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電動トライアルマシン「EM5.7」の乗り方
フランス製のトライアルマシンメーカー、エレクトリック・モーション社の電動トライアルマシン「EM5.7」を輸入元「テラ&トライアル」の成田匠さんと共に試乗、乗り方について解説していただきました。15分程の動画です。
以前自然山通信(2012年10月号)で試乗記を掲載した電動トライアルマシンEM5.7。当時は世界に2台しかないというプロトタイプだったが、今回試乗させていただいたのは現行の市販タイプだ。まだ台数は少ないながら現在では量産が始まり、少しずつファンとユーザーが増えつつある。フランス国内選手権へ参戦も含め、多くのテストを経て改良が重ねられてきた。
3年前のプロトタイプと比べると、アクセル全閉ゼロからの初速の出はじめがとてもスムーズで好印象だ。タイトターンがしやすい。モードを切り替えパワーを上げたとしても、モーターが最初に回り始める一瞬のフィーリングに安心感を持てる。その安心感とは、このマシンの扱いやすさだ。リヤタイヤのグリップの失いにくさを感じる。同時に、タイトターン時のフロントタイヤの横流れしにくさにもつながっている。
プロトタイプでは、高出力モードに切り替えれば危険を感じる程のハイパワーだったが、今回の市販タイプでは抑えられ、切り替えモード全体が乗りやすく扱いやすい方向へシフトされている。エレクトリック・モーションの社長は、元スコルパの社長で現行のスコルパTY125-4Tのベースを世に出したフィリップ・アレステンさん。トライアルファンのハートしっかりつかむマシン作りには実績がある。EM5.7についても「誰にでも楽しめるマシン」をコンセプトに開発が進められているという。
トライアル界で評価の高いオーレ社の前後サスペンションを装備し、ブレーキ、アンダーガード等すべての装備品が充実。価格もエンジン装着の各社トライアルマシンの価格帯とほぼ並んでいる。
それでは、成田匠さんの解説を動画でお届けします。
希望小売価格
EM 5,7 ¥1,026,000(税込)
EM SPORTS 5,7 ¥1,119,960(税込)
◎スペック
2015 model EM5.7,(EM5.7sports) specification
Frame: Chromo Steel perimeter,
Weight: 73kg Wet (71kg),
Front Suspension: R16V 40mm、(marzocchi 40mm or Tech 39mm),
Rear Suspension: Aluminium Swingarm, with R16V,
Front Brake: AJP 4 piston hydraulic (182mm disc),
Rear Brake: AJP 2 piston hydraulic (150mm disc),
Rims: 1,6”x21’’ Tube & 2,15’’x18’’ tubeless.
Power Train: Brushless DC HPM05kw,
Power: 5kw nominal (approx. 10kw peak),
Torque: 16nm nominal (approx. 20nm peak),
Mapping Available (4): Novice, Trek, Wet Trial, Dry Trial,
Primary Drive: Toothed Belt,
Secondary Drive: Chain,
Maximum Speed: 55kmh,
Time Range: 60-160 minutes,
Power Source: 48v 25ah, Lithium Polymer Battery,
Charging Time (10Amp Charger): 40 minutes to 80% ,130 minutes to100%
◎輸入元 TERRA & TRIAL(代表 成田 匠)
東京都大田区久が原3-21-16
TEL/FAX 03-6410-6689 Mobile 090-2246-6499
なお自然山通信では、成田匠選手によるEM5.7プロトタイプでの2013全日本選手権北海道大会参戦(賞典外)の模様をDVDにまとめたものをお届けしています。「日本のトライアルに電動バイクの風を送る」のショッピング・サイトはこちら