2023年3月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
  1. リザルト関東
  2. トライアル・デ・ナシオン
  3. イベント(大会)
  4. イベント(大会)
  5. イベント(大会)
  6. リザルト中国
  7. TRJ / MFJ
  8. イベント(大会)
  9. MFJトライアル
  10. リザルト関東
  11. イベント(大会)
  12. MFJ
  13. リザルト中国
  14. リザルト関東
  15. イベント(大会)
  16. イベント(大会)
  17. イベント(大会)
  18. イベント(大会)
  19. イベント(大会)
  20. リザルト中部
  21. 2017TDN
  22. トライアル・デ・ナシオン
  23. リザルト関東
  24. リザルト中国
  25. 2017お勉強会
  26. リザルト中国
  27. イベント(大会)
  28. イベントリザルト
  29. リザルト中国
  30. リザルト中国
  31. TRJ / MFJ
  32. イベント(その他)
  33. リザルト中国
  34. イベント(大会)
  35. リザルト九州
  36. TRJ / MFJ
  37. リザルト中国

日本のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

1503真壁の黒山健一

黒山健一、2年ぶりに真壁で勝利

 2015年3月8日、真壁トライアルランドで、全日本選手権第1戦が開催。2015年の開幕戦だ。
 結果的に、黒山健一と小川友幸の争いは、2ラップを終えてたったの2点という接戦だった。しかし内容的には、この大会での黒山健一はベストに近いものだった。
 去年は小川友幸が勝利し、その前年は関東大会は中止になってしまっていた。黒山が真壁で勝利したのは2012年以来のことになる。その2012年の黒山は全戦全勝。強い黒山が、戻ってきたか。2015年シーズンは、開幕から手に汗を握る展開だった。

1503真壁の表彰台

 2015年、黒山健一のマシンは、これまでと同じ4ストロークのTYS250F。同じヤマハ音叉マークをつけるマシンに乗る野崎史高がシェルコ製TYS300Rに乗り換えたのに対し、黒山のチョイスは頑固だった。
 昨シーズン終了直後、ヤマハは2015年の活動に向けて、シェルコの2ストロークマシンでの参戦を具体化させた。野崎は軽い2ストロークモデルに新しいシーズンの運命を託したが、黒山は2年間苦戦した相棒である4ストロークモデルを選んだ。負けたままこのマシンと別れるのがいやだった、と黒山は言う。意地のようなもの、かもしれない。
 黒山は2012年にこのマシンで全戦全勝の圧勝ぶりを見せているから、勝てないマシンのはずがない。けれども黒山が苦戦を強いられるようになったのは、最大のライバル小川友幸がワークスマシンに乗り換えてからだ。軽量でおいしいハイパワーを発揮するワークスマシン。小川のテクニックもさることながら、マシンのポテンシャルが小川のモチベーションを高めているのはまちがいない。
 この小川友幸に対し、黒山はこのマシンで勝てるのか。ひきつづき4ストロークを選択した黒山に対し、正直なところ、こんな不安を感じたものだった。

1503真壁の黒山健一

 今回のセクションは、むずかしさはなかなかのものだったが、関門の高さよりも、ラインどりのむずかしさや細かいテクニックの正確性など、トライアルの総合力を試されるものが多かったように思う。5点になるのも簡単だが、3点で抜けるのはトップライダーにとってはむずかしくない。しかしクリーンをするには、たいへんな集中力を要求される。
 こんな中、次々にセクションをクリーンしていったのが黒山だった。第4セクションまでは田中善弘がクリーンを続け、黒山と同点トップを守っていたが、第5セクションで田中が5点となると、もうライバルはいなくなったも同然になった。第6セクションの時点では、黒山が減点ゼロ、田中善弘が5点、小川友幸が6点、小川毅士が6点、柴田暁が8点、野崎が10点と、黒山の好調が際立ってきた。
 しかし第7セクションで、黒山はまさかの5点。もちろんここも、クリーンを目指して走っていて、黒山がクリーンスルのは疑いがない印象だった。しかし結果はわずかのタイムオーバーで5点。小川友幸はここを1点で抜けたから、黒山と小川の点差は一気に2点に縮まった。後半、第9、第10と小川は2点1点と減点。もちろん黒山はここをクリーンして、1ラップ目は黒山8点に対し2位小川友幸が13点。きっちり5点のアドバンテージを築いた黒山だった。
 黒山のマシンは、外観こそ去年までのマシンとほとんど変わらないが(ラジエターとアンダーガードのみにちがいを見ることができる)重量配分もエンジンの中身も、同じところがないくらいに手が入れられているという。「まるっきりちがうマシン」と黒山が言うそのちがいを外から感じることができないのは残念だが、黒山のオーラには去年までとは確実なちがいが感じられた。どこかびくびくしながらトライをしていた2014年型黒山健一に対し、2015年型黒山健一は自信に満ちあふれていた。
 それだけ、黒山健一とヤマハ陣営はやるべきことをきっちりこなしてきた。マシンの見直し、練習、トレーニング。すべてをやったうえで臨んだ全日本選手権開幕戦だった。

