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2016全日本真壁IA

小野貴史、自身3勝目の開幕戦勝利

3月13日、全日本開幕戦。真壁トライアルランドでの国際A級クラスは、ベテラン勢の強さと、久岡孝二の奮起が光った。上位4名がゼッケン二ケタのライダーで占められた。今シーズンのIAもまた、新しい風が吹きそうだ。

勝利をしたのは小野貴史。小野は本来なら、一桁ゼッケンをつけてしかるべきライダーだが、人体を痛めて戦列から離れていて、このようなゼッケンになっている。これまで、地元SUGO大会と北海道大会で1勝ずつをあげているが、北海道での勝利は2009年のことで、もうずいぶん長いこと勝利からは遠ざかっている。

1603真壁IAの小野真壁では新鮮な難セクションとなった第2セクションにて。小野貴史

今回は参加者が多く、渋滞に巻き込まれる心配があった。小野はそれを回避するため、最初からペースを上げてセクションを回ることにした。じっくり下見をするのをやめて、早いところ列に並んでトライをする。アシスタント役の竹屋健二(竹屋もまたIAライダーだ)もそれを助ける。いくつかセクションを回った頃には、まわりは自分よりも大きなゼッケンのライダーばかりになっていた。自分のペースもできてきた。

優勝を目指しているわけではなく、ひとつひとつのセクションをきちんと走りきっていくだけだ。まわりの調子も聞かないまま、小野は12セクション2ラップを走りきってしまった。実感としては悪くなかったのだが、もっと調子がいいライダーはいるかもしれない。

ゴールして、本多元治と話をした。点数を確認しあったら、どうやらわずかに小野の方がよいようだ。ならば、そんなに悪くない成績がおさめられるのではないか、と小野は思っていた。

ところが結果は、優勝だった。本多が2位。久々の勝利だが、この調子で勝ち続けるのかと問われると「緊張しやすいタイプだから、そういうことは考えないで次も走る」ときっぱり。表彰台では「長いことトライアルをやっていると、いいこともあります」と話した。小野のこのコメントを聞くのは、3度目だ。4度目は、いつ聞けるだろうか。

1603真壁IAの本多昨年につづき開幕戦を2位とした本多元治

2位となったのはベテラン本多元治。去年は3戦に出場、2戦で表彰台を獲得してゼッケン11番を得た。近年はデモンストレーションなどの仕事が忙しく、全戦での参加がむずかしくなっているが、出るからには勝ちたい。5点がひとつもないスコアは見事だったが、勝利にはあと4点届かなかった。

1603真壁IAの久岡初優勝はおあずけ、しかしケガをしながら3位入賞は、ひとまず収穫ありといっていい久岡孝二

1ラップ目のトップは久岡孝二。1年ぶりに参加の西元良太に3点差だった。国際A級1年目の昨年は、3戦でポイントを獲得したにとどまり、2年目の奮起が期待されているところだった。久岡はIASの柴田、氏川とともにヴェルティゴに乗ることになっていたが、マシンがまだ届かず、急きょ開幕戦はこれまで乗っていたガスガスでの参戦となった。

久岡は土の斜面の第2セクションで5点となったものの、その後はよく点数を抑え、2年目の初勝利に向けて試合をまとめようとしていたのだが、しかしそんなに簡単に勝利はやってきてはくれなかった。2ラップ目、減点を増やしながら、なんとか試合を終えようとしたところ、最終12セクションで転倒、肩を傷めてしまった。終わってみれば3位表彰台を獲得していたのは不幸中の幸い。しかし表彰台では、右肩が上がらない姿で登場することになってしまった。それでも、今年の久岡には期待が持てそうな、開幕戦の結果だった。

1603真壁IAの表彰台左から、右肩があがらない3位久岡孝二、優勝の小野貴司、2位本多元治

4位には、千葉県警の白バイ隊員として活躍中の西元良太が入った。年に1度だけの全日本出場だが、昨年の5位から4位へと、順位はひとつ上がった。

1603真壁IAの西元 1603真壁IAの寺澤 1603真壁IAの村田
4位西元良太、5位寺澤慎也、6位村田慎示

5位寺澤慎也、6位村田慎示、7位徳丸新伍と、ベテラン勢が入賞を果たし、8位に若手磯谷玲が入った。

1603真壁IAの徳丸新伍 1603真壁IAの磯谷 1603真壁IAの永久保
7位徳丸新伍、8位磯谷玲、9位永久保恭平

昨年は氏川湧雅が昇格1年目でチャンピオン争いをして注目を浴びたが、今年はベテラン勢が強しの印象の開幕戦となった。そんな中、ルーキーの山崎頌太がIA緒戦にして15位入賞、1ポイントを獲得している。

1603真壁IAの平田雅 1603真壁IAの伏見 1603真壁IAの小谷
10位平田雅裕、11位伏見裕貴、12位小谷徹

滑りやすい土の斜面がライダーの行く手を阻む、新鮮な印象のセクションだった第2セクションは、IAとIASが同じ設定だった。IAにはむずかしい設定ともいえるが、高い岩が用意されるわけでなく、ストップアンドゴーのテクニックが通じないポイントのライディングは、地味ながらトライアルらしいものとなっていた。

11セクションはIBからIASまで全クラス共通。上位陣はさすがにクリーンが多いが、IASライダーが減点することもあって、トライアルのむずかしさを物語っているセクションでもあった。

1603真壁IAの三野 1603真壁IAの平田貴 1603真壁IAの山崎
13位三野明飛夢、14位平田貴裕、15位山崎頌太

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