ライア・サンツまずEUチャンプ
8月29日、チェコで女子ヨーロッパ選手権が開催された。ここで勝利したライア・サンツは、まず今シーズンのタイトルをひとつ確保。レプソル・モンテッサ・ホンダチームにすれば、トニー・ボウのインドア、アウトドアのタイトルに続き、今シーズン3つ目のタイトル獲得になる。
ヨーロッパ選手権ランキング2位となったのは、イギリスの新鋭ジョアンヌ・コルレス。打倒ライア・サンツの最右翼だったレベッカ・クックは3位で、ランキングも3位となった。
Photo:Honda
男子世界選手権は、プライベートのことはあんまり親切に考えていない。今まだ、選手の多くはヨーロッパに住む者たちだが、日本大会やアメリカ大会など、遠方大会への遠征を強いられることも少なくない。
女子の場合、すんでいる国によって、遠征は遠征だが、スケジュールがコンパクトで、なるべく多くの参加者が集まるようになっている。
この、女子ヨーロッパ選手権チェコ大会の後には、女子世界選手権チェコ大会がおこなわれる。これは男子世界選手権最終戦チェコ大会の土曜日になる。そしてその6日後、女子世界選手権最終戦はポーランド。トライアル・デ・ナシオン開催の金曜日が、女子世界選手権の試合となる。つまり女性陣は、3週間の東ヨーロッパ遠征旅行をすることで、ヨーロッパ選手権1戦と世界選手権2戦、加えてトライアル・デ・ナシオンに参加することができる(トライアル・デ・ナシオンは国ごとの代表選手が参加するが、代表の選に漏れたものがチームを作って、賞典外として参加するのが通例になっている。現状では、ルールよりも女子トライアルを普及発展させることに力が注がれているのだ)。
日本勢のデ・ナシオン参加では、その週末に向けて遠征するだけで、事前から出向くことがほとんどない。特に女子ではTDN参加だけで精いっぱいだった。1週間前から参加ができれば、時差ボケの点でも、マシンの不慣れの点でも、ずいぶんハンディが減るし、なによりその1週間、ヨーロッパのトライアル仲間と練習ができる。そういう大きなチャンスがあるのに、日本の代表選手は輪に加われないでいる。残念きわまりない(今年は、女子のTDN参加はできなかったし、最終戦チェコの日は、日本でも全日本中国大会が開催されていた。現実的にむずかしいのは承知で、これを書いている)。今、この瞬間にも、チェコでは世界の女子トライアルライダーが集まって、最終戦に向けて、そしてTDNに向けてトレーニングをしていることだろう。こうやって、世界はどんどん進歩していく。
諸外国では、日本人は金持ちという印象があるようだけど、遠征費はないし、しかも休みもとれない。世界でも珍しい、とても貧しい国だということが、外国へ行くと、よくわかる。少なくても、気持ちまで貧しくなってしまっては、トライアルがうまくなることも、人生が楽しくなることもないから、気をつけよう。
さてライア・サンツ。彼女は次の女子世界選手権出タイトルを決めると、自身10回目の世界選手権タイトル獲得となる。2007年には、ほんのひとつのミスでタイトルを失うというにがい経験をしているライア・サンツ。次週、チェコでの女子世界選手権最終戦では、ゆだんないように取り組んでタイトルをとると宣言している。
<Posted in 10.08.30 14:49( 10.08.31 09:59 Modified)>
ボウチャンピオン決定!
7月25日、北イタリアのアルプス山中で開催された世界選手権イタリア大会。トニー・ボウはフランス大会以降3連勝で後半戦をつき進み、選手権を1戦残したところで2010年のアウトドア世界チャンピオンを決定した。
ボウがここまでに築いたポイントリードは33点。最終戦は出場しなくてもチャンピオンになれるし、今回も、6位に入ればタイトルが決定するという状況だった。もちろん6位でいいからといって手を抜くライダーではない。見事ライバルラガを突き放して圧勝でタイトルを決めた。
藤波は表彰台の最後の一角を獲得するが、ランキング2位の座をラガに奪われてしまっている。しかしそのポイント差はわずか2点。事実上、最終戦でライバルに勝った者がランキング2位の座を得るという、熾烈な戦いが待っている。
*FIM提供の動画を加えました
FIM提供のイタリア大会
会場となったフォッポロは、アルプスの山の中。ミラノとベネチアの中間あたりの中都市ベルガモから、さらに1時間ほど山中へはいっていく。冬はスキー客でにぎわうリゾート地だから、とても標高が高い。町の標高が1600メートル以上。セクションはより高い所に位置している。
世界選手権も終盤戦になったが、ここへきてようやく、オーガナイザーは今年のトライ・タイムが1分となったのを理解したようだ。今回は今までとはちがって、1分以内で走りきれる設定となっていた。
今回も、トニー・ボウは調子がいい。前回優勝のボウは一番スタートだが、そのハンディにももう慣れたのか、序盤からクリーンの山を築いている。好調のボウにくいついていけるのは、アダム・ラガだけだった。ラガも、6セクションまでをクリーンで走り続ける。最初にがまんを失ったのはラガだった。7セクションで1点、そして8セクションで5点。ボウは8セクションまでをオールクリーン。ふたりの点差は6点となった。
しかし次の第9で、今度はボウが5点。ラガはクリーンで、両者の点差は再び1点と接近した。今日の優勝争いは、この二人に絞られたようだ。
二人に続くは、第9セクションまでで10点のジェロニ・ファハルドだった。これに続くのが藤波。しかし藤波は、第1で1点をつくと、第3で5点、第7で5点、続く第8でも5点と、前半で大きなハンディを負ってしまった。
ファハルドがその調子を崩したのは、その直後、10セクションからだった。10、11、そして13、14と、ファハルドの後半での5点は4つ。ここだけで一気に20点を加えてしまった。
反対に、この後半戦で調子を取り戻したのが、藤波だった。藤波はなんと、10セクション以降をオールクリーン。これはボウにもラガにもできなかったことだ。
1ラップを終えて、トップはボウの11点、2位がラガで12点。3位には後半の盛り返しで浮上した藤波で18点。ファハルドは30点で、ダビル、カベスタニーとともに1ラップ目5位に甘んじている。1ラップ目4位は、ドギー・ランプキンの25点だった。
ボウとラガの1点差は、あってないに等しい。ランキングのトップ争いをする二人だが、ボウは優勝しなくてもタイトルが決まるから、その点ではこの優勝争いはあまり意味があるものとはいえない。ただ、ボウにとれば勝ってタイトルに華を添えたいし、ラガにすれば、同じタイトルを取られるにしても、最後に一矢報いて敗北としたい。ここの勝利はどちらも譲れないところだ。
特にボウは、自身の生まれて初めてのアウトドアチャンピオンが、最終戦の中止によって、試合の現場とまったく離れたところで決まっている。今年もこのイタリア大会の後、1ヶ月の夏休みになるが、最終戦中止が決まったのはまさにその夏休み中。ボウは、海辺でバカンスを楽しんでいるさなかに、チャンピオン決定の報を聞いている。最初のタイトル獲得がこんなだったから、勝手タイトルを獲得できるシーンでは、きっちり勝って勝負を決めたい。勝負は2ラップ目の15セクションでつけられる。
ここで本領を発揮したのが、ボウだった。ボウの2ラップ目の減点は、たったの1点。これでは、ラガも脱帽せざるを得ない。ラガの減点は5点なしの6点。悪くないスコアだったが、ボウのタイトル獲得劇に水を差すことはできなかった。
ラガとのランキング2位争い中の藤波は、理想的にはここでラガに勝利して夏休みを迎えたい所。しかし前半の乱調ぶりでは、それはちょっと無理な話だった。結果を見れば、藤波がラガを破って2位を獲得するには、2ラップ目をオールクリーンしなければいけなかった計算になる。
それでも藤波は、今回の結果はひどいものではなかったと感じている。4位以下には17点の点差をつけることができたし、ラガに破れたとはいえ、そのポイント差はたったの2点だ。藤波がランキング2位を得るためには、最終戦でラガを破るのは必須条件。ラガが5位、藤波が4位でも、藤波のランキング2位は決まる。事実上、藤波はラガよりも上位でゴールすれば、ランキング2位を得られることになる(藤波が5位の場合は、ラガが7位以降である必要があるが、このふたりがこの順位というのは、現実的ではない)。ラガがランキング2位を得るには、やはりラガは藤波より上位に入る必要があるわけで、つまり相手に勝たなければいけないという点では、今この時点でのランキングの2点差はあってないようなものだ。すべては、最終戦での一騎打ちにかかっている。
この試合、ジュニアクラスではイギリスのジャック・チャロナーが、5位に沈んだアルフレッド・ゴメスを逆転して、ランキングトップに躍り出ている。ジュニアクラスは接戦だ。
ユースは、ポル・タレスがチャンピオンを決定した。今回の勝利は、30セクションすべてをクリーンしての文句なし。タレスは7回の世界チャンピオン、ジョルディ・タレスの甥っ子。何戦かを落としながら、シーズンを通しては結局圧倒的な強さを発揮した。
| 順位 | ライダー マシン・国 | セクション | 合計 | C | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP | ||||
| 1 | Toni Bou Montesa SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 11+0 | 12 | 26 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1+0 | ||||
| 2 | Adam Raga GasGas SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 12+0 | 18 | 22 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6+0 | ||||
| 3 | 藤波 貴久 Montesa JPN | 1 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | 5 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18+0 | 26 | 21 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8+0 | ||||
| 順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
|---|---|---|---|---|---|---|
| セニア・4位以下 | ||||||
| 4 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 30+13+0 | 43 | 14 |
| 5 | James Dabill | Ga | GBR | 30+13+0 | 43 | 13 |
| 6 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 25+19+0 | 44 | 16 |
| 7 | Albert Cabestany | Sh | SPA | 30+19+0 | 49 | 15 |
| 8 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 21+32+0 | 53 | 14 |
| 9 | Loris Gubian | Ga | FRA | 33+26+0 | 59 | 11 |
| 10 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 38+42+0 | 80 | 8 |
| 11 | Alex Wigg | Be | GBR | 44+41+0 | 85 | 10 |
| 12 | Michele Orizio | Ga | ITA | 51+36+0 | 87 | 8 |
| 13 | Michel Brown | Sh | GBR | 53+43+0 | 96 | 6 |
| 14 | Mardon Moi | Be | NOR | 63+67+0 | 130 | 0 |
| ジュニア | ||||||
| 1 | Jack Challoner | Be | GBR | 0+8+0 | 8 | 27 |
| 2 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 6+6+0 | 12 | 26 |
| 3 | Francesc Moret | Mo | SPA | 2+11+0 | 12 | 26 |
| 4 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 11+3+0 | 14 | 22 |
