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HRCがRTL300Rを発表
ホンダレーシングが、2008年以来、久々に市販RTLのニューバージョンを発表した。モンテッサより市販された300cc(実排気量は288cc)のCota300RRのエンジンを搭載したもので、RTL260Fの戦闘力を上回る活躍を見せてくれるにちがいない。ただしお値段のほうも、過去最高の税込みざっと120万円になっている。
300Rの288ccエンジンは、従来モデルのRTL260Fのスケールアップスペックだが、ロングストロークとなっていて、より低速域でのトルクとレスポンスが強力になっている。
なんでも、低速域についてはツインプラグを装備したファクトリーマシンよりもパワフルだということで、この新しいスペックが、各国の選手権で大活躍することになるのはまちがいない。
世界選手権では、2015年にエディ・カールソンが乗って開発と実戦テストを繰り返していた。カールソンは母国スウェーデンで6位入賞を果たした他、フランス大会でも7位となり、潜在パワーを増した市販マシンの戦闘力を証明している。
フューエルタンクは現行型Cotaと同型(ファクトリーマシンもこれと同型)となった。HRCの市販マシンとしてこの形状のフューエルタンクが採用されるのは初めてとなる。
以下、HRCのリリース
2015/12/24
市販トライアルマシン「RTL300R」を発売
(株)ホンダ・レーシングは、2008年から販売してきたRTL260Fの排気量を288ccにアップさせた「RTL300R」を2016年2月下旬より全国のHRCサービスショップにて発売致します。今回のモデルは新たなRTLの販売を望む声に応えたもので、9月に「モンテッサ ホンダS.A.」から発売した「Cota300RR」で使用のエンジンを「RTL260F」の車体に搭載させたモデルです。
288ccのエンジンを採用することで、よりトルクフルでパワフルな出力特性を実現しています。また、スタイリングはFIMトライアル世界選手権シリーズを戦うRepsol Honda Teamのワークスマシンをイメージ。カラーリングは市販レースモデルとしてホワイトを基調と致しました。
■メーカー希望小売価格(消費税8%込み):
1,193,400円 (消費税抜き本体価格 1,105,000円)
■発売予定日:
2016年2月下旬(予定)
■販売店:
全国のHRCサービスショップ
※上記価格には運賃は含みません。別途運賃が必要です。
※RTL300Rはレース専用車のため、一般公道での走行はできません。
通称名 | RTL300R | |
全長×全幅×全高 (m) | 2.010×0.830×1.130 | |
軸距 (m) | 1.320 | |
最低地上高 (m) | 0.335 | |
シート高 (m) | 0.650 | |
キャスター角 | 23°00´ | |
車両乾燥重量 (kg) | 72.9 | |
燃料タンク容量 (L) | 1.9 | |
エンジン型式 | 水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒 | |
総排気量 (cm3) | 288 | |
内径×行程 (mm) | 80.0×57.2 | |
最高出力 (kW〔PS〕/rpm) | 16.3〔22.2〕/7,000 | |
最大トルク (N・m〔kg・m〕/rpm) | 26.4〔2.69〕/4,000 | |
圧縮比 | 10.5:1 | |
変速機形式 | 常時噛合式 | |
変速比 | 1速 | 2.800(42/15T) |
2速 | 2.385(31/13T) | |
3速 | 2.000(30/15T) | |
4速 | 1.273(28/22T) | |
5速 | 0.815(22/27T) | |
減速比(1次/2次) | 3.167(57/18T)/4.100(41/10T) | |
ギヤシフトパターン | 1-N-2-3-4-5(1ダウン4アップ) | |
燃料供給形式 | PGM-FI φ28 | |
点火形式 | フルトランジスタ | |
クラッチ形式 | 油圧、湿式多板 | |
潤滑方式 | 圧送式、ウェットサンプ | |
タイヤサイズ | 前 | DUNLOP D803F 2.75-21 M/C 45M |
後 | DUNLOP D803 4.00 R18 M/C 64M(チューブレスタイプ) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク φ183.5 |
後 | 油圧式シングルディスク φ150 | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | プロリンク | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ |