2023年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
  1. 2017TDN
  2. TDN

    2023.09.11

    TDN全記録
  3. 2016高田島ツートラ
  4. 2017お勉強会
  5. PayPay本人確認ジャンボ
  6. リザルト関東
  7. TDN
  8. イベント(大会)
  9. イベント(大会)
  10. イベント(大会)
  11. リザルト中国
  12. TRJ / MFJ
  13. イベント(大会)
  14. MFJトライアル
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. MFJ
  18. リザルト中国
  19. リザルト関東
  20. イベント(大会)
  21. イベント(大会)
  22. イベント(大会)
  23. イベント(大会)
  24. イベント(大会)
  25. リザルト中部
  26. TDN
  27. リザルト関東
  28. リザルト中国

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

ハーレーがいっぱい

07年4月ミューズパークにて

 ハーレー・ダビッドソンってオートバイがある。なんてあらたまって言わなくても、たいてい誰だって知っている。ガスガスやベータの名前はしらなくても、インディアンや陸王の存在は知らなくても、ハーレーをご存知の方は多い。本日は、ちょっと昔話になるけど、4月に秩父市(と小鹿野町にまたがる)ミューズパークで行われたハーレーのミーティングイベントをちょっとだけのぞいてきましたというお話。

ずらり並んだハーレーたち

 モータースポーツ屋から見たハーレーというのは、およそ繊細でない旧型のマシン。なんたってひと抱えもあるピストンを積んだOHVエンジンなんだから、速く走ろうってのが無理な話だ。ところが一方では、ダートトラックではいまだにハーレーが圧倒的に速い。くやしいから、ホンダが真剣に打って出たことがあったけど、200km/hオーバーでトラックを横滑りするマイルレースでは、やっぱりハーレーが強い。モータースポーツが機械だけの競争ではなくて、機械と人間の両方の競争だから、数値的にはちっとも速くなかろうと、それだけでははかれないなにかがあるらしい。
 と、ここではそういう、マニアックな話をしたいのではなくて(当時の)ぼくのうちの近所でハーレーがいっぱい集まったというお話をしたかったというそれだけだ。イベントのホームページを見ると、参加費2000円也で土曜・日曜。特に、なにかの起こるわけではなくて、みんながひとところに集まるというのが大きな目的らしい。こういうイベントをヨーロッパの人はラリーとかギャザリングとか呼んでいた気がする。日本じゃラリーと呼ぶと意味がちがっちゃうかもしれないけど。
 実はこのイベントに、仲間のSくんが関わっていた。といっても、屋台で焼きそばを焼いているだけだけど。前の晩に「焼きそば焼いてるからきてくださいよ」と言われたので、言ってみた。駐車場は無料だけど、屋台に近寄るには、2000円払わないといけないらしい。「来てみたんだけど、2000円払わないといけないの?」「どうもそうみたいです。ぼくも知らなくて、すいません」てな会話があって、どうしようかな、2000円払って焼きそば焼いているSくんを見にいくかなと中をのぞき見してみたけど、ハーレーのスペシャルパーツとかを見ても趣味がちがうのであんまり興奮できない。

集まってくるハーレー乗り

 ふと駐車場をみると、あとからあとから、続々とハーレーがやってきている。なんでも、このイベントには2000台からのハーレーが集まるらしい。駐車場を徘徊している分にはお金がかからないので、とりあえずそっちに向かった。
 最初の10分ほど、ぼくは1台1台、どういう意図でマシンを作っているのか、さっぱりわからず、悩んでしまった。チェンジペダルのロッドが鎖でつながっていたりする。これじゃシフトタッチなんかどうなったもんかわかんない。そんなのは序の口で、オートバイを速く快適に走らせようと日夜努力しているモーターサイクルメーカーのみなさんが見たら、頭を抱えてしまうような改造ばっかりだ。
 だけど20台30台とそんなハーレーを見ていると、速くて快適なモーターサイクルの作り方なんて、どうでもいい気がしてきた。彼らにとって、乗りにくくて機能的でなくて、すぐぶっ壊れちゃいそうな、こんな仕様のハーレーがめざす理想のモーターサイクルなんだろう。次々に駐車場に入ってくるハーレーたちは、ちょっとした路面の凹凸でおおげさにバウンドする。リヤクッションのないやつもいるから、その都度、ライダーは飛び上がってしまう勢いだ。それでも彼らは幸せそうで、それはつまり、人の幸せなんて、他人が判定するもんじゃないということだ。山に駆け登ったと思ったら落っこちてきて、それでニコニコ楽しそうなトライアルライダーの幸せが、他人には理解されないのと同じようなもんだと思う。

ハーレーその1
ハーレーその2
ハーレーその3

 さて後日談。そのイベントのあと、土曜・日曜に秩父から東京方面に向かって走っていると、やたらハーレーとすれちがう。どうも秩父は、ハーレーのツーリング先としてメッカになってしまったらしい。2000台からのイベントがひとつ起こると、そこがたいへん心地よい場所に思えてくるんじゃないだろうか。大昔の話だけど、新宿西口広場がフォーク・ゲリラの集会場として定着したのも、そんなことかもしれない。某オートバイ雑誌の編集部が都内の貸しビルを転々としたときには、その都度、そのビルの歩道がオートバイ駐輪場と化したものだった(今なら駐車違反で捕まる)。
 人を呼ぶには、大きなことを一発やるべし、ということなのか。個人的には、大きな声をあげてどどんとでっかいことをやるってやり方はあんまり好きじゃないんだけどね。

関連記事

日本、インタークラス優勝! 2023TDN

2023年トライアル・デ・ナシオン(TDN)、インターナショナルトロフィークラスで、日本代表チームが勝利した。TDNの歴史上、日本が表彰台の…

2017TDN

TDN日本チームの記録

トライアル・デ・ナシオン(TDN)の記録を、日本チームに焦点を絞ってご紹介します。 TDNが始まったのは1984年。日本の初参加は1987…

TDN

TDN全記録

1984年にトライアル・デ・ナシオンが初開催されてからの全記録です。 国名はすべて国旗で表示しました 1995年以降はAクラス、…

自然山通信9月号発売中

自然山通信9月号発売! 世界選手権R6イタリア大会レポート掲載。「松本龍二の初めてのヨーロッパ」、「トライアルルールと、その運用について考え…

2023年9月号電子版ができましたよー

9月号の電子版です。 9月になったから、少しは涼しくなるのかなぁ? あいかわらず暑いですね。皆さんどうぞ、ご自愛ください。 一昔…

トライアルGC大会/GCクラスでの昇格の記録

トライアルGC大会、そのGCクラスで国際B級への昇格を果たした選手の一覧です。 GC大会10位までに入ると(2000年以降の場…

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

全日本第6戦広島・三次灰塚<リザルト>

2023全日本選手権第6戦広島・三次灰塚大会リザルト ●2023年8月27日 ●広島県三次市吉舎町安田灰塚ダムトライアルパーク …

2016高田島ツートラ

11/3高田島ツーリングトライアル

11月3日、ナンバー付トライアルバイクで、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区を徘徊、もとい散策しようというツーリングイベントを開催しま…

8/27全日本第6戦広島・三次灰塚大会

全日本選手権、2023年の6戦目は、広島県三次市の灰塚ダムトライアルパークで開催される。8月27日、今シーズンの流れを決定づける大事な一戦と…

ページ上部へ戻る