | Cabestany | 11 | TX3 |
| 3 | Dabill | 15 | TX3 |
| 4 | Raga | 15 | TX3 |
| 5 | Fajardo | 0 | TX2 |
| 6 | Lampkin | 5 | TX2 |
| 7 | Fujinami | 2 | TX1 |
| 8 | Brown | 2 | TX1 |
藤波貴久は、好調だったクォリファイから一転して7位、その後は他のライダーが走っているのを見守るしかなかった今回からのルールに対して、不公平を感じるとコメントしている。
ともあれ、2010年は開幕した。変化と波乱を含みながら、ボウの優位は揺るぎがないようだ。
投稿 : 2010年01月11日 09:08


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