藤波、ポルトガルで優勝!
4月25日、藤波貴久がポルトガル大会の2日目に優勝した。2008年のアメリカGP以来、約2年ぶりの勝利となった。
土曜日に優勝したのはトニー・ボウ。こちらは15セクション2ラップをオールクリーンという文句なしの勝利だった。
土曜日の藤波は4位、日曜日のボウも同じく4位で、2日間を通じてもっとも選手権ポイントを稼いだのは両日共に2位のアルベルト・カベスタニー。
ランキングポイントは、ボウがトップで、2位にラガ、藤波は3位に浮上している。
今回はセクションが簡単だったため、高度の神経戦となった。ジュニアやユースでは、誰が勝ってもおかしくない接戦となった。
*詳報はのちほど
【土曜日】
土曜日はオールクリーンで圧勝したトニー・ボウ
ポルトガル大会は、開幕戦スペイン大会の1週間後に開催された。スペイン大会の会場だったバイオーナは、大西洋に面したスペインの西の端、ポルトガルのすぐ北に位置する。今回の会場となったパコス・デ・フェレイラは、ポルトワインで有名なポルトガルの北の町ポルトに近い(サントリーの甘いワイン、赤玉ポートワインは、ポルトワインの名に由来したものだが、ポルトワインはボルトガル産のワインと決まっていて、1973年にポートワインはスイートワインと名称変更されているらしい。赤玉ポートワインという名前を知っているのは古い人間ということか。以上、余談)。スペイン大会の会場からポルトガル大会の会場までは距離にして150km。このため、火山の影響で飛行機が飛ばないという天災も、トライアルにはそれほどの影響がなかったのは幸いだった。
セクションは、いたって簡単だった。しかし簡単なのに、そこここで5点になる恐れがあった。とにかくセクションが長いのだ。おそらく、FIMが開幕直前に1分ルールに変更したため、セクションの変更が間に合わなかった、あるいはその通達が行き渡っていないのが原因だと思われる。なんせ世界選手権だから、世界の国々のすべてに通達を徹底するのはむずかしい。その結果、今回みたいにとうてい1分では走りきれないセクションが用意されるなんてのは、世界選手権ではよくあることだ。
かつて、停止すると1分というルールが作られたことがある。止まって越えている難所を止まらずに越えるのはさらに至難だ。FIMはそのルールを施行した上、セクション難度を落とす意向だったのだが、開けてみたらセクション難度はちっとも変わっていなかった。なのでセクションをまともに走れるのは、一握りのトップライダーだけとなってしまった。こうして、トップライダーのテクニックはどんどん向上していって、下位クラスとの差が開いてしまった一因となっている。というのは余談でした。
今回のセクションに限っては、難度そのものは高くなかったから、ポイントの難度はちょっと高めて、セクションの長さをちょっと短くするという方向で修正が行われた。一時は「セクションが改善されなければボイコットも辞さない」なんて動きもあったが、土曜日の朝、試合は無事に開催されることになったのは一安心だった。ただ、ライダーの気持ちの中では、今回の一連のルール変更にはかなりの不満があるようで、日本GPまでになんらかの改善が示されなければ、日本への遠征はできない、なんて声もあるようだ。特にライダーや関係者にとって納得できないのは、トライ前の下見の際にセクション内に立ち入りができないという点だという。
さて土曜日の大会。この日は、トニー・ボウが問答無用の王者だった。15セクション2ラップ、30セクションをすべてクリーン。こうなってしまうと、ライバルは手も足も出ない。
1ラップ目、オールクリーンのボウを相手に、2位につけたのは再び(開幕戦に続いて)藤波だった。藤波は第4セクションと11セクションで1点、第5セクションで3点、計5点で1ラップ目を終えた。ボウと5点差だから、この時点ではまだ勝負はわからない。3位は藤波と同点の5点でファハルド(クリーン
差で藤波が2位)。これに続いて4位につけたのが、インドアで頭角を現し始めたイギリスのジェイムス・ダビル。藤波に1点差の6点だった。しかも第3で1点、第10で5点で6点だから、藤波よりクリーン数はひとつ多いくらいだ。ダビルに続いたのが、カベスタニーの7点に、ラガの8点だった。
2ラップ目、ボウの集中力は揺るぎない。結局オールクリーンのまま突っ走った。文句なしの勝利。チャンピオンだから開幕戦をトップバッターとして走り、開幕戦を勝利したからこの大会もトップバッターとして走った。誰よりも先に走る苦労は大きい。特にラインのないようなセクションだと、トップバッターのハンディは限りなく大きい。ポルトガル大会はドライの岩場だったからその点は少しラッキーだったが、そんなハンディを跳ね返してのオールクリーンは、ボウの実力が、やはり並外れていることを示している。
2ラップ目に猛追してラガ
文句なしの勝利を得たボウに続く2位となるのは誰か。藤波か、はたまたダビルか、カベスタニーかラガか……。ここでがぜん調子を上げたのが、元インドアチャンピオンの二人、カベスタニーとラガだった。ふたりはそろって減点1。2ラップ目に限っていえば、ボウのオールクリーンに匹敵する好成績だ。
これで藤波は、2ラップ目に減点2点以内なら、2位が決まる。3点なら、クリーン数差の勝負となる。しかし1ラップ目に3点となった第5セクション、藤波は最短距離を走る大岩に挑んで、5点となった。これが決定打だった。さらに1ラップ目と同じく11セクションで1点を追加してしまった藤波は、開幕戦と同じく、4位に転落することになった。
1ラップ目3点、2ラップ目5点の第5セクションは、しかし藤波以外はクリーンを出している者が多い。ここを1点か2点に抑えられれば、あるいは11セクションの1点がクリーンなら、少なくとも表彰台は確実だった藤波だが、2戦続けて、惜しいところでの4位となった。
1ラップ目3位だったダビルは5位、6位にダビルの大先輩、ランプキンが入った。
この日、世界選手権の優勝者はオールクリーンだったが、ジュニアではふたりのオールクリーンが出た。アルフレッド・ゴメスとパトリック・スメイジ。二人の勝負は、ルールに則り、競技時間が短かったゴメスの勝利となった。クリーン数も1点の数も、なにからなにまで減点の数が同じ場合は、早くゴールしたライダーが勝利となるきまりだ。1位から8位までが一桁減点をマークしてしまうような大会では、ライダーには競技時間を短くするノウハウも必要なのかもしれない。
ユースもまた、競技時間の短いライダーの勝利となった。ただしこちらはオールクリーンではなく、減点3同士。これで、ポル・タレスの2連勝となった。
【日曜日】
2年ぶり。うれしい勝利となった藤波
セクションは5ヶ所で修正が計られた。すべて、難度をあげるための修正だが、本質的には大きな変化はない。ただしもちろん、世界選手権だから、簡単といってもふつうに考えて簡単すぎるような設定はない。トップライダーなら、クリーンができて当然というレベル。ちょっとした不運で足が出てしまうことなど、いくらでもあった。ただし、5点を取ってしまっては、勝ち目はほとんどなくなる。
第6セクションで、ラガが5点になった。ランプキン、ファハルドも5点となっているから、けっして簡単なセクションではなかったのだが、これでラガの勝機は限りなく小さくなった。
次に5点の悪夢に襲われたのが、ボウだった。ボウはこの日も一番スタートだ。真っ先にトライした第9セクション。クリーンを狙ったボウは、岩盤から落ちて5点。この5点は、大きな5点となった。ボウ以外のみんなは、クリーンを狙うことなく、1点をついてこのセクションを切り抜けていった。結果、ここでボウとその他のライダーには、4点の点差が開いてしまった。
いよいよ本領発揮か、シェルコ2ストロークに乗るカベスタニー
1ラップ目、トップはカベスタニー。カベスタニーの減点はたったの2点。そして2番手につけたのが藤波。藤波の減点は1点が3つの、3点だった。そして3位が、同点でラガとボウ。ふたりは5点と1点がひとつずつで、藤波に3点差の6点だった。
1点を争う勝負。ラガもボウも、まだ勝負はあきらめてはいないが、彼らが勝利を得るのは、カベスタニーと藤波が5点近い減点をとった場合に限られる。可能性はゼロではないが、藤波もカベスタニーも、5点をとる気はさらさらない。あとは、ひたすら集中力の勝負だ。
第3セクション、カベスタニーが1点をつく。これで藤波とカベスタニーは同点だ。こうなると、勝負は早くゴールした者が勝ちとなることも考えられる。いきおい、トライのペースが早くなっていく。
第9セクションでは、みな1ラップ目と同じように1回の足つき。しかしここで、ボウは勝利へのかけに出た。クリーンを狙い、そして1ラップ目同様に、5点となった。結果的には、ここをクリーンしてもボウの勝利はなく、逆にここを1点で抜けていればボウは3位に入れていたのだが、それはあくまで結果論だ。
表彰台での藤波
カベスタニーと同点に追いついた藤波は、9セクション以降をすべてクリーンで駆け抜けた。同点なら、競技時間が短いほうが勝ちを握る。カベスタニーより遅いスタートだった藤波が、カベスタニーを抜いてゴールした時点で、藤波の勝利は確定的となっていた。2ラップ目、藤波の減点は1点のみ。これは、この日のベストラップだった。
実際には、カベスタニーはさらに10セクションで1点を失っていて、藤波とは同点ではなく、1点差になっていた。いずれにしても、藤波の勝利。これは、藤波の、約2年ぶりの勝利となる。2年前、藤波は初めてゼッケン1をつけたボウを破って、1年半ぶりの勝利を得たのだった。
2ラップ目の藤波の1点に続いたのはラガ。ラガは2ラップ目に2点の好スコアをマークして、藤波とカベスタニーには届かなかったものの、真っ先に5点をとりながらもそこからよく持ちこたえて表彰台を守りきった。
ボウはクリーン27。これは優勝した藤波を上回って、この日のベストスコアだった。5点がふたつ、1点がひとつ。これだけのクリーンの山を築きながら、ボウは4位に終わった。
ポルトガル大会、土曜日、日曜日を通じてポイントを集計すると、トップは両日で2位となったカベスタニーだった。優勝と4位となった藤波とボウが2位、両日共に3位のラガが4位となった。
これだけの神経戦の中、カードを飛ばすなどのミスがあったファハルドは、ランプキンに破れて6位。開幕戦で3位となった好調ぶりから一転、表彰台を逃している。
ジュニアクラスでは、アメリカのスメイジが土曜日に続いてオールクリーン。今度はたった一人のオールクリーンで、文句ない勝利となった。土曜日に勝利したゴメスは、1ラップ目はオールクリーンを達成したが、2ラップ目に5点二つで7位まで転落している。
ユースはカルレス・トラビエッサが勝利。2連勝したポル・タレスは、1ラップ目の5点が響いて4位となっている。
ポルトガル大会の模様:FIM提供
リザルト
○土曜日
| Pos. | Rider Machine Nat. | Sections | Lap | Tatal | Clean | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Total | Time | ||||
| 1 | Toni Bou | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
| 2 | Albert Cabestany | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 8 | 26 |
| Sherco SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
| 3 | Adam Raga | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 10 | 24 |
| GasGas SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
| 4 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 11 | 25 |
| Montesa JPN | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | |||
| SENIOR・5位以下 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マシン | 国 | L1 | L2 | T/O | 計 | C | |||
| 5 | James Dabill | Ga | GBR | 6 | 8 | 0 | 14 | 26 | |
| 6 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 12 | 4 | 0 | 16 | 23 | |
| 7 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 5 | 11 | 0 | 16 | 23 | |
| 8 | Loris Gubian | Ga | FRA | 13 | 10 | 0 | 23 | 17 | |
| 9 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 12 | 20 | 0 | 32 | 14 | |
| 10 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 23 | 17 | 0 | 40 | 19 | |
| 11 | Michael Brown | Sh | GBR | 20 | 22 | 0 | 42 | 15 | |
| 12 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 30 | 29 | 0 | 59 | 16 | |
| 13 | Alex Wigg | Be | GBR | 39 | 23 | 0 | 62 | 11 | |
| JOUNIOR | |||||||||
| 1 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | |
| 2 | Patrick Smage | Sh | USA | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | |
| 3 | Francesc Moret | Mo | SPA | 2 | 0 | 0 | 2 | 28 | |
| 4 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 0 | 5 | 0 | 5 | 29 | |
| 5 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 1 | 4 | 0 | 5 | 26 | |
| 6 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 3 | 2 | 0 | 5 | 26 | |
| 7 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 2 | 3 | 0 | 5 | 25 | |
| 8 | Jack Challoner | Be | GBR | 2 | 5 | 0 | 7 | 27 | |
| 9 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 7 | 3 | 0 | 10 | 26 | |
| 10 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 8 | 2 | 0 | 10 | 24 | |
| 11 | Jan Peters | Be | GER | 3 | 8 | 0 | 11 | 23 | |
| 12 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 6 | 7 | 0 | 13 | 25 | |
| 13 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 6 | 8 | 0 | 14 | 21 | |
| 14 | Matteo Poli | Be | ITA | 12 | 4 | 0 | 16 | 22 | |
| 15 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 12 | 6 | 0 | 18 | 23 | |
| 16 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 14 | 6 | 0 | 20 | 22 | |
| 17 | Jiri Fikejz | Be | CZE | 13 | 8 | 0 | 21 | 21 | |
