気ままにトレッキングをコンセプトとした、ガスガスの新しいトライアルモデル、ランドネが発表になった。発売はまだ少し先のことだが、トライアルに新しい流れを作ってくれそうなニューモデルの登場だ。
エンジンはおなじみのヤマハ125cc 4ストローク。TY-S125Fに搭載されたことで親しみぶかいが、ランドネのそれはセルセーター始動。トライアルモデルがキックスタートを知らない世代に受けいられるための必然の装備、かもしれない。
なおランドネ(RANDONER)とは造語で、フランス語のRandonnee(ハイキング・遠出・遠乗り)を語源とするという。ツーリング用の自転車をさすRandonneur(ランドナー)とは似ているけどちがう。でも、そっちの意味だと勘違いするのも悪くないかものニューモデルだ。
今回発表になったのはまだデザインスケッチの段階だが、基本的なフォルムはこれまでのガスガスTXTとよく似ている。これに、保安部品のつくテール部や大きめのヘッドライト、厚さのあるシートなどが装備されて、トレッキング仕様としてまとまっている。
2010年からガスガスインポーターとなったエスジャパンの秋山さんによると、インポーターを引き受けると同時にガスガス本社に対して、トライアル入門・山遊びの用途に適したニューモデルの検討を依頼したという。ランドネは、それが具現化した結果だという。
ランドネの開発には、TY-S125Fを開発した当時のスコルパ社の社長であるフィリップ・アレッセン氏が加わっているという。フィリップ氏は現在はスコルパを離れ、Electric Motionという新会社を経営している。
現在の所の、ガスガス・ランドネの主要諸元は次の通り。
| エンジン | YAMAHA 4ストローク空冷SOHC |
| 排気量 | 124 cc |
| 始動方式 | キック&エレクトリックスターター |
| タンク容量 | 4.3リットル |
| フロントクッション | テレスコピック正立38mm |
| リヤクッション | スイングアーム・リンク式 |
| タイヤサイズ | F:2.75-21/R:4.00-18 |
| シート高 | 872 mm(シート装着時)/720 mm(シート非装着時) |
| 発売開始時期 | 平成23年3月(日本国内) |
| 小売価格 | 未定 |
| GASGAS正規輸入元 | (株)エスジャパン |
| GASGASディーラー | (有)アルプスヴァン |
選手の選出交渉にあたったのはトライアル選手会の小谷徹選手。日本には、優勝も可能なチームが結成できる逸材がそろっているが、毎年最優秀チームを派遣するには、チームとして、そうとうな体力が必要となる。一方、将来に向かって日本が世界トライアルにつながっているためには、若い選手を本場のトライアルの舞台に送り続ける必要がある。今年は、トライアル・デ・ナシオン日本チームにとって、新しい出発の年となるにちがいない。
小谷徹選手会長は「今年は成績面ではたいへん厳しい戦いになると思うが、自らの意志で日の丸を背負い、ちゃん練辞するチームを応援していきたい。みなさんも、応援とご支援をよろしくお願いします」とこのチームへの期待を語っている。
トライアル・デ・ナシオンは、国ごとの対抗試合となるため、エントラント(参加者)はMFJということになるが、現在、MFJからは遠征援助などがほとんどだせない状態にある。よって、各ライダーの遠征資金は、トライアル関係者やトライアルファンの厚意によって集められている支援金を充てるほかなく、かなりの部分を自己資金に頼らざるを得ないのが現状だ。

自然山通信には、TDN代表チームが参戦できなかった2009年を含め、気持ちのある人からの支援金がこつこつと届けられている。今後も、ひきつづきご支援をよろしくお願いします。
トニー・ボウが鮮やかな勝利。ボウにすれば、さほどむずかしいセクションではなかったとはいえ、これ以上ない最小減点で勝利し、2位以下を大きく引き離した。これでボウは、自身4度目のアウトドア世界チャンピオンに、あと一歩の王手をかけることになった。
藤波貴久は前の週に負傷した足の影響か、表彰台を逃して5位に低迷。ランキング2位争いが、熾烈となってきた。
表彰台
7月18日、サンマリノ大会、開催。バルダッセローナはモトクロスサーキット。1998年にも、ここで世界選手権が開催されている。ただし13年前と今回とは、セクションが配置されたのは別の場所だった。同じ会場ながら、セクション群は新鮮な設定となっている。会場配置も実にスマート。1から12セクションまでは数kmの間に隣接していて、お目当てのライダーを追いかけるのも簡単だった。そして残る3セクションは、モトクロスコースのインフィールドに設けられた。
アルベルト・カベスタニー
一昔前、トライアルといえば壮大なコースをライダーが四苦八苦して移動して、そのうえで厳しいセクションを走るもので、コースのないトライアルなどマンガのようなものだと評されていた。しかし今、長いコースは管理もたいへん、お客さんの利便性にもかなわないと、敬遠されて絶滅寸前だ。SSDTのような本格的コースを伴うトライアル大会は、貴重な存在になっていくにちがいない。
