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1607北海道の小川友幸C

小川友幸、北海道は完璧勝利
IBで武田呼人が初優勝

7月17日、北海道はわっさむサーキット(上川郡和寒町)での全日本選手権第5戦。例年、シーズンの流れを占う大事な一戦となることが多い。ここで勝ったものがチャンピオンになるというものではないものの、ここでの試合っぷりがシーズンを象徴しているという印象だ。

そして小川友幸(以下ガッチ)は、ここで完璧な、ぶっちぎり勝利を果たした。ランキング2位の黒山健一は3位となり、野崎史高がSS第1をクリーンして2位を勝ち取っている。

1607北海道の小川友幸

今回のセクションは、半分はクリーンセクションだった。とはいえ、15名の参加者全員がクリーンできるものは一つもなく、どのセクションも5点になるポイントはいくつもあった。そんな中、トップの4人は半分の5セクションをクリーンしている。勝負は、その他の5セクション、ということになる。

最初の難所は第2セクション。巨大なコンクリートブロックを3つ越えていく。深く掘り起こされた二つ目のブロックが難所。ここをいち早くトライした小川毅士(以下毅士)が5点となり、その後にトライしたライダーはセクションの隅からトライするクリーンラインを発見している。毅士はこの5点で早くも優勝争いから脱落してしまった感がある。

その後、第3、第4と、難セクションが続く。第3はとがった岩の手前にきっかけにならない岩が鎮座している。ひとつめのとんがり岩はなんとか越えてくるライダーが多かったが、ふたつめが難攻不落。ここでは、クリーンは2ラップ合わせて全部で5つしか出なかった。最初にクリーンを出したのはガッチだった。直前に、毅士、黒山がなす術なしという感じで5点となっているだけに、このクリーンは圧倒的だった。その直後、野崎がひとつめのとんがり岩を刻まずに一気に抜けて、好調ぶりをアピールした。

第4は、毎年恒例の難所なのだが、今年はさらにむずかしさが加わっていた。2ラップを通じて、クリーンはたったふたつしか出なかった。1ラップ目は、まず毅士が3点で抜け、黒山が1点で抜け、しかし野崎は5点。続いたガッチはクリーンしたかと思いきや、ヒューム管を降りるところでラインを乱し、転倒寸前の2点でトライを終えた。これで1ラップ目のこのセクションは、クリーンなし、ということになった。

クリーンセクションの第5セクションのあと、さらなる難所が第6だった。かつて北海道大会には川のセクションが一つ二つ組まれていたが、川の造成工事で走りごたえのあった川はつるんとした護岸整備されて、今、濡れた路面はここしかなくなった。

鬼門は、最後の岩に登るポイント。柴田暁2点、毅士1点(毅士の1点は、手前の斜面でのもったいない1点だった)とそれでもここを攻略したライダーが現われたところで、黒山が5点。さらには野崎も5点となった。結局ここをクリーンできたのは、ガッチだけだった。

1ラップ目、ガッチの減点は第4での2点のみ。2位につけたのは野崎で10点だから、すでに追い上げが不可能なほどの大差がついている。

2ラップ目、トップグループは皆1ラップ目の失敗を学習して減点を減らしてきたが、それだけでは戦況は変わらない。ガッチは第4も今度はクリーンして、2ラップ目はオールクリーンを達成した。

黒山はまたも第3セクションが攻略できず、野崎はやはり第6セクションが攻略できずで、2ラップを終えたところでガッチの勝利は確定的。2位争いは、野崎と黒山が同点で、残るSSでの勝負が2位決定戦となった。

SS第1は最後の岩がトリッキーだ。加賀国光、吉良祐哉が3点で抜けるも、その後はまた5点が続いた。わずか1メートル四方ほどのところで90度向きを変え、一段高いところからいったん下に落ちて、2メートルほどの高さの岩に駆け上がるという、なぜ上がれるのかがよくわからない設定だが、しかしついにクリーンが出た。野崎だ。これで黒山との2位争いはぐんと野崎に有利となった。そして黒山が5点。これで2位争いは事実上決着がついた。SS第2で野崎が5点、黒山がクリーンをしても、クリーン数の差で野崎の2位が決まる。最後にガッチが野崎同様にクリーンをして、残るはSS第2。まだ決着のついていないポジションはいくつかあったが、上位陣は順位が固まりつつある。

最終10セクションを手直ししたSS第2は、最後のコンクリートブロックへの飛びつきがさらにむずかしくなっている。しかしそれでも、柴田がクリーンをすると、残るトップグループは全員が美しくクリーン。北海道大会は、ガッチの圧勝で幕を下ろした。

