© トライアル自然山通信 All rights reserved.

もてぎDay1速報・ボウ優勝フジガス3位!
2017 FIMトライアル世界選手権第2戦日本大会。トニー・ボウは圧勝、2位には予選でベストタイムをたたき出したジェイムス・ダビルが入った。藤波貴久はダビルに2点差で3位表彰台。4位のジェロニ・ファハルドとは1点差。スペインGPでファハルドに1点差で5位となった借りを返したかっこうになった。
週末は晴れるという話だったのだが、未明からけっこう激しい雨が降り、朝のうちにも雨は残っていた。日中の雨はそんなに激しくなく、午後には雨はすっかり上がったのだが、晴れることはなく、空模様は最後まで泣き出しそうなままだった。
朝の雨でコンディションは泥々。ボウをして第2、第3と連続5点となって試合が始まった。しかしボウはこの後、2ヶ所で5点になっただけで1ラップ目の15セクションを走りきった。難セクションでハードなトライアルと誰もが認めるコンディションで、ボウの本領が発揮で開幕2連勝だ。2ラップ目はコンディションが悪化して減点を増やすライダーが多い中、ボウは最終15セクションをクリーン。このセクションは3点で抜け出ることすらボウ以外にはできない芸当で、そんな中でのクリーン。難攻不落でエスケープ、申告5点のライダーも多い中、このクリーンは拍手喝采だった。
試合全般に渡って2位をキープしたのは、スタート順がよかったジェイムス・ダビル。スタート順がよかったのも、予選の悪コンディションでいい走りを見せたからで、このコンディションがダビルにははまったようだ。
ほぼすべてのセクションで一番最後からトライするダビルは、先行する藤波、ボウ、ファハルドらのラインを参考にしながら、1ラップ目はボウに遅れることほんの6点の2位、2ラップ目も藤波やファハルドとほぼ同じスコアで帰ってきて、無事2位をキープしたままゴールした。
藤波は、ダビルに逆転して2位となれるチャンスもなくはなかったが、逆にジェロニ・ファハルドと接戦で最終セクションまでやってきた。最終セクションで5点となった藤波は、この時点でファハルドと4点差。最終セクションをファハルドが3点で抜ければ、3位表彰台はファハルドのものとなる。
しかしファハルドは、最終15セクションで5点。これでわずか1点差ながら、藤波が3位表彰台、ファハルドは4位に悔しがることになった。
5位は予選で大失敗(ゲートマーカーを見落として5点となった)したアダム・ラガが、2ラップ目に追い上げ、ファハルドに2点差まで迫っていた。接戦はダビルからラガまでが5点差。6位にはラガから23点の大差をつけられたハイメ・ブストが入った。
開幕戦で、ファハルドに1点差で5位となっていた藤波は、地元日本で今度はファハルドに1点差で3位表彰台。ランキングでもファハルドと同点で、しかしランキング3位に浮上している。
日本人では、黒山健一が11位、野崎史高が13位、小川友幸は20位だった。黒山は1ラップ目第1セクションで指を負傷するクラッシュ、野崎はリヤショックが折れ、後半はダンパーユニットを失ったまま走りきるというむずかしいトライアルを制しての結果、小川は激しい腰痛と戦いながら、無理をしないで走ってのこの結果だった。
TR2はフランスのガエル・シャタノ(ガスガス)が初勝利。日本勢では小川毅士の9位が最上位で、日本勢2位の柴田暁は17位だった。
125はイギリスのビリー・グリーン(ベータ)が勝利。日本勢では山崎頌太が9位に入った。
https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2017/05/1517JapanGP_d1.pdf
https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2017/05/1517JapanTR2_d1.pdf
https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2017/05/1517Japan125_d1.pdf