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バイアルスTL125

日本初の市販トライアルマシンといえば、このTL125バイアルスです。1972年に発表されて、1973年にデビューしました。
エンジンはOHC単気筒の122cc。このエンジンはもともとSL90をベースに発展してきたものですが、この当時はロードレースではCB125Sの改造マシンが全盛で、モトクロスではSL125が快音を響かせて走っていました。ひとつの名エンジンが、あらゆるカテゴリーで活躍できた時代でした。
イギリスの名ライダーサミー・ミラーが開発に携わったという記述も多いのですが、サミー・ミラーがホンダと契約したのは、このマシンの完成後のことでした。TL125は入門用マシンとして優れた役割を果たしますが、操縦性など、純粋なトライアルマシンとして語るには難があって、トライアルショップの改造手腕の見せ所となりました。
改造を施されてトライアル競技に使われたマシンは、もはや形を残していないものが多く、現在手に入るものは、トライアル以外の用途に使われたものが多いと思われます。すでに希少価値がでていますから、おねだんは時価ということで。