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小川友幸、横綱相撲の3勝目
全日本選手権第4戦北海道大会は、7月20日に快晴の和寒町わっさむサーキットで開催された。道内からの参加者は各クラス合わせて6名。総勢80名の参加者を集めての開催だった。
ここまで、小川友幸が2勝、野崎史高が1勝、黒山健一が2位2回と、小川友幸がややリードをとりながら、3トップが熾烈な戦いを演じているタイトル争い。北海道の結果が、この後を占う大事な1戦となる。
結果は、小川友幸が黒山健一にダブルスコア以上の差をつけて勝利。ランキングでも野崎史高に10点差、黒山健一に12点差として、今シーズンの支配権を強固なものにした。
勝負は第1セクションから見えはじめていた。黒山、野崎、小川毅士が5点となる中、最後にトライしたガッチがクリーン。これでガッチの戦いは序盤から優位となった。1ラップ目、ガッチの減点は2ヶ所のみ。黒山健一が3点で抜けた以外は全員が5点の第6セクションと、第9セクションでの1点のみ。1ラップ目減点6は、2位の黒山のちょうど半分だった。
次々にたたき出すクリーンは、まったくあぶなげがない。横綱相撲といえば、黒山健一の専売特許だったが、今年になって、ガッチがすっかりお株を奪ってしまった印象だ。
「心残りは、2ラップ目にオールクリーンができなかったこと、そしてSS第2をクリーンできなかったこと」
と語るガッチ。そこには、ライバルとの勝負に腐心していた2013年とは一変。ガッチが目指すはさらに高いところにある。
「いまは、もっともっと勝ちぐせをつけたい」
シーズン3勝目で、2014年シーズンの戦いも優位としたガッチが見つめているのは、チャンピオン争いではないらしい。