2023年3月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
  1. リザルト関東
  2. トライアル・デ・ナシオン
  3. イベント(大会)
  4. イベント(大会)
  5. イベント(大会)
  6. リザルト中国
  7. TRJ / MFJ
  8. イベント(大会)
  9. MFJトライアル
  10. リザルト関東
  11. イベント(大会)
  12. MFJ
  13. リザルト中国
  14. リザルト関東
  15. イベント(大会)
  16. イベント(大会)
  17. イベント(大会)
  18. イベント(大会)
  19. イベント(大会)
  20. リザルト中部
  21. 2017TDN
  22. トライアル・デ・ナシオン
  23. リザルト関東
  24. リザルト中国
  25. 2017お勉強会
  26. リザルト中国
  27. イベント(大会)
  28. イベントリザルト
  29. リザルト中国
  30. リザルト中国
  31. TRJ / MFJ
  32. イベント(その他)
  33. リザルト中国
  34. イベント(大会)
  35. リザルト九州
  36. TRJ / MFJ
  37. リザルト中国

日本のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

小川友幸開幕2連勝、ぶっちぎり

開幕戦を勝利した小川友幸は、第2戦名阪スポーツランドでも勝利をおさめた。序盤、中盤は黒山健一と大接戦だったが、2ラップ目にリードを広げ、最後は大差での勝利となった。

1604全日本近畿小川友幸

天気予報は雨風ともに強く、しかし昼過ぎには雨が止むというもの。しかし予報はいいほうに外れて、ウォーミングアップを終える頃には青空も見え始めた。その代わり、今度は風が出てきた。風はけっこう強烈で、台風並だった。

セクションの配置やアウトラインは昨年までと同様。第1セクションでウォーミングアップをしたあとは、何セクションばかり。8セクション3ラップとSS(スペシャルセクション)ふたつという試合のシステムも例年通りだ。

最初の難関は第2セクションだった。壁に飛びついて上りきるヒルクライムが2本。1ラップ目は、誰一人攻略できず。小川友幸(ガッチ)と黒山健一の二人だけが、一本目のヒルクライムを上りきって、しかし二本目ではじき返されている。

1604全日本近畿野崎史高野崎史高。歩いているのさえ不思議でトライアルができるのはもっと不思議。まして2位と1点差の3位とは!

第3セクションも、ほぼ直角の絶壁登りが厳しい。次々にはねかえされる中、小川毅士がここを1点で抜けきった。続いた野崎史高は、おりからの強風でラインが飛ばされたか、予定より厳しい斜面を上がってしまい、真っ逆さまにたたき落ちてしまった。野崎が落ちたところにマシンが降ってきて、野崎はハンドルで足首を強打。以後、出血を無理やりおさえ、痛みと戦いながら試合を続けることになった。

第3セクションは黒山が1点で抜け、ガッチは3点。黒山と毅士が6点でトップ、8点のガッチがこれを追うという展開となった。

第4セクションは、岩から崖に飛びつく入口が派手ながら、正否の焦点は出口の斜面。さらさらさくさくの土がライダーの行く手を阻む。上りきれたのはガッチだけ。これで黒山、毅士、ガッチが11点で同点に並んだ(厳密には1点が少ないガッチは3位)。

第5も同じように出口の登りがさらさらさくさく。ここではガッチが見事なクリーンをたたき出し、黒山、野崎、柴田が3点で抜けている。これでガッチが単独トップだ。

第8セクションは本部前の岩盤とそこに続くコンクリートの一本橋。野崎が5点、柴田が3点、毅士が2点、そして黒山がクリーン。ところがここでガッチが5点となってしまう。タイムオーバーだった。これでまたトップは黒山のものとなった。

第9セクションは、これもそそり立つ崖に向かって上っていく。かつては難攻不落だったこの崖も、いまやトップライダーにはクリーンの出るセクションになった。ガッチ、野崎、柴田がクリーン、黒山は1点。10セクションは毅士が5点となり、これで1ラップが終了した。トップは黒山で15点、2位ガッチは16点。その差、1点。3位には21点で柴田が入っている。

