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ワールドゲームズ

銅メダル獲得の日本

銅メダル獲得の日本

 第7回ワールドゲームズドイツ大会がドイツ、デュイスブルクにて開催され、これに公開競技として行われているインドアトライアルの結果が届いた。
 優勝はスペイン。35ポイントで金メダルを獲得。日本が3位で21ポイント。土曜日ファイナルの1ラップ目には2位だったが、2ラップめに2位の座を2点差でイギリスに奪われ銅メダル獲得となった。4位はフランス。参加はこれにイタリアと開催国ドイツを加えた6カ国だった。


 ワールドゲームズとは、国際スポーツ団体総連合(GAISF)加盟競技の中で、オリンピックの競技種目に採用されていないスポーツを集めて開催される、国際的トップアスリートによる総合スポーツ大会。オリンピックと同じく4年に1度開催され、前回2001年は日本の秋田で開催されている。
 競技種目は、オリンピック競技種目以外の種目で、世界3大陸で普及していること、開催費用を安価に抑えることなどがワールドゲームズの特徴となっていて、いわば地に足がついたオリンピックとでも言えるかもしれない。
 FIM(国際モーターサイクリスト連盟)はGAISFの加盟競技団体ではないが、IOC(国際オリンピック委員会)の認可団体であることなどから、今回インドアトライアルが公開競技としてワールドゲームズで採用されることになったもの。
 ワールドゲームズの公式競技にはビリヤードやボディービルディング、ボウリング、フリークライミング、空手、新体操、ラグビー(7人制)、エアロビクス、相撲、綱引きなど、全部で32種目。
 公開競技は合気道、アメリカンフットボール、ビーチハンドボール、ドラゴンボート、インドアホッケー、そしてインドアトライアルの5種目。日本は公式競技、公開競技あわせて23種目に参加している。
 インドアトライアルの日程は2日間。22日金曜日は、いわば予選で、6カ国の参加国を3カ国4カ国に絞るもの。予選1組目はスペイン、日本、ドイツの3カ国で行われ、スペインが25点、日本が18点、ドイツが11点。上位2チームがファイナルに進出するルールで、スペインと日本がファイナルに進む。
 予選2組目は残るイギリス、フランス、イタリアで、こちらはイギリス25点、フランス19点、イタリア12点で、イギリスとフランスがファイナル進出となった。
 点数の多いほうが上位にいるのは、トライアルにはなじみが薄いが、インドアトライアルのデス・ネーション(なぜかインドアトライアルに関しては英語、アウトドアではデ・ナシオンとフランス語表記が通例となっている。日本だけの通例なのか世界的なものなのかは不明)でのルールと共通で、それぞれのセクションでもっとも成績がよかったチームに3点、次点が2点、3位が1点が与えられるシステム。たとえばAチームがクリーン、Bが1点、Cが3点なら、Aに3点、Bに2点、Cに1点が与えられ、それをトータルしたポイントで勝負を競うことになっている。3チームともクリーンなら3チームともに3点が与えられ、Aがクリーン、BとCが5点なら、Aには3点、BとCには1点が与えられる。
 予選では、セクションはオブザーブドセクションがダブルレーンが2回ずつおこなわれた。すべてのセクションは、3名のメンバーのうち誰か一人が走ることになっている。どこのセクションに誰を走らせるかはチームの采配だ。もちろん、エースがすべてのセクションを走る、なんてことはできないルールで、全員が均等に走ることが義務づけられている。
 予選での日本は、野崎がダブルレーンでファハルドに勝利するなど気を吐いたが、全体的にはファイナルに進出することがこの日の目標で、ショーをアピールした印象もあった。
 翌土曜日、この日は決勝で、スペイン、イギリス、日本、フランスの4カ国が参加する。予選とちがって、今度は3点、2点、1点、0点とポイントが与えられて勝敗を争う。5点となった場合などに、ポイントは与えられない。通常のトライアルとは異なる勝敗の決し方をする上、金曜日と土曜日でポイント配分がちがうなど、公開競技として、トライアルを知らない人に競技を分かりやすく伝えられたかは、多いに不安なところである。
 1ラップ目、やはりスペインが好調である。オブザーブドセクション6個とダブルレーンが1個、全部で7つのポイントが与えられるが、スペインはラガがランプキンに負けてひとつだけ1点がある以外、全部3点でトータル19点。
 日本勢は勝利の3点が3つ、2点がふたつ、0点がふたつで13点。イギリスは11点で、わずかながらリードを持っていた。
 インドア世界選手権に出場しているのはほとんどスペイン人で、スペイン勢以外では、今シーズンの例からすると藤波とランプキンしかいない。スペインがトップで2位をイギリスと日本が争うのは、いわば自明の構図なのだが、しかしランプキン以外のジャービス、コリーはインドア世界選手権の経験者、一方日本勢の黒山、野崎にはその経験がないのが、やはりハンディではある(黒山は1999年に出場権があったが、その緒戦で両手首を骨折し戦列から退いた)。

