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正しいお値段

0903若嶋屋のうなぎ

高速道路が、お休みの日にはどこまでいっても1,000円になるんだそうだ。安いってのはすばらしい。でもなぁ、なんだか釈然としないものがあります。ぼくら日本人、安いものはすばらしいって某国の食材を大量に輸入して、おなか壊したりした苦い経験を持っている。安いものは疑ってかかっているのは、ぼくがへそ曲がりだからかしらん。

というわけで、本日のお写真は(たまには最初に写真解説をしてみた)峠を越した町にある老舗らしい鰻屋さんの鰻重。たいへんにおいしゅうございました。

個人的見解かもしれないけど、安いって喜べるのは、1000円するべきものが900円とか800円くらいだったときで、そういえば、生まれて初めてヨドバシカメラにいったときは興奮だった。今から45年前ですよ。半世紀前に近い。思えば長生きしたもんだ。

当時のヨドバシカメラは、新宿西口にしか存在しなくて、あの頃の新宿西口といえばフォークソングの巣窟となっていて、まだ淀橋浄水場(たぶん、今の都庁のあたり)が広々と鎮座していた。淀橋浄水場の近くのカメラ屋さんだから、ヨドバシカメラだったのかな? 店に入ると、一杯飲める酒屋さんみたいな感じで「すいません、ニコンFのアイレベル、ブラックボディください」とかお願いすると、店員さんが2階に向かって「ニコンFアイレベル、ブラックぅ」と叫ぶと、2階からニコンの箱がぽとんと落っこちてくる。それをほいと受け取って「はい、7万円です(値段はいいかげん)」なんて渡してくれるわけです。

カメラ屋さんでカメラを買うっていったら、店のご主人が白い手袋をしてうやうやしく箱を開け、動作チェックをして渡してくれるというイメージだったから、カメラをカメラと思わない、しかもニコンをだよ、それはそれはカルチャーショックだった。で、そんなヨドバシのお値段は世の中価格の2割引くらいだった。中には、2割くらい安いだけなら、白い手袋の店主にうやうやしく売ってもらったほうがいいという友人(当時の友人だから中学生で、そう言ってるだけで、実際カメラなんて買う金はそうそうなかったわけだけど)もいたもんだった。

ヨドバシカメラの昔話ではない。つまり、定価の2割でも安く買おうと思うと、それなりに裏があるということだったという伏線です。それがあなた、九州までいっても1000円というのは、いまどきなら30万円くらいするニコンを、3万円で売ってくれるというようなもんだ。そんな大安売りのニコンで、まともに写真が写るとは思えない。

ま、この場合、安くしてくれるのは高速道路でいわゆる商品じゃないから、特に品質が悪くなる気もしないし、サービス低下も縁がなさそうだ。でも、いまや高速道路会社は民間会社のはずなのに、なんぜ政府の一声で10000円が1000円になっちゃうんでしょう?? むずかしいことはわかんないけど、これができるんだったら日本政府の一声で、あしたからホンダのRTL260Fを8万円にしてくれないかしらんね。

いえいえ、ぼくはRTLを8万円にしてほしいとも思っていないし(でも、もうちょっと安いほうがうれしいのは確か)、高速道路は1000円じゃなくてもいいと思っている。というか、8万円のRTLや1000円の高速道路は、きっと裏があって、よからぬ陰謀にちがいないと思ってしまうのだった。

高速道路が安けりゃ、ライバルの交通機関はきっと痛手を受ける。中でも、高速道路代をケチろうと思ってフェリーに乗ってた人が、これからはせっせと高速道路を走り回ることだろう。地球温暖化どこ吹く風ですね(フェリー一隻の排ガスと、それに乗るべき自動車の排ガスとが、どっちが大きいかは調べてません。あしからず)。

しかも高速道路1000円って、2年したら終わっちゃうらしい。この2年間に、高速道路にお客を取られたフェリー屋さんがつぶれちゃっていたりしたら、2年後には高い高速道路に乗るしかないわけですね。しかもフェリー屋さんのご家族は路頭に迷っている。誰も幸せになれない。

そもそも高速道路1000円は、ETCを司る天下り団体が私腹を肥やすための陰謀だという説が濃厚。ETCをつけないクルマは高い高速代を払うのだから、きっとそうにちがいない。ETC団体はもうかるけど、高速道路は収入が減るんだから(たぶん)、民間会社としてはえらい痛手だ。きっと政府が補填してくれるんでしょうね。たぶん、ぼくらの税金でだ。

なんだか、民主党か共産党の選挙演説みたいになっちゃったけど、言いたいことは、政策が正しいかどうかじゃなくて、安いものはあやしいということなんだ。

常々、日本の高速道路は高いと思っていた。海外の高速道路は、もっと安い。タダのものもある。ドイツのアウトバーンはタダだ。ドイツの人たちが税金で道路を保守してるんだろう。世界中の人が観光に訪れて、ビールを飲んだりソーセージを食べたり、ベンツを買ったりするから、差し引きするとそっちのほうがお得というわけなんだろうか。その他の国は、高速道路は有料だ。でも、まぁ許せる感じのお値段のことが多い。日本でいえば、東京から大阪までいくと3000円くらいだろうか。いつか日本も、高速道路が適正価格になる日が来るのかなぁと思っていたら、うんと高い料金からいきなり、タダみたいなあやしい値段になっちゃった。

RTLが8万円という冗談を書いたけど、今のトライアル界を嘆く人の中には、30万円台で買えるトライアルマシンがあればと希望を語る方がいらっしゃる。いまや、50ccのモンキーだって、30万円に手が届くお値段なのだ。70年代、TLR200RTL200R(HRCの前身のRSC製)は確か45万円というお値段だった。安いじゃんなんて思っちゃいけない。当時のモンキー、Z50J(今とほぼ同じパッケージでキャブレター吸気)は79000円だった。モンキーが3倍になったのに、トライアルマシンは2倍にしかなっていない。80万円のRTL260Fは、充分にお値ごろだといえるんじゃないだろうか(ただし45万円のTLR200RTL200Rは、当時はぶっ飛ぶような高価格マシンだった)。

世の中がなんでもこんでも100円ショップで事足りるようになって、安い安いと喜んでばっかりでいいのだろうか。ものには正しい値段があるのだと、300円の雑誌を売りながら思うのであった。

0903若嶋屋店構え

で、鰻重だけど、磐越道小野インターからほど近く。若嶋屋さん。クラシックな鰻屋さんという感じで、川端康成と会食するにはいい感じ。でもこういうお店で鰻を食べるとなると、焼き上がるまで酒を飲んでいたくなるから、帰れないってことになっちゃう。飲まぬか、泊まるか、歩いて帰るか、これもまた、悩ましい。

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