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川内村(西)

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若者たちの冬休み2011

110106寒いっ

桧山高原の山の上にて。寒いよー、楽しいよーの図

 昨日今日と、寒い日が続いている。日中でも氷点下。そんなさなかに、関東方面からどやどやと18人の若者が押しかけてきた。なんでも、この地がお気に入りになったらしい。でも、こんなに寒いとは思わなかったろう。ざまあみろ。


 冬は寒いもんだから、寒くなきゃ春が来ない。
 前に住んでいた秩父の両神では(町村合併で小鹿野町に含まれていたけど、土地の人は両神村村民のメンタリティを失っていなかった)、暖冬の冬の日にばあちゃんが「あったかいのはいいことばっかりじゃないぞ。冬はしっかり寒くないといかん」としみじみ語ってた。地元の生活が根づいていないぼくなんかだと、そうだ、地球温暖化はよくない、地球的環境を守るべきだと思ってしまうのだけど、おばあちゃんは、自分の生活に密着したところで、ふゆのあったかさを憂いでいたのじゃないかと、今にしてみると思う。
 いや、環境問題の話じゃなかった。若者が遊びにきた話だった。彼らの主メンバーは、つい2ヶ月ほど前に、演劇の練習の合宿と称してやってきた。3人しか出演しないかわいい演劇で、フルメンバーで8人。でも彼らは、劇の練習の合間に、稲刈りをやってってくれた。ありがとう。そしたら今度は、劇の練習なしで、純粋に遊びに来るといって、18人がやってきちゃった。それでも、彼らがやってきたのは比較的おだやかな天候の日々だったから、まずまずだった。
 自慢じゃないが、川内村の中にあって、我が高田島集落は、世間的に自慢できるような観光名所が、まずひとつもない。ご自慢の神社やハイキングルートなどもあるけど、わざわざ東京からやってくるほどのところとは思えない。この地に少しじっくり構えてみると、そのよさがわかってくる、そんな名所だ。だからいまどきの若者が、ここに大挙して押しかけてくる理由なんて、きっとひとつもない。
 18人は、4台のクルマでやってきた。自家用車は1台だけ。3台はレンタカーだった。最近の若者はクルマを持ってないというのはほんとうですね。クルマを持っていても、タイヤがノーマルタイヤだから、わざわざレンタカーを借りることになっちゃったわけだ。ちゃんと到着するのかな、途中で事故ってないかなという心配は、我ながら年よりむさいと思うけど、心配は心配。しかも連中はソフトバンクの携帯網を使ってるのが多い。18人中半分がソフトバンクで、そのうちの半分がiPhoneユーザーという、今の若者らしい割合だった。だもんで、道中も電波が届かないことが多くて、年よりは心配がつきない。しかしそんな心配をよそに、彼らは「ただいまー」と明るく到着した。実はぼくもそうだけど、関東方面に住む若者は、田舎らしい田舎がないから、ただいまと帰ってこれる場ができる(ど)田舎ができるのは楽しいのかもしれない。
 彼らは今回に限っては特になにも予定がないので、与えられた任務は飯を食うことと遊ぶことだけだった。

110106ピアノ運び

ピアノを運んだ。男手6人衆。ご苦労様でした。

 やったこと。ひとの駅にピアノを寄贈してくれるという人がいたので、元気な男手に6人ほど出動してもらって、運んできた。こんな任務があるなら調律道具も持ってきたのに、という便利な隊員もいたけれど、ピアノ運びはその当日に急きょ入った任務だったのだ。
 うちの薪割りもやってもらった。女性でも子どもでもできるという薪割り斧を買ったので、それでポンポンと割ってもらう。それでも、木の目を読まないと割れにくかったりして、新鮮なアクティビティだったらしい。なにごとも、はじめては楽しい。それでよし。1年中、ずっとやっていかなきゃいけないとなるといやになるけど、住んでるわけじゃないんだから、今日の1時間ばかりが楽しければ、それでいい。

110106餅つき

「おめーたち、へたくそだなー、おれに貸してみろ、こうすんだ」

 そうこうしているうちに、餅つきが始まった。このあたりでも、臼と杵で餅をつくなんて習慣はすっかりなくなった。みんな機械でぐるぐると餅をついている。でも若者が餅をつきたいから手伝ってくれというと、昔を懐かしんで乗り込んできてくれるありがたい人たちがいる。今回はKさんのお母さんのフミエさん。85歳というのに、お元気。
「おめー、へただなぁ」
 と若者はけちょんけちょんに言われつつ、お楽しみなのだった。ちなみにこのへんの人は、思いきり人がいいけど、口が悪いのだった。餅は一斗ついた。これは大量ですよ。
 つきたての餅でつくった雑煮は、みんなで食べた。彼らのお気に入りの、我らが区長さんにも来てもらった。区長さんには、彼らに名誉島民の証をひとりひとり手渡ししてもらった。高田島だから島民。今、名誉島民は20名になった。
 区長さんには、かぼちゃもいただいた。このへんの野菜は、朝晩しっかり冷えているから、甘味がたっぷりでおいしい。何度かここへ来ている連中は、そのことをちゃんと知っているのだ。

