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円高でモンテッサが安い?
2009年年末を迎えて、世界経済はなかなか厳しい状況を迎えているが、長く続いた円安ユーロ高が一段落して、輸入業の多いトライアル業界的にはちょっと一息ついた感がある。
そんな中、この円高をいち早くユーザーに還元するキャンペーンを打ち上げたのがモンテッサを輸入するエトスデザイン。1月13日までの期間限定だが、モンテッサ・COTA4RTを購入すると、5万円のキャッシュバック。つまり円高の恩恵で、モンテッサが(あくまでも期間限定だけど)5万円安くなったということだ。さらに先着100名にはフルパワー仕様のエキゾーストパイプキットも同梱されるので、なんともお得なモンテッサ・クリスマスセールということになる。
ひところ、1ユーロは160円を超えていて、ガソリンも1リットル180円に手が届こうとしていた。今、ユーロは120円まで落ち着いてきて、ガソリンも110円台のお店がけっこう多い。ようやく、日本的ふつうの感覚に戻ってきたかなというのが庶民の感覚(あるいは貧乏人の感覚)ではないだろうか。
ただ、海外とのご商売にはいろんな契約があって、円レートが変わったからといって、すぐに差額を還元できるとは限らない。先方と契約を結ぶとき、スペイン山通信1冊2ユーロで売ってくださいねと契約していたら、2ヶ月前は360円だったものが、今なら240円で買える。どーんと値下げしてあげても困らないはず。
しかし実は、今在庫しているものは、3ヶ月前に輸入してしまったものかもしれない。明日のレートが上がるとも下がるともわからないのだから、まだまだ値段が上がると思って大量に買ってしまっていたとしたら、ユーロが安くなっても360円のスペイン山通信を在庫し続けることになる。300円で売ったら、つぶれてしまう。
あるいは、最初から円建てで契約することもある。スペイン山通信は300円。ユーロが高くなれば損したと思ってくれ、円高になったらこっちが損する覚悟でいるからと。こういうふうに契約しておけば(聞くところによると、藤波選手はこういう契約らしい)為替レートの変化に一喜一憂することはないわけだが、円高だからといって値段を下げてあげることもできない。
インポーターにはそれぞれの事情があると思われるも、今回はモンテッサが企業努力の賜物で円高を速攻で反映させた。そのレスポンスには感服。
なお09モンテッサには、先着100名に限り、フルパワー仕様のエキゾーストパイプ(20,000円相当)が付属してくる。実質7万円安いモンテッサを手に入れようと思ったら、お早めに。世界経済は、この先どう変化するか、わかりませんぞ。