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TLR250R

1986年にデビューしたモノショックの4ストローク250ccマシンです。当時山本昌也が大活躍中で、その愛車RTL250Sをイメージしたものとも思えますが、エンジンはそれまでのSL90系ではなく(RTL250Sは、血統的にはSL90です)、別のラインアップといえます。
不安ポンプを装備して、燃料タンクを重心位置に近く設置するなど、意欲的な設計も多く見受けられるのですが、純然たるトライアル競技用というより、ツーリングマシンとして使うと快適なオートバイです。
TLR、TLMは改造されて競技用としても多く使われましたが、このマシンが競技用に改造された姿はほとんどみたことがありません。トライアルのエッセンスを持ちながら、ある程度の長距離ツーリングもできるという点では新しいコンセプトを持っていたと思えるのですが、そのコンセプトを活用した人はごくわずかだったようです。
車重があるので、その点を了解の上、トライアル訓練用としてではなく、あくまでコンセプト通りにトライアル的ツーリングに徹して使用するのがいいと思います。