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FUTURE125に乗った

FUTURE125と小川毅士
小川毅士ライディングで自由自在の125

 素晴らしいマシンに試乗ができた。FUTURE125という名称のこのマシン、見た目はモンテッサCota4RTをベースに125ccマシンとしたもの。改造車じゃないぞ、まったく別のマシンなんだという気概が、FUTUREというマシン名を名乗らせている。
 125ccクラスは、いまや世界的に注目のクラス。このクラスで切磋琢磨してこないと、上のカテゴリーに上がっても使い物にならない。しかして、モンテッサ系チームには125ccがないから、参加したくても出られない。だったら作ってしまえという発想だ。

 基本的にはCota4RTのエンジンをそのまま使って、ボアをダウンさせて排気量を小さくしているものと思われる。Cota4RTは極端なショートストロークエンジンだから、ボアを小さくしてもエンジンとしてのバランスが大きく崩れることはないという判断だったようだ。

毅士とティオーニ社長
小川毅士とティオーニさん

 開発者でありTRM社長のクィリノ・ティローニさんによれば、単なるボアダウンのキットではなくて、クラッチにもクランクにも手を入れてあり、だからモンテッサでもホンダでもなく、FUTUREなのだと自慢げだった。
 走らせてみる。パドックをくるくる回っただけだったが、125ccのパワーフィーリングは感じとることができた。
 試合で走っているのを見ると、排気音も250ccと変わらないし、もちろんエンジンの外観もちがわない。これはほんとに125ccなのだろうか、ステッカーだけ125と貼ってあるだけじゃないか(さいしょにこのマシンが発表された06年のTDN会場に展示されていたのは、ステッカーだけ貼られた250ccマシンだった)と疑いを持って見ていたが、乗れば明らかに125ccだった。

ニシマキとFUTURE125
乗ってみました

 動き出す瞬間の、どかんというパワーがない。回転をあげていくに従ってパワーも出ててくるが、低速域では排気量が小さいことを感じさせる。
 といっても、50ccマシンのような線の細さはまったくなかった。Cota4RT/RTL250Fも、初期型の05年モデルはパワーにみなぎっていて走り出しに強烈なトルクが発揮されるようになっていた。このパワーフィーリングを持て余してしまっていたライダーには、125ccのほうが快適に走れること、まちがいない。なにしろスムーズ。パワーも上品。全体的な扱いやすさもたいへんにすぐれていた。これはほしい。スコルパ125Fより当然完成度は高いし、Cota4RTより扱いやすいってな印象だ。
 125cc用に仕様変更したというクラッチは、250ccのものより軽い気がするし、取り回しにも軽快感が備わっている(マシンの重量はCota315Rと大差はないということだが)。

毅士とチームのみんな
チームのみんなと毅士は仲良し

 パワーがないという点では他の125ccマシンと同じだが、21世紀の設計のマシンには21世紀の利点もある。ホンダが125ccマシンを作る予定は今のところないようだが、ホンダ製の高い完成度のマシンを待ち続けるより、FUTURE125で4ストローク125の扉を開いてしまうのも悪くない。ちなみに開幕戦のユース125クラスでは、無名のライダーがふたりこれに乗って、ひとりはポイント獲得にあと一歩の17位に入っている。

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