| 18 | Luca Cotone | Be | ITA | 4 | 18 | 0 | 22 | 23 | |
| 19 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 8 | 18 | 0 | 26 | 21 | |
| 20 | Laia Sanz | Mo | SPA | 17 | 13 | 0 | 30 | 17 | |
| 21 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 22 | 11 | 0 | 33 | 18 | |
| 22 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 17 | 23 | 0 | 40 | 15 | |
| 23 | Pedro Sousa | Ga | POR | 30 | 27 | 0 | 57 | 9 | |
| G | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 6 | 7 | ||||
| G | Maia Pedro | Ga | POR | 75 | 68 | ||||
| YOUTH 125 | |||||||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 0 | 3 | 0 | 3 | 28 | |
| 2 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 0 | 3 | 0 | 3 | 28 | |
| 3 | Jack Sheppard | Be | GBR | 2 | 2 | 0 | 4 | 28 | |
| 4 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 4 | 2 | 0 | 6 | 24 | |
| 5 | Jesus Martin | Ga | SPA | 6 | 3 | 0 | 9 | 25 | |
| 6 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 6 | 3 | 0 | 9 | 23 | |
| 7 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 7 | 4 | 0 | 11 | 22 | |
| 8 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 12 | 1 | 0 | 13 | 25 | |
| 9 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 4 | 9 | 0 | 13 | 24 | |
| 10 | Aaro Castells | Ga | SPA | 11 | 4 | 0 | 15 | 24 | |
| 11 | Diogo Vieira | Ga | POR | 23 | 17 | 0 | 40 | 17 | |
| 12 | Miguel Jose Nogueira | Ga | POR | 63 | 69 | 0 | 132 | 0 | |
○日曜日
| Pos. | Rider Machine Nat. | Sections | Lap | Tatal | Clean | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Total | Time | ||||
| 1 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 26 |
| Montesa JPN | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
| 2 | Albert Cabestany | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 25 |
| Sherco SPA | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | |||
| 3 | Adam Raga | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 8 | 26 |
| GasGas SPA | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | |||
| 4 | Toni Bou | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 11 | 27 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | |||
| SENIOR・5位以下 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マシン | 国 | L1 | L2 | T/O | 計 | C | |||
| 5 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 9 | 2 | 0 | 11 | 24 | |
| 6 | Jeroni Fajardo | Be | SPA | 8 | 6 | 0 | 14 | 24 | |
| 7 | James Dabill | Ga | GBR | 14 | 5 | 0 | 19 | 21 | |
| 8 | Loris Gubian | Ga | FRA | 14 | 11 | 0 | 25 | 19 | |
| 9 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 22 | 20 | 0 | 42 | 15 | |
| 10 | Michael Brown | Sh | GBR | 28 | 18 | 0 | 46 | 16 | |
| 11 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 28 | 28 | 0 | 56 | 15 | |
| 12 | Alex Wigg | Be | GBR | 33 | 24 | 0 | 57 | 14 | |
| 13 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 39 | 22 | 0 | 61 | 15 | |
| JOUNIOR | |||||||||
| 1 | Patrick Smage | Sh | USA | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | |
| 2 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 1 | 5 | 0 | 6 | 28 | |
| 3 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 4 | 2 | 0 | 6 | 26 | |
| 4 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 2 | 5 | 0 | 7 | 27 | |
| 5 | Luca Cotone | Be | ITA | 4 | 3 | 0 | 7 | 25 | |
| 6 | Jack Challoner | Be | GBR | 6 | 3 | 0 | 9 | 25 | |
| 7 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 0 | 10 | 0 | 10 | 28 | |
| 8 | Francesc Moret | Mo | SPA | 8 | 2 | 0 | 10 | 26 | |
| 9 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 7 | 3 | 0 | 10 | 24 | |
| 10 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 6 | 6 | 0 | 12 | 26 | |
| 11 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 6 | 8 | 0 | 14 | 21 | |
| 12 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 10 | 5 | 0 | 15 | 22 | |
| 13 | Jan Peters | Be | GER | 6 | 10 | 0 | 16 | 23 | |
| 14 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 11 | 6 | 0 | 17 | 25 | |
| 15 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 12 | 6 | 0 | 18 | 21 | |
| 16 | Matteo Poli | Be | ITA | 15 | 4 | 0 | 19 | 23 | |
| 17 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 17 | 4 | 0 | 21 | 23 | |
| 18 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | ■14 | 6 | 0 | 25 | 19 | |
| 19 | Laia Sanz | Mo | SPA | 18 | 11 | 0 | 29 | 16 | |
| 20 | Jiri Fikejz | Be | CZE | 19 | 13 | 0 | 32 | 17 | |
| 21 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 22 | 21 | 0 | 43 | 11 | |
| 22 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 22 | 31 | 0 | 53 | 12 | |
| 23 | Pedro Sousa | Ga | POR | 30 | 23 | 0 | 53 | 11 | |
| G | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 8 | 7 | ||||
| G | Maia Pedro | Ga | POR | 61 | - | ||||
| YOUTH 125 | |||||||||
| 1 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 1 | 0 | 0 | 1 | 29 | |
| 2 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 3 | 3 | 0 | 6 | 27 | |
| 3 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 1 | 5 | 0 | 6 | 26 | |
| 4 | Pol Taress | Ga | SPA | 5 | 2 | 0 | 7 | 27 | |
| 5 | Jack Sheppard | Be | GBR | 6 | 2 | 0 | 8 | 27 | |
| 6 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 8 | 5 | 0 | 13 | 22 | |
| 7 | Jesus Martin | Ga | SPA | 4 | 11 | 0 | 15 | 22 | |
| 8 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 6 | 10 | 0 | 16 | 25 | |
| 9 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 6 | 15 | 0 | 21 | 22 | |
| 10 | Aaro Castells | Ga | SPA | 17 | 8 | 0 | 25 | 21 | |
| 11 | Diogo Vieira | Ga | POR | 32 | 13 | 0 | 45 | 15 | |
| 12 | Miguel Jose Nogueira | Ga | POR | 70 | 64 | 0 | 132 | 0 | |
<Posted in 10.04.26 12:23( 10.05.24 10:09 Modified)>
新ルールでボウ圧勝、藤波は4位
2位で試合中盤を折り返しながら、最終的には4位に甘んじた開幕戦の藤波貴久
2010年世界選手権は、4月18日にスペインのバイヨーナで開幕した。2010年から、FIMのルールがいくつか変更されている。
ひとつは、セクションの持ち時間が1分半から1分に短縮された。そして当日の下見なし。さらにスタート順がこれまでとは逆に、トップライダーが先にスタートすることになった。いろいろと、大きな変化だ。
しかし結果は、トニー・ボウの圧勝だった。ボウの前には誰もいないという苦境の中、誰よりもいいスコアをマークして開幕戦を勝利。トニー・ボウ強しの印象はますます強まった。
2位以下は接戦。去年まではボウ、ラガ、藤波の三つどもえだったが、今年はこれにファハルドが加わり、ボウが一歩リードしている印象。そして1ラップ目の2位から、2ラップ目の後退で藤波が4位。表彰台は2位ラガ、3位ファハルドという顔ぶれになった。
ジュニアはアレキサンドレ・フェラー、ユースはポル・タレス(ジョルディ・タレスの甥)が勝利している。
ルール変更について。
まずセクション制限が1分半から1分となったのは、日本トライアル界にとってはどうということもない変更だろう。日本のトライアルは、時間制限を採用したときから1分で運用されてきて、1分半が日本で適用されるのは、年に一度、世界選手権の時だけだったから。
なので、世界のライダーも、これについては特に事前の準備などせずに大会に臨んだようだ。しかし実際には、セクションは大半が1分半のタイム制限前提でつくられていて(1分のルールが決定したのは、つい最近のことだから)、1分で走りきるのは相当にきつかった。でもこれは、ルールの本質的問題ではないはずだ。
次なるルール変更。スタート順。トライアルでは、よーいどんのスタートではなく、ひとりずつが順番でスタートする。この順番を決めるのが、ある意味勝負の鍵を握ることもある。
これまで伝統的に採用されていたのは、成績のいいライダーほど、あとからスタートするというスタート順だった。全日本選手権でも、こういうスタート順を採用している。
天候の急変など、トライアルにはいろんな要素があるけれど、先に走ったライダーの成功や失敗を参考に出来るという点では、あとから走るほうが絶対に有利になる。つまりトライアルで先にスタートさせられるということは、それだけで大きなハンディを負うことになる(いろんな大会があるから、そうでない場合も多い。念のため)。
そういう意味では、これまでは強い者はあくまでも強い、というスタート順だった。無理にたとえれば、大貧民のゲームのようなものだ。新参者がトップライダーに切り込んでいくには、このスタート順のハンディを克服して、その上で実力を発揮しなければいけない。これまでのトップライダーは、みんな経験してきたことだ。
ところが今回のルールは、大下克上がおこなわれた。世界選手権クラス(便宜上、世界選手権ではセニアクラスと呼ばれている)では、ボウが真っ先にスタートしていく。ボウがセクションに着いたとき、セクションは誰も走った形跡がない。それどころか、ユースやジュニアの選手が走り散らかして、セニアのラインが乱れていることも多々ある。トップライダーいじめ、と藤波は言ったけれども、しかし同時に、これが新たな試合の流れ、新人の台頭の流れを有無可能性を持っていることは、藤波も認めている。スタート順が反対になったからと言って、実力のないライダーが上位に出てくることはないが、今までよりも上位進出の可能性が増しているのはまちがいない。
