2023年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
  1. 2017TDN
  2. TDN

    2023.09.11

    TDN全記録
  3. 2016高田島ツートラ
  4. 2017お勉強会
  5. PayPay本人確認ジャンボ
  6. リザルト関東
  7. TDN
  8. イベント(大会)
  9. イベント(大会)
  10. イベント(大会)
  11. リザルト中国
  12. TRJ / MFJ
  13. イベント(大会)
  14. MFJトライアル
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. MFJ
  18. リザルト中国
  19. リザルト関東
  20. イベント(大会)
  21. イベント(大会)
  22. イベント(大会)
  23. イベント(大会)
  24. イベント(大会)
  25. リザルト中部
  26. TDN
  27. リザルト関東
  28. リザルト中国

日本のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

小川友幸開幕2連勝、ぶっちぎり

開幕戦を勝利した小川友幸は、第2戦名阪スポーツランドでも勝利をおさめた。序盤、中盤は黒山健一と大接戦だったが、2ラップ目にリードを広げ、最後は大差での勝利となった。

1604全日本近畿小川友幸

天気予報は雨風ともに強く、しかし昼過ぎには雨が止むというもの。しかし予報はいいほうに外れて、ウォーミングアップを終える頃には青空も見え始めた。その代わり、今度は風が出てきた。風はけっこう強烈で、台風並だった。

セクションの配置やアウトラインは昨年までと同様。第1セクションでウォーミングアップをしたあとは、何セクションばかり。8セクション3ラップとSS(スペシャルセクション)ふたつという試合のシステムも例年通りだ。

最初の難関は第2セクションだった。壁に飛びついて上りきるヒルクライムが2本。1ラップ目は、誰一人攻略できず。小川友幸(ガッチ)と黒山健一の二人だけが、一本目のヒルクライムを上りきって、しかし二本目ではじき返されている。

1604全日本近畿野崎史高野崎史高。歩いているのさえ不思議でトライアルができるのはもっと不思議。まして2位と1点差の3位とは!

第3セクションも、ほぼ直角の絶壁登りが厳しい。次々にはねかえされる中、小川毅士がここを1点で抜けきった。続いた野崎史高は、おりからの強風でラインが飛ばされたか、予定より厳しい斜面を上がってしまい、真っ逆さまにたたき落ちてしまった。野崎が落ちたところにマシンが降ってきて、野崎はハンドルで足首を強打。以後、出血を無理やりおさえ、痛みと戦いながら試合を続けることになった。

第3セクションは黒山が1点で抜け、ガッチは3点。黒山と毅士が6点でトップ、8点のガッチがこれを追うという展開となった。

第4セクションは、岩から崖に飛びつく入口が派手ながら、正否の焦点は出口の斜面。さらさらさくさくの土がライダーの行く手を阻む。上りきれたのはガッチだけ。これで黒山、毅士、ガッチが11点で同点に並んだ(厳密には1点が少ないガッチは3位)。

第5も同じように出口の登りがさらさらさくさく。ここではガッチが見事なクリーンをたたき出し、黒山、野崎、柴田が3点で抜けている。これでガッチが単独トップだ。

第8セクションは本部前の岩盤とそこに続くコンクリートの一本橋。野崎が5点、柴田が3点、毅士が2点、そして黒山がクリーン。ところがここでガッチが5点となってしまう。タイムオーバーだった。これでまたトップは黒山のものとなった。

第9セクションは、これもそそり立つ崖に向かって上っていく。かつては難攻不落だったこの崖も、いまやトップライダーにはクリーンの出るセクションになった。ガッチ、野崎、柴田がクリーン、黒山は1点。10セクションは毅士が5点となり、これで1ラップが終了した。トップは黒山で15点、2位ガッチは16点。その差、1点。3位には21点で柴田が入っている。

1604全日本近畿小川友幸第8のタイムオーバー5点以外、失敗らしい失敗のなかった小川だが黒山とは接近戦だった。

この日、ガッチと黒山のふたりは、どちらも調子がよさそうに見えた。減点があったりなかったり、逆転したりされたりはしているものの、勝負はまったく互角だ。強いていえば、第8セクションでタイムオーバーになったガッチには、挽回の余地が多く残されているようには見える。