会場風景

 2ラップ目、スペインの優勢は変わらないが、今度はイギリスが奮起した。ランプキンはもちろんだが、久しぶりの世界大会出場のコリーが、2セクションを走り両方ともクリーンするなど、ポイント獲得に多いに貢献した。
 日本は3つの5点(ポイント0点)が響き、2ラップめにイギリスに4点詰められ、トータルで2点差で3位のポジションを得た。
 ワールドゲームズだから、参加選手とチームマネージャーには金銀銅のメダルが授与される。 日本は今回のワールドゲームズで19個のメダルを獲得したが、公開競技でのメダル獲得はインドアトライアルだけだった。
  次回第8回大会は、2009年に台湾の高雄で開催される。

●参加選手一覧

スペイン
(アダム・ラガ/マルク・フレイシャ/ジェロニ・ファハルド)
イギリス
(ドギー・ランプキン/グラハム・ジャービス/スティーブ・コリー)
日本
(藤波貴久/黒山健一/野崎史高)
フランス
(ブルーノ・カモッジ/クリストフ・カモッジ/クリストフ・ブルオン)
イタリア
(バレリオ・バウチェ/デエゴ・ボシス/ダオリ・デレーレ・ガンディーネ)

ドイツ
(カルステン・ストランコファー/ステファン・ウルツハイマー/クスリチャン・ワサーマン)
*ドイツは開催国特権での参加だったが、ストランコファーはインドア世界選手権ドイツ大会のゲストとして参加経験もある。

Nation Rider 1 2 3 4 5 6 7 Sub.Total Total
金曜日 1組目
スペイン ファハルド 3 3 3 9 25
フレイシャ 3 3 3 9
ラガ 3 3 1 7
日本 藤波 1 2 2 5 18
黒山 2 2 2 6
野崎 2 2 3 7
ドイツ ストランコファー 1 1 3 5 11
ウルツハイマー 1 1 2
ワサーマン 1 1 1 1 4
金曜日 2組目
イギリス コリー 3 3 3 9 25
ジャービス 1 3 3 7
ランプキン 3 3 3 9
フランス ブルオン 1 2 2 5 19
B.カモッジ 3 3 2 8
C.カモッジ 1 3 2 6
イタリア バウチェ 1 2 1 4 12
ボシス 3 1 1 5
ガンディーネ 1 1 1 3
土曜日 1ラップ目
スペイン ファハルド 3 3 6 19
フレイシャ 3 3 6
ラガ 3 1 3 7
日本 藤波 3 3 2 8 13
黒山 2 3 5
野崎 0 0 0
イギリス コリー 0 3 3 11
ジャービス 1 0 1 2
ランプキン 3 3 6
フランス ブルオン 0 0 0 3
B.カモッジ 3 0 3
C.カモッジ 0 0 0 0
土曜日 2ラップ目
スペイン ファハルド 0 3 3 16
フレイシャ 3 3 3 9
ラガ 1 3 4
イギリス コリー 3 3 6 13
ジャービス 1 0 1
ランプキン 3 3 0 6
日本 藤波 3 3 2 8 9
黒山 0 0 0
野崎 0 1 1
フランス ブルオン 2 2 4 8
B.カモッジ 0 0 0
C.カモッジ 0 3 1 4

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