全日本中国大会(鳥取)
全日本選手権は第5戦は9月5日に鳥取県鳥取市鹿野で開催される。
中国地方では、全日本選手権は2年ごとに会場が持ち回りで変わっていく。変化のある大会が楽しめて、参加するほうにも観戦するほうにも新鮮味が提供できる取り組みだ。
今回の中国大会では、全クラスが12セクション2ラップを行った後、IASのみSSを2セクションおこなう。SSは12セクションとはまったく別のセクションで、北海道大会や近畿大会とは異なり、関東大会のようなシステムといえる。
観戦料金は1,500円(前売り1200円)。鳥取駅から30分ちょっと。鹿野には温泉もありますから、ちょっこしお寄りください。
試合の速報は●自然山通信TWITTERをご覧ください。がんばって送り続けます。第4戦北海道大会では、大雨と通信機器のバッテリー切れ(まったく不覚)などがあって、速報が滞りました。ごめんなさい。次はうまくやるつもり(いつもそういうつもりなんですが)。
スタート時間、ゴール時間などの一覧は<つづき>にて。
| ゼッケン | ライダー | スタート | 1ラップ | ゴール |
|---|---|---|---|---|
| 国際A級スーパー | ||||
| 2 | 小川 友幸 | 11:51 | 14:21 | 15:41 |
| 1 | 黒山 健一 | 11:50 | 14:20 | 15:40 |
| 5 | 渋谷 勲 | 11:49 | 14:19 | 15:39 |
| 3 | 野崎 史高 | 11:48 | 14:18 | 15:38 |
| 4 | 小川 毅士 | 11:47 | 14:17 | 15:37 |
| 6 | 田中 善弘 | 11:46 | 14:16 | 15:36 |
| 8 | 柴田 暁 | 11:45 | 14:15 | 15:35 |
| 9 | 斎藤 晶夫 | 11:44 | 14:14 | 15:34 |
| 15 | 宮崎 航 | 11:43 | 14:13 | 15:33 |
| 10 | 西元 良太 | 11:42 | 14:12 | 15:32 |
| 14 | 野本 佳章 | 11:41 | 14:11 | 15:31 |
| 7 | 尾西 和博 | 11:40 | 14:10 | 15:30 |
| 国際A級 | ||||
| 5 | 三谷 英明 | 11:37 | 14:07 | 15:27 |
| 46 | 田中 裕人 | 11:36 | 14:06 | 15:26 |
| 1 | 小野 貴史 | 11:35 | 14:05 | 15:25 |
| 7 | 岡村 将敏 | 11:34 | 14:04 | 15:24 |
| 16 | 小谷 徹 | 11:33 | 14:03 | 15:23 |
| 2 | 本多 元治 | 11:32 | 14:02 | 15:22 |
| 6 | 小森 文彦 | 11:31 | 14:01 | 15:21 |
| 8 | 成田 亮 | 11:30 | 14:00 | 15:20 |
| 12 | 砂田 真彦 | 11:29 | 13:59 | 15:19 |
| 11 | 徳丸 新伍 | 11:28 | 13:58 | 15:18 |
| 17 | 高橋 由 | 11:27 | 13:57 | 15:17 |
| 10 | 佃 大輔 | 11:26 | 13:56 | 15:16 |
| 25 | 山本 直樹 | 11:25 | 13:55 | 15:15 |
| 9 | 滝口 輝 | 11:24 | 13:54 | 15:14 |
| 14 | 波田 親男 | 11:23 | 13:53 | 15:13 |
| 23 | 藤原 慎也 | 11:22 | 13:52 | 15:12 |
| 15 | 永久保 恭平 | 11:21 | 13:51 | 15:11 |
| 42 | 北山 将司 | 11:20 | 13:50 | 15:10 |
| 18 | 西 和陽 | 11:19 | 13:49 | 15:09 |
| 51 | 松浦 翼 | 11:18 | 13:48 | 15:08 |
| 47 | 三塚 政幸 | 11:17 | 13:47 | 15:07 |
| 21 | 小野田 理智 | 11:16 | 13:46 | 15:06 |
| 22 | 尾藤 正則 | 11:15 | 13:45 | 15:05 |
| 13 | 寺澤 慎也 | 11:14 | 13:44 | 15:04 |
| 27 | 佐藤 優樹 | 11:13 | 13:43 | 15:03 |
| 29 | 安岡 護 | 11:12 | 13:42 | 15:02 |
| 30 | 紺野 賢二 | 11:11 | 13:41 | 15:01 |
| 31 | 大西 貴 | 11:10 | 13:40 | 15:00 |
| 32 | 吉良 祐哉 | 11:09 | 13:39 | 14:59 |
| 35 | 荒木 隆介 | 11:08 | 13:38 | 14:58 |
| 36 | 荒木 隆俊 | 11:07 | 13:37 | 14:57 |
| 40 | 平田 雅裕 | 11:06 | 13:36 | 14:56 |
| 41 | 平田 貴裕 | 11:05 | 13:35 | 14:55 |
| 52 | 徳丸 貴幸 | 11:04 | 13:34 | 14:54 |
| 53 | 上福浦 明男 | 11:03 | 13:33 | 14:53 |
| 58 | 喜岡 修 | 11:02 | 13:32 | 14:52 |
| 60 | 水間 康輝 | 11:01 | 13:31 | 14:51 |
| 61 | 中山 徹志 | 11:00 | 13:30 | 14:50 |
| 国際B級 | ||||
| 2 | 樋上 真司 | 8:06 | 10:36 | 12:06 |
| 4 | 平井 賢志 | 8:06 | 10:36 | 12:06 |
| 53 | 窪谷 貴正 | 8:05 | 10:35 | 12:05 |
| 21 | 岩田 悟 | 8:05 | 10:35 | 12:05 |
| 10 | 杉木 直志 | 8:04 | 10:34 | 12:04 |
| 9 | 岩見 秀一 | 8:04 | 10:34 | 12:04 |
| 6 | 宮本 竜馬 | 8:03 | 10:33 | 12:03 |
| 23 | 松本 龍二 | 8:03 | 10:33 | 12:03 |
| 20 | 金沢 清志 | 8:02 | 10:32 | 12:02 |
| 45 | 磯谷 玲 | 8:02 | 10:32 | 12:02 |
| 38 | 山口 雄治 | 8:01 | 10:31 | 12:01 |
| 19 | 吉平 正男 | 8:01 | 10:31 | 12:01 |
| 27 | 山口 晃一 | 8:00 | 10:30 | 12:00 |
| 17 | 朝倉 匠 | 8:00 | 10:30 | 12:00 |
| 29 | 木村 大輔 | 7:59 | 10:29 | 11:59 |
| 31 | 小谷 一貴 | 7:59 | 10:29 | 11:59 |
| 35 | 大神 和輝 | 7:58 | 10:28 | 11:58 |
| 25 | 斉藤 隆志 | 7:58 | 10:28 | 11:58 |
| 32 | 近藤 直行 | 7:57 | 10:27 | 11:57 |
| 30 | 清水 稔久 | 7:57 | 10:27 | 11:57 |
| 14 | 遠藤 博文 | 7:56 | 10:26 | 11:56 |
| 18 | 大山 和之 | 7:56 | 10:26 | 11:56 |
| 22 | 伊藤 紀夫 | 7:55 | 10:25 | 11:55 |
| 24 | 小橋 功 | 7:55 | 10:25 | 11:55 |
| 26 | 仲田 篤史 | 7:54 | 10:24 | 11:54 |
| 28 | 大治 雅也 | 7:54 | 10:24 | 11:54 |
| 33 | 長谷山 ちえみ | 7:53 | 10:23 | 11:53 |
| 36 | 宮嶋 清次 | 7:53 | 10:23 | 11:53 |
| 37 | 霜野 健一 | 7:52 | 10:22 | 11:52 |
| 39 | 岡沢 智樹 | 7:52 | 10:22 | 11:52 |
| 40 | 大田 幸成 | 7:51 | 10:21 | 11:51 |
| 41 | 河野 完次 | 7:51 | 10:21 | 11:51 |
| 42 | 西 宏次 | 7:50 | 10:20 | 11:50 |
| 44 | 緑川 雅之 | 7:50 | 10:20 | 11:50 |
| 46 | 大塚 雅文 | 7:49 | 10:19 | 11:49 |
| 47 | 神部 逸雄 | 7:49 | 10:19 | 11:49 |
| 48 | 川崎 成弥 | 7:48 | 10:18 | 11:48 |
| 49 | 早乙女 護 | 7:48 | 10:18 | 11:48 |
| 50 | 濱井 亮匠 | 7:47 | 10:17 | 11:47 |
| 51 | 山田 和樹 | 7:47 | 10:17 | 11:47 |
| 52 | 村田 忠昭 | 7:46 | 10:16 | 11:46 |
| 55 | 串馬 啓之 | 7:46 | 10:16 | 11:46 |
| 58 | 川野 郁也 | 7:45 | 10:15 | 11:45 |