1503真壁の黒山健一

 2ラップ目、やはりクリーンを続ける黒山に対し、小川友幸は細かい減点が多い。小川が黒山に対してアドバンテージを持っているとすれば、5点がひとつもないということだった。2ラップ目第6セクション、黒山は最後のポイントで失敗。5点となってしまう。手前の難所の4段があまりにもうまく走れて、その調子で最後のポイントに挑む際、小川の使ったテクニックを試して見たくなったのだという。その結果が、失敗だった。
 その後時間ぎりぎりの第8セクションで3点となった黒山は、減点したのはわずか4セクションのみという優秀さで10セクション2ラップを終えた。5点ふたつ、3点ふたつ。合わせて16点クリーン16。
 しかし5点が一つもない小川友幸は、減点18点クリーン8と、黒山に2点差でくいついてきていた。
 走りはまったく悪くない。クリーンの数でもダブルスコアだ。今日の黒山は完璧な復活劇を演じている。しかしその点差だけがたったの2点。SSの2セクションで、逆転される可能性はゼロではない。「今日ばかりはなんとしても勝たせてあげたかった。シーズン前にやった準備のいろいろ、この日の試合内容、すべて完璧に近い。これで勝てなかったら、黒山はいよいよ迷路から抜け出せなくなってしまう」と、ヤマハ・ファクトリーのトライアルチーム監督の木村治男さんは言う。黒山の実力を考えればSSで小川友幸に逆転される心配はほとんどないが、しかしなにが起こるかわからないのもトライアルだった。
 SSのトライ順はスタート順。ゼッケン2番をつける黒山は、チャンピオン小川友幸に先がけてトライする。ここでふたつのセクションをクリーン。この時点で、小川友幸のスコアにかかわらず、黒山は優勝を決めた。見事な自力勝利だった。
 2年連続でタイトルを逃している黒山だが、特に2014年は勝てない悪循環からの迷走が目立った黒山だった。その迷路から黒山は抜け出たのか。真壁での黒山の笑顔は、ホンモノだった。

関連記事

自然山通信2023年3月号電子版

春だ春だと喜んでいたら、いきなり夏日になろうかというあたたかい(暑い?)日にもなったりする今日この頃、本格的トライアルシーズンの始まりですね…

自然山通信3月号発売中!

2023年自然山通信3月号の発売です。シーズンオフは氏川政哉・武田呼人・廣畑伸哉がスペインへ。若いライダーがどんどん海外に出て行く時代になり…

新シェルコジャパン、始動

シェルコの、日本総代理店が変わって、このほどその活動が開始された。 (さらに…)…

高田島庭先コンペティション

5月5日(金曜日・こどもの日祝日)、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区でのクローズドコンペ(ナンバーなしで走れます)を開催…

4/16トライアルバイクテストデイ(茨城県)

2023トライアルバイクテストデイ開催のお知らせ 4月16日、茨城県真壁トライアルパークにて、トライアルバイクテストデイをやります。イ…

HRCクラブMITANIの2023年

HRCクラブMITANIが2023年の参戦体制を発表した。 HRCクラブはHRCのサポートチームで、かつては全日本チャンピオン小川友幸…

小玉絵里加と藤原慎也がGASGASアンバサダーに

全日本レディースゼッケン2番小玉絵里加と、2022年IASを走った藤原慎也が、2023年はGASGASのアンバサダーに就任するという発表があ…

オフロードパークSHIRAI

茨城県真壁町、マカベトライアルランドとともに、筑波山の麓にあるトライアルパークです。 (さらに…)…

奥山トライアルパーク

岐阜県恵那市のトライアルパーク、奥山トライアルパークです。 (さらに…)…

黒山健一、TY-Eで全日本に参戦

ヤマハ発動機が、2023年ヤマハ発動機モータースポーツ活動を発表。主要チーム体制とライダープロフィールを公開した。 (さらに&hel…

ページ上部へ戻る