| 5 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 7+8+0 | 15 | 24 |
| 6 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 8+12+0 | 20 | 19 |
| 7 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 10+14+0 | 24 | 21 |
| 8 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 15+10+0 | 25 | 22 |
| 9 | Luca Cotone | Be | ITA | 15+12+0 | 27 | 20 |
| 10 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 11+18+0 | 29 | 18 |
| 11 | Jan Junklewith | Sh | GER | 13+19+0 | 32 | 16 |
| 12 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 17+19+0 | 36 | 14 |
| 13 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 14+25+0 | 39 | 13 |
| 14 | Jan Peters | Be | GER | 26+14+0 | 40 | 14 |
| 15 | Matteo Poli | Be | ITA | 29+12+0 | 41 | 17 |
| 16 | Laia Sanz | Mo | SPA | 21+21+0 | 42 | 17 |
| 17 | IB Andersen | Ga | NOR | 29+13+0 | 42 | 13 |
| 18 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 25+26+0 | 51 | 12 |
| 19 | Ivan Peydoro | Be | SPA | 33+26+0 | 59 | 12 |
| 20 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 28+36+0 | 64 | 10 |
| 21 | Dennis Stetter | Ga | GER | 32+30+0 | 65 | 8 |
| 22 | Jesper Johansson | Be | SWE | 47+29+0 | 76 | 9 |
| 23 | Jiri Fike.JZ | Be | CZE | 32+48+0 | 80 | 7 |
| 24 | Gabriel Marcinow | Ga | POL | 40+51+0 | 91 | 3 |
| 25 | Harry Harvey | Ga | GBR | 59+56+0 | 115 | 0 |
| R | George Morton | Be | GBR | |||
| Pascal Geiser | Mo | SUS | ||||
| G | Martin Kroustek | Be | CZE | 12+12+0 | 24 | 22 |
| ユース(125cc) | ||||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 0+0+0 | 0 | 30 |
| 2 | Jack Sheppard | Be | GBR | 4+1+0 | 5 | 27 |
| 3 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 2+6+0 | 8 | 26 |
| 4 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 3+6+0 | 9 | 26 |
| 5 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 5+9+0 | 14 | 20 |
| 6 | Aaro Castells | Ga | SPA | 7+8+0 | 15 | 19 |
| 7 | Antonie Chantegret | Be | FRA | 11+5+0 | 16 | 22 |
| 8 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 11+6+0 | 17 | 24 |
| 9 | Samuele Zuccali | Be | ITA | 10+8+0 | 18 | 23 |
| 10 | Jonas Widschwendter | Sh | GER | 10+8+0 | 18 | 21 |
| 11 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 6+14+0 | 20 | 18 |
| 12 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 9+12+0 | 21 | 22 |
| 13 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 13+8+0 | 21 | 20 |
| 14 | Simone Ferrari | Be | ITA | 14+9+0 | 23 | 18 |
| 15 | Filippo Locca | Be | ITA | 16+8+0 | 24 | 17 |
| 16 | Stefano Garnero | Be | ITA | 19+7+0 | 26 | 20 |
| 17 | Paul Hemminger | Be | GER | 17+11+0 | 28 | 17 |
| 18 | Federico Corti | Be | ITA | 18+17+0 | 35 | 12 |
| 19 | Jesus Martin | Ga | SPA | 16+22+0 | 38 | 14 |
| 20 | Rafael Latorre | Be | SPA | 20+18+0 | 38 | 14 |
| 21 | Patrick Anker | Ga | GER | 23+31+0 | 54 | 9 |
<Posted in 10.07.28 11:47( 10.08.05 10:15 Modified)>
ボウ圧勝、藤波は……5位
トニー・ボウが鮮やかな勝利。ボウにすれば、さほどむずかしいセクションではなかったとはいえ、これ以上ない最小減点で勝利し、2位以下を大きく引き離した。これでボウは、自身4度目のアウトドア世界チャンピオンに、あと一歩の王手をかけることになった。
藤波貴久は前の週に負傷した足の影響か、表彰台を逃して5位に低迷。ランキング2位争いが、熾烈となってきた。
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FIM提供のサンマリノ大会
7月18日、サンマリノ大会、開催。バルダッセローナはモトクロスサーキット。1998年にも、ここで世界選手権が開催されている。ただし13年前と今回とは、セクションが配置されたのは別の場所だった。同じ会場ながら、セクション群は新鮮な設定となっている。会場配置も実にスマート。1から12セクションまでは数kmの間に隣接していて、お目当てのライダーを追いかけるのも簡単だった。そして残る3セクションは、モトクロスコースのインフィールドに設けられた。
一昔前、トライアルといえば壮大なコースをライダーが四苦八苦して移動して、そのうえで厳しいセクションを走るもので、コースのないトライアルなどマンガのようなものだと評されていた。しかし今、長いコースは管理もたいへん、お客さんの利便性にもかなわないと、敬遠されて絶滅寸前だ。SSDTのような本格的コースを伴うトライアル大会は、貴重な存在になっていくにちがいない。
フランス大会では、ずいぶんとセクションがむずかしかった(というより無理難題を押し付けられた感じ)だったが、今回はだいぶ人の走るセクションになっていた。反面、一部のトップライダーにとっては、簡単な神経戦となっていった。トップライダーが満足するような難セクションにすると、多くのライダーがぼろぼろになるし、ときにはトップライダーでさえ走れない。簡単にすると神経戦になってライダーには評判が悪い。セクションコーディネイトも、楽ではない。
それはともかく、そろそろタイトル決定の時期が気になるトニー・ボウの強さは、ここでもまったく変わらなかった。フランス大会で優勝し、トップでスタートしていったというのにだ。1ラップ目にボウがおかした減点は、たったの3つ。そして1ラップ目の減点は3点だけだった。
ただし、1ラップ目のトップはボウではなかった。ファハルドが、ボウを上回る2点で15セクションを走り終えていた。このふたりのパフォーマンスは、ライバルを大きく引き離していた。彼ら以外は、みないくつかの5点を喫していた。3位はラガで10点、カベスタニーが14点、藤波が15点と続いていた。
藤波は2番手スタートで、ボウに続いてセクショントライをしていたが、ボウの走りを見て、ついその走り方をトレースしてしまった。9セクションでのことだった。ボウは、スロットルをほとんど開けずに簡単そうにここをクリーンしていった。藤波も、つい同じようなスロットルワークでここをトライした。そして5点になった。藤波の走り方といえば、ずいぶん変化をしてきたとはいえ、フジガスの愛称の通り、アクセルを開けていく乗り方だ。自分のスタイルでない乗り方をして失敗してしまった藤波は、特にそこから、集中をとぎらせてしまう。
一方ファハルドのリードは、2ラップ目が始まってすぐに逆転されることになった。2セクション、4セクションと1点ずつ減点してトップをボウに譲ったファハルドだったが、その後12セクションで5点を取って優勝戦製からは完全に脱落、さらに最終セクションでも5点となって、これでラガとカベスタニーにも逆転を許し、2位から4位まで滑り落ちてしまった。
藤波は、1ラップ目の失点を2ラップ目にカバーして追い上げを試みる。中盤まではそのもくろみもそこそこうまくいっていたかに見えたのだが、2ラップ目のふたつめの失点は10セクション。これが5点となった。藤波の追い上げも、ここでストップ。1ラップ目の5位のポジションは変わることなく、5位が決まった。
ファハルドが2位を逃したのは、藤波にも影響があった。前週、フランス大会で単独ランキング2位に躍り出た藤波だが、ラガが2位、藤波が5位となったことで、リードはあっという間に帳消し、両者は同点に並ぶことになった。ファハルドが2位となっていれば、藤波はいまだラガに2点差で単独ランキング2位につけていたことになる。
ランキングトップのボウにとっても、ラガは2位より3位になってくれたほうがいいのだが、それでもボウは、ラガにこれでまた3点差をつけることができた。ボウと、藤波・ラガのポイント差は30点。残りは2戦だから、次のイタリア大会で、ボウが6位以内に入れば、ライバルが2連勝してもタイトルが決定する。4度目のアウトドア世界チャンピオンに王手がかかっているボウだ。
ジュニアクラスではジャック・チャーナーが勝利。ランキングトップのアルフレッド・ゴメスは3位に入った。ポイントリードは5点。残り2戦で5点差はあってないようなもの。終盤に来て、タイトル争いがおもしろくなってきた。
ユースクラスは、こちらもポイントリーダーのポル・タレスがたった1点で勝利。ランキング2位のジャック・シェパードとは14点差。ジュニアのチャンピオン争いよりは楽な展開だが、まだ安泰とはいかない点差ではある。
次の大会はイタリア。3週連続の忙しいトライアルシーズンも、次週の大会が終わると、つかの間の夏休みにはいる。
| 順位 | ライダー マシン・国 | セクション | 合計 | C | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP | ||||
| 1 | Toni Bou Montesa SPA | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3+0 | 4 | 26 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1+0 | ||||
| 2 | Adam Raga GasGas SPA | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10+0 | 14 | 22 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4+0 | ||||