1604全日本近畿柴田暁1ラップ目第9セクションのクリーンで3位となり、2ラップ目第5セクションまで3位を守った。しかし最後は5位の柴田暁

「ぼくがよかったのではなくて、まわりが悪かっただけ」と謙遜するのは1ラップ目3位の柴田。野崎は第3で足を痛めてからやはりいまひとつ元気がない。毅士も後半9セクション10セクションを連続で5点となってしまった。ただそれでも、柴田が1ラップをトップから6点差でまとめてきたのは、大きな実績だった。

2ラップ目。ガッチと黒山の一進一退は続いた。第2セクションは二人とも5点だったが、この他のセクションは、二人にとってはすべてクリーンセクションになった。難攻不落の第2をのぞくと、ガッチの2ラップ目の減点は第8セクションでの1点だけ、黒山は第5セクションでの2点だけ。ほかのライダーは誰も減点を一桁ではまとめられなかったから、トップ争いと3位以下では大差がつき始めていた。

こんな中、野崎が調子を上げてきた。といっても痛めた足が回復するわけもなく、痛みを受け入れ、第2セクションをエスケープし、走破できるセクションのトライに集中した。1ラップ目に痛い思いをした第3セクションも、2ラップ目にはしっかりクリーンしている。野崎が柴田を抜いて3位に浮上したのは、2ラップ目の第5セクションでのことだった。右すねは裂傷を負って出血中、左のかかとはステップで強打して腫れている。足を引きずりながら下見をする姿からは、このスコアは考えられない。

試合がもつれたまま、勝負は3ラップ目に。いまだ誰一人攻略できていない第2セクション。誰かはいくのではないか、とは田中裕大、黒山二郎らのアシスタント予想だったが、その誰かが誰なのかが、勝敗を左右することになる。

はたしてその誰かが、ガッチだった。ガッチがクリーン、黒山が5点。均衡は破られた。これで試合の流れは、一気にガッチに傾いた。とはいえ、ガッチはここが勝敗の鍵を握るセクションだったとは言わない。すべてのセクションがキーになるセクションだったという。

しかし黒山は、第2セクションでのガッチのクリーンで、今日の勝敗は見えたと思ったと語っている。黒山とて、第2は無理だと思っていたわけではなかった。途中で傾斜の変わる壁は、いわば二段のように合わせるテクニックが必要で、それがうまく合ったのがガッチで、黒山は3回とも合わなかった、ということだ。

負けを認めてしまったからか、その後黒山は第5、第8と3点が続き、ガッチとの点差を広げてしまった。3セクションを通じてみると、黒山には第2での3回の5点がある他、第5セクションも3回とも2点以上の減点があった。第2セクション以外でも、ガッチは黒山に対して確実なリードを奪っていたのだ。

1604全日本近畿野本佳章
1604全日本近畿斉藤晶夫
1604全日本近畿藤原慎也
1604全日本近畿砂田真彦
7位から10位まで。野本佳章、斉藤晶夫、藤原慎也、砂田真彦

3ラップが終わって、ガッチのリードは9点にもなっていた。残りはSSのふたつ。10点は逆転の範囲だが、ガッチがどちらかひとつを3点で抜ければ、それでガッチの勝利が確定するという戦況だ。黒山としては、勝利を得るにはSSのふたつともをクリーンするのが最低条件になる。

SS第1は10セクションを手直ししたもので、最初の登りが険しくなっているのと、さくさくの斜面がより難度を増していて、さらに出口がより高くなった。

ここを最初に走破したのは藤原慎也。今回から諸般の事情でマシンをガスガスに変えた。今回は借り物マシン(朝倉匠号)で出場し、次回からは最新型になるということだが、そんな体制で踏ん張った藤原は9位でポイントをゲットしている。

藤原が3点で抜けた後は、また5点のオンパレードが続いた。SSに強い柴田も5点、毅士も5点だ。痛む足でマシンを押し上げた野崎が3点で抜けた後、黒山。黒山は、滑る斜面を抜群のライディングフォームでクリアし、驚異のクリーンに向けて出口にマシンを向けた。そして加速。ところがその途中で何が起きたのか、マシンは突然失速し、5点となった。これで、小川の勝利が決まり、黒山の2位も確定した。