しかし、ある意味これ以上にトップライダーいじめとなったのが、下見なしというルールだ。正確には、下見ができないのではなく、セクションに入れない。走るラインを自分の足で確かめるという、トライアルにつきものの作法が、今年の世界選手権では全面禁止だ。セクションの外からなら、何時間下見をしてもいいのだが、やはり吸収できるものとできないものがある。前日にはセクション内での下見も可能となっているが、たとえ、前日の下見でラインを整えていたとしても、セニアクラスの前にはジュニアやユースのライダーが山ほど走っていて、おいしいラインなど影もカタチもなくなっている。最初にスタートしていくトップライダーは、あとからくるランキング下位のライダーのために、自らの勝負をかけてラインを作っていかなければいけないことになる。
不利なスタート順でも圧勝の、トニー・ボウ
こんな状況だから、ランキング1位のボウ、2位のラガ、3位の藤波は苦しい戦いが予想された。それでもラガはボウのトライを見ることができるし、藤波はボウとラガのトライを見ることができる。もっとも苦しいのが、誰のトライも参考に出来ないボウだ。その苦しみは、試合が始まる前からボウも自覚していた。
ところがボウの集中力は、こんな逆境もはねかえした。1ラップ目、ボウの5点はふたつだけ。そのうちひとつは、走った全員が5点という文字通り不可能セクションだった。そしてふたつの5点を含んで、1ラップ目の減点は15点。ラガの減点が39点、1ラップ目に2位だった藤波が30点だったことを考えると、この減点は驚異以外のなにものでもない。しかもボウは、誰の走りを参考にすることもなく、前人未到のラインをひた走ったのだ。
1ラップ目が終わったところで、この日の勝負はほぼ見えてしまっていた。しかし混とんとしていたのが、藤波以下の2位争いだ。藤波が30点、ファハルドがわずか1点差の31点、ラガが39点、カベスタニーが44点。ふつうに考えると、藤波とファハルドの2位争い、ラガとカベスタニーの4位争いという図式だ。
あいかわらず追い上げが得意なアダム・ラガ。見事2位を勝ち取った
ここでがぜん調子を上げたのが、ラガだった。ボウは、1ラップ目の絶好調から調子を崩して、33点をマークして試合を終えた。もちろん勝利は揺るぎないが、2ラップ目だけを見れば、ラガの32点に1点だけ後れを取っていた。
このラガを相手に、藤波とファハルドが表彰台争い。2ラップ目には突発的に雨が降るなど、天候のいたずらもあって、ファハルドも藤波も、減点がまとまらない。ラガがひとり減点を減らしたのに対して、ファハルドの2ラップ目は1ラップ目より12点多く、藤波に至っては16点も減点が多い結果となった。
いよいよトップ3に割って入るか、ジェロニ・ファハルド
はたして最終結果は、ラガが2位を獲得。3点差でファハルド、ファハルドに2点差で藤波。藤波は5点差で2位を取り逃がして、4位まで脱落してしまったのだった。
インドアで好調だったカベスタニーは、調子を崩した藤波と同じくらいのスコアを2ラップ共にマークして5位。インドアで成長が著しかったダビルはランプキンを破って6位を得た。
今回のセニアクラスの参加は13名。いよいよ引退かと目されていたダニエル・オリベラスが、マシンを再びシェルコにスイッチして戦列に復帰しているのがうれしい。
とはいえ、ルール変更もなにも、世界選手権に参加するライダーの増大を狙ったもののはずだったのに、今回最下位のブラウンは、15セクション2ラップを全部5点となっている。11位のマウリノ、12位のウイグも、それぞれ3点が2個ずつあるだけ。FIMの思惑が、各主催者に徹底されないのはいつものことだが、少なくとも1分のルール変更は、今回の大会だけを見ると、ルーキーにとどめを刺した結果となったようだ。
また、昨今トライアルで頻繁に問題となっている渋滞は、今回はあまり発生しなかった模様。特にセニアクラスは渋滞なしで、スムーズな運営が行われたようだ。この理由のひとつに、自分の走りがライバルの参考にされるのをきらったボウが、ライバルを振りきって先行しようと早まわりしたこともある。しかしトップライダーから先にスタートさせるルール変更が、スムーズな大会運営の一翼を担ったのは確かなようだ。
世界選手権第1戦スペイン大会:FIM提供
| Pos. | Rider Machine Nat. | Sections | Lap | Tatal | Clean | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | Total | Time | ||||
| 1 | Toni Bou | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0 | 48 | 13 |
| Montesa SPA | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 5 | 0 | 5 | 0 | 1 | 5 | 3 | 5 | 0 | 5 | 33 | 0 | |||
| 2 | Adam Raga | 0 | 5 | 0 | 3 | 5 | 5 | 5 | 1 | 0 | 3 | 5 | 3 | 2 | 0 | 2 | 39 | 0 | 71 | 9 |
| GasGas SPA | 5 | 1 | 0 | 3 | 5 | 5 | 1 | 5 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 32 | 0 | |||
| 3 | Jeroni Fajardo | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 5 | 0 | 3 | 0 | 2 | 5 | 5 | 1 | 0 | 5 | 31 | 0 | 74 | 9 |
| Beta SPA | 5 | 5 | 0 | 5 | 5 | 3 | 0 | 3 | 1 | 5 | 5 | 5 | 0 | 0 | 1 | 43 | 0 | |||
| 4 | 藤波 貴久 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 5 | 0 | 3 | 5 | 5 | 2 | 0 | 5 | 30 | 0 | 76 | 11 |
| Montesa JPN | 5 | 0 | 0 | 3 | 5 | 5 | 2 | 3 | 0 | 5 | 5 | 5 | 3 | 0 | 5 | 46 | 0 | |||
| SENIOR・5位以下 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| L1 | L2 | T/O | 計 | C | ||||
| 5 | Albert Cabestany | Sh | SPA | 44 | 45 | 0 | 89 | 5 |
| 6 | James Dabill | Ga | GBR | 59 | 53 | 0 | 112 | 3 |
| 7 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 59 | 57 | 0 | 116 | 4 |
| 8 | Daniel Oliveras | Sh | SPA | 63 | 66 | 0 | 129 | 2 |
| 9 | Loris Gubian | Ga | FRA | 67 | 69 | 0 | 136 | 0 |
| 10 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 75 | 67 | 0 | 142 | 0 |
| 11 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 73 | 73 | 0 | 146 | 0 |
| 12 | Alex Wigg | Be | GBR | 73 | 73 | 0 | 146 | 0 |
| 13 | Michael Brown | Sh | GBR | 75 | 75 | 0 | 150 | 0 |
| JOUNIOR | ||||||||
| L1 | L2 | T/O | 計 | C | ||||
| 1 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 12 | 17 | 0 | 29 | 21 |
| 2 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 10 | 20 | 0 | 30 | 17 |
| 3 | Jack Challoner | Be | GBR | 16 | 15 | 0 | 31 | 20 |
| 4 | Francesc Moret | Mo | SPA | 18 | 20 | 0 | 38 | 16 |
| 5 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 26 | 20 | 0 | 46 | 14 |
| 6 | Patrick Smage | Sh | USA | 24 | 25 | 0 | 49 | 13 |
| 7 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 30 | 30 | 0 | 60 | 8 |
| 8 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 31 | 35 | 0 | 66 | 8 |
| 9 | Jonathan Richardson | Sh | GBR | 38 | 29 | 0 | 67 | 9 |
| 10 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 31 | 38 | 0 | 69 | 7 |
| 11 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 40 | 29 | 0 | 69 | 7 |
| 12 | Luca Cotone | Be | ITA | 42 | 34 | 0 | 76 | 6 |
| 13 | Gianluca Tournour | Ga | ITA | 40 | 43 | 0 | 83 | 6 |
| 14 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 33 | 50 | 0 | 83 | 5 |
| 15 | Jan Peters | Be | GER | 49 | 38 | 0 | 87 | 3 |
| 16 | Matteo Poli | Be | ITA | 47 | 43 | 0 | 90 | 5 |
| 17 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 49 | 45 | 0 | 94 | 2 |
| 18 | Laia Sanz | Mo | SPA | 51 | 51 | 0 | 102 | i1 |
| 19 | Ben Wibberley | Ga | GBR | 54 | 52 | 0 | 106 | 1 |
| 20 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 57 | 57 | 0 | 114 | 1 |
| 21 | Jiri Fikejz | Be | CZE | 60 | 57 | 0 | 117 | 0 |
| 22 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 60 | 63 | 0 | 123 | 1 |
| 23 | Pedro Sousa | Ga | POR | 73 | 75 | 0 | 148 | 0 |
| G | Maia Pedro | Ga | POR | 75 | 68 | |||
| G | Filipe Paiva | Xi | POR | 73 | 75 | |||
| G | Mauro Hermelo | Ga | POL | 75 | 73 | |||
| R | David Millan | Sh | SPA | 50 | -- | |||
| YOUTH 125 | ||||||||
| L1 | L2 | T/O | 計 | C | ||||
| 1 | Pol Taress | Ga | SPA | 11 | 10 | 0 | 21 | 21 |
| 2 | Jack Sheppard | Be | GBR | 13 | 16 | 0 | 29 | 18 |
| 3 | Carles Traviesa | Ga | GBR | 15 | 18 | 0 | 33 | 19 |
| 4 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 17 | 16 | 0 | 33 | 14 |
| 5 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 13 | 24 | 0 | 37 | 12 |
| 6 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 19 | 28 | 0 | 47 | 11 |
| 7 | Filippo Locca | Be | ITA | 19 | 31 | 0 | 50 | 10 |
| 8 | Aaro Castells | Ga | SPA | 20 | 32 | 0 | 52 | 10 |
| 9 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 18 | 36 | 0 | 54 | 10 |
| 10 | Jesus Martin | Ga | SPA | 32 | 25 | 0 | 57 | 9 |
| 11 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 25 | 35 | 0 | 60 | 8 |
| 12 | Dimitri Wagner | Be | FRA | 35 | 41 | 0 | 76 | 6 |
| 13 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 39 | 37 | 0 | 76 | 6 |
| 14 | Simone Ferrari | Be | ITA | 45 | 40 | 0 | 85 | 2 |
| 15 | Rafael Latorre | Be | SPA | 42 | 50 | 0 | 92 | 4 |
| 16 | Diogo Vieira | Ga | POR | 62 | 55 | 0 | 117 | 2 |
| 17 | Miguel Jose Nogueira | Ga | POL | 75 | 75 | 0 | 150 | 0 |
| R | Jorge Casalas | Ga | SPA | |||||
| G | Alberto Rodriguez | Ga | SPA | 15 | 18 | 0 | ||
<Posted in 10.04.19 17:39( 10.04.28 21:11 Modified)>
ボウ、4年連続タイトル獲得
トニー・ボウが、4回目のインドア世界チャンピオンになった。3月27日、スペインのマヨルカ島でのインドア世界選手権最終戦。ボウは2位カベスタニーにちょうどダブルスコアで勝利。2007年にモンテッサに移籍してから4年連続でのタイトル獲得に成功した。
ランキング2位は今回2位のカベスタニー。ランキング3位は、今回は6位でファイナルを走れなかったラガ。ランキング4位にイギリス人のダビルが入った。
藤波はラガと同じくセミファイナルからファイナルに進出できず、今回5位でランキングは6位に甘んじている。セミファイナルでのダブルレーンでボウに勝利していればファイナル進出が決まり、ファイナルでダビルに勝っていれば今シーズンの初表彰台となったところだが、残念な幕切れとなった。
今シーズン、なにごともなく本来の実力に近い戦いができているのは、トニー・ボウとアルベルト・カベスタニーの二人。これ以外の面々は、今シーズンのルールに翻弄されて、ミスの一発でファイナルに進出できなかったり、ラストチャンスで敗退したり、さまざまな不運があった。
トライアルは、ロードレースやモトクロスみたいに、一発でリタイヤとなってしまうようなアクシデントがほとんどない。うまいライダー、強いライダーが試合を取りこぼすことはほとんどない。セクションのひとつひとつには、たくさんのドラマがあるにせよ、トライアルに詳しくないファンには、逆転劇のない、平凡な戦いの連続に見えてしまうかもしれない。
そんな危惧に、今年のインドアのルールは見事に応えた。藤波が、ファハルドが、ラガが、ちょっとした失敗で敗退して下位に沈んだ。そしてインドアをフルシーズン戦うのが初めてのダビルが、表彰台まで獲得した。強い者は強く、しかし意外性も発揮する。
こういう試合展開が緊張感があってわくわくするのか、応援したいトップライダーが早い段階で脱落してがっかりするのか、さて、みなさんはどうお考えでしょうか?