| 3 | Albert Cabestany Sherco SPA | 0 | 2 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 14+0 | 17 | 22 |
| 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3+0 | ||||
| ======================================================================== | |||||||||||||||||||
| 5 | 藤波 貴久 Montesa JPN | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 15+0 | 25 | 17 |
| 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 10+0 | ||||
| 順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
|---|---|---|---|---|---|---|
| セニア・4位以下 | ||||||
| 4 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 2+15+0 | 17 | 21 |
| 5 | 藤波 貴久 | Mo | JPN | 15+10+0 | 25 | 17 |
| 6 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 37+30+0 | 43 | 14 |
| 7 | James Dabill | Ga | GBR | 49+45+0 | 54 | 11 |
| 8 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 62+52+0 | 60 | 10 |
| 9 | Loris Gubian | Ga | FRA | 49+48+0 | 72 | 9 |
| 10 | Michel Brown | Sh | GBR | 63+55+0 | 93 | 7 |
| 11 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 59+45+0 | 95 | 7 |
| 12 | Alex Wigg | Be | GBR | 67+60+2 | 96 | 5 |
| ジュニア | ||||||
| 1 | Jack Challoner | Be | GBR | 3+3+0 | 6 | 27 |
| 2 | Francesc Moret | Mo | SPA | 6+13+0 | 19 | 22 |
| 3 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 14+11+0 | 25 | 20 |
| 4 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 13+12+0 | 25 | 14 |
| 5 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 13+13+0 | 26 | 19 |
| 6 | Luca Cotone | Be | ITA | 17+12+0 | 29 | 16 |
| 7 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 18+15+0 | 33 | 17 |
| 8 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 17+18+0 | 35 | 17 |
| 9 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 14+21+0 | 35 | 16 |
| 10 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 21+14+0 | 35 | 15 |
| 11 | George Morton | Be | GBR | 24+13+0 | 37 | 17 |
| 12 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 22+25+0 | 47 | 13 |
| 13 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 26+24+0 | 50 | 14 |
| 14 | Matteo Poli | Be | ITA | 36+21+0 | 57 | 13 |
| 15 | Jan Junklewitz | Sh | GER | 34+24+0 | 58 | 10 |
| 16 | Laia Sanz | Mo | SPA | 34+25+0 | 59 | 7 |
| 17 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 36+33+0 | 69 | 9 |
| 18 | IB Andersen | Ga | NOR | 35+34+0 | 69 | 8 |
| 19 | Jan Peters | Be | GER | 28+42+0 | 70 | 10 |
| 20 | Jesper Johansson | Be | SWE | 45+41+0 | 86 | 4 |
| 21 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 58+43+0 | 101 | 4 |
| 22 | Gabriel Marcinow | Ga | POL | 56+55+0 | 111 | 2 |
| 23 | Harry Harvey | Ga | GBR | 60+73+0 | 133 | 1 |
| -- | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 25+--+- | --- | - |
| ユース(125cc) | ||||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 0+1+0 | 1 | 29 |
| 2 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 7+4+0 | 11 | 26 |
| 3 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 6+9+0 | 15 | 21 |
| 4 | Jack Sheppard | Be | GBR | 8+10+0 | 18 | 17 |
| 5 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 5+17+0 | 22 | 20 |
| 6 | Samuele Zuccali | Be | ITA | 7+15+0 | 22 | 17 |
| 7 | Stefano Garnero | Be | ITA | 13+20+0 | 33 | 15 |
| 8 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 21+17+0 | 38 | 11 |
| 9 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 15+24+0 | 39 | 16 |
| 10 | Jesus Martin | Ga | SPA | 21+18+0 | 39 | 14 |
| 11 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 27+17+0 | 44 | 14 |
| 12 | Filippo Locca | Be | ITA | 27+17+0 | 45 | 13 |
| 13 | Aaro Castells | Ga | SPA | 28+17+0 | 48 | 8 |
| 14 | Simone Ferrari | Be | ITA | 28+36+0 | 64 | 7 |
| 15 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 36+43+0 | 79 | 3 |
| 16 | Federico Corti | Be | ITA | 45+35+0 | 80 | 3 |
| 17 | Rafael Latorre | Be | SPA | 36+51+0 | 87 | 5 |
| 18 | Patrick Anker | Ga | GER | 50+53+0 | 103 | 0 |
<Posted in 10.07.19 12:01( 10.08.05 10:11 Modified)>
女子WCT、2番手争いは熾烈
藤波貴久がトップスタートから2位となったフランスGPでは、ジュニアカップに久々にライア・サンツ(レプソル・モンテッサ・ホンダ)が出場し、11位でポイントを獲得した。そしてその前日土曜日には、女子世界選手権開幕戦が開催されていた。
優勝はもちろんライア・サンツ。しかし2位以下は、なかなか熾烈な争いが展開されていて、そこには、ライアを追うレディース・ライダーによる世代交替の図式も見られたのだった。
*写真は日曜日のジュニアクラスに参戦のライア。土曜日の女子世界選手権は、ピンクのゼッケンにゼッケン1番をつけて走っている。写真は、クリックで大きな画像が開きます。
ライアはこれまで、ジュニアカップを世界選手権でのフィールドに定めて参戦していたが、ジュニアカップの戦いは年々激戦となり、ライアもポイント獲得圏外となることが多くなってきた。セクション難度も高まってきて、去年シーズンには、大きなケガではないものの、負傷も経験している。
チームとしては、ライアに望む第一番の目標は女子世界選手権の連覇。突出した実力の持ち主だから、ふつうに参戦していればなんの問題もなくチャンピオンなのだが、2007年にはたったひとつのミスでタイトルを逃している。過去20大会に参戦して1戦だけ2位になった。その結果で、チャンピオンになれなかったのだ。世界チャンピオンは、少しの油断もなく全力でぶつからなければいけない目標だ。
そこでチームとライアは、女子世界選手権に専念するため、ジュニアカップへの参戦を控えめにしている。今回のフランス大会は、まず女子世界選手権に参戦してきっちり優勝を収め、その勢いでジュニアカップへも参戦という構図になっている(でもライアは、実はエンデューロへの参戦にも熱心。来年のパリダカ出場も予定されている。ライアのエンデューロ参戦の様子はこちらの映像でも見ることができる。この映像には、イリス・クラマーがライダーとミーティングしている姿もある。>>FIM・ウイメンズ・エンデューロ)
ライアのスコアは、2位の1/4の11点。クリーン数も倍以上だ。といっても、いつもなら女子世界選手権でのライアは、オールクリーンを目指して当然、のような戦いっぷりだから、ライアが6セクションで減点して11点とるというのは、なかなかの難セクションだったにちがいない。
今回は、長年のライアのライバルであり、2007年にライアから世界タイトルを奪っていったイリス・クラマー(ドイツ)が出場していない。ライアもだいぶベテランとなってきたが、それでも25歳。イリスは29歳になった。去年はイギリスのクック・レベッカにランキング2位の座も奪われたし、このあたりが潮時、なのかもしれない。
しかしイリスがいなくなった2位争いは、イリスが絶好調だった時代より、はるかに熾烈になっている。
去年、イリスを凌いでランキング2位となったのはクック・レベッカだったが、そのクックが今回の開幕戦では4位に沈んでいる。かわって2位となったのがジョアンヌ・コルス、3位はエマ・ブリストだった。
クックはこれまで女子世界選手権参戦16回、エマは11回、ジョアンヌはたった6回、今年が3年目の18歳だ。そしてこの3人、いずれもイギリス人。イギリスは2006年、2007年、2009年とトライアル・デ・ナシオンに勝利しているが、この層の厚さを見れば、勝利はちっとも不思議ではない。しかもイギリスは、これ以外にも優秀なライダーがたくさんいる。エマとジョアンヌはTDNの代表となったのは09年が初めて。それまでは彼女たちより実力のある先輩たちがイギリスをしょって立っていたのだった。
今回5位のレオッタ・ロシータは、ドイツ人。イリスが女王の座に君臨していたときにはナンバー2だったが、これでドイツを代表するライダーとなった。13歳の時から女子世界選手権に参戦していて(今は16歳以上じゃなきゃだめだ)2003年からTDNのドイツ代表として走っている。ドイツは今回の8位にイナ・ウィルドが入っていて、これにイリスを加えれば、今でも世界のトップチームのひとつに数えられる。