フランス大会では、ずいぶんとセクションがむずかしかった(というより無理難題を押し付けられた感じ)だったが、今回はだいぶ人の走るセクションになっていた。反面、一部のトップライダーにとっては、簡単な神経戦となっていった。トップライダーが満足するような難セクションにすると、多くのライダーがぼろぼろになるし、ときにはトップライダーでさえ走れない。簡単にすると神経戦になってライダーには評判が悪い。セクションコーディネイトも、楽ではない。
勝ち損ねたばかりか表彰台も逃したファハルド
それはともかく、そろそろタイトル決定の時期が気になるトニー・ボウの強さは、ここでもまったく変わらなかった。フランス大会で優勝し、トップでスタートしていったというのにだ。1ラップ目にボウがおかした減点は、たったの3つ。そして1ラップ目の減点は3点だけだった。
ただし、1ラップ目のトップはボウではなかった。ファハルドが、ボウを上回る2点で15セクションを走り終えていた。このふたりのパフォーマンスは、ライバルを大きく引き離していた。彼ら以外は、みないくつかの5点を喫していた。3位はラガで10点、カベスタニーが14点、藤波が15点と続いていた。
藤波は2番手スタートで、ボウに続いてセクショントライをしていたが、ボウの走りを見て、ついその走り方をトレースしてしまった。9セクションでのことだった。ボウは、スロットルをほとんど開けずに簡単そうにここをクリーンしていった。藤波も、つい同じようなスロットルワークでここをトライした。そして5点になった。藤波の走り方といえば、ずいぶん変化をしてきたとはいえ、フジガスの愛称の通り、アクセルを開けていく乗り方だ。自分のスタイルでない乗り方をして失敗してしまった藤波は、特にそこから、集中をとぎらせてしまう。
ドギー・ランプキン
一方ファハルドのリードは、2ラップ目が始まってすぐに逆転されることになった。2セクション、4セクションと1点ずつ減点してトップをボウに譲ったファハルドだったが、その後12セクションで5点を取って優勝戦製からは完全に脱落、さらに最終セクションでも5点となって、これでラガとカベスタニーにも逆転を許し、2位から4位まで滑り落ちてしまった。
苦しい戦いとなった藤波貴久。しかしまだ負けてはいない
藤波は、1ラップ目の失点を2ラップ目にカバーして追い上げを試みる。中盤まではそのもくろみもそこそこうまくいっていたかに見えたのだが、2ラップ目のふたつめの失点は10セクション。これが5点となった。藤波の追い上げも、ここでストップ。1ラップ目の5位のポジションは変わることなく、5位が決まった。
ファハルドが2位を逃したのは、藤波にも影響があった。前週、フランス大会で単独ランキング2位に躍り出た藤波だが、ラガが2位、藤波が5位となったことで、リードはあっという間に帳消し、両者は同点に並ぶことになった。ファハルドが2位となっていれば、藤波はいまだラガに2点差で単独ランキング2位につけていたことになる。
アダム・ラガ。イギリス大会から、ニューマシンTXT-Ragaに乗っている
ランキングトップのボウにとっても、ラガは2位より3位になってくれたほうがいいのだが、それでもボウは、ラガにこれでまた3点差をつけることができた。ボウと、藤波・ラガのポイント差は30点。残りは2戦だから、次のイタリア大会で、ボウが6位以内に入れば、ライバルが2連勝してもタイトルが決定する。4度目のアウトドア世界チャンピオンに王手がかかっているボウだ。
ジュニアクラスではジャック・チャーナーが勝利。ランキングトップのアルフレッド・ゴメスは3位に入った。ポイントリードは5点。残り2戦で5点差はあってないようなもの。終盤に来て、タイトル争いがおもしろくなってきた。
ユースクラスは、こちらもポイントリーダーのポル・タレスがたった1点で勝利。ランキング2位のジャック・シェパードとは14点差。ジュニアのチャンピオン争いよりは楽な展開だが、まだ安泰とはいかない点差ではある。
次の大会はイタリア。3週連続の忙しいトライアルシーズンも、次週の大会が終わると、つかの間の夏休みにはいる。
| 順位 | ライダー マシン・国 | セクション | 合計 | C |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP |
| 1 | Toni Bou Montesa SPA | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3+0 | 4 | 26 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1+0 |
| 2 | Adam Raga GasGas SPA | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10+0 | 14 | 22 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4+0 |
| 3 | Albert Cabestany Sherco SPA | 0 | 2 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 14+0 | 17 | 22 |
