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TRライダー、大活躍

インドアエンデューロ表彰式

 10月30日、インドアトライアルでおなじみのイギリスはシェフィールドで、インドア・エンデューロ・ワールドカップが開催された。
 優勝は、KTMに乗るタデウス・ブラズシアク。誰あろう、かつてトライアル世界選手権で、唯一のポーランド人ライダーとして活躍していた若手ライダーである。
 2位にはアメリカのマイク・ブラウン(KTM)、3位にこれまたおなじみのグラハム・ジャービス(Sherco)が入った。
 リザルトには、ほかにもトライアルライダーの名前が目白押しで、8位にはシェフィールドといえばこの人、ドギー・ランプキンの名前もある。
 写真は総合表彰式で、中央がブラズシアク、右がジャービス。
○写真:Pep Segales(SoloMotoOffroad),FIM

 ブラズシアクは、ポーランドのナンバーワントライアルライダーとして世界選手権に登場した。スポンサーはお父さんで、ポーランドのナンバーツーライダーだというお兄さんがマインダーを務めていた。初めて日本大会に来たときには、その存在を知る日本人は一人もおらず、ブラズシアクという名前の読み方もさっぱり。しかしそれ以上にさっぱりだったのは彼らで、彼らはツインリンクもてぎがどこにあるのかをまったく知らないままに日本にやってきた。まず彼らは、成田で「ミトミト」と連呼し(成田からはそうやってこいと、トライアル関係の誰かに教えてもらったらしい)水戸行きのバスに乗ることに成功。水戸へついたら、今度は「モテギモテギ」と連呼して、茂木町のバス停までやってきた。まぁそこまで来れば、ツインリンクのパドックは目と鼻の先だった。
 そんなブラズシアクにとって、険しい世界選手権のセクションもなんということはないし(もちろん落っこちて5点になるのだが)パドックでただひとりのポーランド人ライダーというのも、なにも問題にはならなかった。
 2003年にはジュニアクラスを走る決断をしチャンピオンを目指したが、シャウン・モリスに敗れてランキング2位。翌年には、ヨーロッパ選手権で見事タイトルを獲得した。
 世界選手権では10位以内にコンスタントに入るような実力を身につけたものの、2007年に第1戦だけ走って、以後トライアルからは離れた生活を送っている。

インドアエンデューロのジャービス

グラハム・ジャービス

 インドアエンデューロは、3回のレースのトータルポイントで勝利を争う。設定されたコースは、見る限りはスーパークロスとトライアルの中間的存在で、もちろん世界選手権トライアルほどハードなものではない。
 ブラズシアクは3回のレースをすべて勝利して、文句なしの勝利を飾った。ジャービスはファイナル2(2回目のレース)で2位となったが、1回目と3回目で6位と4位になって2位を逃している。
 ジャービスは、今回のレースについては終了したばかりのスコットトライアルがよいトレーニングになったというコメントをしている。

インドアエンデューロのランプキン

ドギー・ランプキン

 ドギー・ランプキンは、1回目を10位、2回目を6位、3回目を9位となって、総合8位となった。ランプキンはベータの4ストロークの400ccに乗ったが、大柄のランプキンだが、エンデューロマシンに乗ると、まだまだマシンが大きく見える。ランプキンもブラズシアクもジャービスもどちらかというと大柄のライダーだが、インドア・エンデューロに体格は有利不利はあるだろうか?
 シェフィールドは、ランプキンの地元中の地元(藤波が名古屋を走るようなものか)。ギャラリーにもランプキンを知る者が多く、これまでシェフィールドのインドア・トライアルでは、圧倒的スタートして君臨してきた。事実上インドアのトップライダーの座から退いた昨今でも、シェフィールドでだけは突然活躍をしたりして、地元での強さをアピールしていたものだった。今度はインドア・エンデューロでその雄姿を示すことになるのかもしれない。

 ブラズシアク、ジャービス、ランプキンのほか、ダニエル・ジベールの名前もある。ジベールは2004年ユースチャンピオン、2006年ジュニアチャンピオン。2007年を最後に世界選手権トライアルから撤退しているが、エンデューロに活路を見いだしたか。今回の結果は9位、8位、8位。ランプキンよりいいポジションでゴールしているレースもある。トライアルでは絶対にあり得ないこういうポジション交代劇が、エンデューロでは起こりうる点、多くのライダーにチャンスがあるカテゴリーといえそうだ。
 インドア・エンデューロ・ワールドカップの次のラウンドは、12月5日のイタリア・ジェノバ大会となる。

Pos. Rider Nat. Machine Team
1 Tadeusz BLAZUSIAK POL KTM 250 2T KTM FACTORY ENDURO TEAM
2 Mike BROWN USA KTM 250 4T
3 Graham JARVIS GBR Sherco 250 4T SHERCO
4 Ivan CERVANTES ESP KTM 250 2T KTM FACTORY ENDURO TEAM
5 Antoine MEO FRA HUSQVARNA 250 4T CH RACING
6 Joakim LJUNGGREN SWE HUSABERG 390 4T HUSABERG FACTORY TEAM
7 David KNIGHT GBR KAWASAKI 250 4T KAWASAKI
8 Dougie LAMPKIN GBR BETA 400 4T BETA MOTOR
9 Daniel GIBERT SPA KTM 300 2T
10 Christophe NAMBOTIN FRA GAS GAS 300 2T GAS GAS ENDURO RACING TEAM
11 Gordon CROCKARD IRL KTM 300 2T PAR HOMES
12 Thomas SAGAR GBR SUZUKI 250 4T FAST EDDY RACING

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