6位のサンドラ・ゴメスは、今年ジュニアクラスでチャンピオンを争っているアルフレッド・ゴメスの妹。まだ7大会目だが、着々とトップグループの仲間入りをはたしている。スペインは、長らくライアの独り舞台で、スペインにはライア以外にちゃんと乗れるライダーがいないという状態が続いていたが、ここへきて、ちょっとその様子に変化が見られている。2008年、ゴメスも代表選手に加わって、スペインチームが勝利したことがあった。このときは、ライアが他のふたりを必死にひっぱってチームを盛り上げて、もちろん自分は最大限に減点を少なくして勝利を勝ち取った。いわばライアの勝利だった。2009年は2位とイギリスに敗退したが、これはスペインチームの勝ち取った2位だった。今度はライアだけの実力ではなく、スペインチームとして優勝争いが見られるかも知れない。去年のランキング7位コンディ・ミレイアも10位に入っている。
7位のジュフェ・サンドリーンは、フランスの国内選手権で女子部門のチャンピオン。フランスは女子チームの育成に一生懸命で、2004年にはTDN勝利を果たしているが、どうも最近は調子が上がらない。それでも、2004年TDN勝利チームの一員、ジョルネ・マリリーンが9位となって、フランス復興を期待させている。
つまり、今回のトップ10の中には、2004年当時のTDN代表選手だったライダーは3人しかいない。ライアだけを見ていると、その実力は圧倒的で、まだまだ世代交替は先のことのように思えるが、実は世界女子の世代交替は、確実に進んでいるのだった。
今シーズンの女子世界選手権は、世界選手権最終戦チェコ大会の土曜日に第2戦が、ポーランドでのTDNの金曜日に最終戦が開催されることになっている。
FIM提供の女子フランス大会
| Plath | Rider | Number | Nation | Machine | 1lap | 2Lap | Time | Total | Clean |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Laia Sanz | 1 | SPA | Montesa | 8 | 3 | 0 | 11 | 24 |
| 2 | Joanne Coles | 4 | GBR | GasGas | 31 | 15 | 0 | 46 | 11 |
| 3 | Emma Bristow | 6 | GBR | GasGas | 30 | 31 | 0 | 61 | 10 |
| 4 | Rebekah Cook | 2 | GBR | Sherco | 33 | 30 | 0 | 63 | 9 |
| 5 | Rosita Leotta | 5 | GER | GasGas | 40 | 31 | 71 | 8 | |
| 6 | Sandra Gomez | 8 | SPA | GasGas | 39 | 38 | 0 | 77 | 9 |
| 7 | Sandrine Juffet | 10 | FRA | GasGas | 44 | 38 | 0 | 82 | 6 |
| 8 | Ina Wilde | 9 | GER | Sherco | 44 | 47 | 2 | 93 | 6 |
| 9 | Maryline Journet | 12 | FRA | Beta | 48 | 46 | 0 | 94 | |
| 10 | Mireia Conde | 7 | SPA | Beta | 51 | 46 | 0 | 97 | 4 |
<Posted in 10.07.17 14:00( 10.07.17 17:55 Modified)>
ボウ、藤波でワンツーのフランス
世界選手権第5戦(8試合目)フランス大会は、イタリアの国境の町、サン・ミッシェル・ド・モリエンヌで7月11日に開催された。
前日の土曜日には女子世界選手権が開催されていて、予定通りライア・サンツが快勝。しかし2位は世代交替などあり、おもしろい展開になってきている。こちらも、追ってご報告します。
優勝は3番手スタートのトニー・ボウ。2位に、前回優勝してトップスタートとなった藤波貴久が10点差で入った。そして3位にジェロニ・ファハルド。4位はアルベルト・カベスタニー、5位にドギー・ランプキンと続き、藤波とランキング2位争いをしているアダム・ラガは6位と低迷した。
この結果、ボウのランキンギトップの座はますます安泰となり、ランキング2位には藤波が浮上している。
(*写真、クリックすると大きくなります)
FIM提供のフランス大会
さて日曜日の世界選手権、ここは1995年に世界選手権が開催されて以来の開催場所となっている。15年前、1995年は黒山健一が世界選手権デビューをした年、黒山、成田匠、小川友幸がここを走っているが、現在の世界選手権のメンバーの中で、その時の大会を経験しているのは、ドギー・ランプキンただ一人となっている(次にベテランとなるのが藤波貴久で、藤波は1996年から世界選手権を走っている)。
会場は非常にアグレッシブな地形が特徴で、落差も大きく、設定の難度も高かった。
しかし、ただでさえ難度が高いところに持ってきて、土曜日に激しい雨。これで、セクション状況が一変した。主催者はセクションの全面変更を示唆(今年、FIMの役員としてセクションのレベルを調整する仕事はイタリアのデエゴ・ボシスが行っている。統一した視点でセクションをチェックできるので一定の評価がある。こういったセクション査察担当は以前から専門職が置かれているが、なぜか日本GPにはそういうメンツが来たことがない)。
さぁ、今日の明日でセクションが全面変更を受けることになった。ライダーは土曜日のうちに下見をしているが、その下見すら、大雨の影響で満足にはできていない。これはたいへんな試合になりそうだ。
すると日曜日、主催者は「1ラップに限ってはセクション内に入っての下見を許可する」という特別処置を出した。1ラップ目だけだけれど、去年までと同じような風景が、各セクションで見られることになった。ただしスタート順は去年同様。トップでスタートするのはイギリス大会の2日目に優勝した藤波貴久で、以下、カベスタニー、ボウというオーダーで過酷な15セクションに旅立っていった。
それにしても、フランス大会は多くのギャラリーを集めることで有名だ。カベスタニーのトライを見守る、このギャラリーの数を見ていただきたい。フランスでは、トライアルがお客さんを呼べるイベントとして定着している。だからいろんな町や村が、トライアル大会をやりたがる。世界選手権は、10年先まで予約がいっぱいという話だけれど、今回の会場が15年ぶりに世界選手権を開催することになったことを考えてみると、それもさもありなんという感じだ。
序盤の4セクションをクリーンで抜けたのは、藤波とランプキンだけだった。藤波は第一ライダーながら、自分のラインが定まると迷うことなくトライ、クリーンを連発していった。
どうしたことか、まったく調子に乗れないのがラガ。ラガは3セクションで5点になると、4でも5点、5でも5点。なんと10セクションを1点で抜けるまで、7セクション連続で5点を取った。この日のラガは、この時点で運命が決まってしまったようなものだった。
難セクションは6セクションから。6と7は、さすがにむずかしすぎたと、1ラップ目の後異例の修正がされるほどの難所になった。ここはラガだけでなく、みなそろって5点。ただひとりファハルドだけが、7セクションを3点で抜けているが、オフィシャルがストップウォッチを押し忘れたのだという。きちんと時間を計測してもらった他のライダーは、みなタイムオーバーで5点になっている。
こんな中、いい調子で走っているのは、ボウ、藤波、そしてファハルドの3人。カベスタニーがこれに続いて少し好調っぷりを見せている。イギリス大会で2位に入ったドギー・ランプキンも、悪くない。
1ラップ目、トップは39点でボウ。2点差でファハルド。さらに3点差で藤波が続いた。藤波は13セクションで痛恨の5点を喫していて、これが響いての結果だ。長いセクション、ぎりぎりの時間に気を取られて、ギヤをまちがえるというミスだったという。
藤波に3点差でランプキン、さらに1点差でカベスタニーと並ぶ。ラガはカベスタニーとさえ8点差、トップのボウとは17点差という致命的なビハインドだ。
2ラップ目。いつもならここからの追い上げが得意なラガだが、この日はさすがに気持ちが乗らない。1ラップ目よりはいいスコアで2ラップ目を回ってきたが、周囲も2ラップ目には減点を減らしていたから、結局6位のまま。ボウとタイトル争いをしたいラガには、手痛いフランス大会となった。
そしてトップ争い。この日のボウは、特に圧倒的な強さを見せるという感じではない。藤波とはきわどい点差での接戦となっている。一方ファハルドは、ふたりの戦いにちょっとついていけなくなっていった。カベスタニーとともに、まず悪くないトライアルはできているのだろうが、ボウと藤波がよすぎるという感じ。
2ラップ目だけに関しては、ボウより藤波のほうが勢いがあった。しかしボウには、1ラップ目に築いた5点のアドバンテージがある。
第6セクションと第7セクションは、少々やさしく設定されなおされていた(ふつうは、こんな変更はしない。フランス人は、時々こういう強引なことをするもんだ)。1ラップ目のほぼ全滅に対して、2ラップ目に1点や2点が出ているのはこのため。その中でも、藤波がここを1点と1点で抜けたのは、全ライダーの中でも、突出して好スコアだ。もちろん設定は変わったが、ライダーの走破力によるところは大きい。そしてまた、気持ちよく(気持ちよすぎて、暑くてどうしようもない)晴れ渡った太陽の恩恵で、地面のコンディションが復活してきたということも大きい。
8セクションは、あいかわらず難セクションだったが、ボウと藤波は1ラップ目の5点から、ともに3点で走り抜けた。ここを3点で抜けたのは、このふたりだけだ。さらに第9セクション、ボウと藤波はクリーン。他のライダーは、ランプキンが1点で抜けたのがいいところ。ファハルドは3点、ラガ、カベスタニーは5点だった。
10セクションでは、ダビルやカベスタニー、ファハルドがクリーンする中、ボウが1点、藤波が2点と、ここで勢いをちょっとそがれると、次の11セクションでは、ボウと藤波の勝敗を決するシーンがあった。
11セクションは、インがむずかしく、アウトの2段もまたむずかしかった。特にアウトのポイントは藤波をして、まったく不可能というもので、1ラップ目は自信を持って申告5点として先を急いだ。2ラップ目も、状況は変化していなかった。それで藤波は、2ラップ目も申告5点で先へ進んだ。その後、ボウがここへやってきた。
ボウは、インの難所をパスしてくると、アウトの2段はまったく別のラインでトライした。ボウが発見したのは、1段目を登ったあと、いったん降りてあらためて2段目にアプローチする迂回ライン。考え方としてはよくあるラインではあるが、なかなか見つけにくい迂回ラインを、ボウは見つけてきたのだった。そのラインなら、藤波もセクションアウトができた可能性はあった。悔やんでも後の祭り。ラインを見つけられなかったのはライダーの能力の問題といえばそれまでだが、トップスタートの苦しいところでもある。
このセクションの後が、藤波にとって問題の12セクションだった。このセクション、藤波の1ラップ目は3点。しかしここをトライし終わって次のセクションを準備中の藤波には、12セクションをトライするライバルの姿が見守れた。ボウ、ファハルドは1点、カベスタニーは2点。これなら、ここは充分にクリーンできると藤波は確信。2ラップ目は、クリーンを目指してトライすることになった。
ところが、わずかに失敗があった。登ったところでマシンがまくれかけてしまった。足を出して支えようとしたら、なんと不運にも、その足場が崩れていった。そのうち、リヤタイヤのあるところまで崩れてしまった。なんとかたてなおそうともがいたまま、藤波は滑落した。落ちたところで、態勢をたてなおすために足をついた。叩きつけるようなつきかただ。そこで、足を痛めてしまった。アキレス腱を伸ばしてしまうような方向だったという。
藤波はこれまで、何度かこういう足の負傷をしている。いずれの場合も、骨折には至らず、剥離骨折程度の負傷なのだが、痛いし腫れるし、とりあえず、残る3セクションをどうするかが問題だ。大会ドクターにコールドスプレーで冷やしてもらい、テーピング代わりにブーツのバックをきつめに締め、残る3セクションのトライ。13セクションは、1ラップ目に痛恨の失敗を起こしたところだったが、そのポイントで、足が出た。痛む足をかばうための、無意識の足つきだったかもしれない。しかし、残る14、15はクリーンでまとめた。
自分の走りには満足感があるものの、試合の展開はまったくつかんでいない藤波。最近の藤波は、それが戦い方になっている。成績を気にすることなく、楽しくトライアルをすること。もてぎの日本大会で藤波にできなかったのは、こういう戦い方だった。