| 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3+0 |
| ======================================================================== |
| 5 | 藤波 貴久 Montesa JPN | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 15+0 | 25 | 17 |
| 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 10+0 |
| 順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
| セニア・4位以下 |
| 4 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 2+15+0 | 17 | 21 |
| 5 | 藤波 貴久 | Mo | JPN | 15+10+0 | 25 | 17 |
| 6 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 37+30+0 | 43 | 14 |
| 7 | James Dabill | Ga | GBR | 49+45+0 | 54 | 11 |
| 8 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 62+52+0 | 60 | 10 |
| 9 | Loris Gubian | Ga | FRA | 49+48+0 | 72 | 9 |
| 10 | Michel Brown | Sh | GBR | 63+55+0 | 93 | 7 |
| 11 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 59+45+0 | 95 | 7 |
| 12 | Alex Wigg | Be | GBR | 67+60+2 | 96 | 5 |
| ジュニア |
| 1 | Jack Challoner | Be | GBR | 3+3+0 | 6 | 27 |
| 2 | Francesc Moret | Mo | SPA | 6+13+0 | 19 | 22 |
| 3 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 14+11+0 | 25 | 20 |
| 4 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 13+12+0 | 25 | 14 |
| 5 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 13+13+0 | 26 | 19 |
| 6 | Luca Cotone | Be | ITA | 17+12+0 | 29 | 16 |
| 7 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 18+15+0 | 33 | 17 |
| 8 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 17+18+0 | 35 | 17 |
| 9 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 14+21+0 | 35 | 16 |
| 10 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 21+14+0 | 35 | 15 |
| 11 | George Morton | Be | GBR | 24+13+0 | 37 | 17 |
| 12 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 22+25+0 | 47 | 13 |
| 13 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 26+24+0 | 50 | 14 |
| 14 | Matteo Poli | Be | ITA | 36+21+0 | 57 | 13 |
| 15 | Jan Junklewitz | Sh | GER | 34+24+0 | 58 | 10 |
| 16 | Laia Sanz | Mo | SPA | 34+25+0 | 59 | 7 |
| 17 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 36+33+0 | 69 | 9 |
| 18 | IB Andersen | Ga | NOR | 35+34+0 | 69 | 8 |
| 19 | Jan Peters | Be | GER | 28+42+0 | 70 | 10 |
| 20 | Jesper Johansson | Be | SWE | 45+41+0 | 86 | 4 |
