今回の2位は、7月にスコルパからガスガスに戻ったイリス・クラマー。2007年にライアを破ったその人で、もちろんライアが登場する以前は圧倒的に強い女性王者だった。
イリスはアンドラではスイッチしたばかりのマシンとの不慣れがあったのか、4位と低迷。しかし今回は指定席たる2位の座に戻って、イギリスのクック・レベッカとの2位争いを繰り広げている。
今回の3位は、そのレベッカ。シェルコにマシンをスイッチして、さらに上を目指している最中のレベッカだが、今回は1ラップ2ラップともにイリスに1点差ずつつけられて3位に甘んじた。アンドラで2位にはいっているから、ランキングではいまだイリスを抑えて2位につける。
3位レベッカから5位エマ・ブリストウまではイギリス人。しかしマリア・コンウェイやフォックス・ドンナといった強者の姿がなく、4位に入ったジョアンヌ・コルスは去年から世界選手権に出場し始めたルーキー的存在。イギリスの女子トライアルは、才能あふれるライダーが確実に育っているようだ。
6位にドイツのナンバー2たるロシータ・レオッタ。7位にアルフレッド・ゴメスの妹であるサンドラ・ゴメス。スペイン人としてはライアについでの2番目のポジション。8位がドイツ人のイナ・ワイルド、9位がスペインノミレイア・コンデと、スペイン、ドイツ、イギリスが3人ずつ並んだ上位9名。今年のTDNもこの3チームの熾烈な戦いが期待できそうだ。
2004年にTDNで勝利したフランスはようやく10位にマリリーン・ジョルネが入った程度。2004年にそのフランスと接戦を繰り広げた日本は誰も出場していなというなさけない状況だ。
低位置ではあるが、オーストラリアからの遠征組が、16位、19位、失格と3人並んでいる。彼らはTDNに照準を合わせて、その1週間前のフランス大会に参加をしたものだ。こういう国際的活動ができない日本の国情(MFJもライダー個々も、チームもメーカーも雑誌屋も、すべてがなさけない)が残念。
2位に入った藤波貴久
前回、アンドラでの藤波は、マシンの不調でまともにトライアルができない状況だった。藤波のモットーは、楽しくトライアルをすること。しかしマシンが思うように動かなければ、楽しめる以前の問題だった。
もちろんマシンは今回までにすっかり復調。藤波の手足となって大会に臨んでいる。前回が4位だから、藤波はカベスタニーに次いでのスタート、藤波に続いて、ボウ、ラガ、そしてファハルドとスタートしていく。持ち時間が決められているから、あとからスタートするライダーは、先にスタートしたライダーがトライするまでは、余程の作戦がなければトライしない。今回の藤波は、ボウやラガの走りを参考にすることはできない。だから、彼らのことは気にせず、あくまで自分のトライを貫くことにして、試合経過を知ることもないままにセクションを攻め続けていった。
1ラップ目、トップのボウが14点に対し、藤波は17点。ラガが23点、カベスタニーが27点だから、モンテッサの二人がひときわ減点数少なく1ラップ目を終了した。ただし藤波は、この時点では戦況をいっさい知らず。走りごたえから、トップに近い位置にいることは認識していたようだ。
2ラップ目、ここではファハルドが調子を上げてきた。2ラップ目、ファハルドのポイントは12点。これは2ラップ目の藤波に並ぶもので、この結果でファハルドは5位から一気に3位表彰台までポジションをあげてきた。
3位のラガは、アンドラ大会の直後に手術を受けて、2ヶ月の夏休みを有効に利用した。しかし世界選手系のトップを争うには、トレーニング不足は否めなかった。今回4位となったことで、チャンピオン奪還はほぼ絶望的となったが(最終戦でボウが無得点となり、ラガが優勝すればラガがチャンピオンになれる)、逆に言えば、藤波とのポイント差も大きく、ランキング2位は安泰だったから、それで手術に踏み切れたのだともいえる。
手術といえば、手首の骨折を手術せずに大会に臨んだのがランプキンだった。今回、ランプキンは11位と低迷したが、それでもランキング5位のカベスタニーには5点差と食らいついている。まだランキング5位に進出する望みも絶たれてはいない。しかしそれ以上に、今回5点の選手権ポイントを加えたことで、ランキング7位のダビルとの間に14点差をキープ。前年同様のランキング6位の座は、ひとまず守れる公算が強い。
今回、ジュニアクラスでチャンピオンを獲得したアレックス・ウイグが、いよいよ世界選手権に挑戦してきた。初参戦は10位。手負いの王者ランプキンや先輩マイケル・ブラウンを下してのこのポジションは、将来に向けて自信となったにちがいない。
チャンピオンまであと1点のボウ
