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X-TR、開幕戦はボウ辛勝


FIM-LIVEのダイジェスト動画。有料フルバージョンもあります。

 1月5日、FIM Xトライアル第1戦は、イギリスのシェフィールドで開催された。イングランド島のほぼ真ん中、ビートルズの出身町であるリバプールに近い。
 勝利したのはやっぱりトニー・ボウ(モンテッサ)。その強さは今年も揺るぎない。しかしその実、ボウの勝利は最後の最後までわからなかった。アルベルト・カベスタニー(シェルコ)がファイナルではボウを猛追。その差、わずか1点での、ボウの勝利となった。去年のシーズンはほぼ全戦を圧勝したボウだったが、今シーズンはどうなるのか。まずは、開幕戦でボウにあと一歩まで詰め寄ったカベスタニーに殊勲賞だ。

1301Xボウ
1301Xフェレル

優勝のボウと5位を獲得したフェレル

Photo : Good-shoot.com/FIM

 3位表彰台に上がったのはジェロニ・ファハルド(ベータ)。ファハルドは昨シーズンにベータに再移籍。その最初のシーズンとなったXトライアルシリーズはさんざんな成績だったが、今シーズンはほぼ実力通りの結果を残せたといえるだろう。
 結果、表彰台はスペイン勢の独占となった。当然といえば当然。イギリス勢や日本勢(といってもたったひとりだけど)が表彰台を獲得することは不可能ではないが、インドア慣れや選手層の厚さから、スペインの牙城を崩すのはなかなかに困難と思われる。
 と、今回の表彰台を逃したアダム・ラガの動向はといえば、なんとクォリファイ敗退、7位に沈んでいる。藤波貴久(モンテッサ)はセミファイナルに進出して6位だった。
 2013年Xトライアルには、7名のライダーがノミネートされている。チャンピオンのボウをはじめ、カベスタニー、ラガ(ガスガス)、ファハルドの4名のスペイン勢、藤波、チャロナー、そして昨年のジュニアチャンピオン、アレッシャンドレ・フェレル(シェルコ)。
 さらに今回は、地元イギリスからジェイムス・ダビル(ベータ)とマイケル・ブラウン(ガスガス)の2名と、イタリアのマテオ・グラタローラ(ガスガス)を加えて総勢10名で開催された。スペイン4名、イギリス3名、日本、フランス、イタリアが1名ずつ、ベータとガスガスが3台ずつ、モンテッサとシェルコが2台ずつという概要だ。

1301Xファハルド?

たぶんファハルドだと思う。ベータであることはまちがいない

Photo : Good-shoot.com/FIM

 クォリファイを楽勝で通過したのはボウ。5セクションを2点で走り抜けた。続くはファハルドで9点だったが、カベスタニーが10点、ダビルが11点、藤波とフェレルが12点と続く。ここまでの6名かセミファイナル進出。13点のラガは、14点のブラウンや18点のグラタローラ、チャロナーとともにここで試合を終えることになった。
 同点のグラタローラとチャロナー、藤波とフェレルは同点決戦のセクションを走る。グラタローラとチャロナーはこれが最終順位となるし、藤波とフェレルはファイナルで同点だった場合に、クォリファイの結果が最終結果に反映されるからだ。グラタローラとチャロナーはタイム差でチャロナーの勝ち、フェレルは藤波に勝利するため急いだか、1点をついてしまって藤波の勝ちとなった。

1301XTRクォリファイ結果

画像を別に開いていただくと、もう少し大きくなって、文字が読み取れると思います

 セミファイナルでは、6名から4名に絞られる。最初のダブルレーンは6位と5位、4位と3位、2位と1位が決戦する。勝ったのは藤波、カベスタニー、ボウだった。フェレル、ダビル、ファハルドが1点減点として、残る4セクションで勝敗を決する。
 ここでは、ボウがオールクリーン。減点ゼロでファイナルに進出した。続くはカベスタニー。最終セクションのタイムオーバー(持ち時間を30秒すぎるごとに1点減点)の1点減点のみ。ファハルドは第2セクションで1点減点、最終セクションで2点減点のタイムオーバー減点が2点、さらにダブルレーンでの1点を加えて、全部で5点でファイナル進出となった。
 残るは藤波とフェレルとダビル。去年のノミネートライダーの意地をかけて藤波がファイナルに進出したいところだったが、藤波は第1セクションで2点減点。ここはフェレルは5点だったがダビルはクリーン。これで戦況はダビルに傾いた。残る3セクションはダビル、藤波とも5点だった。ところが第2セクションをフェレルがクリーン。フェレルは昨シーズンからXトライアルで活躍を見せ始めていたが、その走りが本物なのを再確認させられた。

1301X会場

会場。ダブルレーンは、クルマを踏み越えていく設定だ!

Photo : Good-shoot.com/FIM

 藤波、フェレル、ダビルの3人は、4セクションのうち3セクションで5点。これに藤波は第1での2点、フェレルとダビルはダブルレーンでの1点減点が加わり、藤波は17点、フェレルとダビルは16点。まず、藤波のセミファイナル敗退が決まった。同点のフェレルとダビルについては、クォリファイの成績によって順位が決まるので、ダビルのセミファイナル4位が決定。フェレルは藤波同様セミファイナル敗退が決まったが、成績は藤波の上を行く5位となった。

1301XTRセミファイナル結果

画像を別に開いていただくと、もう少し大きくなって、文字が読み取れると思います

 そしてファイナル。ここまでくると、残念ながらダビルに活躍の目はほとんどない。最初のダブルレーンでは、ボウとファハルドが勝利し、カベスタニーとダビルは1点減点からファイナルをスタートすることになった。
 第1セクションは3名のスペイン勢がクリーンして、ダビルが5点。第2は全員が5点となったが、第3はダビルとファハルドが1点+タイムオーバーの1点。最終セクションはファハルドが5点となるも、ダビルも2点+タイムオーバー1点で3点。ファイナルのトータルは、ダビルが16点、ファハルドが12点。これにセミファイナルの減点を足して、ダビルが32点で4位決定。ファハルドが18点で3位となった。
 問題は優勝争いだ。ここまで、セミファイナルでは1点、ダブルレーンで1点、ボウはカベスタニーにアドバンテージをとっている。残る4セクションで、ボウはカベスタニーに2点以上差をつけられなければ優勝が決まる。というか、いつものボウなら、そんな計算をしなくたって勝利するはずだった。しかし2013年の開幕戦は、様子がちがった。

1301Xカベスタニー

あと1点差で勝利だったカベスタニー

Photo : Good-shoot.com/FIM

 第3セクションまでまったく互角で来たボウとカベスタニーだったか、最終セクションでボウが戸惑った。足をついて時間内にセクションアウトするか、時間をかけてクリーンを守るかむずかしい判断となったが、ボウはクリーンを選んだ。結果、タイムオーバー1点でここを抜け、その差わずか1点でボウが開幕戦の勝利者となった。
 Xトライアル、次戦は2月10日バルセロナで開催される。

1301XTRファイナル結果

画像を別に開いていただくと、もう少し大きくなって、文字が読み取れると思います
1301X藤波

残念、開幕戦は6位の藤波

Photo : Good-shoot.com/FIM

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