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2011アウトドア終幕

11最終戦のボウ

 2011年世界選手権が終了した。チャンピオンは予定通りトニー・ボウがその座についたが、アダム・ラガの後半の追い上げはなかなかのものだった。
 最終戦は9月3日と4日、フランスのスキー・リゾートISOLA2000にて開催。フランス大会はすでに開催されているため、この大会はヨーロッパ大会として開催された。
 もともと最終戦はポーランド大会が予定されていたが、水害でキャンセルとなり、代替大会としてこの会場が選ばれた。
 ジュニアはアルフレッド・ゴメス(モンテッサ)が1日目にタイトルを決めた。ユースはすでに日本大会でジャック・シェパードのチャンピオンが決定していた。
 FIMのプロモーション映像も届きました。



全編を視聴したい方はFIM-Liveで視聴を申し込んでください。

11最終戦のボウ

 1日目はラガが絶好調。しかも天候の変化を読んでか飛ばしまくってゴール。2位のボウにダブルスコア以上の15点差をつけての圧勝となった。
 藤波貴久はラガのペースについていけず、やがて降り出した雨にもつかまり、アルベルト・カベスタニーとジェロニ・ファハルドに上位を許して5位に甘んじている。上位4人をスペイン勢が独占するリザルトとなった。

11最終戦ワールド1日目結果

クリックするとPDFのセクションごとの結果が開きます

 2日目は今度はボウが神がかった走りを見せた。雨の中、セクションがやさしく設定されたとはいえ、6位のマイケル・ブラウンになるとクリーンが6個しかとれない難セクション群である。そこを1ラップ目にたった1点で回りきって見せた。
 2ラップ目は今度はラガが猛追撃。ボウが7点を取ったところを2点でまとめて気を吐いたが、トータルでは6点差でボウが有終の美を飾ることになった。ボウはこれでアウトドア世界選手権タイトルは5つ目。
 藤波は4位。3位カベスタニーに9点離されてのこのポジションだ。ファハルドはこの日は失格。どうやらマシントラブルが発生し、パドックまで押して帰る際に手伝いを受けたということでの失格となった。失格でなければ、ファハルドは7位に入っていたところだった。奇しくもマシントラブルで後半のほとんどを申告5点としたもてぎと同じ成績。
 その7位には、前日にジュニアクラスでチャンピオンとなったアルフレッド・ゴメスが入った。ワールド緒戦にしては、この成績は大金星。まぐれという話もあるが、まったく実力がなければまぐれも起こりえないわけで、来年のゴメスが少し楽しみとなった。

11最終戦ワールド2日目結果

クリックするとPDFのセクションごとの結果が開きます

 終わってみれば、チャンピオンはトニー・ボウ、2位にアダム・ラガ、3位に藤波貴久と、2007年以来5年間その顔ぶれの変わらない世界選手権となった。しかし内容的には同じシーズンなどひとつもなく、今年はボウの圧倒的強さから始まったものの、ラガの王道的トライアルが復活して追い上げてのこの結果だ。いま、ボウの牙城を崩すのは限りなく困難だが、ラガの存在で、ボウも心おだやかにタイトルを獲得したわけではなさそうだ。
 藤波は序盤の不調から立ち直り、日本GPではあと一歩で優勝できたところで負傷があった。毎年アクシデントのある藤波だが、今年は特に大きなアクシデントがいくつかあった。それに負けずに戦う藤波の姿に「負けないぞ日本」を重ね合わせる人も多かったのではないだろうか。

11年間表彰ワールド

 ジュニアはゴメスがきっちり優勝してチャンピオンを獲得した。ゴメスは去年もチャンピオン候補として走りながら、後半戦で逆転を許してランキング2位に甘んじていた。今年も前半戦の破竹の勢いからやや勢いを落としての後半戦となっていて心配されたが、最後はきっちり勝利した。
 残り試合が1戦あるが、ゴメスはワールドクラスへの参戦を希望した。卒業したら、新学期を待たずに上級クラスに編入してもいいシステムだ。

11最終戦ジュニア1日目結果

 ゴメスのいない2日目、ジョナサン・リチャードソンが優勝。リチャードソンもイギリス期待の次世代を担うライダー。イギリスは若いライダーが次々に育って生きている。そういえば、ジュニアのチャンピオンは、この2年間イギリス人が獲得していた。スペイン人のチャンピオンは久しぶり。来年のタイトルは、どこの国のひとが持っていくのだろうか。

11最終戦ジュニア2日目結果

 2011年ジュニアクラスチャンピオンのアルフレッド・ゴメスは、こんな人。妹が女子世界選手権に参戦していて、そこそこ好成績を挙げるようになってきた。妹はスペインチームの代表選手だが、お兄さんが代表選手になるのは、まだもうちょっとむずかしそうだ。

11年間表彰ジュニア

 ユースはセドリック・テンピエール(フランス・シェルコ)が勝利した。チャンピオンを日本で決めたジャック・シェパードは手首の治療のため今回はお休み。そのためにはるばる日本までチャンピオンをとりに来たのだ。
 日本大会で2位となったヘサス・マルティンは6位。日本での表彰台は、なにかのきっかけになったのだろうか。

11最終戦1日目ユース結果

 2日目はスウェーデンのエディ・カールソンが勝利した。マルティンはやはり6位。弟のほうも10位と11位だから、ライバルがひしめく中で、それなりの成果を残した。せっかく日本にやってきてくれたのだから、それをジャンプボードとしてがんばっていただきたい。

11最終戦2日目ユース結果

 ということで、試合には出ていないけれど、年間表彰を受けにフランスへやってきたジャック・シェパード。手首がちょっと痛そうだけど、手術はまだしていないみたいだ。

11年間表彰ユース

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