ランキング争いは、トップ3は一段落。計算上は1位と2位の入れ替わりの可能性はあるが、事実上ほぼ決定。藤波も、2位には届かず、3位ファハルドとの点差は9点だから、計算上はまだ油断はできないが、これも事実上ほぼ決定。
しかしそれ以降、4点差のファハルドとカベスタニーは、いまだ決着を見ていない。現状は、勢いづいているファハルドに分があるが、勝負は最後までわからない。
残る1戦は、フランスで開催される。
| 世界選手権結果(トップ3) |
| Pos. | Rider/Machine | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Lap | TP | Toral | Clean |
| 1 | Toni Bou | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 3 | 1 | 0 | 0 | 14 | 0 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 21 | 23
|
| 2 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 5 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 17 | 0 |
| Montesa JPN | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 1 | 5 | 1 | 0 | 0 | 12 | 0 | 29 | 20
|
| 3 | Jeroni Fajardo | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | 1 | 5 | 5 | 1 | 0 | 5 | 5 | 0 | 0 | 30 | 0 |
| Beta SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 5 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 12 | 0 | 42 | 17 |
| 4位以下 |
| Pos. | Rider | Machine | Nation | L1 | L2 | T/O | 計 | C |
| 4 | Adam Raga | GasGas | SPA | 23 | 18 | 2 | 43 | 16 |
| 5 | Albert Cabestany | Sherco | SPA | 27 | 32 | 0 | 59 | 13 |
| 6 | Marc Freixa | GasGas | SPA | 29 | 39 | 4 | 72 | 12 |
| 7 | James Dabill | GasGas | GBR | 38 | 42 | 1 | 81 | 7 |
| 8 | Daniel Oliveras | GasGas | SPA | 44 | 41 | 4 | 89 | 7 |
| 9 | Loris Gubian | GasGas | FRA | 51 | 46 | 0 | 97 | 4 |
| 10 | Alex Wigg | Beta | GBR | 56 | 45 | 0 | 101 | 4 |
| 11 | Dougie Lampkin | Beta | GBR | 52 | 53 | 0 | 105 | 7 |
| 12 | Michael Brown | Sherco | GBR | 57 | 45 | 3 | 105 | 7 |
| 13 | Henri Himmanen | Beta | SWE | 73 | 66 | 0 | 139 | 0 |
| ユース |
| 1 | Alfredo Gomez | Montesa | SPA | 7 | 5 | 0 | 12 | 26 |
| 2 | Matteo Grattarola | Sherco | ITA | 10 | 4 | 0 | 14 | 23 |
| 3 | Francesc Moret | GasGas | SPA | 5 | 11 | 0 | 16 | 24 |
| 4 | Ross Danby | GasGas | GBR | 13 | 11 | 0 | 24 | 21 |
| 5 | Alexandre Ferrer | Sherco | FRA | 18 | 6 | 0 | 24 | 19 |
| 6 | Guillaume Laniel | GasGas | FRA | 12 | 14 | 0 | 26 | 19 |
| 7 | Simone Staltari | GasGas | ITA | 9 | 21 | 0 | 30 | 17 |
| 8 | Jack Challoner | Beta | GBR | 11 | 27 | 0 | 38 | 18 |
| 9 | George Morton | Beta | GBR | 28 | 18 | 0 | 46 | 13 |
| 10 | Laia Sanz | Montesa | SPA | 31 | 24 | 0 | 55 | 14 |
| 11 | Mardon Moi | Beta | NOR | 24 | 32 | 0 | 56 | 12 |
| 12 | Ivan Peydro | GasGas | SPA | 34 | 19 | 0 | 53 | 8 |
| 13 | Jochen Schafer | GasGas | GER | 28 | 45 | 0 | 73 | 7 |
| 14 | Janathan Richardson | Sherco | GBR | 37 | 41 | 0 | 78 | 10 |
| 15 | Jan Peters | Beta | GER | 43 | 37 | 0 | 80 | 7 |
| 16 | James Fry | Sherco | GBR | 40 | 48 | 0 | 88 | 6 |
| 17 | Guillaume Jean | Beta | FRA | 43 | 46 | 0 | 89 | 5 |
| 18 | Ben Wibberley | GasGas | GBR | 52 | 45 | 0 | 97 | 7 |
| 19 | Jean Philippe Lerda | GasGas | FRA | 45 | 57 | 0 | 102 | 5 |
| 20 | Lewis Nolan | Sherco | MAL | 62 | 52 | 0 | 114 | 3 |
| 21 | Kyle Middleton | GasGas | MAL | 54 | 63 | 0 | 117 | 2 |
| 22 | Johannes Gschaider | Beta | AUS | 69 | 73 | 0 | 142 | 0 |
| R | Ewoud Lalkens | GasGas | NED |
| DNS | Benoit Dabnicourt | Beta | FRA |
| G | Martin Kroustek | Beta | CZE | 25 | 15 | 0 |
| ユース |
| 1 | Pere Borrellas | GasGas | SPA | 1 | 5 | 0 | 6 | 24 |
| 2 | Jack Sheppard | Beta | GBR | 7 | 3 | 0 | 10 | 22 |
| 3 | Maxime Wareghien | Sherco | BEL | 5 | 8 | 0 | 13 | 24 |
| 4 | Tanguy Mottin | GasGas | FRA | 4 | 11 | 0 | 15 | 20 |
| 5 | Carles Traviesa | GasGas | GBR | 8 | 8 | 0 | 16 | 22 |
| 6 | Luca Cotone | Beta | ITA | 10 | 7 | 0 | 17 | 25 |
| 7 | Marcos Mendez | Sherco | SPA | 2 | 15 | 0 | 17 | 23 |
| 8 | Matteo Poli | Beta | ITA | 5 | 22 | 0 | 27 | 20 |
| 9 | Matteo Cominoli | Beta | ITA | 16 | 12 | 0 | 28 | 18 |
| 10 | Ben Morphett | Beta | GBR | 15 | 17 | 0 | 32 | 18 |
| 11 | Jonathan Walker | Sherco | GBR | 13 | 21 | 0 | 34 | 17 |
| 12 | Francesc Ciurana | GasGas | SPA | 17 | 24 | 0 | 41 | 17 |
| 13 | Hakon Pedersen | Sherco | NOR | 21 | 20 | 0 | 41 | 17 |
| 14 | Ismael Catalin | GasGas | ITA | 19 | 31 | 0 | 50 | 12 |
| 15 | Gianluca Tournour | GasGas | ITA | 25 | 27 | 0 | 52 | 11 |
