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5月3日全日本鹿児島
全日本選手権第2戦九州大会は、明日5月3日、鹿児島県日置市錫山オフロードランドで開催される。
この地での全日本選手権は今年で3回目。当初は2回連続の予定で開催し、今年は別の開催場所での九州大会となるはずだったが、他会場での開催の都合がつかず、もう一度鹿児島でということになった。
去年一昨年と雨模様だった大会当日だが、今年はどうやらいい天気に恵まれそう。セクションも、2年続けて雨セッティングとなっていたのが、3年目にして、ようやく本来用意したかったセクションが設営できたと、予定外の3度目の全日本開催は主催者側にとってもよい結果となった。
今回は、IASクラスに澁谷(渋谷)勲が復帰している。第1戦を欠場した澁谷だが、今回はどんな走りを見せてくれるか、乞うご期待。
渋谷は2008年は後半戦まで全日本をお休みしたので、錫山を走るのは2007年以来。
●明日は、自然山モバイル速報にて、できる限り試合の速報をお届けする予定です。
今回、メカニックミーティングでトライアル委員長西英樹さんよりすべてのメカニックにお灸が据えられた。鹿児島大会だけのことではないので、ここでご紹介しておきます。
「開幕戦では、メカニックによるセクションをいじる行為が目に余った。これを規制するべきオブザーバーの目が行き届かない、前のライダーがトライしているときなどにこのようなことをするのは、スポーツに参加する者としていかがなものか。華麗なテクニックを楽しみにしているお客さんにも恥ずかしい。
ハードルレースに参加する選手がハードルを外したり、ハイジャンプの選手がバーの手前に踏み台を置いたり、100m競争をするときに1m先からスタートするなどという選手は見たことがない。メカニック諸君がやっているのは、これと同じことだということをしっかり認識してほしい。
オブザーバーは、採点をするのが仕事であって、メカニックのマナー違反を取り締まるためにいるのではない。もちろんこういった行為にイエローカードを出すのもオブザーバーの権限のひとつだが、これが本来の仕事ではない。今後メカニックがこういった行為を繰り返すのであれば、イエローカードですますつもりはなく、次の大会へのエントリーを受理しないなどをはじめ、メカニック制度の存続にもかかわる問題となりえることを、脅しではなくみなさんにお伝えしておきたい。
世界選手権でも、メカニックのこういった行為は厳に慎むべきで、同じような運用をしていくべく、FIMに申し入れるつもりである。
ライダーの安全を守り、ともに戦うというメカニックとライダーの関係はすばらしいと思うが、今後もメカニックがトライアル大会で重要なポジションであることを守るためにも、メカニック諸君のしっかりした意識を望みたい」
エントラントと主催者側がけんか腰となるようなスポーツは見たくないし、イエローカードが乱れ飛ぶ試合も興ざめだが、正々堂々のトライアルとはなんなのかも、このへんでみんなが考える必要があるかもしれない。トライアル慣れした目線からすると一般の人がおかしいと思うことも、これがふつうと考えてしまう傾向も、ややもするとありえるから。
さて、明日はいい日となりますように。