2023年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
  1. 2017TDN
  2. TDN

    2023.09.11

    TDN全記録
  3. 2016高田島ツートラ
  4. 2017お勉強会
  5. PayPay本人確認ジャンボ
  6. リザルト関東
  7. TDN
  8. イベント(大会)
  9. イベント(大会)
  10. イベント(大会)
  11. リザルト中国
  12. TRJ / MFJ
  13. イベント(大会)
  14. MFJトライアル
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. MFJ
  18. リザルト中国
  19. リザルト関東
  20. イベント(大会)
  21. イベント(大会)
  22. イベント(大会)
  23. イベント(大会)
  24. イベント(大会)
  25. リザルト中部
  26. TDN
  27. リザルト関東
  28. リザルト中国

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

1501トニー・ボウ

エンジンが要らないトニー・ボウ

 かつてない超人的チャンピオンの誉れが高いトニー・ボウ。
 彼の練習風景の映像を紹介します。なにがすごいって、解説するまでもないすごさです。ここまでくると「こんなことができればいいなぁ」なんて思わない。ひたすらすごい、すごいとため息が出るばかりです。
 本日はこの映像を教材に、考えてみましょう。

 この映像は、Trialworld.esにアップロードされていたものですが、撮影中についあげている感嘆の声は、トニーのマインダーをやっているデダックさんのようで、映像、勝手に拝借してきました。
 さて、トニーのとある日の練習風景だが、エンジンが動いていない。おもむろにエンジンを止めてから、岩に乗り、岩から岩へと飛び移る。高さ30cmから40cmくらいある岩だから、初心者的にはこの岩に乗ることがまず関門になるにちがいない。岩から岩への飛び移りは、ジャックナイフ状態で後輪を高くした保持したところから、フロントブレーキをリリースしてマシンを出すと同時にフロントを引き上げているように見える。
 なにをやっているかもよくわからない状態だから、これをまねするのは至難の業だ。って、まねができるのか。
 だいたい、こういうスペシャルすぎる映像を見た人の反応は「こんなのを常人がやることじゃない」「逆立ちしたってできやしない」「いやはや、すごい時代になったものだ」てなもんで、そんな反応をしたあとに、いつもの練習場へ行って、いつもの練習メニューをこなすのが、ごくごくふつうの人たちの正しいリアクションだと思われる。
 でもせっかくトニー・ボウがこんな映像を発信してくれたのだから、ここはもう少し前向きに考えたい。

 そもそもトニーは、フィジカルの能力がず抜けていると言われている。そのテクニックもず抜けているのだが、マシンを引いたり押したりという瞬間的なアクションは、技術を正確に反映させられる体力が伴っていなければうまくいかない。トニーのテクニックをまねしようと思ったら、そのフィジカルもまねしなければいけないから、腕力や脚力がトニーより劣っている人は、それ相応のトレーニングを積む必要がある。そこんところを抜きにして、テクニックだけ身につけようというのはちょっと無理な話だ。
 千歩の道も一歩から。トニーの超人的テクニックに衝撃を受け、ないものねだりでまねをしたがるのではなく、自分の技量に合わせたまねをするのはどうだろう。トニーがやっているのは、エンジンを止めてセクションを走破することだ。トニーとて、自分が100%の力を必要とするレベルのセクションを、エンジンなしでトライすることなどしていない。
 たとえば、スキーの回転競技のように、下り坂のセクションをつくって、エンジンを使わずにアウトできるか、クリーンできるか、なんてお題はいかがだろう? 坂道をまっすぐ降りるだけなら、エンジンが動いていなくたって誰でもクリーンできるにちがいない。しかしちょっと深いターンが二つもあったら、あるいは下る勢いを殺してしまって、失速して足をつくことになるかもしれない。途中に薄っぺらい岩のひとつでもあれば、いつもはアクセルのひとふかしで越えている岩も、巨大な大岩に思えてくることだろう。そこをスムーズに越えようと思えば、トニーが映像でやっているように、思い切りからだを使ったアクションが必要になってくる。
 しかしさて、そんなことしてなにになるんだと思ったかもしれません。確かに、なんの役にも立たないかもしれない。まったくムダなトレーニングかもしれないし、トレーニング以前のくだらないお遊びかもしれない。でももしかしたら、無名の誰かがエンジンを止めて岩に越える練習に汗をかいているのを見たら、そんなことをしてなにになるんだと思ってしまうのではないだろうか。しかしそれがトニー・ボウならば、さすがボウだと観劇することになる。なにがムダで、なにが有益なのかは、一言で言いきってしまうわけにはいかないものだ。
 なにごとも、できないよりはできたほうがよし。すげえなぁとポカンと口を開けて映像を見ているだけよりも、吸収できるものは少しでも吸収したほうが、トライアル道というものだ。
(もちろん、トニーさんのまねが、そのままできると信じて疑わない人は、こんなものは読み飛ばしてトライしてみてくださいね)

関連記事

日本、インタークラス優勝! 2023TDN

2023年トライアル・デ・ナシオン(TDN)、インターナショナルトロフィークラスで、日本代表チームが勝利した。TDNの歴史上、日本が表彰台の…

2017TDN

TDN日本チームの記録

トライアル・デ・ナシオン(TDN)の記録を、日本チームに焦点を絞ってご紹介します。 TDNが始まったのは1984年。日本の初参加は1987…

TDN

TDN全記録

1984年にトライアル・デ・ナシオンが初開催されてからの全記録です。 国名はすべて国旗で表示しました 1995年以降はAクラス、…

自然山通信9月号発売中

自然山通信9月号発売! 世界選手権R6イタリア大会レポート掲載。「松本龍二の初めてのヨーロッパ」、「トライアルルールと、その運用について考え…

2023年9月号電子版ができましたよー

9月号の電子版です。 9月になったから、少しは涼しくなるのかなぁ? あいかわらず暑いですね。皆さんどうぞ、ご自愛ください。 一昔…

トライアルGC大会/GCクラスでの昇格の記録

トライアルGC大会、そのGCクラスで国際B級への昇格を果たした選手の一覧です。 GC大会10位までに入ると(2000年以降の場…

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

全日本第6戦広島・三次灰塚<リザルト>

2023全日本選手権第6戦広島・三次灰塚大会リザルト ●2023年8月27日 ●広島県三次市吉舎町安田灰塚ダムトライアルパーク …

2016高田島ツートラ

11/3高田島ツーリングトライアル

11月3日、ナンバー付トライアルバイクで、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区を徘徊、もとい散策しようというツーリングイベントを開催しま…

8/27全日本第6戦広島・三次灰塚大会

全日本選手権、2023年の6戦目は、広島県三次市の灰塚ダムトライアルパークで開催される。8月27日、今シーズンの流れを決定づける大事な一戦と…

ページ上部へ戻る