優勝はボウ。ボウは、チームから点数を教えてもらって、自分の勝利を確信していた。藤波はボウに試合状況を聞いて、2位になったらしいことを知る。それから表彰式までの間、藤波はパドックでひたすら足を冷やしていた。
残り3戦、ボウのリードは21点となり、残る3戦をすべて4位に入ればタイトルが獲得できる計算となった。4連覇は、かなり楽な展開だ。この大会で、そのボウのタイトル争いのライバルとなったのが、藤波。ここまでランキング3位だったが、ボウが6位に転落したことで、一気にランキング2位に浮上した。ラガとは6点差。しかしまだ3戦ある。油断はできないし、藤波もランキングのことはまったく考えていないという。
ランキングテーブルを見ると、ラガの後方でカベスタニーとファハルドの争いが興味深く、その後方では3人のイギリス人の争いが続く。日本を欠席したランプキンが、ダビルを猛追している戦況が、おもしろい。
次の大会は、すぐ1週間後のサンマリノ大会。その1週間後にイタリア大会と、世界選手権ラッシュ。藤波の足の負傷が心配されるところだ。
ジュニアは、地元フランスのアレッシャンドレ・フェレーが勝利した。フランスという国は、自国びいきが激しいところで、一説には5点がクリーンになったりということもよくあるらしいが、さて、今回のフェレーはどうだろう。一度、そういう疑いがかかると、まじめに勝ってもなんかあるんだと思われちゃうから、損しちゃいますね、フランス人よ。
ただし、まじめにやってるのに、海外のひとは、フジが日本で強いのは、オブザーバーがフジに甘いからだと思ってます。
ランキングトップのゴメスは2位。ゴメス、タイトルへはつき進んでいるけど、なかなか圧勝というわけにはいかないようで。
この大会、久々に出場したライア・サンツが、11位と今シーズン初ポイント! すっかり無得点が板についてしまったライアだけど、マシンとのコンビネーションを取り戻したというのが、今回の活躍の理由だとか。
ユースは、イギリスのジャック・シェパードが勝利。チャンピオン候補のポル・タレスは2位。ふたりはシーソーゲームだけど、タレスのほうがちょっと手堅いことが多い。もっとも本人はまだまだ手堅いトライアルとはほど遠い若武者。周囲にいるのが元世界チャンピオンとかの重鎮ばかりだから、それで手堅い戦い方になっているのかもしれない。
| 順位 | ライダー マシン・国 | セクション | 合計 | C | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP | ||||
| 1 | Toni Bou Montesa SPA | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 5 | 5 | 5 | 3 | 2 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 29+0 | 42 | 15 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 | 3 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 13+0 | ||||
| 2 | 藤波 貴久 Montesa JPN | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 5 | 5 | 2 | 0 | 5 | 3 | 5 | 0 | 1 | 34+0 | 52 | 14 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 2 | 5 | 5 | 1 | 0 | 0 | 18+0 | ||||
| 3 | Jeroni Fajardo Beta SPA | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 5 | 3 | 5 | 5 | 1 | 5 | 1 | 2 | 0 | 0 | 31+0 | 56 | 12 |
| 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 3 | 2 | 5 | 3 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 25+0 | ||||
| 順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
|---|---|---|---|---|---|---|
| セニア・4位以下 | ||||||
| 4 | Albert Cabestany | Sh | SPA | 38+23+0 | 61 | 13 |
| 5 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 37+30+0 | 67 | 11 |
| 6 | Adam Raga | Ga | SPA | 46+27+0 | 73 | 11 |
| 7 | James Dabill | Ga | GBR | 49+45+0 | 94 | 7 |
| 8 | Loris Gubian | Ga | FRA | 49+48+0 | 97 | 6 |
| 9 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 59+45+0 | 104 | 7 |
| 10 | Jerome Bethune | Be | FRA | 60+46+0 | 106 | 3 |
| 11 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 62+52+0 | 114 | 3 |
| 12 | Michel Brown | Sh | GBR | 63+55+0 | 118 | 3 |
| 13 | Daniel Oliveras | Ga | SPA | 64+57+0 | 121 | 3 |
| 14 | Alex Wigg | Be | GBR | 67+60+2 | 129 | 2 |
| 15 | Julien Arnaud | Ga | FRA | 71+65+2 | 138 | 0 |
| ジュニア | ||||||
| 1 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 26+20+0 | 46 | 20 |
| 2 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 38+28+0 | 66 | 10 |
| 3 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 45+26+0 | 71 | 10 |
| 4 | Francesc Moret | Mo | SPA | 48+23+0 | 71 | 9 |
| 5 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 45+35+0 | 80 | 7 |
| 6 | Jack Challoner | Be | GBR | 47+35+0 | 82 | 9 |
| 7 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 46+41+0 | 87 | 5 |
| 8 | IB Andersen | Ga | NOR | 49+45+0 | 94 | 3 |
| 9 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 49+46+0 | 95 | 4 |
| 10 | George Morton | Be | GBR | 54+42+0 | 96 | 6 |
| 11 | Laia Sanz | Mo | SPA | 58+38+0 | 96 | 6 |
| 12 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 48+49+1 | 98 | 5 |
| 13 | Matteo Poli | Be | ITA | 57+42+0 | 99 | 7 |
| 14 | Luca Cotone | Be | ITA | 53+48+0 | 101 | 6 |
| 15 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 50+51+1 | 102 | 4 |
| 16 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 50+53+0 | 103 | 3 |
| 17 | Jan Peters | Be | GER | 61+47+0 | 108 | 5 |
| 18 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 61+47+0 | 108 | 2 |
| 19 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 58+51+0 | 109 | 4 |
| 20 | James Fry | Sh | GBR | 60+51+0 | 111 | 2 |
| 21 | Guillaume Jean | Be | FRA | 60+61+0 | 121 | 2 |
| 22 | Jesper Johansson | Be | SWE | 62+61+0 | 123 | 0 |
| 23 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 68+59+0 | 127 | 0 |
| 24 | Alexandre Gremillet | Be | FRA | 66+63+0 | 129 | 0 |
| 25 | Harry Harvey | Ga | GBR | 73+73+0 | 146 | 0 |
| R | Jonathan Richardson | Sh | GBR | |||
| ユース(125cc) | ||||||
| 1 | Jack Sheppard | Be | GBR | 30+23+2 | 55 | 13 |
| 2 | Pol Taress | Ga | SPA | 33+26+0 | 59 | 12 |
| 3 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 41+24+1 | 66 | 6 |
| 4 | Carles Traviesa | Ga | SPA | 46+33+0 | 79 | 8 |
| 5 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 48+34+0 | 82 | 4 |
| 6 | Samuele Zuccali | Be | ITA | 54+43+0 | 97 | 3 |
| 7 | Antoine Chantegret | Be | FRA | 60+39+0 | 99 | 1 |
| 8 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 54+43+0 | 97 | 3 |
| 9 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 60+42+0 | 102 | 2 |
| 10 | Aaro Castells | Ga | SPA | 59+45+0 | 104 | 1 |
| 11 | Filippo Locca | Be | ITA | 60+45+0 | 105 | 4 |
| 12 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 59+51+0 | 110 | 6 |
| 13 | Stefano Garnero | Be | ITA | 54+44+15 | 113 | 5 |
| 14 | Jesus Martin | Ga | SPA | 58+55+0 | 113 | 3 |
| 15 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 58+55+0 | 113 | 1 |
| 16 | Alexandre Berlatier | Ga | FRA | 64+50+0 | 114 | 1 |
| 17 | Fabien Menard | Be | FRA | 65+51+0 | 116 | 2 |
| 18 | Loic Monini | Ga | FRA | 62+55+0 | 117 | 0 |
| 19 | Vincent Charquet | Ga | FRA | 61+56+0 | 117 | 0 |
