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カベスタニー勝利

2010マルセイユのカベスタニー

 1月23日、インドア世界選手権第2戦はフランスのマルセイユで開催。ライダーを中心に不評だったルールは若干変更を受けての運営となった。
 この戦いで、今シーズンから2ストロークのシェルコにマシンをスイッチしたアルベルト・カベスタニーが、トニー・ボウをわずかに振り切って勝利。新しいシーズンで、幸先のいい1勝を得た。
 シェルコは今シーズンから、フューエルタンクをマシンの左後ろに配置した革新的レイアウトのニューマシンを投入していて、シェルコにとっても幸先のいい勝利といえる。


 今回から、QXとかTX1という呼び名はなくなって、クォリファイ、ラストチャンス、セミファイナル、ファイナルで勝利を争うシステムになった。クォリファイは全員が最低4つのセクションをトライして順位を決め、上位4人がセミファイナルに進出する。5位から8位まで(それ以下はクォリファイ敗退)がラストチャンスで争い、ラストチャンス上位2名がセミファイナルに進出する。
 6名によるセミファイナルで、上位4名がファイナルに進出。
 最終的に4名でファイナルを争って勝敗を決める。
 クォリファイでは、前回の絶不調とは裏腹、カベスタニーが好調だった。減点2。ボウを4点引き離してトップでセミファイナル進出の切符を得た。3位はラガで、ボウと同点の6点。その次の4位が、藤波貴久とジェロニ・ファハルドで、どちらも9点だった。
 同点だったので、クォリファイに使われたセクションのひとつを使ってのタイブレーク。どちらも1点をついて減点は同じだったが、藤波が4秒ほどセクション走破に時間がかかっていた。これでファハルドの4位、藤波の5位が決まって、藤波はラストチャンスに回ることになった。

1 Albert Cabestany SPA Sherco 2
2 Toni Bou SPA Montesa-HRC 6
3 Adam Raga SPA Gas Gas 6
4 Jeroni Fajardo SPA Beta 9
5 Takahisa Fujinami JPN Montesa-HRC 9
6 James Dabill GBR Gas Gas 11
7 Loris Gubian FRA Gas Gas 21
8 Alexz Wigg GBR Beta 25
Non-Qualifiers
9 Alexandre Ferrer FRA Sherco 26

 ラストチャンスでは、まず二人ずつのダブルレーンが行われた。前回はダブルレーンが勝負の行方を左右する要素が大きすぎたということで、今回のダブルレーンは勝って減点ゼロ、負けて減点1という以前の減点に戻っている。藤波vsグビアンは藤波が勝ち、ウイグvsダビルはウイグが勝った。
 続いて二つのセクションにトライ。最初のセクションでは藤波のみがクリーン、ダビルとウイグが1点、グビアンが5点となった。しかし走破した3人もタイムオーバーがあり(持ち時間1分。それをすぎると30秒ごとに1点)それぞれ1点ずつのタイムオーバー減点が加算された。この時点で、藤波はウイグに1点リード、ダビルに2点リードだ。
 最後のセクション。ここで藤波は、減点を1点以内に抑えればセミファイナル進出。2点だったら、セクション走破タイムで勝負が決まる。最初にトライしたウイグはクリーンでタイムオーバー、続いてダビルがクリーンでオンタイム、グビアンが5点。最後にトライした藤波は、確実に走ってあぶないところでは足を出していったが、タイムオーバーが想定外だった。なんとここで、ダビルとウイグに対して1点多い減点となってしまい万事休す。2戦連続で、藤波のクォリファイ敗退が決まった。

Pos. Name Double
Lane
Sec1 Sec2 Total
5 James Dabill 0+1 1+1 0+0 3
6 Alexz Wigg 0+0 1+1 0+1 3
x Takahisa Fujinami 0+0 0+1 2+1 4
x Loris Gubian 0+1 5+0 5+0 11

 セミファイナルでは、順当にスペイン人4人が勝ち残った。ウイグはダブルレーンを含むすべてのセクションで5点で問題外(藤波は、そのウイグに負けてしまったわけだが)。ダビルも5点ひとつでファイナル進出を阻まれた。
 日ごろからインドア選手権で腕を磨いているスペイン勢は、どう逆立ちしても日本人やイギリス人より有利なのは否定できないところだ。

Pos. Name Sec3 Sec4 Sec5 Double
Lane
Total
1 Albert Cabestany 1+1 1+1 1+0 0+0 5
2 Toni Bou 3+1 0+1 0+0 0+0 5
3 Adam Raga 1+2 3+1 0+0 0+0 7
4 Jeroni Fajardo 5+0 0+1 1+1 0+1 9
x James Dabill 3+2 5+0 1+1 0+1 13
x Alexz Wigg 5+0 5+0 5+0 5 20

 そしてファイナル。4つのセクションを戦って勝敗を決する。スコアはセミファイナルからは加算されている。セクションのナンバリングを見るとラストチャンス以降が決勝扱いということになるが、スコアが加算されているのはセミファイナル以降になる。
 ラガは第6(ファイナルの最初のセクション)で5点、ファハルドは1点やタイムオーバー減点などを重ねていくが、カベスタニーとボウはクリーンを連発して譲らない。このまま4つのセクションを走り終えたら、タイブレークとしてダブルレーンで決着がつくことになる。
 しかし最後の最後に、ボウが足つきで減点。これでカベスタニーの初優勝が決まった。
 ランキングでは、カベスタニーとボウが35点で同点。ラガが21点でこれに続き、4位には前回3位にはいったダビルが18点で続いている。ファハルドは15点、2戦続けてクォリファイ敗退をした藤波は8点で、すでにタイトル争いからは完全に脱落している。インドアのシリーズは短いから、早くもタイトル争いはカベスタニーとボウの二人に絞られてきた印象がある。

Pos. Name Sec6 Sec7 Sec8 Sec9 Total
1 Albert Cabestany 0+0 0+0 0+0 0+0 5
2 Toni Bou 0+0 0+0 0+0 1+0 6
3 Adam Raga 5+0 5+0 0+0 1+1 14
4 Jeroni Fajardo 1+1 0+1 0+0 5+0 17

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