| 59 | 光岡 伸明 | 7:45 | 10:15 | 11:45 |
| 60 | 廣内 孝 | 7:44 | 10:14 | 11:44 |
| 61 | 本田 隆史 | 7:44 | 10:14 | 11:44 |
| 62 | 寺岡 昭雄 | 7:43 | 10:13 | 11:43 |
| 63 | 鉄本 昌和 | 7:43 | 10:13 | 11:43 |
| 64 | 森田 誠 | 7:42 | 10:12 | 11:42 |
| 65 | 延命寺 和重 | 7:42 | 10:12 | 11:42 |
| 67 | 下元 利彦 | 7:41 | 10:11 | 11:41 |
| 68 | 多田 毅 | 7:41 | 10:11 | 11:41 |
| 69 | 小村 誠治 | 7:40 | 10:10 | 11:40 |
| 70 | 野田 大作 | 7:40 | 10:10 | 11:40 |
| 71 | 瀬谷 淳一 | 7:39 | 10:09 | 11:39 |
| 72 | 花田 慎治 | 7:39 | 10:09 | 11:39 |
| 73 | 森脇 博之 | 7:38 | 10:08 | 11:38 |
| 75 | 森原 宏幸 | 7:38 | 10:08 | 11:38 |
| 76 | 谷口 隆 | 7:37 | 10:07 | 11:37 |
| 77 | 小西 啓司 | 7:37 | 10:07 | 11:37 |
| 78 | 堀田 正三 | 7:36 | 10:06 | 11:36 |
| 79 | 川原 徳親 | 7:36 | 10:06 | 11:36 |
| 80 | 岩野 哲也 | 7:35 | 10:05 | 11:35 |
| 81 | 大西 広好 | 7:35 | 10:05 | 11:35 |
| 82 | 益川 康典 | 7:34 | 10:04 | 11:34 |
| 83 | 香川 義幸 | 7:34 | 10:04 | 11:34 |
| 84 | 岡田 洋一 | 7:33 | 10:03 | 11:33 |
| 85 | 小林 克彰 | 7:33 | 10:03 | 11:33 |
| 86 | 鹿子嶋 拓司 | 7:32 | 10:02 | 11:32 |
| 87 | 今田 浩司 | 7:32 | 10:02 | 11:32 |
| 88 | 松尾 彰夫 | 7:31 | 10:01 | 11:31 |
| 89 | 松井 寛 | 7:31 | 10:01 | 11:31 |
| 90 | 中野 禎彦 | 7:30 | 10:00 | 11:30 |
| 91 | 藤井 俊介 | 7:30 | 10:00 | 11:30 |
SSDT 1日目
伝統のトライアルイベント、SSDTが始まった。
SSDTは、トライアルの発祥の地とされているスコットランドで、6日間にわたって繰り広げられる阿鼻叫喚のトライアルだ。
1日の走行距離200kmほど(もちろんその日によっていろいろ)、セクション数、1日30。トップライダーからアマチュアライダー(NBレベルだと、かなり苦戦する)まで参加するクラシックイベントだ。
初めての開催は1900年代初頭ということになっていて、詳しい年次はわからない。主催のエジンバラ地方モータークラブが結成されたのが1911年だから、今年はちょうど主催クラブ結成100年目ということになる。戦争の影響などで中止期間があるから、何回開催されたのかもよくわからない。今、宮崎県ではやっている牛の口蹄疫が流行して、イギリスのトライアルイベントが軒並み中止になったこともある。SSDTもまた、世の中の流れとともにある。
そして2010年のSSDTが、5月3日に始まりました。例年にならって、毎日届くリザルトを見ながら、ごいっしょにお楽しみください。
<Posted in 10.05.04( 10.05.07 Mod.)>
今年は、日本人参加者はいないみたい。1日目の30セクション(いくつかキャンセルがあったような感じでもある)を走って、トップで帰ってきたのはマイケル・ブラウンだった。世界選手権を走るブラウンは、今年はちょっと精彩のない成績を繰り返しているけど、だいたいイギリス人はSSDTを走るとがぜん元気になる。ブラウンの減点は3点。1点が3回だ。
2位につけたのはアルベルト・カベスタニー。カベスタニーがSSDTを走るのは初めて。今までは知っていなかったことが意外な気もするし、カベスタニーとSSDTは似合わないから、走っていることが意外な気もします。カベスタニーも減点3。順位はブラウン1位、カベスタニー2位となっているから、ゴール時間でもとったんだろうか? 以前は毎日の結果には順位は記載されていなかった。伝統を守りつつも、SSDTもだんだん現代風になってきている。
ということで、1日目の1位2位は、ともにシェルコのライダーが占めることになった。
SSDTでは、ファーストクラスとかスペシャルファーストとかって言い方で順位を数える。全体の何パーセント以内はスペシャルファースト、さらに何パーセントはファースト、以降、完走した人はセカンドクラス。ビリでもセカンドクラス。でもいったことがある人にはわかるけど、完走するってことが以下にどえらいことかを実感すると、セカンドクラスには「入った」と胸を張れるようになる。
3位はイアン・オースターミュール(と読むのかな)。イギリス人でベータに乗っている。彼の減点は、5点。4位も5点で同点。ベン・ロビンソン。ガスガスに乗る、イギリス人。
5位がアレックス・ウイグ。ウイグも、世界選手権を走るトップライダーだが、ユースクラスを走っていた頃から、SSDTではトップ争いをしていた。まだ優勝経験はない。SSDT優勝は、豊富な経験が必要だとされている。しかしイギリス人は、若いうちからSSDTに参加していて、トップ争いだけなら、かなり若い連中も参加してきている。それはきっと、世界選手権での戦いにも、生かされているはずなのだ。ウイグの減点は6点だった。6位はジョン・クリンソン。ベータに乗るイギリス人。やっぱり6点。これに7位の、同じくベータに乗るイギリス人、ベン・ヘミングウェイまでが6点だった。
ベータに乗るイギリス人が多いのにお気づきでしょうか。多いんですね、ベータに乗るイギリス人。ベータは別にイギリス製でもないんだけど、これはベータのイギリスインポーター、ジョン・ランプキンが、ライダーへのサポートを丁寧に行っていることが大きい。杉谷も、SSDT参戦についてノウハウを訊ねられると、日本でなにに乗っていようとも、マシンはベータにすることをお勧めしている。
もうひとつは、イギリスでは、ドギー・ランプキンとベータのつながりのイメージが強いんだと思う。1997年に初めてチャンピオンをとったのがベータ。それから3年連続でチャンピオンとなって、今またトライアル・キングはベータに乗っている。
7位のベン・ヘミングウェイは、ドギーのマインダーをやっていたことがある。そのシーズンは、ベンのマシンはモンテッサだったけど、マインダー業を退いたら、マシンはすぐにベータに戻った。実はヘミングウェイは、ドギーとは親戚関係にある。ドギーのお母さんが、ヘミングウェイ家の出身なのだ。
ドギーとジョンはいとこ。ドギーのお父さんのマーチンは初代世界チャンピオン、ジョンのお父さんのアーサーは、マーチンのお兄さん。真ん中の兄弟のアランと3人で、ランプキン三兄弟はオフロードイベントを席巻した。ただし世界選手権をとったのはドギーのお父さんのマーチンだけ、逆にマーチンだけが、SSDTで勝っていない。そしてこの時代のランプキン兄弟といっしょにトライアルをやっていたのが、ヘミングウェイのお父さんだ。
イギリスとトライアルの伝統は、ちょっとやそっと真似をしようとしても、追いつかないのでありました。
ヘミングウェイに続いて8位はギャリー・マクドナルド。スコットランドナンバーワンライダー。マクドナルドと同じく7点で9位に入ったのがジェイムス・ランプキン。ジェイムスはドギーのいとこで、アランの息子。ベン・ヘミングウェイがマインダーをやったことがあったと書いたけど、それは実は1年だけで、ドギーのホンダ時代、残るシーズンはジェイムスがずっとマインダーをやっていた。
世界選手権に出てくるライダーの名前を覚えるのもやっとという人は多いと思うけど、そんな人にとって、SSDTは名も知らぬライダーが目白押し。でもそういう無名ライダーが、世界のトップライダーを相手に好成績を挙げるから、SSDTはおもしろい。で、あたりまえだけど、そういうライダーは、けっして無名のライダーではなくて、イギリスで、またスコットランドでは有名人ばかりなのだ。
ジェイムスに続いて10位となったのが、8点のジェイムス・ダビル。世界選手権で、めきめきと頭角を現している若手ライダー。SSDTでも一度優勝したことがあって、しばらくぶりに参戦して、2勝目を狙っている。でもそんなダビルが、日本人的に無名のライダーにこんなに負けちゃっているというのが、SSDTの奥の深さだ。まぁでもまだトップと5点差だから、ぜんぜん先は読めません。
ざっと、日本人的に名前を知っててもおかしくない人を拾っていくと、13位にジョナサン・リチャードソン。今年のユースクラスで有名になるはずの人。14位がジャック・チャロナー。ユースチャンピオン。
チャロナーは、しかしなんと10点のタイムオーバー減点あり。ということは、足つき減点はたった2点。全ライダーの中で、この足つき減点はトップに位置します。10分のタイムオーバー、なにがあったんでしょうね。
15位ジェイムス・フライや16位ロス・ダンビーも、日本に来たことがある若手ライダーです。21位マーチン・クロスウェイとはスコルパのインポーターもやっていた世界選手権ランカー。22位、ダン・ヘミングウェイは、ベンのお兄さんです。
さて、一人大事なライダーが出てこない。さっきから、名前ばっかり出てくるけど、順位が出てこないのがドギー・ランプキン。なんと27分のタイムオーバー、足つき減点11点で合計38点。65位の滑り出しとなりました。
去年一昨年あたりは、オールクリーン達成かという勢いだったから、この滑り出しはびっくり。でも逆に、これでどこまで追い上げるかという興味が出てきた。27分のタイムオーバーはともかく、足つき減点の11点も、ドギーらしからぬスコア。まぁトラブルがあったからのタイムオーバーだから、結果も出しにくいのかもしれません。
本日の最高減点(最低減点)は1036点。セクションの不通過がいっぱいあるから、こういう人たちは失格になってしまいます。タイムオーバーも60分以上は失格。ただ走ってればいいというわけではないので、なかなか厳しい。
女性ライダーは、今回は6人参加。トップは世界ランキング2位のベッキー・クック。彼女でもタイムオーバーが8点あり、今日のコースが、なかなか厳しいことを伺わせます。トータル減点は51点。総合順位は100位になってます。
女性2位はエマ・ブリスト。絵馬にもタイムオーバーが11点あって、それでトータルは55点。つまりベッキーとエマの実力差は、SSDTではあってないようなものといえます。
女子3位はケティー・サンター。サンターのお父さんも、ランプキンやヘミングウェイのお父さんといっしょにトライアルをやっていた、第一世代のライダーです。ケティーの減点は62点。世界選手権では、ベッキーやエマとケティークラスには大きな実力差が出てしまうものだが、SSDTでは大きな差がないように見えます。
女子4位はジョアンヌ・コルス。125に乗る初参加の女の子。タイムオーバー22点で合計70点は立派です。
女子5位のクリスティ・マッキノンはオーストラリアからの挑戦。タイムオーバー22点で合計110点。健闘してます。
女子6位のポーリン・シュミットはドイツ人。お父さんだかお兄さんだかといっしょに参戦しているみたい。
2010年ルールに疑問符あり
自然山通信にも記事を送ってきてくれているイタリアのジャーナリスト、マリオ・カンデローネが、2010年のルール変更その他について、深刻な心配をしている。
彼の提言は世界中のジャーナリストにとりあげられている。自然山通信としては思うこともいろいろあるも、まずは第1戦第2戦を取材してきたマリオの意見をご覧ください。
<Posted in 10.05.02( 10.05.02 Mod.)>
古くからのトライアル仲間に告ぐ
開幕2戦を取材して、このスポーツの将来にとても不安を持っている。ライダーにとって、主催者にとって、ジャーナリストにとって。それがなぜかを、この3者ごとにご説明する。
ライダーにとって
彼らは2010年の新ルールに納得していない。ポルトガルでは、ライダーがFIMへの提言書に署名をし、改善を求めている。
1.セクション走破タイムが90秒から60秒とされたこと
セクション持ち時間が短くなったことで、セクションを正しい設定に維持することがとても困難になった。開幕戦のスペインでは、セクションはとてもむずかしく、ポルトガルではとても簡単だった。
トライアルは、どんどんエンデューロみたいになっている。ライダーはスタート後、あっという間にセクションにトライし、スキルの低いライダーは、みな減点3点でセクションを駆け抜けていく。
2.スタートオーダーが逆順となったこと
最終ライダーとなる特権は、ナンバー1のライダーである必要がある。これはハンディキャップスポーツではなく、世界選手権なのだ。
逆順のスタートとなっても、スキルの低いライダーが特典を得ることはない。観客にとっては、これまでなら、最初は多くのクラッシュを目の当たりにし、セクションの困難さを実感し、そしてやってくるトップライダーたちの華麗な妙技に酔いしれるというトライアルの醍醐味を失うことになった。
3.競技当日に、下見ができなくなったこと
競技当日には、ライダーがセクションに入っての下見ができなくなった。たとえ前日に下見をしていたとしても、夜のうちに天候の急変があったら、岩の表面のグリップを、ライダーはどうやって知ればいいのか。他のライダーが走ることによって、岩が動いてしまったりしたら、セクションがより困難であるばかりか、たいへんな危険な状況になることも考えられる。
主催者にとって
テレビの放映権料はどんどん高くなっている。主催者であるトライアルクラブは、スポンサー収入が重要だ。テレビ放映によるスポンサーへのアピールは、トライアルクラブにとって大きな収入減となっている。
今、テレビ放映はすべてFIMが管理している。彼らが放映権を握っていて、FIMを通さないテレビ放映は認められない。ユーロスポーツ以外の放送を見ている者にとっては、テレビ放映でトライアル映像を見るのは簡単ではない。
ジャーナリストにとって
そして誰もいなくなった。出版社は経費を削減しようとし、それに答える形で、FIMがクォリティの高い写真を出版社に提供する。
しかし真実は現場にある。競技の詳細を見ずに、正しい報道ができるわけがない。
トライアルの報道をしている面々は、なによりトライアルが好きで、ライダーやチームと同じフィードで仕事をするのを楽しんでいる人種ばかりである。
今、我々は動画取材を行うことができず、我々の撮影した動画をYouTubeでご紹介することもできません。
FIMへの要望は、現在は無視されている状況です。
世界経済危機は、トライアル界をも襲っています。よい解決策があれば、お知らせいただきたい。
マリオの提言はやや攻撃的だが、現場でFIMと衝突したであろう経緯を考えると、これも当然かもしれない。一方、現場に居合わせなかった世界のジャーナリスト仲間は、マリオの意見に耳を傾け、その意見に賛同しながら、FIMとの有効な解決を図ろうとしている。
多くのジャーナリストの意見は
・トライアルはマイノリティ・スポーツであることをまず認識すべき。
莫大な放映権料を得られる一部のスポーツと同じように考えてはいけない。
映像は、いろんな人に発信してもらって、多くのひとに楽しめるようになることが、トライアルの発展につながるはずだ。
ということに集約される。
やや乱暴な意見では、それならプレスではなく、観客としてビデオカメラを持ち込んで撮影して、YouTubeに流せばいいじゃないかという意見もあった。それは正論だが(かつて全日本で、マインダーによる経過時間の伝達が禁止されたとき、観客としてまぎれこんだ関係者が経過時間をライダーに教える作戦が横行した。当然考える作戦で、そもそもそんな禁止要項を考えるほうが頭が悪かったのだ)、現状ではFIMが権利を持っている以上、あえて違法な映像公開をすることになり、正当とはいえないという大人の意見が出た。つまり現状では、FIM以外のちゃんとしたプロフェッショナルから、世界選手権の映像を見せてもらえることはない、ということになる。
ルールについて、マリオの主張はその通りという気もするが、一方で変化が必要な時代という思いは強い。セクション走破タイムは、本質的な問題ではなく、作られたセクションとの相対的な問題ではないかという気もする。スタート順も、それならそれというライダーからの意見は聞かれる。ただ、安全面も含め、セクションへの立ち入りがまったく制限されている現状は、ライダーからも疑問視する声が多いということだ。
正義感に燃える委員会側は、ライダーがラインを造成したり石を運んできたりするのを防止したいのだと思うが、観客としては、ライダーがどのラインを選ぼうとしているのかが見えないし、またすべてのライダーとマインダー、そして取材陣がエンクロージャーエリア(セクションとお客さんの間になる)に集結するので、せめてライダーはセクションの中に入ってくれていたほうが、観戦は見通しがよいのではないかという意見もある。
いずれにしろ、新ルールの善し悪しは、日本のトライアルファンも、6月になれば自分の目で確認することができる。
さて、その日本GPや、いかに……。
藤波、ポルトガルで優勝!
4月25日、藤波貴久がポルトガル大会の2日目に優勝した。2008年のアメリカGP以来、約2年ぶりの勝利となった。
土曜日に優勝したのはトニー・ボウ。こちらは15セクション2ラップをオールクリーンという文句なしの勝利だった。
土曜日の藤波は4位、日曜日のボウも同じく4位で、2日間を通じてもっとも選手権ポイントを稼いだのは両日共に2位のアルベルト・カベスタニー。
ランキングポイントは、ボウがトップで、2位にラガ、藤波は3位に浮上している。
今回はセクションが簡単だったため、高度の神経戦となった。ジュニアやユースでは、誰が勝ってもおかしくない接戦となった。
*詳報はのちほど
<Posted in 10.04.26( 10.05.24 Mod.)>
【土曜日】
土曜日はオールクリーンで圧勝したトニー・ボウ
ポルトガル大会は、開幕戦スペイン大会の1週間後に開催された。スペイン大会の会場だったバイオーナは、大西洋に面したスペインの西の端、ポルトガルのすぐ北に位置する。今回の会場となったパコス・デ・フェレイラは、ポルトワインで有名なポルトガルの北の町ポルトに近い(サントリーの甘いワイン、赤玉ポートワインは、ポルトワインの名に由来したものだが、ポルトワインはボルトガル産のワインと決まっていて、1973年にポートワインはスイートワインと名称変更されているらしい。赤玉ポートワインという名前を知っているのは古い人間ということか。以上、余談)。スペイン大会の会場からポルトガル大会の会場までは距離にして150km。このため、火山の影響で飛行機が飛ばないという天災も、トライアルにはそれほどの影響がなかったのは幸いだった。