そんな中でも、やっぱりボウは強かった。第2戦マルセイユで勝利をカベスタニーに譲り、ランキングポイントもタイに戻されたボウだったが、その後2連勝して、13点のポイント差をつけて最終戦に臨んだ。
今年のインドアのルールでは、1位には20ポイントが与えられる。これはアウトドアも同じだが、2位以下のポイントは、インドアとアウトドアは異なる。2位は15点、3位は12点、4位9点、5位6点。勝利が大きく評価されるポイント設定だ。
ここまでのポイントは、ボウが75点、カベスタニーが62点。ランキング3位はずっと離れてラガが40点。ラガにはもうタイトル争いの権利はなかった。カベスタニーが優勝し、ボウが5位以下に沈んだ場合のみ、カベスタニーが逆転チャンピオンとなる計算だ。5位という順位は、ファイナルに進出ができなかった場合。つまりボウにすると、ファイナルに進出した時点で、タイトルは決定ということになる。
タイトル争いのプレッシャーがあるのかないのか、ボウはクォリファイは絶好調だった。ライバルがなにがしかの足をつく中、たったひとりオールクリーン。ただしライバルとて並のライダーではないから、4セクションのうち二つのセクションで減点したのはトップ6ではファハルドだけだった。
クォリファイで、藤波にはアンラッキーがあった。第2セクションでクラッシュして、左手中指を強打してしまったのだ。ハンドルとクラッチレバーで中指を挟んで、痛いのをがまんして残りのセクションをクリーンした。
結果、4セクションを走って藤波とダビルが5点で同点。ここでタイブレイクがおこなわれて、藤波がクリーン、ダビルは5点。藤波がクォリファイ4位でセミファイナルに進出、ダビルは5位で、ラストチャンスに回ることになった。
| Qualification | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | Toni Bou | SPA | Montesa-HRC | 0 |
| 2 | Albert Cabestany | SPA | Sherco | 1 |
| 3 | Adam Raga | SPA | Gas Gas | 2 |
| 4 | Takahisa Fujinami | JPN | Montesa-HRC | 5+0 |
| 5 | James Dabill | GBR | Gas Gas | 5+5 |
| 6 | Jeroni Fajardo | SPA | Beta | 10 |
| 7 | Alexz Wigg | GBR | Beta | 11 |
| 8 | Loris Gubian | FRA | Gas Gas | 15 |
ラストチャンスは、クォリファイの5位から8位までの選手が参加する。最初におこなわれるダブルレーンは、クォリファイ5位と8位、6位と7位のライダーが対戦する。下位のライダーが上位ライダーと戦うのだから、結果はなんとなく見えている。ダビルが減点0、ファハルドが1点、ウイグとグビアンが3点で、ダビルとファハルドのセミファイナル進出が決まった。
| Last Chance | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Double Lane | Sec1 | Sec2 | Total | |
| 5 | James Dabill | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 0 | |
| 6 | Jeroni Fajardo | 0+0 | 1+0 | 0+0 | 1 | |
| x | Alexz Wigg | 1+1 | 0+0 | 1+0 | 3 | |
| x | Loris Gubian | 1+0 | 0+1 | 1+0 | 3 | |
そしてセミファイナル。テレビ中継が入るのはラストチャンスからで、セクションナンバーは、ラストチャンスから振られている。なのでセミファイナルは第3、第4、第5セクションと数えられる。クォリファイのトップ4は、第1、第2セクションは走らないまま試合が始まるわけだ。
そのセミファイナルの最初のセクション(第3セクション)では、藤波とラガ、カベスタニーが減点1をとった。ファハルド、ダビル、ボウがクリーン。次の第4セクションでは、ボウとカベスタニー以外の4人が全員5点になった。最後の第5セクションでは、ラガが減点1となった以外は、全員がクリーン。オールクリーンのボウ、1点のみのカベスタニーが一歩抜きんでたが、他4名は接戦となった。ダビルが5点、ファハルドと藤波が6点、ラガが7点。
セミファイナルは、この3セクションに加えて、ダブルレーンで決着がつく。ダブルレーンは、ここまでの順位によって、ボウと藤波、カベスタニーとダビル、ラガとファハルドの組み合わせだ。ダブルレーンでは、勝つと減点0、負けると減点1。これに足つき減点が加えられる。セクション自体は、それほどの難度ではないので、勝敗をコントロールすることはできないが、減点1以内でおさめるのは、このメンバーにとってはむずかしくない。ボウとカベスタニーがファイナルに進出するのは、まず確定的。しかし残る4人は、状況次第だ。
ふつうに考えれば、ボウとカベスタニーは無理をすることはない。相手を勝たせて、自分は減点1をとり、安全にファイナルに進出することを考える。実際、カベスタニーはダビルに勝利を譲って1点減点を受けている。これでダビルは減点5のままセミファイナルを終了することになり、ダビルのファイナル進出も決定した。残るファイナル進出の席はたったひとつになった。
ラガとファハルドの勝負は、ガチンコ勝負だ。これに比べると、ボウと藤波の勝負は、まだあうんの呼吸が通じる。ボウがスピードをゆるめれば、ダブルレーンで藤波が勝利し、藤波のファイナル進出が決まる。藤波が6点なら、ファハルドが勝利して藤波と同点となっても、クォリファイ上位の藤波にファイナル進出の権利があるからだ。
しかし、藤波は勝たなかった。藤波貴久公式WEBサイトに、この顛末を藤波自身が語っている。ボウのタイトルを万全としたいモンテッサが、藤波にチームオーダーを出したのだった。
しかし藤波がダブルレーンで勝ったとしても、ボウのファイナル進出は決まっているし、チームがいったいなにを考えてオーダーを出したのかは、さっぱりわからない。ボウはこんなオーダーが出ていても出ていなくても、藤波にダブルレーンで勝つつもりはなく、ゆっくり走ってゴールした。藤波は、ゆっくり走るボウに勝たないように、最後でタイム調製をしながらゴールしなければいけなかった。
ボウがオールクリーン、カベスタニーが2点、ダビルが5点。ファイナル最後の席を得たのは、ラガに勝利したファハルドだった。
| Semi Final | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Sec3 | Sec4 | Sec5 | Double Lane | Total |
| 1 | Toni Bou | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 0 |
| 2 | Albert Cabestany | 1+0 | 0+0 | 0+0 | 1+0 | 2 |
| 3 | James Dabill | 0+0 | 5+0 | 0+0 | 0+0 | 5 |
| 4 | Jeroni Fajardo | 0+0 | 5+0 | 0+1 | 0+0 | 6 |
| 5 | Takahisa Fujinami | 1+0 | 5+0 | 0+0 | 1+0 | 7 |
| 6 | Adam Raga | 1+0 | 5+0 | 1+0 | 1+0 | 8 |
ラガを除くスペイン勢3人とイギリス人ダビルによる2010年最後のインドアトライアルファイナル。ボウは5点をひとつ取りながら、タイトルへ、そして勝利へ安定したトライ。子機ととこ、うまさも強さも、ますます磨きを増してきている。
インドアのタイトルは4個目。モンテッサに移籍して4年目になる今シーズン、ここまでで、すでに7個の世界タイトルを獲得したことになる。しかしボウはインドアの勝利で落ち着くことなく、その視点は4週間後のアウトドア世界選手権開幕戦に定まっている。
2位はこちらも安定していたカベスタニー。カベスタニーは、緒戦のクォリファイでちぐはぐなトライを続けたが、これが2ストローク乗り換えの儀式だったのか、その後はまずまずの結果を残した。今シーズンのカベスタニーは、昨年までのシーズン以上の活躍が期待できそうだ。
3位は順当にファハルド。ファイナルの成績だけを見ればカベスタニーをしのぐ好成績だ。ファハルドは、しかしランキングではダビルに先へ行かれてランキング5位となった。
ファイナルの最後のポジションはダビル。今シーズンは、ダビルが陰の主役だった。インドアではいまひとつ成績が残せないイギリス勢にあって、ダビルはコンスタントに中位をキープする実力を蓄えてきた。スペイン勢が4人もいるから、このポジションを得るには、スペイン勢の一角を切り崩していくパワーが必要だ。一説にはルールの恩恵を最大限に受けたライダーともいえるが、しかし実力が伴っていなければ、ルールがどう変化しても、これに対応することはできない。これから、難セクションへの対応度が増せば、このライダーはもっと伸びてくるにちがいない。ダビルは、ランキング4位となった。
今回5位は、セミファイナル敗退した藤波。結果論では、すでに藤波のランキング6位は決定的だったのだが、しかしもし藤波がファイナルに進出していれば、ファハルドに代わって表彰台に乗った可能性も大。となると、ランキングは6位変わらずだが、ファハルドと1点差まで詰め寄ることになる。今シーズン、すべての不運を背負った結果が、このランキングになってしまったのだった。
今回6位ながら、2度の表彰台がきいてランキング3位をキープしたのがラガ。藤波同様にラストチャンス敗退で7位という屈辱もあったが、まだまだインドアの雄ラガの実力は衰えていない。
| Final | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Sec6 | Sec7 | Sec8 | Sec9 | Semi Final | Total |
| 1 | Toni Bou | 0+0 | 5+0 | 0+1 | 0+0 | 6 | 6 |
| 2 | Albert Cabestany | 0+0 | 3+1 | 5+0 | 1+0 | 10 | 12 |
| 3 | Jeroni Fajardo | 0+0 | 5+0 | 0+1 | 2+1 | 9 | 15 |
| 4 | James Dabill | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 0+0 | 15 | 20 |
<Posted in 10.03.30 15:30( 11.01.14 00:02 Modified)>
2010WCTハンドブック
FIMが毎年発行している、その年の世界選手権のガイドブックが届いた。
毎年開幕戦で、FIMの気のいいおじさんたちがうれしそうに配っているガイドブックだが、最近はPDFファイルでも配布されているから、直接FIMおじさんのところまでもらいにいけない人たちも見ることができる。
ファイルはちょっとでっかい(8MB)くらいあるので、クリックするときは覚悟されたし。
各世界大会の会場案内や選手紹介などがのってます。
