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庭先コンペティション準備中
*さんざん悩みましたが、やっぱり開催はできません。延期をめざしますが、とりあえず5月5日の開催は中止といたしました。すでにお申し込みをいただいている方には、申し込み書にご記載いただいたご連絡先にご案内を郵送いたします。また当地でお会いできる日が、1日でも早く訪れますように。
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5月5日に庭先コンペティションを開催するんで、遅まきながら準備を始めました。
例年、3月のこの時期はまだ山々が雪に覆われていて、準備もなにもできたものではないんだけど、今年は雪が少なすぎて困るくらい。なので12月からでも準備ができる状態だったのだけど、そこはぐずぐずしているので、あったかくなった今ごろから準備開始なわけです。
去年(2019年)9月に開催した第1回庭先コンペティションはすごいお天気に見舞われて、まれにみるサバイバル・トライアルになってしまった。もう30年以上前に嬉々として龍泉洞トライアルを走っていた末永さんあたりが、2ラップをフルに走られて「おもしれー」と歓喜しているというのは、トライアル始めたばっかりの人には相当難儀だったことだろうと思うし、その一方、龍泉洞時代より30歳も年を取った末永さんがるんるん走れるんだから、基本的には初心者・ご老体にやさしい設定なのだとあらためて自画自賛したりした。
大会の後、当地は台風19号でたいへんなことになったので、まずは前回とおんなじコースが無事かどうかを確認してきた。当初、どうなってるかわからないから歩いていこうかという話もあったけど、3m歩いたところでくたびれそうだから気が変わってオートバイで出かけてみました。
いつもなら、前回はこうだったから今回はこうしようか、ああしようかと考えるのだけど、今回は晴れる予定なので、基本は前回とおんなじにしようと思っている。るんるん走ってもらおうと思ってつないだコースだったけど、こっちの思ったようにるんるんしてくれた人は誰もいないのだから、前回とおんなじでも許してもらえるでしょう(でも多少の手直しはします)。
みんながもがきまくって、まるで八甲田山死の彷徨みたいになったところは、大会の直後に道普請をしておいたので、まぁ誰かが走ったという痕跡はあるけど、荒れているという印象ではなくなっていました。ほんとは積雪の下でしっかり復活してほしかったのだけど、雪が降らなくても、道普請次第でけっこう地面は回復するもんだなというのがわかってめでたしでした。
途中、家の前を横切らせていただく(というか、お庭にセクションを作らせてもらった)Mさんとお話。90歳にもなるご両親がいらっしゃるから、どこの馬の骨だかわからないオートバイ乗りが次々にやってきたら感染の危険があるんじゃないかという懸念もないではないけど、自分ちの庭でヘんな人たちがへんな遊びをしているのを見るのは、じいちゃんばあちゃんにもそれなりの楽しみみたいだし、ただ観戦している限りは濃厚接触するまで近づかないから感染には至らないだろうというのが今のところの判断ですが、セクションの入口にはアルコール消毒置いておこうかな。
Aさんちのあたりは、少し台風の影響が見られたけど、まぁそれほど大きな被害なし。むしろ、ルートから外れたところのMさんちのたんぼの方が被害は大きかった。たんぼの被害は村がなおしてくれるのだけど、川や道路に面していると、そっちの修復が先で、たんぼの方は後回しになる。国と県と村が一致団結して復旧してくれればいいのだけど、復旧しなきゃいけない箇所が山ほどあるから、一致団結にはほど遠い。復旧とか復興って、なかなかなかなかむずかしい。下の写真が、その崩れたたんぼ。
という政治的な話はさておき先へ進むと、妙に倒木が多い。と思ったら、誰かが木を切っている。そういえばAさんちの上の林道で伐採が始まって、ずいぶん道が開けた、みたいな話を聞いたけど、その山奥の現場が、たまたまぼくらが走っているエリアだったようだ。
今日は休日だから作業はしていなかったけど、平日は木を切ったり運んだりの作業をしているんだと思われる。入口に作業中通行止め、なんて看板があっても、山の中から迷いこんじゃったらしょうがないですね。許してください。実は切り出し道路(マレーシアのキナバル山麓のティンバーロードはすごいスケールでした。ティンバーロードを走ってるトラックは重たい木を運んでるから、止まろうったって止まられないから、きっちりよけないと殺されるぞとアドバイスされました。それに比べるとここのティンバーロードはおままごとみたいでよかった)もちょっと走ってみたけど、トライアルマシンで走るには高速道路すぎたので、走っていいよといわれてもどうしようかなぁ、という感じでした。どこかにつながるなら、楽しいかも。
上:広々としていて気持ちがいいティンバーロードはこちらでした。倒された小木は、妙にからまっていて走りにくい。大会までにはきっちりどけておかないといけないけど、ノコギリ部隊にがんばってもらうかチェンソーが登場するか、どっちにしても10mくらいの範囲だから、えいやとやれば3時間くらいで整備できそうだ。
その先、去年は地獄絵図となった下り坂などを通過して(もしももしも万一雨が降っても、もうちょっと快適に下れるような道を作ろうと思っていますけど)その先がまた台風一過。小川の周囲の林を抜けるところが、きれいさっぱり木がなくなって、広々とした河原になっていた。ところがその先、崩れそうであぶない、なんとかしろと怒られたたんぼのへりは、去年のタイヤ跡がそのまま残っているしぶとさで、台風被害も気まぐれだなぁと思ったもんだった。
その先も、地獄絵図コースがあったけど、いまとなっては「それはなに? おいしいの?」というくらい、快適なコースになっていた。でもあの雨は主催者的にもトラウマになっているので(雨が降ったらたいへん、という一般論は承知のスケだったけど、準備中にも雨にはあっているし、あんなにひどくなるとは思わなかった。想定外はあなどれない)、上り下りは極力避けたルートを見直しておこうと思っている。
このあたりで天気予報通りぱらぱらと雨が落ちてきたので、ちょっとあわてて帰ってきたら、ゴール地点ではいいお天気になった。なんだ、もうちょっとゆっくり回ってくればよかったなと思いながら片づけをしていたら、けっこう本降りで降ってきやがった。天気予報、やるなぁ。
歩いて回ったら2時間じゃ帰ってこれないかなと思っていた1周は、木を切ったりティンバーロードを探検したりしながら3時間弱で1周してきた。
5月5日は、そんなわけで予定通り高田島庭先コンペティションを開催します。参加者50名のトライアル大会で、参加者が個々のクルマで移動してくることを考えると、感染リスクはごく少ないと思われますが、以下の対策をした上で、参加者の皆様にもご配慮をいただければ幸いです。
*トイレや本部などにアルコール消毒を用意しますので、ていねいな手洗いとともにご利用ください。
*好評の前日の宴会ですが、宴会は中止となる可能性が大です。宿泊される方は、各自夕食の準備をお願いします。
*熱のある方、具合の悪い方は、参加をご遠慮ください。当日になって具合が悪くなった方も、同様にお願いします。
最後の写真はなんの関係もないですけど、一回りして帰ってきたら、こんな感じでした、という一枚。