セクションは、いたって簡単だった。しかし簡単なのに、そこここで5点になる恐れがあった。とにかくセクションが長いのだ。おそらく、FIMが開幕直前に1分ルールに変更したため、セクションの変更が間に合わなかった、あるいはその通達が行き渡っていないのが原因だと思われる。なんせ世界選手権だから、世界の国々のすべてに通達を徹底するのはむずかしい。その結果、今回みたいにとうてい1分では走りきれないセクションが用意されるなんてのは、世界選手権ではよくあることだ。
かつて、停止すると1分というルールが作られたことがある。止まって越えている難所を止まらずに越えるのはさらに至難だ。FIMはそのルールを施行した上、セクション難度を落とす意向だったのだが、開けてみたらセクション難度はちっとも変わっていなかった。なのでセクションをまともに走れるのは、一握りのトップライダーだけとなってしまった。こうして、トップライダーのテクニックはどんどん向上していって、下位クラスとの差が開いてしまった一因となっている。というのは余談でした。
今回のセクションに限っては、難度そのものは高くなかったから、ポイントの難度はちょっと高めて、セクションの長さをちょっと短くするという方向で修正が行われた。一時は「セクションが改善されなければボイコットも辞さない」なんて動きもあったが、土曜日の朝、試合は無事に開催されることになったのは一安心だった。ただ、ライダーの気持ちの中では、今回の一連のルール変更にはかなりの不満があるようで、日本GPまでになんらかの改善が示されなければ、日本への遠征はできない、なんて声もあるようだ。特にライダーや関係者にとって納得できないのは、トライ前の下見の際にセクション内に立ち入りができないという点だという。
さて土曜日の大会。この日は、トニー・ボウが問答無用の王者だった。15セクション2ラップ、30セクションをすべてクリーン。こうなってしまうと、ライバルは手も足も出ない。
1ラップ目、オールクリーンのボウを相手に、2位につけたのは再び(開幕戦に続いて)藤波だった。藤波は第4セクションと11セクションで1点、第5セクションで3点、計5点で1ラップ目を終えた。ボウと5点差だから、この時点ではまだ勝負はわからない。3位は藤波と同点の5点でファハルド(クリーン
差で藤波が2位)。これに続いて4位につけたのが、インドアで頭角を現し始めたイギリスのジェイムス・ダビル。藤波に1点差の6点だった。しかも第3で1点、第10で5点で6点だから、藤波よりクリーン数はひとつ多いくらいだ。ダビルに続いたのが、カベスタニーの7点に、ラガの8点だった。
2ラップ目、ボウの集中力は揺るぎない。結局オールクリーンのまま突っ走った。文句なしの勝利。チャンピオンだから開幕戦をトップバッターとして走り、開幕戦を勝利したからこの大会もトップバッターとして走った。誰よりも先に走る苦労は大きい。特にラインのないようなセクションだと、トップバッターのハンディは限りなく大きい。ポルトガル大会はドライの岩場だったからその点は少しラッキーだったが、そんなハンディを跳ね返してのオールクリーンは、ボウの実力が、やはり並外れていることを示している。
2ラップ目に猛追してラガ
文句なしの勝利を得たボウに続く2位となるのは誰か。藤波か、はたまたダビルか、カベスタニーかラガか……。ここでがぜん調子を上げたのが、元インドアチャンピオンの二人、カベスタニーとラガだった。ふたりはそろって減点1。2ラップ目に限っていえば、ボウのオールクリーンに匹敵する好成績だ。
これで藤波は、2ラップ目に減点2点以内なら、2位が決まる。3点なら、クリーン数差の勝負となる。しかし1ラップ目に3点となった第5セクション、藤波は最短距離を走る大岩に挑んで、5点となった。これが決定打だった。さらに1ラップ目と同じく11セクションで1点を追加してしまった藤波は、開幕戦と同じく、4位に転落することになった。
1ラップ目3点、2ラップ目5点の第5セクションは、しかし藤波以外はクリーンを出している者が多い。ここを1点か2点に抑えられれば、あるいは11セクションの1点がクリーンなら、少なくとも表彰台は確実だった藤波だが、2戦続けて、惜しいところでの4位となった。
1ラップ目3位だったダビルは5位、6位にダビルの大先輩、ランプキンが入った。
この日、世界選手権の優勝者はオールクリーンだったが、ジュニアではふたりのオールクリーンが出た。アルフレッド・ゴメスとパトリック・スメイジ。二人の勝負は、ルールに則り、競技時間が短かったゴメスの勝利となった。クリーン数も1点の数も、なにからなにまで減点の数が同じ場合は、早くゴールしたライダーが勝利となるきまりだ。1位から8位までが一桁減点をマークしてしまうような大会では、ライダーには競技時間を短くするノウハウも必要なのかもしれない。
ユースもまた、競技時間の短いライダーの勝利となった。ただしこちらはオールクリーンではなく、減点3同士。これで、ポル・タレスの2連勝となった。
【日曜日】
2年ぶり。うれしい勝利となった藤波
セクションは5ヶ所で修正が計られた。すべて、難度をあげるための修正だが、本質的には大きな変化はない。ただしもちろん、世界選手権だから、簡単といってもふつうに考えて簡単すぎるような設定はない。トップライダーなら、クリーンができて当然というレベル。ちょっとした不運で足が出てしまうことなど、いくらでもあった。ただし、5点を取ってしまっては、勝ち目はほとんどなくなる。
第6セクションで、ラガが5点になった。ランプキン、ファハルドも5点となっているから、けっして簡単なセクションではなかったのだが、これでラガの勝機は限りなく小さくなった。
次に5点の悪夢に襲われたのが、ボウだった。ボウはこの日も一番スタートだ。真っ先にトライした第9セクション。クリーンを狙ったボウは、岩盤から落ちて5点。この5点は、大きな5点となった。ボウ以外のみんなは、クリーンを狙うことなく、1点をついてこのセクションを切り抜けていった。結果、ここでボウとその他のライダーには、4点の点差が開いてしまった。
いよいよ本領発揮か、シェルコ2ストロークに乗るカベスタニー
1ラップ目、トップはカベスタニー。カベスタニーの減点はたったの2点。そして2番手につけたのが藤波。藤波の減点は1点が3つの、3点だった。そして3位が、同点でラガとボウ。ふたりは5点と1点がひとつずつで、藤波に3点差の6点だった。
1点を争う勝負。ラガもボウも、まだ勝負はあきらめてはいないが、彼らが勝利を得るのは、カベスタニーと藤波が5点近い減点をとった場合に限られる。可能性はゼロではないが、藤波もカベスタニーも、5点をとる気はさらさらない。あとは、ひたすら集中力の勝負だ。
第3セクション、カベスタニーが1点をつく。これで藤波とカベスタニーは同点だ。こうなると、勝負は早くゴールした者が勝ちとなることも考えられる。いきおい、トライのペースが早くなっていく。
第9セクションでは、みな1ラップ目と同じように1回の足つき。しかしここで、ボウは勝利へのかけに出た。クリーンを狙い、そして1ラップ目同様に、5点となった。結果的には、ここをクリーンしてもボウの勝利はなく、逆にここを1点で抜けていればボウは3位に入れていたのだが、それはあくまで結果論だ。
表彰台での藤波
カベスタニーと同点に追いついた藤波は、9セクション以降をすべてクリーンで駆け抜けた。同点なら、競技時間が短いほうが勝ちを握る。カベスタニーより遅いスタートだった藤波が、カベスタニーを抜いてゴールした時点で、藤波の勝利は確定的となっていた。2ラップ目、藤波の減点は1点のみ。これは、この日のベストラップだった。
実際には、カベスタニーはさらに10セクションで1点を失っていて、藤波とは同点ではなく、1点差になっていた。いずれにしても、藤波の勝利。これは、藤波の、約2年ぶりの勝利となる。2年前、藤波は初めてゼッケン1をつけたボウを破って、1年半ぶりの勝利を得たのだった。
2ラップ目の藤波の1点に続いたのはラガ。ラガは2ラップ目に2点の好スコアをマークして、藤波とカベスタニーには届かなかったものの、真っ先に5点をとりながらもそこからよく持ちこたえて表彰台を守りきった。
ボウはクリーン27。これは優勝した藤波を上回って、この日のベストスコアだった。5点がふたつ、1点がひとつ。これだけのクリーンの山を築きながら、ボウは4位に終わった。
ポルトガル大会、土曜日、日曜日を通じてポイントを集計すると、トップは両日で2位となったカベスタニーだった。優勝と4位となった藤波とボウが2位、両日共に3位のラガが4位となった。
これだけの神経戦の中、カードを飛ばすなどのミスがあったファハルドは、ランプキンに破れて6位。開幕戦で3位となった好調ぶりから一転、表彰台を逃している。
ジュニアクラスでは、アメリカのスメイジが土曜日に続いてオールクリーン。今度はたった一人のオールクリーンで、文句ない勝利となった。土曜日に勝利したゴメスは、1ラップ目はオールクリーンを達成したが、2ラップ目に5点二つで7位まで転落している。
ユースはカルレス・トラビエッサが勝利。2連勝したポル・タレスは、1ラップ目の5点が響いて4位となっている。
ポルトガル大会の模様:FIM提供
リザルト
○土曜日
| Pos. | Rider Machine Nat. | Sections | Lap | Tatal | Clean | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Total | Time | ||||