<Posted in 10.03.25 20:55( 10.03.26 07:27 Modified)>
ボウ、2107点で優勝
2月28日、スペイン選手権が開幕していた。
スペイン選手権は、スペインのトップライダーの他、スペインに拠点を置くスペイン人以外のトップライダーの参加もあることから、世界選手権の前哨戦として注目を集めることがあるが、今年は別の意味で興味深い開幕となった。
それは、新しいルールの運用だ。
優勝したのはトニー・ボウ。そのスコアは2,107点だった。2位はジェロニ・ファハルドで2,085点。なんだ? このスコアはと思うでしょうが、これが今年のスペイン選手権です。
(*スペインから追加情報をもらって、一部修正しました)
いったいなにが起こったのかというと、今年、スペインはトライアルに新ルールを採用したのだ。ある意味、今までのトライアルの概念ががらりと変わるようなルールとも言えるし、ある意味、従来のトライアルの本質を生かしながら、将来を見据えたルール変更とも言える。
スペイン選手権には、トップライダーが走るTR-S(スクラッチ)、以下、TR-2、TR-3、ジュニア、カデットなどのクラスがある。IAS、IA、IBなどのクラスがある日本と同じようなものと考えていい。そして従来は、全日本選手権と同じような試合が開催されていた。
しかしスペイン人は、時代の変化をかぎとるのが早い。2年前には、下見は前日のうちに。当日は下見なしで1回トライをし、すぐにもう1回走るという、15セクション1ラップ2トライという新制度を導入した。間延びした試合にカンフル剤を注ぎ込むルールだったが、これはこれで、選手も(それほど)大きな抵抗なく受け入れたようだ。
そして今回のルール。
ざっと説明すると、まず減点法ではなく、加点法だということ。欠点を指摘するよりほめて育てたほうがいいということか、まぁそれはともかく、0点がえらかったこれまでのトライアルとは一転、点数が多いほうがえらいということになる。
そして、おのおののセクションには、ボーナスポイントを伴ったゲートが設けられている。ゲートは難易度によって、10点、5点、2点とボーナスが設定されている。10点ゲートを通過したら10点加点されることになる。
ゲートをひとつも通過しなくても、足をつかずにセクションをアウトすると、20点が手に入る。足を1回つくと15点。2回で10点、3回は5点。4回以上、あるいは転倒したりセクションから飛び出してしまったり、従来の5点に相当することになってしまったら、0点。
セクションごとの結果表を見ながら、新しいルールについて考えてみよう。リザルトにはずらりと68点が並んでいる。これはたとえば、10点ゲートを5つ、5点と2点のゲートを2つずつ通過したことを意味している。第5セクションに限っては、5点ゲートがもう一つ用意されていたようで、73点獲得している。
リザルト欄の小さいほうの数字は、足つきの回数だ。20とあるのは、従来の考え方だとクリーンしたと見ればいい。優勝したトニー・ボウのリザルトを見ると、第4セクションで1回足つきをおかしているが、用意されたゲートはすべて通過したことが、リザルトから読める。
5位となった藤波貴久。第1セクションで19-0というのがある。ここでは藤波に不運があって、セクションの途中でエンジンが止まってしまい、いわゆる5点となってしまった。なので0点。しかし5点となるまでに、19点分のゲートを通過していた。途中で転んでも、そこまでに蓄えたゲートポイントは生かされるのだ(19点だから、2点のゲートを2つと5点と10点をひとつ通過したところでエンジンが止まったのだろう)。
今回は、セクション設定がいささか簡単で、藤波のようにひとつのセクションで0点となってしまうと、そこから取り返しがつかない試合になってしまったようだが、これはルールとシステムの問題ではなく、設定の問題。10点のマーカーの難度がもっと高ければ、スコアが入り乱れてもおもしろいスコアボードになったにちがいない。
このルールだと、ひとつの設定で世界のトップのボウから、少年ライダーまでが同じセクションで勝負ができる。むずかしいラインを攻めるのは控えてオールクリーンを狙うライダーもあり、あるいは、片っ端からマーカーに挑戦しマーカーポイントを積み立てるも、ほとんどのセクションをアウトできずに終わるライダーもあり。
今回は、94人のライダーの参加があった。こんなに参加者が多かったのは、スペイン選手権でも珍しいそうだ。
<Posted in 10.03.19 17:21( 10.03.19 21:30 Modified)>
マドリッドも、ボウ
3月13日土曜日、スペインの首都マドリッドでは、インドア世界選手権第3戦が開催された。
ここまでの3戦、トニー・ボウとアルベルト・カベスタニーが2勝と1勝。この大会でカベスタニーが勝てば、再び対戦成績をタイに持ち込める図式だったが、勝ったのはボウだった。
ボウはこれで3勝1敗(2位1回)。次の最終戦マヨルカ(地中海に浮かぶスペインの観光島)で、ボウがファイナルに進出すれば自動的にボウのチャンピオンが決定する計算となった。
藤波は、どうにも今年のルールが合っていないようで、ラストチャンスからセミファイナルに進出、セミファイナルでは不運もあって、5位に甘んじている。
インドア世界選手権も残りは2戦となった。イギリスで始まり、フランス・マルセイユ、スペイン・バルセロナと戦って、今回が第4戦。トライアルのメッカ、バルセロナの次はスペインの首都マドリッドでの開催となり、最終戦がスペインの観光名所マヨルカ島。後半戦はスペイン漬けのインドア世界選手権だ。
今年はルールがいろいろ変わって理解がむずかしいインドア世界選手権だが、今回また、ちょっとしたシステム変更があった。インドア世界選手権は毎回テレビ中継(ユーロスポーツ)がおこなわれているが、テレビ中継できる時間には限りがある。そこでテレビ中継は、クォリファイ(予選)が終わってから始まることになっている。つまりテレビを見る人にとっては、インドアトライアルのテレビ放送が始まった時点で、勝負が始まっているということだ。今回で言えば、クォリファイで9位となったアレックス・ウイグは、テレビにはひとつも写らずに戦いを去っているということになる。
しかしインドアトライアルは、テレビ相手だけではない。観客席に入るお客さんもいる。今回は、クォリファイの3セクションが終わったところで、お客さんが入場した。クォリファイは5セクション用意されていたが、実は3セクションがお客さんがいないところでおこなわれ、残る2セクションがお客さんの前でトライされた。この間2時間ほど。ライダーにすれば、なんとも不思議な間合いになってしまった。
実はこの2時間の間に、開会式やレプソルのプレゼンテーションがあった。つまりお客さんは、ここから見始めたのだ。
お客さんがいない3セクションの間に、ロリス・グビアン、アルフレッド・ゴメス、アレックス・ウイグの3人は満点減点の15点をとり、ジェイムス・ダビルが10点、藤波貴久が7点、ジェロニ・ファハルドが6点、アルベルト・カベスタニー5点、アダム・ラガが1点、トニー・ボウがオールクリーンと、ここまで勝負が進んでいた。残りは2セクション。
ボウは結局5つのクォリファイセクションをすべてクリーン。文句なしにセミファイナルに進出した。クォリファイ2位はラガで1点。3位はカベスタニーの5点。問題は、セミファイナルに進出する最後の1席を争うクォリファイ4位。ファハルドと藤波が7点で同点となった。同点ならふたり、5人セミファイナル進出とすればよいような気もするが、テレビの放送時間が決まっているからか、どうしても4人に絞りたい。ファハルドと藤波は、タイブレークを行った。
タイブレークはひとつのセクションを走って、減点の少ないほうが勝ち残る。問題はどちらが先に走るかだ。順番は、クリォファイでの順番がそのまま使われる。なので藤波が先だ。セクションは、そんなにむずかしいものではなかった。クリーンをするなら、なにも問題はない。そうなると、走破タイムが短いほうが勝ちとなる。藤波は、次ぎに控えるファハルドがマークできないタイムでここを走りきる必要があった。結果、最後の最後で5点になってしまった。これを見たファハルドは、余裕を持って走ればよし。藤波が5点になっているから、3点でもOKだ。走る順番が、大きな意味を持ってくる結果となった。
| Qualification | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | Toni Bou | SPA | Montesa-HRC | 0 |
| 2 | Adam Raga | SPA | Gas Gas | 1 |
| 3 | Albert Cabestany | SPA | Sherco | 5 |
| 4 | Jeroni Fajardo | SPA | Beta | 7 |
| 5 | Takahisa Fujinami | JPN | Montesa-HRC | 7 |
| 6 | James Dabill | GBR | Gas Gas | 10 |
| 7 | Loris Gubian | FRA | Gas Gas | 18 |
| 8 | Alfredo Gomez | SPA | Montesa | 20 |
| 9 | Alexz Wigg | GBR | Beta | 25 |
藤波は、クォリファイ5位で、ラストチャンスに進んだ。ラストチャンスのライバルは、ダビル、グビア、ゴメス。最初のダブルレーンで勝利したのは藤波とゴメスだった。そしてふたつのオブザーブドセクション。最初にトライしたグビアンはトータル11点、ゴメスが8点。藤波が8点以内なら、同点ならクォリファイの成績で順位を決めるという規則に則り、藤波がセミファイナルに進出する。ひとつめのセクションで1点とタイムオーバー2点をとった藤波は、これでセミファイナルへの切符を手にした。藤波はそれでこのセクションでは大きなアクションをして見せて、お客さんの心をつかんだ。そのかわり、減点は5点だった。このあとダビルが走ってトータル5点。藤波は、6位でセミファイナルに進出したことになる。
| Last Chance | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Double Lane | Sec1 | Sec2 | Total | |
| 5 | James Dabill | 0+1 | 0+2 | 1+1 | 5 | |
| 6 | Takahisa Fujinami | 0+0 | 1+2 | 5+0 | 8 | |
| x | Alfredo Gomez | 0+0 | 2+1 | 5+0 | 8 | |
| x | Loris Gubian | 0+1 | 3+2 | 5+0 | 11 | |
スペイン人4人、イギリス人と日本人が一人ずつ、ノミネートライダーによるセミファイナルが始まった。ボウが頭ひとつ抜きんでていて、ダビルがちょっと苦戦という図式。3セクションでダビルはオール5点、ボウは1点+1点(足つき1回とタイムオーバー30秒以内)の2点のみだった。
問題はここでも2位から5位までの4人の戦いだ。ボウが2点を取った第2セクションは、その他の5人は全員5点となった。勝負は最初のセクションと3つ目のセクションの二つになる。最初のセクションで足が出たのは藤波だけだった。3つ目のセクション、ラガ、カベスタニー、ファハルドの3人はクリーンはしたが30秒以内のタイムオーバー、1点。藤波は、なんと35秒のタイムオーバーで2点減点となった。これで藤波だけが8点、他の3人は6点となった。