1604全日本近畿黒山健一SS第2。ほかの全員が後輪を滑らせて足を出す滑る斜面で執念のクリーンを狙う黒山だったが……

SS第2は、コンクリートの長い一本橋から、第8セクションの岩盤に飛び移る。これもまた、ことごとくライダーをはじき返している。最初にここを走り抜けたのは柴田だった。柴田はここを華麗にクリーン。このクリーンが柴田の順位を押し上げることはなかった。

1604全日本近畿小川毅士1ラップ目が悪すぎたという小川毅士。2ラップ、3ラップで4位を取り戻したが、もはや4位は目標ではないから、今日は不本意な1日

柴田のあと、毅士、野崎とクリーン。難セクションだが、トップライダーはこれをよく攻略していく。そして黒山。黒山は、SS第1での不思議な5点のあと、これも見事なライディングでマシンを進めていった。ところが最後の岩盤登り。濡れた路面にパワーを食われたのか、岩の頂点まで上りながら失速。なんと黒山は、ふたつのSSをともに5点で試合を終えることになった。

終わってみれば、優勝のガッチと黒山の点差は16点の大差となっていた。黒山と3位野崎の点差はたったの1点だった。

4位は野崎とともに1ラップ目の減点が多すぎた毅士。1ラップ目の3位から少しずつ順位を落とした柴田が5位となった。

1604全日本近畿田中善弘田中善弘。思い切りのいいライディングはここでも発揮。第9セクションでは1点で抜けてから転倒、崖を転がり落ちてきたりした

アシスタントの山村史人が負傷してしまった田中善弘は6位、野本佳章が7位。8位以降は、開幕戦とは異なる顔ぶれとなった。8位斉藤晶夫、9位藤原慎也、10位砂田真彦は、いずれも開幕戦で無得点に悔しがった面々。16人いるIASは、これで13人がポイントランカーとなった。

1604全日本近畿加賀国光 1604全日本近畿吉良祐哉 1604全日本近畿岡村将敏
11位加賀国光、12位吉良祐哉、13位岡村将敏、
1604全日本近畿武井誠也 1604全日本近畿氏川湧雅
14位武井誠也、15位氏川湧雅

1604全日本近畿小川友幸

関連記事

日本、インタークラス優勝! 2023TDN

2023年トライアル・デ・ナシオン(TDN)、インターナショナルトロフィークラスで、日本代表チームが勝利した。TDNの歴史上、日本が表彰台の…

2017TDN

TDN日本チームの記録

トライアル・デ・ナシオン(TDN)の記録を、日本チームに焦点を絞ってご紹介します。 TDNが始まったのは1984年。日本の初参加は1987…

TDN

TDN全記録

1984年にトライアル・デ・ナシオンが初開催されてからの全記録です。 国名はすべて国旗で表示しました 1995年以降はAクラス、…

自然山通信9月号発売中

自然山通信9月号発売! 世界選手権R6イタリア大会レポート掲載。「松本龍二の初めてのヨーロッパ」、「トライアルルールと、その運用について考え…

2023年9月号電子版ができましたよー

9月号の電子版です。 9月になったから、少しは涼しくなるのかなぁ? あいかわらず暑いですね。皆さんどうぞ、ご自愛ください。 一昔…

トライアルGC大会/GCクラスでの昇格の記録

トライアルGC大会、そのGCクラスで国際B級への昇格を果たした選手の一覧です。 GC大会10位までに入ると(2000年以降の場…

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

全日本第6戦広島・三次灰塚<リザルト>

2023全日本選手権第6戦広島・三次灰塚大会リザルト ●2023年8月27日 ●広島県三次市吉舎町安田灰塚ダムトライアルパーク …

2016高田島ツートラ

11/3高田島ツーリングトライアル

11月3日、ナンバー付トライアルバイクで、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区を徘徊、もとい散策しようというツーリングイベントを開催しま…

8/27全日本第6戦広島・三次灰塚大会

全日本選手権、2023年の6戦目は、広島県三次市の灰塚ダムトライアルパークで開催される。8月27日、今シーズンの流れを決定づける大事な一戦と…

ページ上部へ戻る