| 1 | Toni Bou | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
| 2 | Albert Cabestany | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 8 | 26 |
| Sherco SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
| 3 | Adam Raga | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 10 | 24 |
| GasGas SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
| 4 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 11 | 25 |
| Montesa JPN | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | |||
| SENIOR・5位以下 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マシン | 国 | L1 | L2 | T/O | 計 | C | |||
| 5 | James Dabill | Ga | GBR | 6 | 8 | 0 | 14 | 26 | |
| 6 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 12 | 4 | 0 | 16 | 23 | |
| 7 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 5 | 11 | 0 | 16 | 23 | |
| 8 | Loris Gubian | Ga | FRA | 13 | 10 | 0 | 23 | 17 | |
| 9 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 12 | 20 | 0 | 32 | 14 | |
| 10 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 23 | 17 | 0 | 40 | 19 | |
| 11 | Michael Brown | Sh | GBR | 20 | 22 | 0 | 42 | 15 | |
| 12 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 30 | 29 | 0 | 59 | 16 | |
| 13 | Alex Wigg | Be | GBR | 39 | 23 | 0 | 62 | 11 | |
| JOUNIOR | |||||||||
| 1 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | |
| 2 | Patrick Smage | Sh | USA | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | |
| 3 | Francesc Moret | Mo | SPA | 2 | 0 | 0 | 2 | 28 | |
| 4 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 0 | 5 | 0 | 5 | 29 | |
| 5 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 1 | 4 | 0 | 5 | 26 | |
| 6 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 3 | 2 | 0 | 5 | 26 | |
| 7 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 2 | 3 | 0 | 5 | 25 | |
| 8 | Jack Challoner | Be | GBR | 2 | 5 | 0 | 7 | 27 | |
| 9 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 7 | 3 | 0 | 10 | 26 | |
| 10 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 8 | 2 | 0 | 10 | 24 | |
| 11 | Jan Peters | Be | GER | 3 | 8 | 0 | 11 | 23 | |
| 12 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 6 | 7 | 0 | 13 | 25 | |
| 13 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 6 | 8 | 0 | 14 | 21 | |
| 14 | Matteo Poli | Be | ITA | 12 | 4 | 0 | 16 | 22 | |
| 15 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 12 | 6 | 0 | 18 | 23 | |
| 16 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 14 | 6 | 0 | 20 | 22 | |
| 17 | Jiri Fikejz | Be | CZE | 13 | 8 | 0 | 21 | 21 | |
| 18 | Luca Cotone | Be | ITA | 4 | 18 | 0 | 22 | 23 | |
| 19 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 8 | 18 | 0 | 26 | 21 | |
| 20 | Laia Sanz | Mo | SPA | 17 | 13 | 0 | 30 | 17 | |
| 21 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 22 | 11 | 0 | 33 | 18 | |
| 22 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 17 | 23 | 0 | 40 | 15 | |
| 23 | Pedro Sousa | Ga | POR | 30 | 27 | 0 | 57 | 9 | |
| G | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 6 | 7 | ||||
| G | Maia Pedro | Ga | POR | 75 | 68 | ||||
| YOUTH 125 | |||||||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 0 | 3 | 0 | 3 | 28 | |
| 2 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 0 | 3 | 0 | 3 | 28 | |
| 3 | Jack Sheppard | Be | GBR | 2 | 2 | 0 | 4 | 28 | |
| 4 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 4 | 2 | 0 | 6 | 24 | |
| 5 | Jesus Martin | Ga | SPA | 6 | 3 | 0 | 9 | 25 | |
| 6 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 6 | 3 | 0 | 9 | 23 | |
| 7 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 7 | 4 | 0 | 11 | 22 | |
| 8 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 12 | 1 | 0 | 13 | 25 | |
| 9 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 4 | 9 | 0 | 13 | 24 | |
| 10 | Aaro Castells | Ga | SPA | 11 | 4 | 0 | 15 | 24 | |
| 11 | Diogo Vieira | Ga | POR | 23 | 17 | 0 | 40 | 17 | |
| 12 | Miguel Jose Nogueira | Ga | POR | 63 | 69 | 0 | 132 | 0 | |
○日曜日
| Pos. | Rider Machine Nat. | Sections | Lap | Tatal | Clean | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Total | Time | ||||