続くはスピードレースのダブルレーン。ボウとラガと藤波が勝利。ファハルド、ダビル、カベスタニーには1点ずつ減点が加えられた。ボウ2点、ダビル16点の二人のポジションは1位と6位で分かりやすい。残る4人は、ラガが6点、カベスタニー7点、ファハルド7点、藤波が8点。大接戦だが、点数から明らかなのは、上位4人はボウとラガとカベスタニーとファハルドということだ。藤波は、1点差でセミファイナルはいたいという結果になった。
| Semi Final | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Sec3 | Sec4 | Sec5 | Double Lane | Total |
| 1 | Toni Bou | 0+0 | 1+1 | 0+0 | 0+0 | 2 |
| 2 | Adam Raga | 0+0 | 5+0 | 0+1 | 0+0 | 6 |
| 3 | Albert Cabestany | 0+0 | 5+0 | 0+1 | 0+1 | 7 |
| 4 | Jeroni Fajardo | 0+0 | 5+0 | 0+1 | 0+1 | 7 |
| 5 | Takahisa Fujinami | 1+0 | 5+0 | 0+2 | 0+0 | 8 |
| 6 | James Dabill | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 0+1 | 16 |
4人のスペイン勢によるファイナル。ファハルドが最初のセクションで5点となって一歩後退。ボウは3つ目のセクションでタイムオーバー1点、4つ目で減点1と2点を失ったが、セミファイナルと合計しても総減点は4点。
ラガは前回の予選落ちからがぜん気を吐いて、4つ目のセクションでの減点1のみでファイナルラップを走ったが、セミファイナルでの6点と加算して総減点は7点。2位となった。
3位に、ファイナルで2点、セミファイナルで7点、トータル9点のカベスタニー。4位がファイナルとセミファイナルが7点ずつのファハルドという結果になった。
インドアでは、1位のポイントが20点。これはアウトドアと同じだが、2位が15点とより1位に大きな比重が乗っている。3位は12点、以下4位から9位までに9、6、5、4、3、1と選手権ポイントが与えられる。今回のボウの勝利で、ボウはランキング2位のカベスタニーに13点差をつけた。ボウのタイトル獲得はほぼ確定的。しかし、ボウが(まずあり得ない気はするが)クォリファイで敗退するか、お腹でもこわして欠場してしまって、かつカベスタニーが優勝などした場合は、計算上の逆転劇の可能性が残っている。
| Final | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Sec6 | Sec7 | Sec8 | Sec9 | Semi Final | Total |
| 1 | Toni Bou | 0+0 | 0+0 | 0+1 | 1+0 | 2 | 4 |
| 2 | Adam Raga | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 1+0 | 6 | 7 |
| 3 | Albert Cabestany | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 2+0 | 7 | 9 |
| 4 | Jeroni Fajardo | 5+0 | 0+0 | 1+1 | 0+0 | 7 | 14 |
<Posted in 10.03.19 08:28( 11.01.14 00:02 Modified)>
2/103のTRライダー
イタリアに、HELL’S GATEというエンデューロがある。かなり意地悪なエンデューロであることは、そのタイトルの読んで字のごとし。HELL’S GATEとは、日本語訳をすれば地獄の門だ。
参加者は103名。そして優勝したのは、12回(インドアを含む)のトライアル世界チャンピオン、ドギー・ランプキン(ベータ)。2位にはいったのが、同じイギリスのグラハム・ジャービス(シェルコ)。しかし3位はいなかった。103人もスタートしたのに、ゴールしたのはたったの2名だったというわけだ。
同じくトライアル出身で、インドアエンデューロ世界選手権の覇者となったタデウス・ブラズシアク(KTM)は、クラッシュでリタイヤ。しかしトライアルライダー強しの印象は、いよいよ濃厚になっている。
簡単な結果(☆は世界選手権トライアル参加経験のあるライダー)
| Stage 1(Morning Enduro) | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | Taddy Blazusiak | KTM | 34.02:70 | ☆ |
| 2 | Graham Jarvis | Sherco | 34.30:22 | ☆ |
| 3 | Andreas Lettenbichler | 34.41.15 | ||
| 4 | Dougie Lampkin | Beta | 36.19.70 | ☆ |
| 5 | Cory Graffunder | Husqvarna | 36.40:89 | |
| 6 | Xavi Galindo | Husaberg | 36.48:86 | |
| 7 | Mikael Vukcevic | Sherco | 37.43:43 | |
| 8 | Chris Birch | KTM | 38.11:54 | |
| 9 | Daniele Maurino | Gas Gas | 39.47:82 | ☆ |
| 10 | Daniel Gibert | Sherco | 40:00.05 | ☆ |
| Main Event | ||||
| 1 | Dougie Lampkin | Beta | 4 laps | |
| 2 | Graham Jarvis | Sherco | 4 laps | |
<Posted in 10.02.08 21:50( 10.03.05 12:38 Modified)>
ボウ、バルセロナで勝利。藤波4位
1月31日、インドア世界選手権の中でも一番の盛り上がりを見せるバルセロナ大会。他のインドア大会は、金曜日とか土曜日の夕方からの開催となるが、このバルセロナ大会だけは日曜日の開催で、夜ではなく真っ昼間に開催される。会場の広さも含めて、いろんな意味で特別な大会だ。
今回は、インドアエンデューロ世界選手権との併催となり、スタジアムは朝から大にぎわいだった。
そんな中、トライアルの方はトニー・ボウが再び勝利を取り戻し、今シーズンの成績を2勝1敗とした。しかし2位はアルベルト・カベスタニーで、1勝2敗。藤波貴久は今シーズン初めてファイナルを走って4位にはいった。今回はアダム・ラガがセミファイナル敗退となり、ランキング3位はジェイムス・ダビルと入れ替わっている。タイトル争いは、ボウとカベスタニー以外に事実上、権利はなくなっている。
もちろん、多くのトライアルライダーにとって、バルセロナは地元での大会となる。ボウはバルセロナの近郊出身だし、その他のライダーも多くがカタルニア州の出身。バルセロナはカタルニアの首都だから、ここでの戦いは地元での凱旋ということになる。
加えて、藤波貴久やジェイムス・ダビルも、いまやスペインのカタルニアの住民だ。いやはや、トライアルをやるならカタルニアに住めが、よくも悪くも現在のトライアルの常識だ。ドギー・ランプキンもチャンピオン時代はカタルニアに住んでいたし、野崎史高もここに住んでいた。
さらにさらに、モンテッサはバルセロナにワークショップがあり、シェルコはバルセロナ近郊、ガスガスはバルセロナの隣の大都市ジローナにある(距離はともかく、東京に対する横浜的感覚かな)。ライダー、メーカーともに、ここで一旗揚げれば大きな注目を集める。しかしそれだけ、バルセロナ大会にあたってはライダーにはプレッシャーもかかってくる。
勝利を決めるまでの流れは、今回はマルセイユと同様。まだまだ今年のルールに賛成するライダー・関係者は少ないが、それでもルールとしては一応の定着をしているようだ。予選(クォリファイ。藤波はこれを1ラップ目と呼んでいる)は自動的にセミファイナルに進出する4名を選出する勝負で、これはユーロスポーツのテレビ中継ははいらない。しかし最後には、ここでの結果も勝敗に影響してくるから、手も抜けない。
今回のクォリファイは5つのオブザーブドセクションによっておこなわれた。ボウは問答無用のオールクリーン。カベスタニーがひとつ5点となり、このふたりの強さは今回も引き続き発揮されていた。一方下位グループでは、アレックス・ウイグとロリス・グビアンがともにオール5点。最下位決定戦でグビアンが5点となって、ウイグ7位、グビアン8位が決まったが、今回は参加者が8人だから、少なくともラストチャンス(敗者復活)には全員が参加できることになる(ワイルドカードで9人以上の参加者がいれば、ここで誰かが敗退していくことになる)。
さて残るは3位と4位を誰が勝ち取るか。このふたつのイスを、藤波とファハルドとラガが争った。藤波は5点がひとつ、2点が二つ、1点がひとつでトータル10点。ファハルドは5点が二つ、ラガは5点が3つあって、さらに細かい減点を加えて、ファハルド15点、ラガ17点。今回は、ラガがラストチャンスに回るということになった。今年は、トップライダーがラストチャンスで苦境に立たされるケースが、とても多い。
| Qualification | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | Toni Bou | SPA | Montesa-HRC | 0 |
| 2 | Albert Cabestany | SPA | Sherco | 5 |
| 3 | Takahisa Fujinami | JPN | Montesa-HRC | 10 |
| 4 | Jeroni Fajardo | SPA | Beta | 15 |
| 5 | Adam Raga | SPA | Gas Gas | 17 |
| 6 | James Dabill | GBR | Gas Gas | 20 |
| 7 | Alexz Wigg | GBR | Beta | 25 |
| 8 | Loris Gubian | FRA | Gas Gas | 25 |
ラストチャンスは、これも前回同様ダブルレーンから。ラガとウイグの勝負はラガの勝ち。ウイグはなんと転倒してしまった模様で、この時点でセミファイナル進出は絶望的な感じだ。ダビルとグビアンは、順当にダビルが勝利。グビアンは減点1を課せられた。
ダブルレーンに続いて、ふたつのオブザーブドセクションで決着をつける。最初のセクションは全員クリーンしたものの、ウイグがタイムオーバーで1点(インドアでは、タイムオーバーは30秒ごとに1点が加算される)。ラガとダビルが0点、グビアンが1点、ウイグが6点となって、ここまでは順当にラガとダビルがセミファイナル進出かと思われた。
最後のセクション、ウイグが5点。これでウイグは11点。ダビルとグビアンは、ともに1点をついた。ダビルは1点でグビアンは2点。なのでラガは、ここを1点で通過すればセミファイナル進出だ。なのに!
