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SSDT 4日目

SSDT2009

 SSDT、4日目。今年のSSDTは、勝負がおもしろい。去年はなんだかんだといってランプキンがぶっちぎりで、やっぱりランプキンは強いなぁという印象で終わったと思うんだけど、今年はそうはいくかという勢力が目白押し。といって、ランプキンだってけっして迫力が衰えているわけじゃない。みんながみんながんばっているから、全体がとても魅力的です。すごい。


 4日目は、少しやさしかったかな? ふつう、金曜日の5日目が、休息日といわれている。休息日というのを額面通りに受け取ってはいけません。イギリスの人は、ズタボロ泥だらけ、へろへろのしおしおのパーになったときに「Are you enjoying?」と笑いかけて相手が「Y…yes, I’m enjoying」と答えるのを楽しんでいる人種です。へろへろになっていない人々が、へろへろになっている人種を見下して「ふらふらしてんじゃないよ、このタコ」なんてやってる場面はときどき目にしたり(やられたりも)しますが、問いかけがジェントルではあるけど、基本的にはおんなじようなもんです。つまり和訳すると「楽しんでるかい? このタコ」てな感じになりますか。でもそう問いかけている本人が、たいてい充分楽しんじゃってる、つまりへろへろのしおしおのパーになっている場合が多いというのが、SSDTの特徴です。
 えーと、しおしおのパーの話ではなく、金曜日の話だった。つまり俗に休息日といわれているのは金曜日だけど、いつもとちょっと景色がちがう(出かけていく方向が反対だから)というだけで、そんなに簡単なことはない。それでも自戒を込めて休息日と呼ばれているわけです。
 今回もそのやり方は変わっていないはずなんで(なんせ100年もおんなじ大会をやってるんで、いまさらそうそうやり方を変えたりはしないのです)、休息日は金曜日のはず。なのにこの木曜日、オールクリーンがたくさん出ました。これもすごい。
 トップのドギー・ランプキンはもちろんオールクリーン。水曜日に10点減点をしたけど、4日のうち3日でオールクリーン。一瞬の油断もしていないというたくましさを感じます。トータル10点。
 2位は、変わらずイアン・オースターミュール。これまたオールクリーンでトータル14点。3位につけるのがアレックス・ウイグ。やっぱりオールクリーンで、トータル17点。ドギーさん、トップはトップだけど、2位にたったの4点差。3位に7点差。これは、ちょっとなにかがあったら簡単にひっくり返る点数だし、実際、ドギーが10点取った水曜日に、イアンは3点でまとめてきている。こんなことがもう一回あったら、逆転ですぞ。
 このほかのオールクリーンは、マイケル・ブラウン。トータル26点で7位。ただ、上位陣は小減点でまとめている連中ばかりだから、オールクリーンをしたからといって、一気に上位進出にはなりません。
 アダム・ノリスさんは13点、11点、14点ときて、オールクリーン。14位に浮上しました。ノリスさんの名前は、すいません、聞いたことがありません。この5人が、木曜日にオールクリーンをしたみなさんです。
 元に戻って4位はサム・ハスラム。この日の減点は4点で、順位は変わらず。5位、6位はジェイムス・ランプキンとジェイムス・ダビルで、ふたりとも減点1。ジェイムス、やるなぁ。ダビルさんのほうはこれくらいが当然だろうけど、ランプキンさんのほうのジェイムスがすごい。
 ランプキン、ダビル、そしてブラウン、さらにリチャードソン(この日2点)とイギリスのトップライダーがずらりと並びます。
 今回、外国人の参加はあんまり目だたないけど(アモス・ビルバオとかの名前が見えない。そういえばアモスは、最近はモンテッサのパドックでも見かけなくなった。どうしているのかな?)どうやら外国人トップにつけるのは26位のレイエスのようだ。レイエスのこの日の減点は3点。レイエスは、スペインの中堅ライダーだったのだけど、体調不調で世界選手権の一線からは退いた。今は若手を率いて世界選手権の舞台に戻ってきている。黒山健一や藤波貴久が世界選手権挑戦を始めた頃に同じようなポジションを争っていた仲間でもあり、特に藤波は仲よくしてもらっていたみたい。藤波は、レイエスのキャラバンで、楽しい映画を見せてもらっていたようだ。あの頃、日本のトップライダーにとって、いいお兄さんだったレイエスは、今はスペインのいいお兄さん。そしてこの瞬間は、スコットランドで泥だらけです。
 きのう書き忘れたけど、34位にはハリー・ランプキンがいる。ハリーの木曜日の減点は6点。みんな、すごい。
 女子ライダー、ベッキー・クックは、この日25点でトータル158点。100位以内というのは、SSDTに参戦を始めた頃の杉谷の目標だったけど、杉谷は達成したことはなし。イリス・クラマーとか、女子のトップライダーにとって、100位以内はちょうどいい目標になっているみたいです。SSDTの成績をそのままトライアルの実力とするのは無理があるけど、つまり世界のトップライダーの実力は、日本の国際B級の上級からA級の中堅くらいではないかと、杉谷と女子ライダーの成績を比較して算出できます。
 ちなみに杉谷は、トシ西山さんの参戦回数記録を破るんだと息巻いて参戦を始めましたが、書類選考で落選したり、牛の病気でSSDTが中止になったり、いろいろ不運もあって記録は破れず。今は腰の痛みがひどくて、参戦はとてもとても無理という感じ。西山さんの記録を破るには、まず日頃の生活の節制から始めないといけなかったという、後の祭りの教訓でした。
 イギリスには、50歳や60歳近くになってもSSDTに出続けているおっさんは多いけど、勘違いしちゃいけない。彼らは若いぴちぴちの時代からSSDTに参加している。経験を積んで、トレーニングも絶やさず、その結果、年をとっても参戦し続けられるのですね。SSDTは年寄りになってからいくべきものなんて思っている人がいたら、懺悔してください。
 女子2位はブリストウ。この日28点で195点、113位。100位以内には届いてないけど、好成績です。
 どんな・フォックスは、これよりちょっと遅れてこの日減点40点でトータル213点、133位。ところがこれを追い上げてきたのが、ケティ・サンター。ケティはTDN日本代表に選ばれたこともないし、世界選手権などで見ていると、そんなにぴりっとしたライダーではないんだけど、SSDTではさすが。この日19点で女子トップでした。トータルでは244点。165位。
 オーストラリアのマッキノンは49点で350点、219位でした。
 辻さんと鈴木さんは、今日も走ってません。
 ところで書き忘れていたけど、SSDTの本家はSSDT.ORGです。1日目の画像にリンクを貼りましたが、ちゃんと書いておくのを忘れました。リザルトなどばっちり掲載されているんで、興味のある人はのぞいてみてください。
 SSDTのリザルトページは、こちら

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