| 1 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 26 |
| Montesa JPN | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
| 2 | Albert Cabestany | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 25 |
| Sherco SPA | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | |||
| 3 | Adam Raga | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 8 | 26 |
| GasGas SPA | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | |||
| 4 | Toni Bou | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 11 | 27 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | |||
| SENIOR・5位以下 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マシン | 国 | L1 | L2 | T/O | 計 | C | |||
| 5 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 9 | 2 | 0 | 11 | 24 | |
| 6 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 8 | 6 | 0 | 14 | 24 | |
| 7 | James Dabill | Ga | GBR | 14 | 5 | 0 | 19 | 21 | |
| 8 | Loris Gubian | Ga | FRA | 14 | 11 | 0 | 25 | 19 | |
| 9 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 22 | 20 | 0 | 42 | 15 | |
| 10 | Michael Brown | Sh | GBR | 28 | 18 | 0 | 46 | 16 | |
| 11 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 28 | 28 | 0 | 56 | 15 | |
| 12 | Alex Wigg | Be | GBR | 33 | 24 | 0 | 57 | 14 | |
| 13 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 39 | 22 | 0 | 61 | 15 | |
| JOUNIOR | |||||||||
| 1 | Patrick Smage | Sh | USA | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | |
| 2 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 1 | 5 | 0 | 6 | 28 | |
| 3 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 4 | 2 | 0 | 6 | 26 | |
| 4 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 2 | 5 | 0 | 7 | 27 | |
| 5 | Luca Cotone | Be | ITA | 4 | 3 | 0 | 7 | 25 | |
| 6 | Jack Challoner | Be | GBR | 6 | 3 | 0 | 9 | 25 | |
| 7 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 0 | 10 | 0 | 10 | 28 | |
| 8 | Francesc Moret | Mo | SPA | 8 | 2 | 0 | 10 | 26 | |
| 9 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 7 | 3 | 0 | 10 | 24 | |
| 10 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 6 | 6 | 0 | 12 | 26 | |
| 11 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 6 | 8 | 0 | 14 | 21 | |
| 12 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 10 | 5 | 0 | 15 | 22 | |
| 13 | Jan Peters | Be | GER | 6 | 10 | 0 | 16 | 23 | |
| 14 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 11 | 6 | 0 | 17 | 25 | |
| 15 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 12 | 6 | 0 | 18 | 21 | |
| 16 | Matteo Poli | Be | ITA | 15 | 4 | 0 | 19 | 23 | |
| 17 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 17 | 4 | 0 | 21 | 23 | |
| 18 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | ■14 | 6 | 0 | 25 | 19 | |
| 19 | Laia Sanz | Mo | SPA | 18 | 11 | 0 | 29 | 16 | |
| 20 | Jiri Fikejz | Be | CZE | 19 | 13 | 0 | 32 | 17 | |
| 21 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 22 | 21 | 0 | 43 | 11 | |
| 22 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 22 | 31 | 0 | 53 | 12 | |
| 23 | Pedro Sousa | Ga | POR | 30 | 23 | 0 | 53 | 11 | |
| G | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 8 | 7 | ||||
| G | Maia Pedro | Ga | POR | 61 | - | ||||
| YOUTH 125 | |||||||||
| 1 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 1 | 0 | 0 | 1 | 29 | |
| 2 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 3 | 3 | 0 | 6 | 27 | |
| 3 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 1 | 5 | 0 | 6 | 26 | |
| 4 | Pol Taress | Ga | SPA | 5 | 2 | 0 | 7 | 27 | |
| 5 | Jack Sheppard | Be | GBR | 6 | 2 | 0 | 8 | 27 | |
| 6 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 8 | 5 | 0 | 13 | 22 | |
| 7 | Jesus Martin | Ga | SPA | 4 | 11 | 0 | 15 | 22 | |
| 8 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 6 | 10 | 0 | 16 | 25 | |
| 9 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 6 | 15 | 0 | 21 | 22 | |
| 10 | Aaro Castells | Ga | SPA | 17 | 8 | 0 | 25 | 21 | |
| 11 | Diogo Vieira | Ga | POR | 32 | 13 | 0 | 45 | 15 | |
| 12 | Miguel Jose Nogueira | Ga | POR | 70 | 64 | 0 | 132 | 0 | |
新ルールでボウ圧勝、藤波は4位
