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4トリックス



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 スコルパから近日発売のかわいいフォルムの4トリックス。
 世界選手権日本大会の折り、金曜日にちょっとだけ試乗させていただきました。さっそくご紹介です。


 ちなみに、写真のライダーは野崎史高選手です(ノーヘルでごめんなさい。けしからんことではありますが、これもまたお似合いかも)。「どうやって遊んだらいいの?」との問いかけに「じゃ、ちょっと遊んであげようか」と走ってくれたのがこのシーンです。
 エンジンは70cc。ヤマハメイトのみたいに見えますが、日本製ではないらしいです。しかしこのエンジンが、なかなかの代物だった。始動はキックをただ踏み降ろすだけです。フットレストは自転車のペダルみたいに回転するしたためるのですが、キックするときもたたむ必要はありません。なんでたたまるのか、なんで回転するのか、そのへんが「どうやって遊んだらいいのかわかんない」所以であります。
 ミッションは、ロータリー式4速ミッションだったと思う。自動遠心クラッチなんで、がちゃんがちゃんと踏み込んでいけば、いつかニュートラルが出る。このへんはメイトといっしょですね。
 自動遠心クラッチなんで、スロットルを回すと、そのまま動き始めます。ブレーキは両方ともハンドルについてます。右手がフロント、左がリヤです。右足は、ペダル操作はしません。
 キルスイッチには、コードが伸びていて、これを自分のウェアに止めておくと、マシンと人間がばらばらになったときにエンジンが止まるという仕組み。ジェットスキー(はカワサキの商標で、水上バイクというのが正しいのかな)によく装備されているしくみ。
 前後サスペンションは自転車の流用みたいだけど、けっこうしっかりしたものがついている。ダンパー調整やセット荷重調整もしっかりあるし、よくわからないけど、リヤショックには調整ねじが3つもある。フレームはアルミ製です。こりゃ、336000円という価格(税込)は、なかなかバーゲンかもしれないと思える各部の作りです。シートは、というよりサドルですね。自転車といっしょで、高さをワンタッチで調節できる。野崎選手は、これはぼくにはちょっと高い、といいながら走ってます。その根拠がなんなのかは、最初はさっぱりわからなかった。いまでも、よくわからないけど。
 で、乗ってみる。
 ふつうのストトトトと走るには別になんにも不思議はないし、むずかしいこともありません。ふつうに走ります。でも、それじゃつまらないので、ウイリーくらいしてみようと思ってみる。ふつう(ニシマキの常識ですが)、ウイリーしようと思っても、なかなかうまくいくもんじゃないけど、こいつはするりとフロントが浮きます。まず、前輪荷重がめちゃめちゃに軽いようです。ぜんぜん心得のない人でも浮くかというと疑問だけど、ちょっとでもフロントを浮かす心得のある人なら、おおっと思うくらい簡単に浮くんじゃないかな。
 前輪が軽いということは、フロントが浮いた状態で重心が低いということでもあって、安定したウイリーができます(できそうな気がする)。その場合、サドルの位置はからだの位置を決めるし、体重によって、ウイリーの角度も決まってくる。野崎がサドルの高さを云々したのは、そういう深い意味があるのかなぁと、今気がついたところでした。
 フロントがあがりやすいというのは、重量配分だけではありません。クラッチの特性にもよるところが大きいと思います。ふつう遠心クラッチは、半クラッチが長くて、スパッとクラッチがつながらない。フロントをあげようというその瞬間にポンとパワーをかけるという操作がしにくいんですが、こいつは、パワーがぽんとつながります。はじめて試乗したという木村治男さんの考察によると(このマシンは、木村さんはいっさいタッチしていない)クラッチミートのポイントを、パワーのでているところにシフトして作られているのではないかということです。ふつうなら、スロットルワークとクラッチワークに神経を使いながらおこなっている作業が、なにげなくスロットルを開けてあげればいいというイージーさです。ウイリーをしないまでも、ぽんぽんとフロントホップをするのも、オートバイ離れした簡単さです。まったく自転車の感覚でポンポンできます。
 で、とりあえず試乗したのはもてぎのピットロードだったし、何回かぴょこんぴょこんとフロントをあげただけなんで、本格的試乗はまたお願いしようかと思うんですが(まだ日本にはこれ1台しかないとのこと)、とにかく楽しい印象の残る乗り物でした。
 ただ、いわゆるトライアル競技に使うにはちょっとちがうような気がするし(やってできないことはないとは思うけど)、さて、このマシンはどういう遊びかたをするんだろうと悩んでしまいました。でも、若い人たちは、そんなの悩まないで、きっとこのマシンにぴったりあった遊びかたを開発するんでしょうね。そういうシーンが、早く見てみたいものです。
 発売はアルプスヴァンから

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