よもやここで敗退するとは思っていないラガだったが、ボックスにリヤタイヤをぶち当てた瞬間、リヤアクスルが折れた。ナットもはじけ飛ぶような壊れ方で、これではトライは続けられない。続けられたとしても、3点でも5点でも同じだった。ここで5点となったラガはラストチャンスのトータルが5点となり、グビアンに3点差でラストチャンス敗退となった。
この2戦は藤波だったが、どうも今年のインドアでは、ビッグスターの誰かが不幸の憂き目にあっている。ラガといえば、インドアで無敵を誇ったトライアルの大スターだ。そのスターが、お客さんやテレビを見る人にほとんど登場しないまま戦列を去ってしまった。マシンが壊れたのがいけないといえばそれまでだが、そういったミスが結果に直結し、しかもお客さんの興味までそいでしまっているのではないかというのが、今年のインドア世界選手権のむずかしいところだ。
| Last Chance | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Double Lane | Sec1 | Sec2 | Total | |
| 5 | James Dabill | 0+0 | 0+0 | 1+0 | 1 | |
| 6 | Loris Gubian | 0+1 | 0+0 | 1+0 | 2 | |
| x | Adam Raga | 0+0 | 0+0 | 5+0 | 5 | |
| x | Alexz Wigg | 5+0 | 0+1 | 5+0 | 11 | |
今回のセミファイナルは、国籍が豊かになった。3名のスペイン人に、日本人とイギリス人とフランス人が一人ずつ。だいたい、今の世界選手権の勢力図を現しているともいえるが、藤波は孤軍奮闘だ。イギリスはもうすっかり世代交替して、そのうえでダビルがさらに上位を標的に定めているのだから、あなどれない。
ボウは、ここでもオールクリーン。ボウがずば抜けているのは今に始まったことではないが、試合になればいろんな要素がからんで、トップライダーの接戦になるのが今までの戦いの常だったが、どうも今年あたりはボウ一人だけが抜け出てしまっている感じがする。今年のこのルールは、ひとつにはいつも同じ顔ぶれが勝っている戦況を改善し、いろんなライダーが活躍できるようにしたいというFIM側の思惑があったという。そういう点では、ボウはここまで1勝1敗だし、開幕戦でダビルが表彰台を獲得するなど、思惑はぴたりとあたっているようにも思える。しかし同時に、それでも強い者は強く、藤波やラガ、ファハルドなど、この強い者になんとかくらいつこうとするトップグループが、たびたびルールの餌食になっている。ダビル以下のグループはトップグループにやや近づいたかもしれないが、トップグループの上に、ボウという単独峰ができあがってしまったのかもしれない。
セミファイナルの3つのセクションでは、カベスタニー、藤波、ファハルド、グビアンの4人がオール5点となった。実は、このセクション自体はクォリファイで使ったものそのままなのだが、クォリファイとセミファイナルの間にはエンデューロのレースが開催されていた。タデウス・ブラズシアク(なんとチャンピオンを獲得した)、ドギー・ランプキン(ランプキンは、エンデューロはまだ修業中で、そんなに成績が出ていない)、ロバート・クロフォードなど、トライアルでもなじみのある名前が多く走っている。もちろんトライアルセクションを走るわけではないのだが、すぐ隣で砂ぼこりを上げて走り回るので、セクションは全面的にホコリがかぶった状態になっていた。これが、ものすごくすべる。もともとバルセロナのセクションは上がるか落ちるかの設定が多いのだが、上がったのは結局ボウだけだったというわけだ。
そんな中、最後のセクションで、実力なのかたまたまなのか、ダビルが上がった。1点。タイムオーバーの1点を加算しても、ボウ以外のライバルよりも3点のアドバンテージを獲得した。これは大きい。
続くダブルレーンでは、まずボウとファハルドが対戦。ボウが大事を取って敗退し、ボウに初めて減点1がついた。次はカベスタニーとダビル。これはカベスタニーの勝利。ダビルのアドバンテージは2点に減った。最後が藤波とグビアン。これも順当に藤波。グビアンはレースに負けた上に3回足つきで、グビアンのファイナル進出は絶望的だ(もっともクォリファイがオール5点なのだから、セミファイナルを走っているだけでも奇跡といえる)。
さてこの結果、セミファイナルトップはボウで1点。2位がダビルで13点。3位は藤波とカベスタニー、ファハルドが15点で横一線ということになった。この場合、結果はクォリファイの順位を持って決定するというのが規則だ。クォリファイ2位だったカベスタニー、3位だった藤波がファイナルに進出。ファハルドはここで涙の敗退となった。
| Semi Final | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Sec3 | Sec4 | Sec5 | Double Lane | Total |
| 1 | Toni Bou | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 0+1 | 1 |
| 2 | James Dabill | 5+0 | 5+0 | 1+1 | 0+1 | 13 |
| 3 | Albert Cabestany | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 0+0 | 15 |
| 4 | Takahisa Fujinami | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 0+0 | 15 |
| x | Jeroni Fajardo | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 0+0 | 15 |
| x | Loris Gubian | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 3+1 | 19 |
そしていよいよ、今年初めて藤波が走るファイナル。4つのセクションで勝敗を決する。ボウはここまでに2位グビアンに対して12点のリードをとっているから、さすがに勝利は揺るぎない。逆に2位以降はまったく予想がつかない。
最初のセクションは全員クリーン。しかしここで、藤波にトラブルが発生した。リヤブレーキのトラブルだ。次のセクションにトライするまで、約3分のインターバル(ほかの3人がトライしている間)がある。この間に修理ができれば、藤波は自分のマシンでトライを続けられる。しかし修理は間に合わなかった。
藤波がスペアとして持っているのは、2008年型の藤波号。2009年型とは、同じように見えて仕様が大きくちがう。もちろん現在の藤波は、2009年型に絶対の信頼を置いている(ちなみに、2010年型のワークスマシンの登場はないようだ)。藤波は、2009年型を1台しか持っていないのだ。一方ボウは、 2009年型を2台持っていて、1台をスペアとしている。藤波は、ボウのマシンを借用してセクションを走った。
しかし結果は5点。エンジンのマッピングもボウと藤波では仕様がちがう。もちろんライディングポジションも異なる。2008年型の藤波号だったらどうだったかというのはあまりにも仮定の話となるが、少なくとも、本来の自分の本番車との間には、大きな隔たりがあったにちがいない。
二つ目のセクションで5点になったのは、藤波とダビルの二人。ボウとカベスタニーはクリーンした。ここで、カベスタニーは2位に向けて加速し始めた(といっても、勝利の目はもはや絶望的)。
三つ目のセクション。藤波の本番車は修理を終えて帰ってきた。しかしやはり5点だった。このセクション、ダビルも5点。藤波とダビルの2点差は、変わらない。
最後のセクション。ほかの三つのセクションはインにはいったとたんに大きな障害があって、それを登れずにおしまいだったが、三つ目については木で構成されたセクションで、トライアル的難易度もあった。藤波は、ここをクリーンした。ダビルがここで2点つけば、クォリファイで上位につける藤波が表彰台を獲得できる。しかしダビルはクリーン。タイムオーバーで1点を課せられたが、ぎりぎり、セミファイナルでのアドバンテージを守って、藤波の追撃を許さなかった。藤波は、今年初めてファイナルを走ったという点では大きな収穫があったが、あと1点のところで表彰台を逃したという点で、なんとも悔しいバルセロナ大会となった。
その後、カベスタニーはクリーンで、ファイナルをオールクリーン。ただしタイムオーバーの1点があったので、トータルは16点。カベスタニーにとっては、2位になるのはまず順当で、勝利はまずムリというファイナルの戦いになった。
そして最後にトライしたのがボウ。ところがなんと、ボウはセクションインしていきなり大転倒。藤波貴久証言によると「ボウは絶対になにかやらかそうとしたのだと思う。一番神経を使わなくてもいけないはずの木を使ったセクションだったけれど、あの失敗は、なにかやってやろうとおもっていたにちがいない」とのこと。うまくいっていればバルセロナのお客さんは大喜びだったろうが、残念でしたという結末になった。
3戦が終わって、残るはマドリッドとマヨルカの2戦になった。正式発表はまだないが、これ以外に組まれていた戦いはキャンセルとなるようだ。ランキング 1位はボウ、 2位はカベスタニーだが、今回でランキング3位はダビルが進出。ダビルとイギリス人とFIMにしてみたらしてやったりだが、これはつまり、ラガがタイトル争いにからんでくる可能性が絶望的になったということだ。
| Final | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pos. | Name | Sec6 | Sec7 | Sec8 | Sec9 | Total |
| 1 | Toni Bou | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 5+0 | 6 |
| 2 | Albert Cabestany | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 0+1 | 16 |
| 3 | James Dabill | 0+0 | 5+0 | 5+0 | 0+1 | 24 |
| 4 | Takahisa Fujinami | 0+0 | 5+0 | 5+0 | 0+0 | 25 |
<Posted in 10.02.04 08:13( 10.03.19 11:50 Modified)>
世界戦ルールその後
ノーストップだ、いや従来通りだ、はたまたなんだかえらく計算がむずかしそうな新ルールだと、すぐ先に開幕する今年の世界選手権のルールがはっきりしない毎日だが、どうやらFIMの世界選手権に関しては、2010年のルールは2009年同様となるようだ。
その一方、例の計算がむずかしいルールが、スペイン選手権で採用になることは決定した。スペイン選手権では、2009年にはトップクラスのトライ順を従来とはまったく変えて開催するという大胆な方策を施していて、その柔軟性には驚かされる。
まず、計算がむずかしそうな新ルール(当方が算数が苦手なのでこんな呼び方になっているが、どう呼んだらいいのかもわからないのが正直なところ)についての補足。
ひとつのセクションに、あちこちに加算方式のゲートマーカーがある。そこを通過すると、マーカーの点数に応じてポイントが加算される。いかなる場合でも減点はない。
