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OSSA復活!?

OSSA New

 OSSA(オッサ)は、往年のスペイン製、名トライアルマシンだ。エンブレムによると、創業1940年となっている。
 日本でなじみ深いのは、ミック・アンドリュース。ヤマハと契約して名車TY250Jの開発とチューニングに携わったミックが名を馳せたのは、オッサによってだった。トライアル・テクニシャンをマジシャンと呼ぶのは現代にも通じるが、これの元祖もミック。ミックが日本に紹介されたときの呼称は「オッサの魔法使い」だった。
 そのオッサが、21世紀に復活した。開発ライダーとして名を連ねているのは、マルク・コロメ。モンテッサ(ホンダ)で1997年にチャンピオンになったコロメが、スペイン製マシンの開発のためにスペインへ。そしてオッサが復活した。
Photo:Alifredi Pupi (Thanks!)

0911OSSAs

 この写真のふたりは、マルク・コロメとサルバさん。左のくりっとした目の若いほうが、1996年世界チャンピオンのマルク・コロメ。アライグマのような目は、3回の全日本チャンピオン伊藤敦志さんにちょっと似ているけど、これはこの際関係ない。
 サルバは、コロメがチャンピオンになったときのマインダーで、現在でもスペインのトライアル界では確固たるポジションを占めている。いわば、チャンピオン獲得の黄金コンビが、この二人だ。この二人が新生OSSAとともにこの場にいるのは心強い限りなのである。

 そしてマシン。これはプロトタイプということで、マーケットにリリースされるのは2011年からになるという。ただしプロトといっても、かなり最終段階に近い状態で、このまま市販される公算が強いらしい。
 マシンの仕様は、どこから説明したらいいのかわからないくらいに意表をついている。フロントフォークはアップサイドダウン。現在の主流とはちがうが、これとて、他の部分に比べるといたってふつう。
 エンジンは2ストローク単気筒。なんとシリンダーが後傾している。しかも後方排気だ。そしてコクサン製のフューエルインジェクションを装備している。2ストロークでは初めてのフューエルインジェクションになる。
 不思議な形のラジエターに見えるアンダーチューブの部分は、これがなんとフューエルタンク。ラジエターは縦に配置されたタンクと平行に、タンクのすぐ後方にセットされている。
 リヤホイールは、2010年型RTLと同様の形状のワークス型DIDホイールに見える。リヤショックはこのマシン専用設計のオーリンズだそうだ。

 オッサについての詳細は、下記のOSSA公式サイトがおもしろい。スペイン語バージョンしかないようで、なんだかさっぱりわからないし、まだTシャツくらいしか売るものがないようだが、かつて英語に登場したOSSAの雄姿などを見ることができる。イントロムービーも、なんだか楽しい。
 スペイン語はわかんなくていいから、そこら中クリックしてみてください(ぼくもそうしました)。
OSSA

OSSAプロト

 この写真は、伝統のブランド「オッサ」の復活に集まったジャーナリストたち。トリノ在住の世界的トライアルジャーナリスト、マリオ・カンデローネの姿があるのはまぁ当然として、オンロードの権威である和歌山利宏さんの姿が見られます。どこかのモーターサイクル雑誌にでも、名門オッサについて、なにか書いてくださいね。

【追記】

OSSA2010_1
OSSA2010_2

Photo:Mario Candelone

 その、スキンヘッドのマリオ・カンデローネさんが、オッサのプレスリリースを送ってくれた。オッサの歴史などがつづられてい興味深いのだが、とりあえずこのニューマシンについての記述だけを簡単に記しておく。
 マシン名はTR280i。フューエルインジェクション、後傾シリンダ2ストロークエンジンと斬新なレイアウト、倒立フロントフォークが特徴。
 後方排気としたことで、マシン設計上の重要なスペースを排気熱と遮断することができ、またリヤボックスを前方に位置することで、リヤショックに充分なスペースを与えることもできている。
 前方からフューエルタンク、エアクリーナーボックス、ラジエターの順に配置されている。フューエルタンクはアルミ製。フレームはアルミとクロームモリブデンとで構成される。
 倒立のフロントフォークはマルゾッキ製。リヤは、写真からはわからないが、リンクサスのようだ。倒立フロントフォークは、現在ではトライアルマシンで使っているものはないが、よい面を生かし、デメリット部分をフォローする新テクノロジーが投入されているという。フロントフォークそのものは、40mmのアルミアウターチューブ型。
 マシンのテストは2010年1月から開始され、2010年7月から生産を開始するという。

主要諸元
排気量:272.2cc
エンジン:2ストローク単気筒クランクケースリードバルブ吸入
ボア・ストローク:76 x 60mm
吸気:コクサン・フューエルインジェクション(バッテリーレス)
ギヤボックス:6速
ギヤ・クラッチオイル量:700cc
フレーム:クロームモリブデンパイプ。下部はアルミニウム
フロントサスペンション:マルゾッキ40mm倒立型
リヤサスペンション:TTXオーリンズモノショック
フロントブレーキ:185mm 4ピストンキャリパー
リヤブレーキ:150mm 2ピストンキャリパー
フロントホイール:2.75×21 28本スポーク
リヤホイール:4.00×18チューブレス28本スポーク
ホイールベース:1,328mm
シート高:655mm
燃料タンク容量:3リットル
乾燥重量:67kg

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