2位で試合中盤を折り返しながら、最終的には4位に甘んじた開幕戦の藤波貴久
2010年世界選手権は、4月18日にスペインのバイヨーナで開幕した。2010年から、FIMのルールがいくつか変更されている。
ひとつは、セクションの持ち時間が1分半から1分に短縮された。そして当日の下見なし。さらにスタート順がこれまでとは逆に、トップライダーが先にスタートすることになった。いろいろと、大きな変化だ。
しかし結果は、トニー・ボウの圧勝だった。ボウの前には誰もいないという苦境の中、誰よりもいいスコアをマークして開幕戦を勝利。トニー・ボウ強しの印象はますます強まった。
2位以下は接戦。去年まではボウ、ラガ、藤波の三つどもえだったが、今年はこれにファハルドが加わり、ボウが一歩リードしている印象。そして1ラップ目の2位から、2ラップ目の後退で藤波が4位。表彰台は2位ラガ、3位ファハルドという顔ぶれになった。
ジュニアはアレキサンドレ・フェラー、ユースはポル・タレス(ジョルディ・タレスの甥)が勝利している。
<Posted in 10.04.19( 10.04.28 Mod.)>
ルール変更について。
まずセクション制限が1分半から1分となったのは、日本トライアル界にとってはどうということもない変更だろう。日本のトライアルは、時間制限を採用したときから1分で運用されてきて、1分半が日本で適用されるのは、年に一度、世界選手権の時だけだったから。
なので、世界のライダーも、これについては特に事前の準備などせずに大会に臨んだようだ。しかし実際には、セクションは大半が1分半のタイム制限前提でつくられていて(1分のルールが決定したのは、つい最近のことだから)、1分で走りきるのは相当にきつかった。でもこれは、ルールの本質的問題ではないはずだ。
次なるルール変更。スタート順。トライアルでは、よーいどんのスタートではなく、ひとりずつが順番でスタートする。この順番を決めるのが、ある意味勝負の鍵を握ることもある。
これまで伝統的に採用されていたのは、成績のいいライダーほど、あとからスタートするというスタート順だった。全日本選手権でも、こういうスタート順を採用している。
天候の急変など、トライアルにはいろんな要素があるけれど、先に走ったライダーの成功や失敗を参考に出来るという点では、あとから走るほうが絶対に有利になる。つまりトライアルで先にスタートさせられるということは、それだけで大きなハンディを負うことになる(いろんな大会があるから、そうでない場合も多い。念のため)。
そういう意味では、これまでは強い者はあくまでも強い、というスタート順だった。無理にたとえれば、大貧民のゲームのようなものだ。新参者がトップライダーに切り込んでいくには、このスタート順のハンディを克服して、その上で実力を発揮しなければいけない。これまでのトップライダーは、みんな経験してきたことだ。
ところが今回のルールは、大下克上がおこなわれた。世界選手権クラス(便宜上、世界選手権ではセニアクラスと呼ばれている)では、ボウが真っ先にスタートしていく。ボウがセクションに着いたとき、セクションは誰も走った形跡がない。それどころか、ユースやジュニアの選手が走り散らかして、セニアのラインが乱れていることも多々ある。トップライダーいじめ、と藤波は言ったけれども、しかし同時に、これが新たな試合の流れ、新人の台頭の流れを有無可能性を持っていることは、藤波も認めている。スタート順が反対になったからと言って、実力のないライダーが上位に出てくることはないが、今までよりも上位進出の可能性が増しているのはまちがいない。
しかし、ある意味これ以上にトップライダーいじめとなったのが、下見なしというルールだ。正確には、下見ができないのではなく、セクションに入れない。走るラインを自分の足で確かめるという、トライアルにつきものの作法が、今年の世界選手権では全面禁止だ。セクションの外からなら、何時間下見をしてもいいのだが、やはり吸収できるものとできないものがある。前日にはセクション内での下見も可能となっているが、たとえ、前日の下見でラインを整えていたとしても、セニアクラスの前にはジュニアやユースのライダーが山ほど走っていて、おいしいラインなど影もカタチもなくなっている。最初にスタートしていくトップライダーは、あとからくるランキング下位のライダーのために、自らの勝負をかけてラインを作っていかなければいけないことになる。
不利なスタート順でも圧勝の、トニー・ボウ
こんな状況だから、ランキング1位のボウ、2位のラガ、3位の藤波は苦しい戦いが予想された。それでもラガはボウのトライを見ることができるし、藤波はボウとラガのトライを見ることができる。もっとも苦しいのが、誰のトライも参考に出来ないボウだ。その苦しみは、試合が始まる前からボウも自覚していた。
ところがボウの集中力は、こんな逆境もはねかえした。1ラップ目、ボウの5点はふたつだけ。そのうちひとつは、走った全員が5点という文字通り不可能セクションだった。そしてふたつの5点を含んで、1ラップ目の減点は15点。ラガの減点が39点、1ラップ目に2位だった藤波が30点だったことを考えると、この減点は驚異以外のなにものでもない。しかもボウは、誰の走りを参考にすることもなく、前人未到のラインをひた走ったのだ。
1ラップ目が終わったところで、この日の勝負はほぼ見えてしまっていた。しかし混とんとしていたのが、藤波以下の2位争いだ。藤波が30点、ファハルドがわずか1点差の31点、ラガが39点、カベスタニーが44点。ふつうに考えると、藤波とファハルドの2位争い、ラガとカベスタニーの4位争いという図式だ。
あいかわらず追い上げが得意なアダム・ラガ。見事2位を勝ち取った
ここでがぜん調子を上げたのが、ラガだった。ボウは、1ラップ目の絶好調から調子を崩して、33点をマークして試合を終えた。もちろん勝利は揺るぎないが、2ラップ目だけを見れば、ラガの32点に1点だけ後れを取っていた。
このラガを相手に、藤波とファハルドが表彰台争い。2ラップ目には突発的に雨が降るなど、天候のいたずらもあって、ファハルドも藤波も、減点がまとまらない。ラガがひとり減点を減らしたのに対して、ファハルドの2ラップ目は1ラップ目より12点多く、藤波に至っては16点も減点が多い結果となった。
いよいよトップ3に割って入るか、ジェロニ・ファハルド
はたして最終結果は、ラガが2位を獲得。3点差でファハルド、ファハルドに2点差で藤波。藤波は5点差で2位を取り逃がして、4位まで脱落してしまったのだった。
インドアで好調だったカベスタニーは、調子を崩した藤波と同じくらいのスコアを2ラップ共にマークして5位。インドアで成長が著しかったダビルはランプキンを破って6位を得た。
今回のセニアクラスの参加は13名。いよいよ引退かと目されていたダニエル・オリベラスが、マシンを再びシェルコにスイッチして戦列に復帰しているのがうれしい。
とはいえ、ルール変更もなにも、世界選手権に参加するライダーの増大を狙ったもののはずだったのに、今回最下位のブラウンは、15セクション2ラップを全部5点となっている。11位のマウリノ、12位のウイグも、それぞれ3点が2個ずつあるだけ。FIMの思惑が、各主催者に徹底されないのはいつものことだが、少なくとも1分のルール変更は、今回の大会だけを見ると、ルーキーにとどめを刺した結果となったようだ。
また、昨今トライアルで頻繁に問題となっている渋滞は、今回はあまり発生しなかった模様。特にセニアクラスは渋滞なしで、スムーズな運営が行われたようだ。この理由のひとつに、自分の走りがライバルの参考にされるのをきらったボウが、ライバルを振りきって先行しようと早まわりしたこともある。しかしトップライダーから先にスタートさせるルール変更が、スムーズな大会運営の一翼を担ったのは確かなようだ。
世界選手権第1戦スペイン大会:FIM提供
| Pos. | Rider Machine Nat. | Sections | Lap | Tatal | Clean | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Total | Time | ||||
| 1 | Toni Bou | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0 | 48 | 13 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 5 | 0 | 5 | 0 | 1 | 5 | 3 | 5 | 0 | 5 | 33 | 0 | |||
| 2 | Adam Raga | 0 | 5 | 0 | 3 | 5 | 5 | 5 | 1 | 0 | 3 | 5 | 3 | 2 | 0 | 2 | 39 | 0 | 71 | 9 |
| GasGas SPA | 5 | 1 | 0 | 3 | 5 | 5 | 1 | 5 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 32 | 0 | |||
| 3 | Jeroni Fajardo | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 5 | 0 | 3 | 0 | 2 | 5 | 5 | 1 | 0 | 5 | 31 | 0 | 74 | 9 |
| Beta SPA | 5 | 5 | 0 | 5 | 5 | 3 | 0 | 3 | 1 | 5 | 5 | 5 | 0 | 0 | 1 | 43 | 0 | |||