1604全日本近畿小川友幸第8のタイムオーバー5点以外、失敗らしい失敗のなかった小川だが黒山とは接近戦だった。

この日、ガッチと黒山のふたりは、どちらも調子がよさそうに見えた。減点があったりなかったり、逆転したりされたりはしているものの、勝負はまったく互角だ。強いていえば、第8セクションでタイムオーバーになったガッチには、挽回の余地が多く残されているようには見える。

1604全日本近畿柴田暁1ラップ目第9セクションのクリーンで3位となり、2ラップ目第5セクションまで3位を守った。しかし最後は5位の柴田暁

「ぼくがよかったのではなくて、まわりが悪かっただけ」と謙遜するのは1ラップ目3位の柴田。野崎は第3で足を痛めてからやはりいまひとつ元気がない。毅士も後半9セクション10セクションを連続で5点となってしまった。ただそれでも、柴田が1ラップをトップから6点差でまとめてきたのは、大きな実績だった。

2ラップ目。ガッチと黒山の一進一退は続いた。第2セクションは二人とも5点だったが、この他のセクションは、二人にとってはすべてクリーンセクションになった。難攻不落の第2をのぞくと、ガッチの2ラップ目の減点は第8セクションでの1点だけ、黒山は第5セクションでの2点だけ。ほかのライダーは誰も減点を一桁ではまとめられなかったから、トップ争いと3位以下では大差がつき始めていた。

こんな中、野崎が調子を上げてきた。といっても痛めた足が回復するわけもなく、痛みを受け入れ、第2セクションをエスケープし、走破できるセクションのトライに集中した。1ラップ目に痛い思いをした第3セクションも、2ラップ目にはしっかりクリーンしている。野崎が柴田を抜いて3位に浮上したのは、2ラップ目の第5セクションでのことだった。右すねは裂傷を負って出血中、左のかかとはステップで強打して腫れている。足を引きずりながら下見をする姿からは、このスコアは考えられない。

試合がもつれたまま、勝負は3ラップ目に。いまだ誰一人攻略できていない第2セクション。誰かはいくのではないか、とは田中裕大、黒山二郎らのアシスタント予想だったが、その誰かが誰なのかが、勝敗を左右することになる。

はたしてその誰かが、ガッチだった。ガッチがクリーン、黒山が5点。均衡は破られた。これで試合の流れは、一気にガッチに傾いた。とはいえ、ガッチはここが勝敗の鍵を握るセクションだったとは言わない。すべてのセクションがキーになるセクションだったという。

しかし黒山は、第2セクションでのガッチのクリーンで、今日の勝敗は見えたと思ったと語っている。黒山とて、第2は無理だと思っていたわけではなかった。途中で傾斜の変わる壁は、いわば二段のように合わせるテクニックが必要で、それがうまく合ったのがガッチで、黒山は3回とも合わなかった、ということだ。

負けを認めてしまったからか、その後黒山は第5、第8と3点が続き、ガッチとの点差を広げてしまった。3セクションを通じてみると、黒山には第2での3回の5点がある他、第5セクションも3回とも2点以上の減点があった。第2セクション以外でも、ガッチは黒山に対して確実なリードを奪っていたのだ。

1604全日本近畿野本佳章
1604全日本近畿斉藤晶夫
1604全日本近畿藤原慎也
1604全日本近畿砂田真彦
7位から10位まで。野本佳章、斉藤晶夫、藤原慎也、砂田真彦

3ラップが終わって、ガッチのリードは9点にもなっていた。残りはSSのふたつ。10点は逆転の範囲だが、ガッチがどちらかひとつを3点で抜ければ、それでガッチの勝利が確定するという戦況だ。黒山としては、勝利を得るにはSSのふたつともをクリーンするのが最低条件になる。

SS第1は10セクションを手直ししたもので、最初の登りが険しくなっているのと、さくさくの斜面がより難度を増していて、さらに出口がより高くなった。

ここを最初に走破したのは藤原慎也。今回から諸般の事情でマシンをガスガスに変えた。今回は借り物マシン(朝倉匠号)で出場し、次回からは最新型になるということだが、そんな体制で踏ん張った藤原は9位でポイントをゲットしている。

藤原が3点で抜けた後は、また5点のオンパレードが続いた。SSに強い柴田も5点、毅士も5点だ。痛む足でマシンを押し上げた野崎が3点で抜けた後、黒山。黒山は、滑る斜面を抜群のライディングフォームでクリアし、驚異のクリーンに向けて出口にマシンを向けた。そして加速。ところがその途中で何が起きたのか、マシンは突然失速し、5点となった。これで、小川の勝利が決まり、黒山の2位も確定した。

