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ダンロップD803GP登場
全日本最終戦SUGOのパドックに、一組の新型タイヤがお目見えした。
これまで、小川友幸らが水面下でテストを繰り返してきたもので、早ければ最終戦に間に合うかというタイミングだったのだが、量産が間に合わずに今回の参戦はならなかった。間もなく、量産体制が整い、一般ユーザーの手元にも届くはずだ。
D803GPは、これまでのD803の改良版でもあり、全面新製品でもある。まず、ゴム質の変更をうけた。これまでより柔らかい、スノータイヤのようなゴムを採用したという。
柔らかいと、気温の暑い時期にはどうなってしまうのか心配される向きもあると思うが、そこは小川友幸のダメ出しが効いて、絶妙のチューニングがされているとのことだ。
タイヤの金型は、基本的にD803を踏襲するも、実はD803にはタイヤ業界的には古いサイズ表示が使われていたため、これを今の規格とするために、若干のプロファイル変更がされているらしい。といっても、タイヤの刻印のちがい以外に、それと区別するのはむずかしそうだ。ドレッドパターンは同じだ。
モーターサイクル部門課長の小野裕明氏とライダーと問答によれば、サイドの腰のかたさは、ミシュランX11より柔らかく、ライトよりはかたい印象とのこと。
タイヤはゴム質が変わると、均一な品質の製品を作るノウハウの確立が必要となり、その追求で実戦投入できなかったものだが、11月中には、新型タイヤで新しいトライアル感覚を楽しめることになるだろう。
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