| 20 | Tom Dexter | Ga | GBR | 61+60+0 | 121 | 1 |
| 21 | Michael Chauvet | Ga | FRA | 66+57+0 | 123 | 0 |
| 22 | Simone Ferrari | Be | ITA | 69+55+0 | 124 | 1 |
| 23 | Mats Petit | Ga | ITA | 67+57+0 | 124 | 0 |
| 24 | Patrick Anker | Ga | GER | 68+59+0 | 127 | 0 |
| 25 | Joanne Coles | Ga | GBR | 66+66+0 | 132 | 2 |
| -- | Dimitri Wagner | Be | FRA | 63+--+- | ||
| -- | Valentin Feraud | Be | FRA | 71+73+ | ||
| R | Federico Corti | Be | ITA | 64+-+20 | ||
| G | Steven Coquelin | Ga | FRA | 66+42+0 | 108 | 3 |
| G | Paul Bury | Ga | FRA | 66+55+0 | 121 | 1 |
| -- | Juffet Sandrine | Ga | FRA | |||
<Posted in 10.07.12 19:50( 10.07.27 08:41 Modified)>
新しいラガモデル
ガスガスが、フレームを一新したラガモデルを発表した。すでに5月に発表になっていたもので、日本GPにはラガがこのマシンを走らせるのではないかと目されていたが、日本GPを走ったのは従来型だった。
特筆すべきは、カタログスペック66.5kgとなった車重。最軽量モデルの面目躍如というところだ。フレームまわりの他、排気系も一新されている。
これまではTXT Proラガモデルと命名されていたが、これも今回のモデルからTXT RAGAと命名されている。
新しいラガモデルは、すでにガスガスジャパンのサイトに公開されている。排気量は250と280と300の3機種で、価格はそれぞれ、¥913,500-、¥934,500-、¥945,000-。
フレームの他、より柔軟性を高めたフェンダーなどのプラスティックパーツ(割れにくくなっているということか)、アルミスポークと合わせての軽量リム、ケイヒンPWK28mmキャブレター(250はデロルト26mm)、マルゾッキ40mmアルミインナーチューブフロントフォークなどが採用となっている。
<Posted in 10.07.05 10:14( 10.07.05 11:08 Modified)>
XispaあらためXPA
Xispaが社名を変更したようだ。今回、新型マシンXPA300の発表とともに、社名の変更とマシン名がXPAになることが伝えられた。詳細はおってお伝えできると思う。
新型マシンは、9月以降より発売になる。
新しい社名は Alta Motor Group といって、これまでの Xispa 社とは無関係ではない模様(代表者などが同じだったりする)。
今回発表された XPA300 は、ダビッド・コボスのアレンジによって作られていて(これは Xispa も同様だった)アルミニウムとマグネシウムによって構成された新エンジンを搭載しているとされている。
このエンジンの特色は、特許によるフライホイールの軽量化が施されていて、軽量化と同時にエンジンパワーの向上が図られているという。
新設計のギヤボックスは、エンジンを下ろすことなく、整備が可能という。ギヤボックスにアクセスするのには7本のねじを緩めればよくて、クランクシャフトへのアクセスも8本のねじをはずすだけで可能だという。
ブレーキは AJP 。ラジエターは Ordóñez 。リムも AJP のチューブレスシステムを使っている。
フレームは Derivados del Motor によるクロームモリブデン製。キャブレターは Xispa 同様、OKO製となっている。デジタル・バリアブル・イグニッションシステムはコクサン製。タイヤはダンロップで、オイルはモチュールが指定されている。
XPAはスペインで生産されて、最初のマシンは9月以降に工場出荷され、各国のディラーには2010年末までに届くことになっている。
なお300以外の排気量のラインナップなどについても、現在はまだ未定。
XPA WEBサイトは xpamotor.es
<Posted in 10.07.04 19:41( 10.07.05 10:18 Modified)>
FIMLIVEより日本GP
FIM提供の日本GPの模様。
<Posted in 10.07.01 10:26( 10.07.01 11:42 Modified)>
3位/1位、藤波勝利のイギリス
6月26日・27日、イギリスの北部、スコットランドのフォートウィリアムで、世界選手権イギリス大会が開催された。
1日目は日本GPの2日目で3位となったトニー・ボウが勝利。そして2日目、藤波貴久が見事な走りを披露して優勝。
ボウと藤波は、それぞれ勝てなかった別の日には3位に入った。2位は、土曜日はドギー・ランプキン、日曜日はアルベルト・カベスタニー。
ランプキンは、今やSSDT(スコティッシュ・6日間・トライアル)のスターでもあるランプキンだが、フォートウィリアムはSSDTのスタート・ゴールの街。第二の地元のようなこの地で、あわや100勝目という久々の表彰台に、ファンは溜飲をおろした。
イギリス大会の舞台となったフォートウィリアムは、伝統のイベントSSDTのスタート・ゴールの街として知られている。ほんの1ヶ月半前にも、今年のSSDTが開催されたばかり。アレックス・ウイグが優勝し、ドギー・ランプキンは初日にトラブルを起こしながらも1日30セクションのオールクリーンを連発して8位になったり、またアルベルト・カベスタニーが初出場して9位になったりした。世界選手権の序列とは、ずいぶんとちがう結果が出ている。SSDTにはSSDT独特のものがあり、むずかしさがあるといわれる。それがルールや試合システムなのか、地形の問題なのか、そこを検証してみるにも、今回の「スコティッシュ大会」は意味があった。
セクションは、インドア風、いわゆる世界選手権風、SSDT風と、大きくは3つのバリエーションがあった。SSDT風といっても、SSDTのセクションそのままではさすがに世界選手権では簡単すぎる。ただ、地形がSSDTだから、巨大な岩をセクションに持ってくるわけにもいかない(山の上の沢の中だから、重機で岩を持ってくるわけにもいかないし、たぶんそんなことしたら大ブーイングになる)。その結果、いわゆるポイントの難度は低め、しかしセクションはとても長くなった。1分で走りきるにはぎりぎり。SSDTはノーストップルールだが、世界選手権では停止もOK。しかしセクションが長いから、止まっているヒマはない。イギリス人はノーストップルールが大好きで、世界選手権にもノーストップルールを組み入れようとしているが、ノーストップでやるトライアルとはこういうものだという意思表示かもしれない。ちなみに今回のセクションコーディネイトは、マーチン・ランプキン(1975年世界チャンピオン、ドギー・ランプキンの父親)だった。
スコットランドの岩々は、とにかくめちゃめちゃに滑る。岩というより、真っ平らに敷き詰められた、地形的にはむずかしくもなんともないところでも、思いきり滑って発進ができない。SSDTを経験した日本のみなさんは、成田匠に近藤博志、木村治男、黒山一郎といった全日本チャンピオンから杉谷真(国際B級)まで、みんなこの滑りっぷりにはびっくり仰天している。そのつるつるのコンディションで、世界選手権を開催するという快挙、もしくは暴挙が、今回のイギリス大会だ。
トップスタートは、前回日本大会の2日目に勝利したアダム・ラガ。日本大会のトップスタートも相当な重労働だったが、この大会のトップスタートもかなりたいへんな仕事だった。なにせ、つるつるに滑る。誰かが1本轍をつければ、その轍分は、少しグリップが回復する。最初の一人と二人目では、そうそうなハンディになってしまう。とはいえ、二人目が圧倒的に有利かというと、轍一本はずれれば急激に滑るわけで、滑り具合が急速に変化するのは、これはこれでやっかい。むずかしいところは、有利不利はあっても(ありすぎだけど)、みんな一様にむずかしい。
やっぱり強い、トニー・ボウ
土曜日の試合は、2番手のスタートのトニー・ボウが、好調ぶりを見せつけた。1ラップ目は、ジェロニ・ファハルドに6点差の14点。ファハルドは20点だった。10点台で回ってきたのはボウただ一人かと思いきや、19点で回ってきたのがランプキン。ランプキンは、スコットランド大会の広報活動にも一役買っているし、SSDTではおなじみで、この地形は知り尽くしている。しかも今回のセクションコーディネイターが父親のマーチンだというのだから(しかも、マーチンはドギーのマインダーまでやっている)地の利があるのは明らかすぎる。トラブルがあってトップグループから遅れてしまった藤波貴久によると、ドギーの走るラインは一人だけまったく別だったこともある、というから、やはり特別の秘策をもっていたのだろう。それにしても、もはや世界選手権全戦参加していない(日本GPのときはエンデューロに参加していた。5,000人走って15人完走という過酷なエンデューロで3位に入っている。ちなみにこのとき、田中太一が14位に入っている)ドギーが、いくら地の利があるとはいえ、一躍このポジションに来るというのは、やはりさすがというしかない。ボウと5点差なら、あるいは逆転優勝の可能性もある。優勝すれば、世界選手権100勝目だ。
藤波は、序盤から不運がつきまとった。3セクションでハンドルが動くというトラブルに見舞われ(整備不良なんて考えられないから、なんとも不運)、しかも4セクションでまたもハンドルが動いてしまった。幸いスコアのほうはクリーンと3点だったが、どうもついていない。そののち、どこかでリヤブレーキディスクをヒットした。しかしそれに気がつかず、気がついたのはブレーキのオーバーヒートでブレーキが利きっぱなしになってしまったときだった。応急処置を施して走るも、次にはまったくスカスカになってしまった。
この日は、けっこう渋滞していた。最近の世界選手権は、とにかくペースが早くなっていたが、コースも長く、セクションも長く、前を走るジュニアの選手たちも先がつまっている。ブレーキを本格的に修理している時間は、藤波にはなかった。しかたなく、リヤブレーキなしでセクションを進んでいく。これによる減点もあった。不運だが、しょうがない。
リヤのディスクがほんの少し曲がっているのに気がついたのは、12セクションに入ろうというときだった。ディスクはすぐ交換できるが、ブレーキを丸ごと交換するには時間がなさすぎる。結局不具合は根本的に解決しないまま、藤波の1ラップは終わった。こんな状況では、表彰台はおろか、6位や7位に落ちてもしかたがないと藤波は思いつつ、1ラップが終わって、ブレーキの修復をおこなって、2ラップ目にかすかな希望をつなぐことになった。
久々表彰台のランプキン
2ラップ目、大岩が動いて3セクションがキャンセルになったりしたが(トップを走るラガだけはトライをしたらしい)、その後は順調に試合は進み、ボウはさらに減点を減らして2ラップ目は11点。ランプキンは1ラップ目と同じ19点。実は、モンテッサチームの集計では、ランプキンはもう少し減点をとっているようだったのだが、結果が出てみたらこういうことになっていた。モンテッサのまちがいか、なにかがあったのかはわからない。でもイギリス大会でランプキンだから、そのくらいのことがあってもおかしくないと思うのが、世界選手権のスタンダードだ(だから、日本人はまじめに採点をしているといっても、世界のひとは誰も信じてくれない。日本人に有利に採点をしているにちがいないと疑っている。日本人の正義感は、世界的には常識を外れているらしい)。しかしどうせなら、ボウをも抜いて優勝してしまえばよかったのに、さすがに13点差はどうしようもない。ランプキンの生涯勝利は、これでいまだ、99勝のままということになる。
そのランプキンに1点差まで追い上げたのが、藤波だった。1ラップ目はさんざんだったが、2ラップ目はごくごくふつうに気持ちよく走ることができた。惜しむらくは、1ラップ目に2点、2ラップ目に1点のタイムオーバーがあったことだが、これはトラブルの修復のためにいたしかたなかった。しかしこれがために、藤波は2位ランプキンに1点差で3位表彰台に甘んじることになった。とはいえ、5位か6位かという悲観的な予測からは大躍進。これで3位なら、最初からちゃんと走っていれば、と思わずにはいられない。
4位はラガ。どうも今年は、優勝すると次の戦いは4位というジンクスができあがりつつある。