110106棚作り

そのへんに転がっている材料で作った薪棚。ありがとね。

 お雑煮を食べて、その後、うちの薪を並べる棚を作ってもらった。いやー、すいません。うちの用事ばっかりですね。劇団員には大道具の係とかもいるわけで、ぱたぱたと棚を作っていただいた。不具合があったら、また来ていただいて、なおしてもらおうっと。
 夜は、S商店に鍋を作ってもらって、うまうまと食べた。おじさんは10時過ぎくらいには寝ちゃったけど、若者たちは3時か4時まで遊んでいたらしい。元気だなぁ。そのかわり、朝の起動は絶望的に遅いのだけど。

110106コンニャク造り

H先生のコンニャク造り。流しにはとれたてのコンニャク芋がごろん

 翌朝、Hさんが来てくれて、コンニャクづくりをした。コンニャク芋からおいしい刺し身コンニャクをつくるまで。コンニャク芋を見るのは、すいません、ぼくも初めてでした。コンニャクって、食感も味もそんなに好きじゃなかったけど、こりゃうまい。好き嫌いがあったら、まずはホンモノを食べてみなきゃいかんですね。今まで、コンニャクにもうしわけないことをしていた。
 その間、Hさんちにもおじゃましてきた。Hさんがちょうど炭焼きをやってたから、その見物。炭なんて、ちょっと高級な焼き肉屋さんで見かける以外、まともな用途を知らない。まして作っているところなんて見たことない。で、帰りに炭ごたつにもあたらせてもらった。こたつだけじゃなく、ミカンもごちそうになっちゃった。S子さんが「こたつにはミカンだベ」と持ってきてくれちゃったのだ。遠慮のない連中で、すいません。
 そのあと、10月に収穫したお米を、精米してもらおうと、隣町まででかけたんだけど、峠が凍結してて断念した。冬の道ではよくあることなんだけど、クルマ経験の少ない若者たちにはちょっとあぶなっかしかったので、残念。今度は雪道ドライビングスクールもやってみたい。
 帰ってきたら、今度は蕎麦打ちだ。役場のJさんは、見るたびに蕎麦打ち名人になっていく。若者たちも、見様見まねで蕎麦を打つ。器用な若者たちだから、けっこういい蕎麦ができたのだけど、打ち方切り方によって、蕎麦の味が微妙にちがってくるのを発見してもらったのも、大きな収穫だったんじゃないかと思う。今度は、蕎麦も育ててみようかな。またなにか発見があるかもしれない。

110106蕎麦打ち

Jさんの蕎麦打ち講座。Jさんは役場の課長さんから蕎麦屋に変身した。

 蕎麦をたらふく食って寝かけていたら、Sさんがとっておきのものをやってやってきた。おいしいのができたから持ってきたと、こっそりやってきたのだ。Sさんはもう半分できあがっていたので、みんながここの言葉をどこまで理解できたかわかんないけど「おれ、Sさんの弟子になる」と言い出すやつも現れたから、気持ちは通じあったのだと思う。ほんとは、ひとりひとりを、集落の一軒一軒に弟子に出したい。壮大な夢物語です。
 そして最後の日。メンバーの一部がかかわった天井画のある神社にお参りにいく。凍った道を滑りながら、階段を踏みしめながら、立派に貼り付けられた画を見て、お参りをして、静かに彼らの里帰りは終幕を迎えつつあった。
 帰り道、この地では珍しくない強風が吹いてきて(それでも一番強いときに比べれば、ほんの微風)前進できなくなったので(大げさ)道すがらのE商店におじゃました。E商店も、店の中に炭ごたつがある。こちらはイスに座って暖まる式。買い物のついでに、みんながここで休んでいくしかけになっている。そこに現れたる一団。どやどやとやってきては、お菓子などいただき(お菓子屋へきてお菓子を食うな)、炭ごたつのぬくもりをたっぷり堪能したもんだった。帰り際、車中で食べ散らかすお菓子を大量購入していたけど、E商店にはブロッコリーとかももらっちゃってたから、やっぱり若者たちは強盗みたいなもんでしたね。

110106雪遊び

帰り道は、ごろごろ転がったやつもいた。乾いた雪だから、被害はそんなに甚大ではない。

 これで彼らの正月休みもおしまい、と思ったんだけど、最後にTさんが「風車を見に行こう」と言い出した。この夏は、隣町との境の山の上で、風車の建設ラッシュだった。風力発電には、いい話や悪い話がいろいろあるけど、見てみないことには始まらない。しかして現場は山の上なので、若者たちの運転では心もとない。なのでTさんとぼくが、2台にみんなを分乗させてピストン輸送することにした。
 到着した山の上は、いやー寒い。寒い村から山のてっぺんに上がってきたのだから、あったかくなる道理がない。そこでやつらは、やおら雪がたまった斜面に向かって疾走し、雪の斜面から転げ落ち、全身に氷をまぶした状態でわが家への帰宅の途についたのだった。
 凍る山道に向かうみんなを見送ってから4時間、全員が無事に帰ったのを確認して(東京に帰る分には、ソフトバンクの電話でも問題なく通じる)若者たちの騒々しい新年会は幕を下ろしたのだった。
 またおいでね。そして、こんな経験をしてみたい人がいらっしゃったら、おそるおそるでもいいから、連絡ください。待ってます。

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