1604全日本近畿黒山健一SS第2。ほかの全員が後輪を滑らせて足を出す滑る斜面で執念のクリーンを狙う黒山だったが……

SS第2は、コンクリートの長い一本橋から、第8セクションの岩盤に飛び移る。これもまた、ことごとくライダーをはじき返している。最初にここを走り抜けたのは柴田だった。柴田はここを華麗にクリーン。このクリーンが柴田の順位を押し上げることはなかった。

1604全日本近畿小川毅士1ラップ目が悪すぎたという小川毅士。2ラップ、3ラップで4位を取り戻したが、もはや4位は目標ではないから、今日は不本意な1日

柴田のあと、毅士、野崎とクリーン。難セクションだが、トップライダーはこれをよく攻略していく。そして黒山。黒山は、SS第1での不思議な5点のあと、これも見事なライディングでマシンを進めていった。ところが最後の岩盤登り。濡れた路面にパワーを食われたのか、岩の頂点まで上りながら失速。なんと黒山は、ふたつのSSをともに5点で試合を終えることになった。

終わってみれば、優勝のガッチと黒山の点差は16点の大差となっていた。黒山と3位野崎の点差はたったの1点だった。

4位は野崎とともに1ラップ目の減点が多すぎた毅士。1ラップ目の3位から少しずつ順位を落とした柴田が5位となった。

1604全日本近畿田中善弘田中善弘。思い切りのいいライディングはここでも発揮。第9セクションでは1点で抜けてから転倒、崖を転がり落ちてきたりした

アシスタントの山村史人が負傷してしまった田中善弘は6位、野本佳章が7位。8位以降は、開幕戦とは異なる顔ぶれとなった。8位斉藤晶夫、9位藤原慎也、10位砂田真彦は、いずれも開幕戦で無得点に悔しがった面々。16人いるIASは、これで13人がポイントランカーとなった。

1604全日本近畿加賀国光 1604全日本近畿吉良祐哉 1604全日本近畿岡村将敏
11位加賀国光、12位吉良祐哉、13位岡村将敏、
1604全日本近畿武井誠也 1604全日本近畿氏川湧雅
14位武井誠也、15位氏川湧雅

1604全日本近畿小川友幸

関連記事

自然山通信2023年3月号電子版

春だ春だと喜んでいたら、いきなり夏日になろうかというあたたかい(暑い?)日にもなったりする今日この頃、本格的トライアルシーズンの始まりですね…

自然山通信3月号発売中!

2023年自然山通信3月号の発売です。シーズンオフは氏川政哉・武田呼人・廣畑伸哉がスペインへ。若いライダーがどんどん海外に出て行く時代になり…

新シェルコジャパン、始動

シェルコの、日本総代理店が変わって、このほどその活動が開始された。 (さらに…)…

高田島庭先コンペティション

5月5日(金曜日・こどもの日祝日)、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区でのクローズドコンペ(ナンバーなしで走れます)を開催…

4/16トライアルバイクテストデイ(茨城県)

2023トライアルバイクテストデイ開催のお知らせ 4月16日、茨城県真壁トライアルパークにて、トライアルバイクテストデイをやります。イ…

HRCクラブMITANIの2023年

HRCクラブMITANIが2023年の参戦体制を発表した。 HRCクラブはHRCのサポートチームで、かつては全日本チャンピオン小川友幸…

小玉絵里加と藤原慎也がGASGASアンバサダーに

全日本レディースゼッケン2番小玉絵里加と、2022年IASを走った藤原慎也が、2023年はGASGASのアンバサダーに就任するという発表があ…

オフロードパークSHIRAI

茨城県真壁町、マカベトライアルランドとともに、筑波山の麓にあるトライアルパークです。 (さらに…)…

奥山トライアルパーク

岐阜県恵那市のトライアルパーク、奥山トライアルパークです。 (さらに…)…

黒山健一、TY-Eで全日本に参戦

ヤマハ発動機が、2023年ヤマハ発動機モータースポーツ活動を発表。主要チーム体制とライダープロフィールを公開した。 (さらに&hel…

ページ上部へ戻る