日本では好調だったファハルドが5位、カベスタニーが6位となっている。SSDTでは好成績を挙げるイギリス勢は、ダビルが7位、ブラウンが8位、SSDT優勝のウイグはマテオ・グラタローラ(イタリア人)に9位を譲って10位だった。
■日曜日■

土曜日に、トラブルに見舞われながら3位となった藤波だが、しかし優勝はむずかしいと考えていた。もちろん、自分の調子はもう少しよくなるだろうが、ボウの好調はいよいよ揺るぎないように見えた。この日のボウはトップスタートだが、1日目のトップスタートより、少しは状況はいいのではないだろうか。
2番手スタートのランプキンは、第2セクションで5点、3セクションでも5点となって、いきなり出ばなをくじかれていた。2番手スタートのむずかしさをランプキンが実感するのは、たぶんこれが初めてだ。
ところが、第5セクションでボウが5点。これが、ボウの勢いをちょっとそいでしまったようだ。藤波は2から3まで1点ずつ減点したものの、よく走りをコントロールして試合を進めたが、第6セクションで5点。タイムオーバーだった。マインダーの指示通りに時間をコントロールして、残り2秒のところで笛を吹かれたのという悲劇。物言いは通らず、1点だったはずのスコアは5点になった。しかし、これがこの日の藤波の、唯一の5点となった。
この日のセクションは、5点にならずに走ろうと思えば、なんとか目的を達成できる設定だった(もちろん、トップライダーが、という条件で)。事実、カベスタニーは5点をひとつもとらずに30セクションを走りきっている。
1ラップを終えて、トップはやはりボウ。5点を取りながらも12点は立派。2位につけたのはカベスタニーで、1点差の13点。藤波はボウと4点差で16点。ラガが18点、そしてこの日は、ブラウンが19点とイギリス勢のトップに立った。ランプキンは30点で、2番手スタートのこの日は、やはり苦しいようだ。
1ラップ目の後半、13セクションで藤波がパンクした。大岩をぽんぽんとのぼっていく設定だが、ひとつめでパンクし、ふたつめで空気が抜け、三つ目の岩でタイヤが外れてしまった。しかし不幸中の幸い、片方のビードが落ちずに残っていたため、なんとかこのセクションをアウトできた。しかもここはクリーンだった。
2ラップ目、藤波が第2セクションで3点。しかしボウはここで5点を取っていた。しかも続く3セクションでもボウが5点。これで流れが変わった。
日曜日に2位のカベスタニー
滑るむずかしいコンディションを、よくコントロールしていたのはカベスタニーだった。カベスタニーは、クリーンこそボウや藤波より5個も少ないものの、5点がなく、確実にマシンを進めて減点をまとめていた。第7セクションで、藤波が2ラップ目二つ目の減点をとった。藤波は2点。カベスタニーはここを1点で抜けて、この時点でトップはカベスタニーとなった。カベスタニー20点、藤波は21点。厳しい神経戦となった。
しかし藤波は、戦況を知らずに戦っている。最近の藤波は、試合の流れを聞かず、自分の走りに集中することで結果を出そうとしている。感触は、けっして悪くなかった。走っていて楽しいし、リラックスもしていた。にこにこと笑顔を見せながら下見をして、それでいてセクションインとともにきりっとライディングに集中することができていた。
8セクション以降のSSDTタッチのセクションは、滑るし長いけれど、きっちり走ればクリーンができるものだった。藤波は、7セクションまでを5点でまとめたとき、このままの調子を維持できるのではないかと考えた。
インドアスタイルの14セクションまできた時、大雨が降ってきた。先行するライダーも、雨が降るだけ降って、泥やホコリが洗い流されるのを待った。それで、ライダーがみんなここに集結することになった。
ボウは、2ラップ目だけで15点を取っていて、勝利は絶望的。本人も、それは認めているようだ。ラガが13セクションまでを12点、カベスタニーが7点で回ってきている。14、15をどちらもクリーンしたとすると、カベスタニーが勝利を得ることになる。
藤波は、点数は教えてもらわず、とにかくクリーンしろという命令を背負って、14、15に挑むことになった。まず藤波が14をクリーン。カベスタニーは14で2点。この時点で、藤波が15をクリーンすれば文句なしで藤波の勝利が決まる。そして藤波が最終セクションをクリーン。カベスタニーは15でさらに1点を加えて、最終的には藤波は2点差の勝利となった。
藤波のシーズン2勝は2006年以来。これで藤波は、ランキング2位のラガに1点差に迫って、シリーズ後半戦が楽しみとなっている。
ボウは3位、ラガが4位。ボウは勝てなかったが、ラガが2戦ともに4位となったため、ボウのシリーズの戦いはずいぶん楽になっている。日曜日のイギリス勢トップは、ランプキンではなくダビル。ランプキンは、1ラップ目に30点を取って平凡な成績に終わってしまった。1ラップ目にイギリス勢トップだったブラウンは、2ラップ目に1ラップ目の倍ほどの減点をとって7位となった。
FIM提供のイギリス大会
土曜日・リザルト
| 順位 | ライダー マシン・国 | セクション | 合計 | C | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP | ||||
| 1 | Toni Bou Montesa SPA | 2 | 0 | 5 | 1 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 14+0 | 25 | 19 |
| 0 | 0 | - | 0 | 2 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 11+0 | ||||
| 2 | Dougie Lampkin Beta GBR | 1 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | 3 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 1 | 1 | 19+0 | 38 | 11 |
| 0 | 2 | - | 3 | 0 | 0 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 19+0 | ||||
| 3 | 藤波 貴久 Montesa JPN | 0 | 5 | 0 | 3 | 0 | 1 | 3 | 2 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 20+2 | 39 | 12 |
| 0 | 2 | - | 1 | 1 | 1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 14+1 | ||||
| 順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
|---|---|---|---|---|---|---|
| セニア・4位以下 | ||||||
| 4 | Adam Raga | Ga | SPA | 26+15+0 | 41 | 13 |
| 5 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 20+26+0 | 46 | 14 |
| 6 | Albert Cabestany | Sh | SPA | 23+28+1 | 52 | 11 |
| 7 | James Dabill | Ga | GBR | 41+25+5 | 71 | 9 |
| 8 | Michael Brown | Sh | GBR | 40+33+0 | 73 | 10 |
| 9 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 52+34+0 | 86 | 6 |
| 10 | Alex Wigg | Be | GBR | 47+42+8 | 97 | 6 |
| 11 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 56+41+0 | 97 | 1 |
| 12 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 57+49+4 | 110 | 1 |
| 13 | Loris Gubian | Ga | FRA | 60+50+5 | 115 | 1 |
| ジュニア | ||||||
| 1 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 20+19+0 | 39 | 13 |
| 2 | Jack Challoner | Be | GBR | 24+19+0 | 43 | 15 |
| 3 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 28+22+0 | 50 | 10 |
| 4 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 26+29+0 | 55 | 11 |
| 5 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 3+27+0 | 57 | 8 |
| 6 | Francesc Moret | Mo | SPA | 39+25+1 | 65 | 8 |
| 7 | Matteo Poli | Be | ITA | 39+35+0 | 74 | 6 |
| 8 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 35+41+0 | 76 | 6 |
| 9 | Luca Cotone | Be | ITA | 35+33+9 | 77 | 7 |
| 10 | George Morton | Be | GBR | 44+34+0 | 78 | 7 |
| 11 | Craig Robinson | Ga | GBR | 38+46+0 | 84 | 5 |
| 12 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 37+36+12 | 85 | 7 |
| 13 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 40+33+14 | 87 | 4 |
| 14 | Jan Peters | Be | GER | 40+46+1 | 87 | 4 |
| 15 | Jan Junklewitz | Sh | GER | 45+44+0 | 89 | 5 |
| 16 | Jesper Johansson | Be | SWE | 45+45+0 | 90 | 4 |
| 17 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 50+40+0 | 90 | 3 |
| 18 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 42+44+7 | 93 | 3 |
| 19 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 48+45+2 | 95 | 3 |
| 20 | James Fry | Sh | GBR | 54+41+0 | 95 | 2 |
| 21 | Ricky Wiggins | Ga | GBR | 48+47+0 | 95 | 2 |
| 22 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 38+55+3 | 96 | 6 |
| 23 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 48+47++1 | 96 | 4 |
| 24 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 46+51+0 | 97 | 4 |
| 25 | Harry Harvey | Ga | GBR | 64+66+1 | 131 | 1 |
| 26 | Rebekah Cook | Sh | GBR | 69+71+2 | 142 | 0 |
| G | Gary MacDonald | Ga | GBR | 35+38+0 | 73 | 8 |
| G | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 52+53+0 | 105 | 2 |
| ユース(125cc) | ||||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 26+25+0 | 51 | 11 |