ガッチ2点、野崎が17点で2戦連続の2位。黒山が22点で3位。毅士は黒山に9点差の31点だった。

結果表を見ると、80点台が4人、氏川湧雅、砂田真彦、岡村将敏、藤原慎也。70点台が成田亮一人。ここまでがポイント圏外に終わってしまったライダーで、10位の田中善弘と9位の齋藤晶夫は62点で同点だった。50点台は7位が吉良、8位加賀。今回は吉良が走破力の強さを発揮して、田中がミスを連発して順位を落としてしまった。

直前にパパとなっている野本佳章は今回は確実な走破が光った。第3、第4、第6の難所は全部5点だったが、それ以外は7点でまとめた。トップグループの戦いは、ここがスタートになるだろう。

柴田は第4、第6でのクリーンが光っている。反面、野本が7点でまとめた超難所以外のセクションでの減点が13点に及んだ。4位の毅士とは4点差だった。

毅士は、序盤の第2での5点がやはり痛いことになった。走破能力そのものは、柴田も毅士もトップに劣っているところはごくわずかだが、その安定性をどう発揮するかが懸案だ。

さて、トップ3の戦い。ガッチの強さは圧倒的になりつつある。技術の高さもさることながら、精神的な強さが群を抜いている。2位争いは、マシンの熟成が進んでいる野崎の強さが抜き出つつある。2ヶ月をおいての残り2戦、2016年の結末は、どんなことになるのだろうか。

チャンピオン争いは、がぜんガッチに有利となっている。しかしガッチは、オールクリーンができなかったことに悔しさをにじませていた。

●国際A級

中国鳥取大会で腰を痛めた寺澤慎也がシーズン初勝利を飾った。今回のIAは神経戦だったが、一方、ミスが5点に直結するセクションも多かった。そんな中、5点にならずに走れたセクションが多かったのが勝因だったのではと寺澤は言った。

鳥取では、腰を痛めてまともに走れずに大会を終えた。九州も、まだ腰は本調子ではなかった。ようやく調子を取り戻しての勝利は、寺澤のうれしい復活勝利となった。

2位は、1ラップ目に二つの5点で8位となっていた久岡孝二。久岡の減点は5点が二つ、1点が一つだけだったが、5点の一つ二つが命取りだった。

しかし久岡は2ラップ目を3点で走り抜け、2位にまで復活した。初優勝を待たれる若手のホープだが、勝利がお預けとなった反面、苦しい戦いで自己最上位の2位を獲得できた実積は大きかった。

これでランキング争いがたいへんなことになった。ランキングトップの小野貴史から、2位村田、3位の久岡までが同点で並ぶことになった。小野が2勝、村田が1勝、そして久岡が未勝利だ。

今回、表彰台の6人全員、7位までが中部のライダーが独占された。寺澤のTRプロダクトが2名、チームミタニが2名、ビクトリー&エクセルが2名、そして7位が静岡のビックボックスの永久保になる。8位がランキングトップの小野貴史だった。

1607北海道の寺澤慎也

●国際B級

国際A級に勝る神経戦だった。1ラップ目、トップは第8セクションで1点をついただけの氏川政哉だった。この氏川に1点差で追いかけるのが、同じチームのひとつ年上、同じ中学生ライダーの武田呼人だ。武田は、第8セクションで2点を失っていた。

同じようなペースで回るトップの二人。1点差で2位につけているのは、武田も承知だった。二人が1ラップ目に失点したのは、ともに第8セクション。その第8セクションまで、2ラップ目も二人はオールクリーンを続けた。そして第8セクション、武田はクリーン。氏川のトライは、その後になった。クリーンなら氏川の勝利、1点以上なら武田の勝利だ。氏川は、しかし1ラップ目とまったく同じところで1点の減点となった。

二人の減点はともに2点。武田は2ラップ目にオールクリーンして、クリーン数は氏川の18に対し、武田は19。武田が、5戦目にして全日本初優勝を飾った。

1607北海道の武田呼人

●レディース

有効得点制で争われているレディーストライアル。西村亜弥はここでも勝利を飾り、5連勝とした。これで、残る2戦をたとえ欠場したとしても、ライバルが西村のポイントを上回ることができない。西村のタイトルが決定だ。

今回の西村は1ラップ目6点、2ラップ目3点、計9点。2位の小玉絵里加が32点だから、小川友幸の勝利に通じる圧勝ぶりだ。

タイトルが決まって一段落と思いきや、西村の目標は全戦優勝でチャンピオン。残り2戦を勝って初めて目標が達成される。今回もオールクリーンも可能だったというが(事実、クリーンができなかったセクションは一つもなかった)、クリーンを続けたあとの失敗がそれを阻んでいる。

西村の圧勝に引っ張られ、ライバルも腕を上げている。あと2勝、しっかり闘い抜くことが、初代チャンピオンの使命だ。

1607北海道の西村亜弥

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