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    2019.06.23

    2019沖縄第6戦

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ベルドン・初日

 2年前のベルドンと今回、いくつかちがうところがあった。主催者と密に連絡がとれればもうちょっと詳細がわかるはずだけど、まぁこんなもんだ。ヨーロッパというところは、事前に文書のやりとりとかではなかなか全容がつかめないことが多い。文書による情報伝達が徹底している日本との大きなちがいだ。


 ひとつは、スコアカードを各自が持つようになったこと。今までは、スコアはオブザーバーのノートにつけられていて、セクションはただ通過すればよかった。
 スタート前のパレードがなかった。スタート前のランチもなくて、朝からズルズル受け付けと車検をやって(ぼくらはきのう済ませているからやることなし)そのまま12時になったら第1ライダーのマルク・コロメがスタートしていった。ゼッケン2はスコルパのベンジャミン。ふたりはもちろんSY250Fだ。その後ろにパリダカ優勝者のステファン・ペテランセルがいたけど、そのときはまだ気がついていなかった。ペテランセルはSY250Rで走っていた。
「マシンはだんだんよくなっているけど、なにもかも初めてのマシンだからやることが多くてたいへん。でも、とても有意義で楽しい仕事だ」とコロメは言ってた。
 ぼくらにとって2年前と大きなちがいは、これは大会とは関係がないけど、サポート隊が皆無ってことだ。前回は試合後にぼくらのマシンを受け取るバイクショップ「HORIZON」がマシンのメインテナンスを全部担当してくれたけど、今回ぼくらの担当はガスガスのフランスインポーターのフィリップ・ベラティエだった(多摩テックのスタジアムトライアルに来たことがある名ライダー)。しかしベラティエは車検が終わったらさっさと帰ってしまった。サポートはブルーノ・カモッジがやるからということだったけど、カモッジは自分が走るのに忙しい。ぼくらには、いっさいのサポートがないってことになった。
 結局エアクリーナーのお掃除だけ、スコルパのファクトリートラックにお願いして、軒を借りてやらせてもらった。今回、スコルパは唯一ファクトリーのトラックがベルドンにやってきている。マリオとぼくの相談では、次の機会はマシンはスコルパにしようということになっている。やっぱり、フランスのイベントはフランスのメーカーが心強い、のかもしれない。前回の体制は、想定外に素晴らしいものだったのだと、改めて痛感した。
 もうひとつ、緑のクラスの下に、黒のクラスができた。セクションはぼくらが15に対して、黒は6つしかない。といってもコースはおんなじだから、トライアルをそこそこかじっていないと走れないと思う。それでも、セクションを走る疲労はないし、とにかくこの雄大なコースだけ走りたいという人には素晴らしいクラスとなった。
 さて1日目は、12時(第1ライダー)スタートの半日コース。ガソリン1回給油で6リットルをフルに使っての移動だから、なかなかタフだ。前半はクリーンセクションが続いて、そのうち手ごわいのも出てきた。
 我々日本人部屋(イタリア人ひとり含む)の7人は全員が同じクラス。トップはマリオで10点。4位。イギリス人が二人5点でトップに並んでいる。マリオは表彰台をねらっているので、悪くはないが今後の奮起が必要な展開だ。
 次は並木さんで18位。斉藤さんは前半からだいぶお疲れの様子で、ぼくは斉藤さんに会うたび、「点数にこだわらずに気楽に行きなさい」だの「マイペースが大事ですぞ」だのと、アドバイスをしたり足を引っ張ったりしていたのだけど、終わってみたらぼくが28点で斉藤さんが27点で1点負けてしまいました。でもまぁ、齋藤さんはなんとか1日目を無事にクリアしたし、ぼくにとってもそれなりに満足いくコンペティションだった。齋藤さんが申告5点で通過していったところを延々と待って5点になったのは痛かったけど、そういうのはあとの祭り。齋藤さんによると、この申告5点でだいぶ楽になったのだということだった。
 茅沼兄さんは、やっぱりコースがきつかったようだ。茅沼完治さんと七海さんといっしょに走っていたけど、だいぶ遅れてゴールしてきた。でも今日はタイムオーバー減点がついてないから(なぜかは不明)、その点はラッキー。並木さん、斉藤さん、ぼくの3人(3人のゴールは同時だった)も20分くらいタイムオーバーしていたはずなんだけどな。マリオは「タイムがきわどかったから、最後は一生懸命早く走ったのに、結局タイムオーバー減点はないじゃないか。でもまぁ、これがフランス人風、ベルドン風、マヤ風なんだけどね」とちょっとぶすっとしていた。マヤってのは主催者の名前だ。マリオはイタリア人だから、こういうことがあっても、あっという間に忘れちゃうんだけどね。
 コースもセクションも、2年前と変わらなかった。簡単だけど厳しい。だけどとってもおもしろい。
 並木さんは、走っているときにはぼくに勝負を仕向けていたけど、成績が出たら、標的をマリオに変更したらしい。どう考えても、並木さんはぼくの相手ではないのだ。
 茅沼兄さんは、とりあえず2日目は走らずに休息をとることになった。ベルドンには「ジョーカー」というシステムがあって、1日は競技を休んでもリザルトから消えないでいられるようになっている。その権利をいきなり使うことになった。
 ゴール後、軽食パーティが催されて、そこで日本人6人が前に引っ張り出されて紹介された。なんと紹介されたのかはフランス語だからわかんない。でも、みんなに拍手されたので、悪い気はしないのであった。
 写真はブルーノ・カモッジ(右)とモトクロスのスーパーチャンピオン(125、250、500のクラスの世界チャンピオンとスーパークロスチャンピオン)にしてロードレースライダーであり、原点はトライアルライダーというジャン・ミシェル・バイル(フランス人)

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