| 2 | Jack Sheppard | Be | GBR | 30+24+0 | 54 | 11 |
| 3 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 35+36+0 | 71 | 7 |
| 4 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 40+33+0 | 73 | 11 |
| 5 | Richard Sadler | Sh | GBR | 38+36+0 | 74 | 7 |
| 6 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 42+33+0 | 75 | 6 |
| 7 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 41+38+0 | 79 | 6 |
| 8 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 37+39+3 | 79 | 6 |
| 9 | Jesus Martin | Ga | SPA | 43+39+0 | 82 | 5 |
| 10 | Christopher Short | Ga | GBR | 45+38+0 | 83 | 5 |
| 11 | Aaro Castells | Ga | SPA | 46+45+0 | 91 | 4 |
| 12 | Joanne Coles | Ga | GBR | 54+52+0 | 106 | 2 |
| 13 | John Battensby | Sh | GBR | 56+60+6 | 122 | 2 |
日曜日・リザルト
| 順位 | ライダー マシン・国 | セクション | 合計 | C | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP | ||||
| 1 | 藤波 貴久 Montesa JPN | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 5 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 16+0 | 21 | 20 |
| 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5+0 | ||||
| 2 | Albert Cabestany Sherco SPA | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 13+0 | 23 | 15 |
| 0 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 10+0 | ||||
| 3 | Toni Bou Montesa SPA | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 12+0 | 27 | 20 |
| 0 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15+0 | ||||
| セニア・4位以下 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
| 4 | Adam Raga | Ga | SPA | 18+12+0 | 30 | 19 |
| 5 | James Dabill | Ga | GBR | 23+24+0 | 47 | 15 |
| 6 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 30+22+0 | 52 | 12 |
| 7 | Michael Brown | Sh | GBR | 19+37+0 | 56 | 11 |
| 8 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 32+30+0 | 62 | 12 |
| 9 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 37+31+0 | 68 | 8 |
| 10 | Alex Wigg | Be | GBR | 43+36+0 | 79 | 10 |
| 11 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 41+43+0 | 84 | 5 |
| 12 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 38+49+0 | 87 | 5 |
| 13 | Loris Gubian | Ga | FRA | 44+71+0 | 115 | 2 |
| ジュニア | ||||||
| 2 | Jack Challoner | Be | GBR | 14+7+0 | 21 | 20 |
| 1 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 15+10+0 | 25 | 20 |
| 3 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 20+18+0 | 38 | 14 |
| 5 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 19+20+0 | 39 | 8 |
| 12 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 17+23+0 | 40 | 15 |
| 4 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 24+16+0 | 40 | 9 |
| 10 | George Morton | Be | GBR | 22+24+0 | 46 | 12 |
| 6 | Francesc Moret | Mo | SPA | 30+24+0 | 54 | 13 |
| 9 | Luca Cotone | Be | ITA | 29+27+0 | 56 | 11 |
| 7 | Matteo Poli | Be | ITA | 33+29+0 | 62 | 8 |
| 13 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 33+31+0 | 64 | 11 |
| 15 | Jan Junklewitz | Sh | GER | 31+35+0 | 66 | 7 |
| 19 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 35+32+0 | 67 | 9 |
| 18 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 28+39+0 | 67 | 5 |
| 8 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 34+35+0 | 69 | 8 |
| 24 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 34+36+0 | 70 | 6 |
| 11 | Craig Robinson | Ga | GBR | 34+37+0 | 71 | 7 |
| 22 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 42+33+0 | 75 | 6 |
| 20 | James Fry | Sh | GBR | 36+39+0 | 75 | 6 |
| 17 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 41+35+0 | 76 | 7 |
| 14 | Jan Peters | Be | GER | 45+41+0 | 86 | 3 |
| 23 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 52+42+0 | 94 | 1 |
| 16 | Jesper Johansson | Be | SWE | 51+46+0 | 97 | 1 |
| 21 | Ricky Wiggins | Ga | GBR | 48+51+0 | 99 | 5 |
| 25 | Harry Harvey | Ga | GBR | 63+63+0 | 126 | 0 |
| 26 | Rebekah Cook | Sh | GBR | 65+66+0 | 131 | 0 |
| G | Gary MacDonald | Ga | GBR | 21+27+0 | 48 | 7 |
| G | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 37+40+0 | 77 | 7 |
| ユース(125cc) | ||||||
| 1 | Jack Sheppard | Be | GBR | 19+8+0 | 27 | 17 |
| 2 | Pol Taress | Ga | SPA | 20+12+0 | 32 | 15 |
| 3 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 26+31+0 | 57 | 11 |
| 4 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 27+38+0 | 65 | 11 |
| 5 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 34+31+0 | 65 | 7 |
| 6 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 34+33+0 | 67 | 8 |
| 7 | Jesus Martin | Ga | SPA | 35+35+0 | 70 | 8 |
| 8 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 33+39+0 | 72 | 5 |
| 9 | Richard Sadler | Sh | GBR | 32+43+0 | 75 | 6 |
| 10 | Christopher Short | Ga | GBR | 40+38+0 | 78 | 6 |
| 11 | Aaro Castells | Ga | SPA | 34+46+0 | 80 | 6 |
| 12 | John Battensby | Sh | GBR | 62+53+0 | 115 | 2 |
| - | Joanne Coles | Ga | GBR | DNS | ||
<Posted in 10.06.30 08:37( 10.07.27 08:42 Modified)>
OSSAは9月から出荷?
昨年のミラノショーでその存在が明らかになったオッサ。生産は2011年モデルよりとなっていたが、フランスのトライアルクラブ.コムによると、オッサのフランスインポーターの発表として、フランスでのデリバリーはこの9月からで、価格はヨーロッパ全土共通で6640ユーロになるだろうと伝えている。7月の末には、オッサ本社による、なんらかの発表があるということだ。
さて、日本ではどんな動きになるのだろうか。
6640ユーロというと、本日(6月17日)現在のレートで計算すると747,372円。日本に持ってくると、EU圏内での輸出入配送と同じ条件ではできないので、これより高い価格になってしまうのはやむをえないか。2ストロークモデルではあるが、フューエルインジェクション装備だから、従来の2ストロークモデルよりも若干高価格なのはやむを得ないところかもしれない。
オッサについては、これより以前、オッサのファクトリーが発信したと思われる走行シーンが出回っている。ライダーは96年世界チャンピオンのマルク・コロメ。若干名のジャーナリストを招いて、お披露目の要素もあるような映像だ。
倒立フロントフォーク、フューエルインジェクション2ストローク、後傾したシリンダー、フューエルタンクとラジエターを抱き合わせのような形でエンジン前方に配置したレイアウトなど、このオッサはなかなかの意欲作。すでにヨーロッパ各国では代理店が決まっているというから、日本でも同じようなタイミングで、この新しいマシンと出会えることを期待したい。
<Posted in 10.06.17 11:05( 10.06.17 11:46 Modified)>