もし、ゲートマーカーをひとつも通過できなかった場合はどうなるのかという疑問があったが、セクションを完走すると、完走ポイントが加算されるという。たとえば完走ポイントが10点(従来ルールの草大会式で言うと,テープ内ライン自由で3点減点の感じ)とすると、2点減点のケースだと15点ポイント獲得、1点減点だったら20点ポイント獲得、クリーンしたら30点ポイント獲得となっている。つまりどこのゲートも通過しなくても、セクション出口までたどり着けば、この場合だと30点は獲得できる、というルールだ。
このルールの一番の懸案は、ゲートのポイントを何点に設定するかで、試合のおもしろさが激変してしまう。やっていくうちにまとまっていく部分もあると思うが、むずかしそうだ。
もうひとつは、5点になった場合の評価。ゲートをひとつも通過せず入り口で転倒した場合は獲得ポイントなし、0点(クリーンではない)となる。でもひとつでもゲートを通過して転倒した場合は、通過したゲートのポイントはきちんと加算される。10点のゲートを3つ通過して、4つ目のゲートで転倒した場合は、10点のポイントが与えられる。セクションアウトしていなくても、だ。
このあたり、イギリスの伝統トライアルにこだわる人たちにとっては、最後まで走っていないのに有効ポイントが与えられるとはなにごとだと怒り出すにちがいない。それも一理ありそうな気がするが、この実験は、そんな古くさいことを言っている場合ではないというところが出発点になっているようだ。
このルールを採用するというスペイン選手権では、2009年に試合システムの大改革が行われた。日本では、全日本選手権の中部大会と中国大会で、それぞれスペシャルセクション導入とタイムスケジュールの新たな試みがなされているが、これが全国的に普及しないのは、日本では従来通りの手法にこだわる意見が多いからという。しかしスペイン選手権の試みは、そんな小さなもんじゃないのだ。こういうところでも、日本はスペインにかなわない(どっちが正しいか、ではなく、大胆な実験をする大きな気持ちがあるかどうかという点において。正しいかどうかについては、日本的考えの方が正しいことの方が多い気もする)。
スペイン選手権にもいくつかクラスがあるが、トップクラス以外(日本でいえば国際B級とか)は従来通りのスタートをする。そしてトップクラス(日本でいえばIAS。IAもこの中に入るかもしれない)のスタートは遅め。全日本中国大会と、この点ではそっくりだ。
でもこれだけじゃない。下見は前日のうちに終わらせてもらって、セクションに到着したらすぐに走っていただく。下見しちゃいけないシステムだそうな。で、1回走ったら、同じところをもう一度走る。日本風に言うと、連続トライということだ。そうやって、15セクションを1ラップ、2回ずつ走って、結果表には15セクションの2ラップとして表示される。
さらにコースのいたるところ(だいたい5セクションごと)にタイムコントロールがあって、試合の流れがコントロールされている。第1セクションで1時間身動きせずにじっとしているなんて、このルールでは不可能だ。
スペインの選手は、オーガナイズへの不満をよく口に出す。2003年に昔(確か2002年のことだった)、スペイン協会の姿勢が気に入らないといって、スペイン勢のほとんど全員がスペイン選手権をボイコット、ライセンス停止の処分を受けたことがあったけど、先日のインドア世界選手権開幕戦でも、こんなルールではボイコットだという声が出ていたという。そんなうるさいスペイン勢でも、このルールにはとりあえず従順に参加している。彼らの問題意識は伝統がどうのこうのではなく、ルールとして公平にできるのか、技術の高い者が不利をこうむるようなことがないのか、という、そのへんについて意見することが多いようだ。
というわけで、まずはスペイン選手権がいったいどんなことになるのかが注目。このスペイン選手権には、藤波貴久も出場する。世界選手権とはルールがまるでちがうから、練習という意味ではちょっと首をかしげるところもあるが、セクションにはいれば条件は同じだからと肩慣らしに出場することになっているという。機会があったら、ルールについても感想を聞いてみたいと思っている。
<Posted in 10.01.27 09:54( 11.07.15 12:27 Modified)>
カベスタニー勝利
1月23日、インドア世界選手権第2戦はフランスのマルセイユで開催。ライダーを中心に不評だったルールは若干変更を受けての運営となった。
この戦いで、今シーズンから2ストロークのシェルコにマシンをスイッチしたアルベルト・カベスタニーが、トニー・ボウをわずかに振り切って勝利。新しいシーズンで、幸先のいい1勝を得た。
シェルコは今シーズンから、フューエルタンクをマシンの左後ろに配置した革新的レイアウトのニューマシンを投入していて、シェルコにとっても幸先のいい勝利といえる。
今回から、QXとかTX1という呼び名はなくなって、クォリファイ、ラストチャンス、セミファイナル、ファイナルで勝利を争うシステムになった。クォリファイは全員が最低4つのセクションをトライして順位を決め、上位4人がセミファイナルに進出する。5位から8位まで(それ以下はクォリファイ敗退)がラストチャンスで争い、ラストチャンス上位2名がセミファイナルに進出する。
6名によるセミファイナルで、上位4名がファイナルに進出。
最終的に4名でファイナルを争って勝敗を決める。
クォリファイでは、前回の絶不調とは裏腹、カベスタニーが好調だった。減点2。ボウを4点引き離してトップでセミファイナル進出の切符を得た。3位はラガで、ボウと同点の6点。その次の4位が、藤波貴久とジェロニ・ファハルドで、どちらも9点だった。
同点だったので、クォリファイに使われたセクションのひとつを使ってのタイブレーク。どちらも1点をついて減点は同じだったが、藤波が4秒ほどセクション走破に時間がかかっていた。これでファハルドの4位、藤波の5位が決まって、藤波はラストチャンスに回ることになった。
| 1 | Albert Cabestany | SPA | Sherco | 2 |
| 2 | Toni Bou | SPA | Montesa-HRC | 6 |
| 3 | Adam Raga | SPA | Gas Gas | 6 |
| 4 | Jeroni Fajardo | SPA | Beta | 9 |
| 5 | Takahisa Fujinami | JPN | Montesa-HRC | 9 |
| 6 | James Dabill | GBR | Gas Gas | 11 |
| 7 | Loris Gubian | FRA | Gas Gas | 21 |
| 8 | Alexz Wigg | GBR | Beta | 25 |
| Non-Qualifiers | ||||
| 9 | Alexandre Ferrer | FRA | Sherco | 26 |
ラストチャンスでは、まず二人ずつのダブルレーンが行われた。前回はダブルレーンが勝負の行方を左右する要素が大きすぎたということで、今回のダブルレーンは勝って減点ゼロ、負けて減点1という以前の減点に戻っている。藤波vsグビアンは藤波が勝ち、ウイグvsダビルはウイグが勝った。
続いて二つのセクションにトライ。最初のセクションでは藤波のみがクリーン、ダビルとウイグが1点、グビアンが5点となった。しかし走破した3人もタイムオーバーがあり(持ち時間1分。それをすぎると30秒ごとに1点)それぞれ1点ずつのタイムオーバー減点が加算された。この時点で、藤波はウイグに1点リード、ダビルに2点リードだ。
最後のセクション。ここで藤波は、減点を1点以内に抑えればセミファイナル進出。2点だったら、セクション走破タイムで勝負が決まる。最初にトライしたウイグはクリーンでタイムオーバー、続いてダビルがクリーンでオンタイム、グビアンが5点。最後にトライした藤波は、確実に走ってあぶないところでは足を出していったが、タイムオーバーが想定外だった。なんとここで、ダビルとウイグに対して1点多い減点となってしまい万事休す。2戦連続で、藤波のクォリファイ敗退が決まった。
| Pos. | Name | Double Lane | Sec1 | Sec2 | Total |
|---|---|---|---|---|---|
| 5 | James Dabill | 0+1 | 1+1 | 0+0 | 3 |
| 6 | Alexz Wigg | 0+0 | 1+1 | 0+1 | 3 |
| x | Takahisa Fujinami | 0+0 | 0+1 | 2+1 | 4 |
| x | Loris Gubian | 0+1 | 5+0 | 5+0 | 11 |
セミファイナルでは、順当にスペイン人4人が勝ち残った。ウイグはダブルレーンを含むすべてのセクションで5点で問題外(藤波は、そのウイグに負けてしまったわけだが)。ダビルも5点ひとつでファイナル進出を阻まれた。
日ごろからインドア選手権で腕を磨いているスペイン勢は、どう逆立ちしても日本人やイギリス人より有利なのは否定できないところだ。
| Pos. | Name | Sec3 | Sec4 | Sec5 | Double Lane | Total |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Albert Cabestany | 1+1 | 1+1 | 1+0 | 0+0 | 5 |
| 2 | Toni Bou | 3+1 | 0+1 | 0+0 | 0+0 | 5 |
| 3 | Adam Raga | 1+2 | 3+1 | 0+0 | 0+0 | 7 |
| 4 | Jeroni Fajardo | 5+0 | 0+1 | 1+1 | 0+1 | 9 |
| x | James Dabill | 3+2 | 5+0 | 1+1 | 0+1 | 13 |
| x | Alexz Wigg | 5+0 | 5+0 | 5+0 | 5 | 20 |
そしてファイナル。4つのセクションを戦って勝敗を決する。スコアはセミファイナルからは加算されている。セクションのナンバリングを見るとラストチャンス以降が決勝扱いということになるが、スコアが加算されているのはセミファイナル以降になる。
ラガは第6(ファイナルの最初のセクション)で5点、ファハルドは1点やタイムオーバー減点などを重ねていくが、カベスタニーとボウはクリーンを連発して譲らない。このまま4つのセクションを走り終えたら、タイブレークとしてダブルレーンで決着がつくことになる。
しかし最後の最後に、ボウが足つきで減点。これでカベスタニーの初優勝が決まった。
ランキングでは、カベスタニーとボウが35点で同点。ラガが21点でこれに続き、4位には前回3位にはいったダビルが18点で続いている。ファハルドは15点、2戦続けてクォリファイ敗退をした藤波は8点で、すでにタイトル争いからは完全に脱落している。インドアのシリーズは短いから、早くもタイトル争いはカベスタニーとボウの二人に絞られてきた印象がある。
| Pos. | Name | Sec6 | Sec7 | Sec8 | Sec9 | Total |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Albert Cabestany | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 5 |
| 2 | Toni Bou | 0+0 | 0+0 | 0+0 | 1+0 | 6 |
| 3 | Adam Raga | 5+0 | 5+0 | 0+0 | 1+1 | 14 |
| 4 | Jeroni Fajardo | 1+1 | 0+1 | 0+0 | 5+0 | 17 |
<Posted in 10.01.26 18:46( 10.03.05 12:38 Modified)>


