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春のスーパータクマー

標高約600メートル、雪もたいして降らないけれど、村の中では豪雪地帯みたいにいわれ、とりあえずやたらと寒いと定評のある我が地域にも、ようやく春がやってきました。

2021もも

春は、家の中よりも外の方があったかい。春先は陽の光があたたかくなっても、地面の下が凍っていて底冷えし続けてたりするんだけど、ようやく地中もあったかくなってきたらしい。土の中で、生き物がごそごそ動き出す気配を感じる。啓蟄ってのはそんな季節の変わり目のことなんだろうけど、当地は世間の啓蟄よりも軽く1ヶ月は遅い。きのう今日が、この地の啓蟄ってわけだ。

そんなわけで、太陽が当たる外の地面は少しずつぬくもりを取り戻しているけど、上に建物がある地面は太陽の光を遮られているから、なかなかあったかくならないんじゃないかと思われる。だもんで、コンピュータに向かって仕事してると寒くても、外に出るとぽかぽかあったかい。太陽が出ていなくても、なんとなく外の方があったかい。そういう季節だ。

そしてこの季節になると、うちのまわりでも、ぽこぽこと花が咲き始める。お花が咲くと、つい写真を撮ってしまう。記録したいとか、誰かに見せたいてなわけじゃないのに、撮ってしまう。そして毎年、必ずこの時期に引っ張り出してくるのが、スーパータクマー50mmF1.4なんである。2021桜その1

スーパータクマー50mmF1.4は、今はリコーに吸収された旭光学の標準レンズで、アサヒペンタックス用のレンズだ。中学生の頃に使っていたけど、当時使っていたレンズは50mmF2で、F1.4は高級品だった。いまや数千円で買える趣味のレンズになっている。そして、死蔵されているものも多いらしく、うちには同じレンズが2本ある。どなたかからいただいたものです。

このレンズはピントが合わない。正確には、F1.4の開放だと、おそろしい写り方をする。中央部がにじむ。ピントが合えば合うほどにじむ。古いレンズにはカビが生えていたりするので、ばらして掃除したんだけど、その整備がいけなかったのかもしれない。たぶんそうだ。でも、2本とも同じような感じだから、レンズの仕様かもしれない。いずれにしても、古いレンズでくっきりしっかりした写真を撮ってもおもしろくないので、これはこれでおもしろがっている。

2021コケ

ボディも持っているけど、フィルムで撮るのはめんどくさいので、ボディはもっぱらソニーα7になる。レンズを無理やりくっつけるアダプターにヘリコイドがくっついてるのを使っているので、レンズの設計値よりも近くまで寄れる。ボケはますますすごいことになる。

α7Sとスーパータクマー

ついでに言うと、この時代のある種のレンズには、ガラス硝材に酸化トリウムが使われていて、これが放射線を発する放射性物質だ。レンズを見ると、黄色く変色してるので、なんとなくそれとわかる。酸化トリウムが発する放射線は、世間一般の放射線地よりははるかに高いけれど、人体に影響のあるものではぜんぜんないのだけど、ひとつやっかいなのは、レンズが黄色いので、その影響を受けちまうということだ。

2021イワウチワ

デジタルカメラにはホワイトバランス機構がついているけど、これがレンズの色で混乱するみたいで、絞るとふつうの色になり、開放にすると黄色くなったりする。そのつど手作業で補正したりもするんだけど、まぁこれもレンズの仕様だと思えば許せなくもない。

この色は太陽にあてると(紫外線を照射すると)元通りになるという話もあるんだけど、それもめんどくさいので、黄色いままにしてある。

初めてトリウムレンズを計測したときの話がこちら。https://www.shizenyama.com/nishimaki/nishis_diary/2613
ぼくんちの部屋は、現在では0.1μSv/h以下になっていると思う。

こちらは、そのレンズを分解掃除したお話。https://www.shizenyama.com/nishimaki/nishis_diary/11351

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