| 16 | Marc Horrach | GasGas | SPA | 21 | 32 | 0 | 53 | 13 |
| 17 | Romain Tessariol | GasGas | FRA | 22 | 34 | 0 | 56 | 10 |
| 18 | Aaro Castells | GasGas | SPA | 30 | 28 | 0 | 58 | 7 |
| 19 | Rafael Latorre | Beta | SPA | 34 | 41 | 0 | 75 | 10 |
| 20 | Gabriel Marcinow | GasGas | POL | 34 | 41 | 0 | 75 | 5 |
| 21 | Jesus Martin | GasGas | SPA | 35 | 24 | 0 | 78 | 9 |
| 22 | Pedro Sousa | GasGas | POR | 50 | 51 | 0 | 101 | 5 |
| 23 | Diogo Vieira | GasGas | POR | 62 | 66 | 0 | 128 | 1 |
●西トライアル委員長よりのご報告
9月6日岡山県原瀧山TRパークで開催された全日本トライアル第5戦で、オリーブの樹を会場に植え、自然と共存するトライアル競技ならではの環境保護活動を行った。
これは駐車場を拡張したことに伴うもの。今後、順次いろいろな樹木を植える予定。
植樹式には(写真左から)遠藤MFJ中国会長、西トライアル委員長、小谷選手会長、原滝山TRパークを代表して前原喜一氏、高野MFJ会長が出席した。
◆国際A級スーパークラス
小川友幸の不調は、第1セクションから明らかだった。ちょっとしたバランスの乱れで簡単に足が出る。小川は前日の練習中に、古傷の手指を痛めてしまっていた。本来なら治療に専念すべき負傷を、シーズン中とあってそのままだましながら戦っていたものだが、再び同じところを痛めて万事休すとなってしまった。
「主治医の先生には単刀直入に走るなと言われました」
それでも小川はスタートした。このコンディションでは黒山とのタイトル争いを続けるのは無理があるも、ランキング2位を守るためには、この大会を欠場するわけにはいかない。
けがの状況から、最後まで走り続けられる自信がなかったため、トライは早め。真っ先にセクションに入り、あっさり5点となる小川友幸の姿は、事情を知らない誰でもが、その異変を知ることになった。
そして第2セクションでは、黒山健一が大岩を登り損ねて5点になった。ここを野崎史高はクリーン。
「前日に下見をした限り、日曜日の試合はオールクリーンが出ておかしくない神経戦」
と黒山は予測していた。だからこの5点は、致命的な減点となる可能性があった。
野崎は、この後も5点のないトライを続けていく。第5で1点、第7、第8で1点と細かい減点はあるが、まだ僅差で黒山をリードしていた。その両者の戦いが動いたのが10セクション。黒山がクリーンした後、誰よりも後にトライしていた野崎が5点となった。走りを乱してバタ足となったあげくにタイムオーバーとなったものだ。この時点で、黒山の減点は6点。たった2点差で、トップは黒山に移った。
しかし2ラップ目の第2セクション。またしても黒山を悪夢が襲う。今度は慎重に走りすぎた結果、時間がなくなってしまった。ふたたびの5点。相性もあるのか、野崎はここを再びクリーン。せっかく取り返したトップの座を、黒山はふたたび奪い返された。3点差で野崎のトップだ。黒山はまたもがまんのトライを重ねることになった。
黒山と野崎、どちらか崩れた方が勝利を失う。おりから、30度以上の猛暑は、ライダーから体力と集中力を奪っていく。失敗が目立ち始めたのは、野崎の方だった。
第7、第8と、1ラップ目には1点だったセクションで続けざまに5点。さらに1ラップ目に逆転を許した第10セクションでまたも5点。わずかなリードはあっという間に失って、逆に大きなリードを許すことになった。
黒山は、ひたすらがまんのトライを続けていた。第2セクションでふたつの5点を失ったのは痛かったが、これ以外の減点は極力抑えてラップを回っている。1ラップ目は第7セクションでの1点のみ、2ラップ目は2セクション以外のすべてのセクションでクリーンをたたき出している。
野崎には苦しめられたが、結果的には文句なしの勝利。黒山の、今シーズン3勝目が決まった。
黒山健一
「いやぁ、ほんとにがまんのトライアルでした。第2を2回とも失敗しているのは残念でしたが、ほぼオールクリーンという前日の予想にまず近い走りができたので、よかったと思います。今日は暑かったですが、ふだんこれくらいの暑い中で練習していますから、特に暑さで体力的に問題を感じることはなかったです。ありがとうござました」
