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クリーン差で黒山の勝利

全日本選手権第5戦北海道大会
熾烈な神経戦を黒山が勝利。クリーン差で渋谷2位
8月8日/北海道上川郡和寒町・わっさむサーキット

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連勝する黒山健一

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渋谷勲

夏の北海道大会といえば、ここ数年すっかりおなじみになったわっさむサーキット。北海道というイメージよりはだいぶ暑いが、つかの間の夏休みを北海道大会観戦にあてるトライアルファンも少なくないようで、各地のトライアル場で見かける熱心なファンの姿をここでも見ることができた。観客自体は、まだまだ多いとはいえないが、それでも地元の人など、トライアルを初めて見るような新鮮なギャラリーもあって、ゆるやかではあるが、なにがしかの変化が起こっている気配はあった。
その北海道でのIASの勝負はし烈な神経戦だった。序盤こそ、トップライダーがかわるがわるに5点をとるというシーソーゲームだったが、1ラップめ中盤からは、一転してクリーン合戦。足をついたものが負けという感じの、とてつもない神経質なゲームとなった。小川友幸は今回はどうにもマシンとライダーとがうまく噛み合ず、4セクションまでトップだった後は減点を増やす一方。今回は勝利の権利から遠いポジションに甘んじてしまった。残るは、黒山健一、渋谷勲、田中太一の3人だ。
そんな中で、2ラップめにテープを切るという失敗をおかしてしまったのが黒山健一。1点を争う試合で5点減点だから、致命傷ともいえる失点だった。渋谷は1ラップめにクリーンしたところで1点ずつの減点を喫したが、1ラップめに5点だった第3セクションは見事にクリーンして、黒山を突き放しにかかる。さらに絶好調ぶりを見せたのが、太一だった。1ラップ3位から、2ラップめはすべてのセクションをクリーンして一気にトップへ。九州に続いて2勝目も夢じゃない戦況だった。強豪黒山は、3ラップに入ったばかりの第1セクションで2点を加え、いよいよ勝利は絶望的かに思われた。
ところが、勝負はやはりなにがあるかわからない。3ラップめ、トップにとってはほぼクリーンセクションの第2セクションで、太一がカードを飛ばして5点。第1セクションでも1点取っていた太一は、トップから黒山と同点2位に後退してしまった。
これでトップは渋谷。初優勝に向けて、一気に突き進みたい渋谷は「勝てると思った」とたんに、前のラップで黒山がやったのと同じ第5セクションでテープを切り万事休す。トップ3人がまったく同点になってしまった。

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田中太一

これ以上、1点も減点することができない究極のがまん大会の中、こぼれを見せてしまったのが太一だった。といっても、激しく崩れるようなものではなく、誰かが落としていたに違いない不安定な石に乗ったとたんにそれが崩れ落ち、足をつかざるをえなかったという不運もあった。さすがにその1点の後、ちょんちょんと惜しい足付きをしてしまったが、負けたにしろ、黒山を追いつめ、最後まで勝利が視点にある戦いができたのは、大きな収穫だったにちがいない。
太一以上に収穫だったと思われるのが渋谷だ。第5セクションのテープは、さわれば切れるような状態で、ちょっと不運な5点だった。ところがこんな不運にも、渋谷はまったく崩れることなく、最終セクションまできっちりとクリーンをし続けた。今回は黒山と同点で破れることになったが、渋谷の成長を見せつけられた一戦になった。
国際A級では好調の白神孝之が3ラップめに崩れ、着実に点数をまとめていた尾西和博がA級初優勝。ダンロップの新製品D803をデビューウィンさせることに成功した。
国際B級は、川村義仁の5連勝ならず。昇格組の筆頭株、野本佳章が初優勝を飾った。
全日本選手権第5戦北海道大会結果
1 黒山健一 13点(クリーン26)
2 渋谷 勲 13点(クリーン25)
3 田中 太一 16点
4 小川 友幸 38点
5 小川 毅士 71点
6 井内 将太郎 95点
7 成田 匠 97点
8 佃 大輔 117点

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