| 21 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 58+43+0 | 101 | 4 |
| 22 | Gabriel Marcinow | Ga | POL | 56+55+0 | 111 | 2 |
| 23 | Harry Harvey | Ga | GBR | 60+73+0 | 133 | 1 |
| -- | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 25+--+- | --- | - |
| ユース(125cc) |
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 0+1+0 | 1 | 29 |
| 2 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 7+4+0 | 11 | 26 |
| 3 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 6+9+0 | 15 | 21 |
| 4 | Jack Sheppard | Be | GBR | 8+10+0 | 18 | 17 |
| 5 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 5+17+0 | 22 | 20 |
| 6 | Samuele Zuccali | Be | ITA | 7+15+0 | 22 | 17 |
| 7 | Stefano Garnero | Be | ITA | 13+20+0 | 33 | 15 |
| 8 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 21+17+0 | 38 | 11 |
| 9 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 15+24+0 | 39 | 16 |
| 10 | Jesus Martin | Ga | SPA | 21+18+0 | 39 | 14 |
| 11 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 27+17+0 | 44 | 14 |
| 12 | Filippo Locca | Be | ITA | 27+17+0 | 45 | 13 |
| 13 | Aaro Castells | Ga | SPA | 28+17+0 | 48 | 8 |
| 14 | Simone Ferrari | Be | ITA | 28+36+0 | 64 | 7 |
| 15 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 36+43+0 | 79 | 3 |
| 16 | Federico Corti | Be | ITA | 45+35+0 | 80 | 3 |
| 17 | Rafael Latorre | Be | SPA | 36+51+0 | 87 | 5 |
| 18 | Patrick Anker | Ga | GER | 50+53+0 | 103 | 0 |
藤波貴久がトップスタートから2位となったフランスGPでは、ジュニアカップに久々にライア・サンツ(レプソル・モンテッサ・ホンダ)が出場し、11位でポイントを獲得した。そしてその前日土曜日には、女子世界選手権開幕戦が開催されていた。
優勝はもちろんライア・サンツ。しかし2位以下は、なかなか熾烈な争いが展開されていて、そこには、ライアを追うレディース・ライダーによる世代交替の図式も見られたのだった。
ライアはこれまで、ジュニアカップを世界選手権でのフィールドに定めて参戦していたが、ジュニアカップの戦いは年々激戦となり、ライアもポイント獲得圏外となることが多くなってきた。セクション難度も高まってきて、去年シーズンには、大きなケガではないものの、負傷も経験している。
チームとしては、ライアに望む第一番の目標は女子世界選手権の連覇。突出した実力の持ち主だから、ふつうに参戦していればなんの問題もなくチャンピオンなのだが、2007年にはたったひとつのミスでタイトルを逃している。過去20大会に参戦して1戦だけ2位になった。その結果で、チャンピオンになれなかったのだ。世界チャンピオンは、少しの油断もなく全力でぶつからなければいけない目標だ。
そこでチームとライアは、女子世界選手権に専念するため、ジュニアカップへの参戦を控えめにしている。今回のフランス大会は、まず女子世界選手権に参戦してきっちり優勝を収め、その勢いでジュニアカップへも参戦という構図になっている(でもライアは、実はエンデューロへの参戦にも熱心。来年のパリダカ出場も予定されている。ライアのエンデューロ参戦の様子はこちらの映像でも見ることができる。この映像には、イリス・クラマーがライダーとミーティングしている姿もある。>>FIM・ウイメンズ・エンデューロ)