| 4 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 5 | 0 | 3 | 5 | 5 | 2 | 0 | 5 | 30 | 0 | 76 | 11 |
| Montesa JPN | 5 | 0 | 0 | 3 | 5 | 5 | 2 | 3 | 0 | 5 | 5 | 5 | 3 | 0 | 5 | 46 | 0 | |||
| SENIOR・5位以下 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| L1 | L2 | T/O | 計 | C | ||||
| 5 | Albert Cabestany | Sh | SPA | 44 | 45 | 0 | 89 | 5 |
| 6 | James Dabill | Ga | GBR | 59 | 53 | 0 | 112 | 3 |
| 7 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 59 | 57 | 0 | 116 | 4 |
| 8 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 63 | 66 | 0 | 129 | 2 |
| 9 | Loris Gubian | Ga | FRA | 67 | 69 | 0 | 136 | 0 |
| 10 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 75 | 67 | 0 | 142 | 0 |
| 11 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 73 | 73 | 0 | 146 | 0 |
| 12 | Alex Wigg | Be | GBR | 73 | 73 | 0 | 146 | 0 |
| 13 | Michael Brown | Sh | GBR | 75 | 75 | 0 | 150 | 0 |
| JOUNIOR | ||||||||
| L1 | L2 | T/O | 計 | C | ||||
| 1 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 12 | 17 | 0 | 29 | 21 |
| 2 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 10 | 20 | 0 | 30 | 17 |
| 3 | Jack Challoner | Be | GBR | 16 | 15 | 0 | 31 | 20 |
| 4 | Francesc Moret | Mo | SPA | 18 | 20 | 0 | 38 | 16 |
| 5 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 26 | 20 | 0 | 46 | 14 |
| 6 | Patrick Smage | Sh | USA | 24 | 25 | 0 | 49 | 13 |
| 7 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 30 | 30 | 0 | 60 | 8 |
| 8 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 31 | 35 | 0 | 66 | 8 |
| 9 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 38 | 29 | 0 | 67 | 9 |
| 10 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 31 | 38 | 0 | 69 | 7 |
| 11 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 40 | 29 | 0 | 69 | 7 |
| 12 | Luca Cotone | Be | ITA | 42 | 34 | 0 | 76 | 6 |
| 13 | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 40 | 43 | 0 | 83 | 6 |
| 14 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 33 | 50 | 0 | 83 | 5 |
| 15 | Jan Peters | Be | GER | 49 | 38 | 0 | 87 | 3 |
| 16 | Matteo Poli | Be | ITA | 47 | 43 | 0 | 90 | 5 |
| 17 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 49 | 45 | 0 | 94 | 2 |
| 18 | Laia Sanz | Mo | SPA | 51 | 51 | 0 | 102 | i1 |
| 19 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 54 | 52 | 0 | 106 | 1 |
| 20 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 57 | 57 | 0 | 114 | 1 |
| 21 | Jiri Fikejz | Be | CZE | 60 | 57 | 0 | 117 | 0 |
| 22 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 60 | 63 | 0 | 123 | 1 |
| 23 | Pedro Sousa | Ga | POR | 73 | 75 | 0 | 148 | 0 |
| G | Maia Pedro | Ga | POR | 75 | 68 | |||
| G | Filipe Paiva | Xi | POR | 73 | 75 | |||
| G | Mauro Hermelo | Ga | POL | 75 | 73 | |||
| R | David Millan | Sh | SPA | 50 | -- | |||
| YOUTH 125 | ||||||||
| L1 | L2 | T/O | 計 | C | ||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 11 | 10 | 0 | 21 | 21 |
| 2 | Jack Sheppard | Be | GBR | 13 | 16 | 0 | 29 | 18 |
| 3 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 15 | 18 | 0 | 33 | 19 |
| 4 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 17 | 16 | 0 | 33 | 14 |
| 5 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 13 | 24 | 0 | 37 | 12 |
| 6 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 19 | 28 | 0 | 47 | 11 |
| 7 | Filippo Locca | Be | ITA | 19 | 31 | 0 | 50 | 10 |
| 8 | Aaro Castells | Ga | SPA | 20 | 32 | 0 | 52 | 10 |
| 9 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 18 | 36 | 0 | 54 | 10 |
| 10 | Jesus Martin | Ga | SPA | 32 | 25 | 0 | 57 | 9 |
| 11 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 25 | 35 | 0 | 60 | 8 |
| 12 | Dimitri Wagner | Be | FRA | 35 | 41 | 0 | 76 | 6 |
| 13 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 39 | 37 | 0 | 76 | 6 |
| 14 | Simone Ferrari | Be | ITA | 45 | 40 | 0 | 85 | 2 |
| 15 | Rafael Latorre | Be | SPA | 42 | 50 | 0 | 92 | 4 |
| 16 | Diogo Vieira | Ga | POR | 62 | 55 | 0 | 117 | 2 |
| 17 | Miguel Jose Nogueira | Ga | POL | 75 | 75 | 0 | 150 | 0 |
| R | Jorge Casalas | Ga | SPA | |||||
| G | Alberto Rodriguez | Ga | SPA | 15 | 18 | 0 | ||