野崎史高
「ラップ目後半、タイムオーバーがあったりで残念な5点が続いてしまいました。まず調子のいい戦いができていたので、体力を鍛えてあと2戦をがんばりたいと思います。今日は、暑さでまいってしまいました」
一方3位争いは、小川毅士と渋谷勲の戦いに、後半小川友幸が絡んでくる三つどもえとなった。小川友幸は当初は6位と低迷していたが、2ラップ目に入って体力を気にしての早まわりから、じっくりトライする戦い方に参戦変更。悪いなりに減点を減らして順位を少しでも上げようと考えた結果だった。
2ラップ目の小川友幸は、これが功を奏したか減点を一気に一桁まで減らしてきた。この減点なら表彰台の可能性があったのだが、それは結果論というものだ。
渋谷は、1ラップ目に犯したいくつかの失敗から、2ラップ目には一桁減点を目指してトライをしたが、それには届かず。結果的には3位表彰台という現状得られる充分な結果を得たのだが、内容には不満がある様子だ。
終わってみれば、小川友幸は渋谷に4点差。後半の追い上げは急だったが、ちょっと届かない結果となった。
1ラップ目に好調だった小川毅士は、2ラップ目に減点を増やして5位に落ち着いた。
渋谷勲
「復帰してマシンも変わって半年、セッティングにも時間をかけてきたし、満足する体制が整ってきました。4ストロークの乗り方にも慣れてきたし。そろそろ勝利を目指して戦っていきたい」
小川友幸
「痛めたのが左手の人差し指なので、苦しい、がまんの戦いとなりました。今回は、ランキングを守るということで何ポイントでもいいからということでスタートしました。残り2戦ですが、あと1ヶ月ですからこのままだましてシリーズを戦ってしまうか、本格的に治療した方がいいのか、まず治療法について考えるところからはじめたいと思います」
小川毅士
「1ラップ目3位はまぁまぁだったけれど、2ラップ目に追い上げるべきところで減点してしまった。こういうところが、まだまだ弱いところがある。もっと力をつけなければいけないとあらためて思った」
◆国際A級
いつもの10セクション3ラップに対して、12セクション2ラップとなった中国大会。セクションも少ないが、持ち時間も少なくなっている上、突然真夏日に戻った猛暑の影響で、かなり過酷なトライアルとなった。
優勝は、今シーズンは全戦には参戦していない本多元治。ベテランらしいきっちりした戦いで昨年の最終戦以来の勝利をおさめた。
本多元治
「土曜日に下見をした時点で、オールクリーンを目標にする神経戦となることがわかったから、土曜日のウォームアップはそうそうに切り上げて、しっかり体を休めて試合に集中するように努めました。大会は、それがよかったのか、しっかり集中できたし、減点も1点でまとめられて、いい結果でした。次の大会も、こんなふうにしっかり集中して試合をまとめていきたいと思います」
2位は本多同様、全戦には参加していない小森文彦。3位に北海道で優勝下ばかりの小野貴史。4位に久々の出場の成田亮が入り、ランキングトップの藤巻耕太が5位にはいっている。
◆国際B級
近畿選手権で山本直樹を破ったという宮本竜馬が全日本戦選手権初出場。国際B級もまた、1点を争うクリーン合戦の神経戦となった。
山本は、序盤第4セクションでエンジンストップ。バランスを保てずに足をついてしまい5点となった。これが尾を引くかと思われたが、しかしそれ以外を順当にまとめて逆転勝利。今シーズン4勝目をあげた。
2位は関東の松岡一樹。1ラップ目の5位から2ラップ目に減点を減らして2位まで浮上してきた。
3位が、初出場の宮本竜馬。5点を二つ取りながら3位だから、もう少し試合慣れをすれば、山本の強敵になるにちがいない。
◆エキシビション125
磯谷玲が初出場。1名以上の参加がないエキシビション125クラス。
こういうクラスが全日本に併設されているのに、125を普及させる積極的方策をとっていないMFJやトライアル委員会にもなんとかしてほしいものだが(普及しないから、インポーターもコストのかかる公認申請ができない、公認されていないから125の普及が進まないなど。ただし最近の125マシンは公認申請をされているものも多い)、このクラスに参加する若手ライダーにとっては、国際B級での成績に自分の結果をあてはめれば、相応の成績が見て取れる。たった1名の参加でも、実質国際B級の一員として参加ができているようなものだ。
今回参加した磯谷は13歳。国際B級の成績にあてはめると22位相当になる。過去このクラスに参加した先輩たちはIBクラスではかなり低位置に相当していたから、磯谷は年齢的にみても、将来が楽しみな存在といえる。