ライアのスコアは、2位の1/4の11点。クリーン数も倍以上だ。といっても、いつもなら女子世界選手権でのライアは、オールクリーンを目指して当然、のような戦いっぷりだから、ライアが6セクションで減点して11点とるというのは、なかなかの難セクションだったにちがいない。
今回は、長年のライアのライバルであり、2007年にライアから世界タイトルを奪っていったイリス・クラマー(ドイツ)が出場していない。ライアもだいぶベテランとなってきたが、それでも25歳。イリスは29歳になった。去年はイギリスのクック・レベッカにランキング2位の座も奪われたし、このあたりが潮時、なのかもしれない。
しかしイリスがいなくなった2位争いは、イリスが絶好調だった時代より、はるかに熾烈になっている。
去年、イリスを凌いでランキング2位となったのはクック・レベッカだったが、そのクックが今回の開幕戦では4位に沈んでいる。かわって2位となったのがジョアンヌ・コルス、3位はエマ・ブリストだった。
クックはこれまで女子世界選手権参戦16回、エマは11回、ジョアンヌはたった6回、今年が3年目の18歳だ。そしてこの3人、いずれもイギリス人。イギリスは2006年、2007年、2009年とトライアル・デ・ナシオンに勝利しているが、この層の厚さを見れば、勝利はちっとも不思議ではない。しかもイギリスは、これ以外にも優秀なライダーがたくさんいる。エマとジョアンヌはTDNの代表となったのは09年が初めて。それまでは彼女たちより実力のある先輩たちがイギリスをしょって立っていたのだった。
今回5位のレオッタ・ロシータは、ドイツ人。イリスが女王の座に君臨していたときにはナンバー2だったが、これでドイツを代表するライダーとなった。13歳の時から女子世界選手権に参戦していて(今は16歳以上じゃなきゃだめだ)2003年からTDNのドイツ代表として走っている。ドイツは今回の8位にイナ・ウィルドが入っていて、これにイリスを加えれば、今でも世界のトップチームのひとつに数えられる。
6位のサンドラ・ゴメスは、今年ジュニアクラスでチャンピオンを争っているアルフレッド・ゴメスの妹。まだ7大会目だが、着々とトップグループの仲間入りをはたしている。スペインは、長らくライアの独り舞台で、スペインにはライア以外にちゃんと乗れるライダーがいないという状態が続いていたが、ここへきて、ちょっとその様子に変化が見られている。2008年、ゴメスも代表選手に加わって、スペインチームが勝利したことがあった。このときは、ライアが他のふたりを必死にひっぱってチームを盛り上げて、もちろん自分は最大限に減点を少なくして勝利を勝ち取った。いわばライアの勝利だった。2009年は2位とイギリスに敗退したが、これはスペインチームの勝ち取った2位だった。今度はライアだけの実力ではなく、スペインチームとして優勝争いが見られるかも知れない。去年のランキング7位コンディ・ミレイアも10位に入っている。
7位のジュフェ・サンドリーンは、フランスの国内選手権で女子部門のチャンピオン。フランスは女子チームの育成に一生懸命で、2004年にはTDN勝利を果たしているが、どうも最近は調子が上がらない。それでも、2004年TDN勝利チームの一員、ジョルネ・マリリーンが9位となって、フランス復興を期待させている。
つまり、今回のトップ10の中には、2004年当時のTDN代表選手だったライダーは3人しかいない。ライアだけを見ていると、その実力は圧倒的で、まだまだ世代交替は先のことのように思えるが、実は世界女子の世代交替は、確実に進んでいるのだった。
今シーズンの女子世界選手権は、世界選手権最終戦チェコ大会の土曜日に第2戦が、ポーランドでのTDNの金曜日に最終戦が開催されることになっている。
| Plath | Rider | Number | Nation | Machine | 1lap | 2Lap | Time | Total | Clean |
| 1 | Laia Sanz | 1 | SPA | Montesa | 8 | 3 | 0 | 11 | 24 |
| 2 | Joanne Coles | 4 | GBR | GasGas | 31 | 15 | 0 | 46 | 11 |
| 3 | Emma Bristow | 6 | GBR | GasGas | 30 | 31 | 0 | 61 | 10 |
| 4 | Rebekah Cook | 2 | GBR | Sherco | 33 | 30 | 0 | 63 | 9 |
| 5 | Rosita Leotta | 5 | GER | GasGas | 40 | 31 | 71 | 8 |
| 6 | Sandra Gomez | 8 | SPA | GasGas | 39 | 38 | 0 | 77 | 9 |
| 7 | Sandrine Juffet | 10 | FRA | GasGas | 44 | 38 | 0 | 82 | 6 |
| 8 | Ina Wilde | 9 | GER | Sherco | 44 | 47 | 2 | 93 | 6 |
| 9 | Maryline Journet | 12 | FRA | Beta | 48 | 46 | 0 | 94 |
| 10 | Mireia Conde | 7 | SPA | Beta | 51 | 46 | 0 | 97 | 4 |