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00ベータREV-3

ドギー・ランプキンの3年連続チャンピオンによって、名車の誉れの高いテクノから一変、1999年のシーズン終了とともに登場したニューマシンがREV-3だ。グリップのよさやすぐれたトルク特性で定評のある2ストロークエンジンやアルミフレームなど、マシン構成はテクノと同じながら、全体に軽量コンパクトとなり、この時期、モンテッサをはじめとした各メーカーが進めている軽量化へのベータなりの結論がこのマシンだといってもいい。
注目を集めたのはリンクを廃したリヤサスペンション。これまで、リンクは不可欠だとされていたリヤサスペンションだが、リンクを廃することによって、その分の軽量化が実現する。フロントフォークが久々に倒立式となったのも、このマシンの特徴だった。
フロントフォークについては00年モデル限りで成立に戻ったが、一般使用を基準とすれば、性能面ではそんなに大きな差はないと思われる。印象としては、やや前部分が重たい気がするかもしれないが、マシンの軽量化に向けて採用したフロントフォークだから、重たい気がするとしても、それは気のせいというもの。
黒山健一が、(今のところ)最後に世界選手権で勝利したのも、このマシンだった。