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4月の全日本開幕戦は中止
全日本選手権第1戦近畿大会は4月12日に開催が予定されていたが、中止となった。
新型コロナ肺炎(WHOによる正式名はCOVID-19らしいけど)が日本で発症を確認したのは関西方面からだったし、まさに全日本選手権開幕戦が開催される和歌山県湯浅町でも感染者が確認されるなど、全日本を開催されるにあたってはむずかしい状況となっていたのは確かだった。総理大臣が人が集まるイベントの中止・延期・規模の縮小を要請したのはこの中止決定の出たあとのことだが、こういう状況では開催中止もやむなしかもしれない。
現在のところ「中止」は4月開催の近畿大会、ということで、延期、あるいは代替大会については今後検討されるという。開幕戦のエントリー募集時期が迫っていて、大会の開催可否を早めに決めたいという意向があったものと思われる。
11月8日に開催予定となっていたトライアルGC大会が11月1日に日程変更となっているが、この日程変更はコロナウィルスとは(今のところ)関係がない。
湯浅町や和歌山県は、感染者が出てからしっかりとした対応をしていて、感染者が出たからといって、特段にリスクが増すわけではないのではないかと思われるし、トライアル大会は(残念ながら)参加者100名、観戦者1000名内外の、人が密集するイベントというわけでもない。なによりアウトドアでの開催だし、そこに集まるまで、少なくとも参加者は個々の交通手段を持っているので、感染が拡大する密室環境とは事情がちがうと思われけれど、お国からの自粛要請(強制ではないから、お国に責任を取ってもらうわけにはいかない。忖度を要求されているわけだ)はあるし、もしも大会が感染源となった場合の責任問題を考えると、大会中止もやむを得ないかもしれない。それでもうちは大会をやるぞ、という判断もありかとは思うけど、そこはそれぞれの主催者判断だ。
湯浅では、4月の全日本に先立って、近畿選手権第1戦も組まれていた。こちらは(今のところ)無事に開催された。近畿選手権第2戦は京都府亀岡トライアルランドでの開催だったが、こちらは中止となった。そして全日本選手権第1戦近畿大会が中止。それぞれの蹴っていについては不思議に思う人もいるだろうが、大会の規模と主催者が異なるから、それぞれの判断が出ても、不思議ではない(と思うことにする)。
4月の開幕戦が中止となり、では近畿大会はどうなるのか。全日本や他の日程が少ない7月・8月に延期されるのか(オリンピックの真っ最中だ。おりんぴっくもどうなるかわかんないけど)、秋口に延期されるのか、今の段階では、発表がないから白紙と思っていい。
第1戦が中止で、代替大会を、たとえば最終戦の後に開催するとなると、それは第8戦になるのではないか、という気がしないでもないが、これは第1戦のまま、らしい。今年に関しては、第何戦というタイトルはあんまり意味がなくて、全7戦(予定)のうち、何戦消化しての何戦目なのか、という納得のしかたになりそうだ。
2020kinkiout